ネイルの3Dアートとは?作り方や初心者向けの基本テクニック
立体的で存在感・インパクトのあるネイルデザインの3Dアート。
InstagramなどSNSでもよく見かけますよね!
3Dアートは高度なテクニックが必要で、ネイリストの中でも難しいとされるデザインです。
ですがしっかり練習すればセルフでやることも十分可能なんです!
3Dアートが出来るとデザインの幅が一気に広がり、プロ顔負けのネイルになること間違いなし!
今回はネイルアートで3Dをする際に必要なアイテムや、する際の注意点など、3Dアートについて詳しく解説していきます。
- ネイルの3Dアートとは?
- ぷっくり立体的なネイルアートのこと
- 3Dアートの人気ネイルデザイン
- 花(フラワー)モチーフ
- リボンモチーフ
- ハートモチーフ
- キャラクターモチーフ
- うねうねネイル
- 3Dアートはネイルサロンでできる?
- 3Dアートはセルフネイルでもできる?
- アクリルで3Dアートに必要なもの
- アクリルパウダー
- アクリルリキッド
- ダッペンディッシュ
- アクリルブラシ
- キッチンペーパー
- アルミホイル
- アクリルで3Dアートのやり方
- 1.ブラシをリキッドにつける
- 2.リキッドの量を調節する
- 3.アクリルパウダーを取る
- 4.ミクスチュアをチェックする
- 5.好きな形を作成する
- アクリルを使う時の注意点
- ブラシはアクリルリキッドで洗浄する
- 残ったリキッドはペーパーで吸い取って破棄する
- 使用時は換気をする
- クレイジェルで3Dアートに必要なもの
- 基本のジェルネイルセット
- スパチュラ
- シリコンスティック
- パレット
- クレイジェルで3Dアートのやり方
- 1.ベースアートを完成させる
- 2.クレイジェルをスパチュラで取る
- 3.パレットの上で3Dアートの下準備をする
- 4.爪の上でデザインを形成する
- 5.トップジェルで仕上げ
- クレイジェルを使う時の注意点
- 注意点1:硬化熱を感じやすい
- 注意点2:分厚すぎると硬化しづらい
- まとめ:3Dアートでネイルの幅が広がる♪
ネイルの3Dアートとは?
まずはネイルの3Dアートとはどんなものなのか、基本を解説していきます!
ぷっくり立体的なネイルアートのこと
3Dアートは立体的なネイルアートのことで、別名エンボスアートとも呼ばれます。
マニキュアやジェルは筆で描くことでデザインを作っていきますが、これは平面的でフラットな印象ですよね。
対して3Dアートは、アクリルのパウダーやリキッド、クレイジェルなどを使って少し高さのある立体的なデザインを形成します。
高さが出て存在感があるため、1本入れるだけでもデザインを一気に華やかにすることが出来ます。
そのため、ネイル好きのお客様からも非常に人気が高いのが特徴!
また、3Dアートはネイリスト検定1級の課題として出題されています。
ネイル業界では高い技術が必要とされ、スキルアップのためには欠かせないアートの一種なのです。
3Dアートの人気ネイルデザイン
3Dアートには定番のデザインやモチーフがあります。
代表的なデザイン、一般的なモチーフを1つずつ解説していきますね。
花(フラワー)モチーフ
フラワーモチーフの3Dアートは、エレガントで上品な印象を持ち、年代を問わず人気が高いです。
中でも圧倒的に人気なのは『バラ』です。
豪華なバラは一本入れただけでも指先を華やかに彩ってくれ、抜群の存在感を放ちます。
ホワイトで入れるのが定番ですが、ピンクやイエローで入れても可愛い雰囲気になるのでおすすめ。
季節に関係なく楽しめ、ブライダル時にもよくオーダーされるアートになります。
リボンモチーフ
リボンモチーフもフラワーと同じく人気の3Dアートです。
キュートで甘めな雰囲気が楽しめるので、可愛いデザインが好きな方にピッタリ!
ピンクのワンカラーやグラデーションにホワイトのリボンを入れるのが定番ですが、ホワイトにピンクのリボンや、水色にホワイトリボン等、柔らかい色との相性が良いので、お好きな組み合わせで楽しんでくださいね。
ハートモチーフ
ハートモチーフの3Dアートは、バレンタイン時に大人気!
赤やピンクのハートが定番ですが、イエローやグリーンなど、ビビットなカラーで作成しても可愛いく仕上がります。
ラブリーでポップな雰囲気が楽しめるので、甘めのテイストや元気で個性的な雰囲気が好きな方におすすめです。
キャラクターモチーフ
キャラクターモチーフは、アニメやテーマパークのキャラクターを3Dアートとして爪に乗せる、ファンにはたまらないデザインです。
ネイルサロンでは、キャラクターの誕生日やライブ・イベントが開催される時にオーダーが多くなります。
キャラクター本体だけでなく、キャラクターをイメージした模様や持ち物等で世界観を表現することもあります。
うねうねネイル
うねうねネイルは、太めのうねらせた線を複数描き、ぷっくりとした模様を爪に乗せるデザインです。
ここ数年人気が高まってきた3Dアートで、個性的でオシャレな雰囲気を楽しむことができます。
ミラーパウダーと組み合わせることが多く、ゴールドやシルバーのようなメタリックなカラーをコーティングしてあげると、スパイスの効いた格好良いデザインになります。
シンプルデザインにワンポイントで入れるだけでもトレンド感が出るので、ビジネスシーンでの取り入れや3Dネイル初心者の方にもおすすめです。
3Dアートはネイルサロンでできる?
ネイルサロンでは、お花やうねうねネイルといったベーシックな3Dネイルアートのメニューを取り扱っています。
また、人気のキャラクターなど、難易度の高い3Dアートを取り扱っているサロンもあるようです。
価格は、お店や3Dアートの内容によって異なります。
うねうねネイルや小さめハートなどシンプルな3Dアートなら、1つあたり500円~
キャラクターなどの細かいアートは1つあたり1,000円~
上記の金額が目安です。
ただし、ネイルサロンで3Dアートをオーダーする際に気をつけたいポイントが2つあります。
1つ目は、3Dアートを取り扱っていないサロンがある点です。
3Dアートは制作や施術に時間がかかるため、サロンのコンセプト次第では取り扱っていないこともあるのです。
また、取り扱っていても1パーツごとに特別料金がかかったり、3Dアートができるネイリストが決まっていたりと、通常のネイルデザインとは異なる扱いになっているサロンも。
ネイルサロンで3Dアートをやりたい場合は、予約前に事前に確認するのがおすすめです。
2つ目は、キャラクターや痛ネイルの3Dアートは、事前の制作期間が必要なサロンが多いという点です。
人気のキャラクターやアニメ、漫画の登場人物は非常に複雑な作りで、施術時間中に作ることは難しいです。
そのため、ネイリストは予約日までに3Dアートだけ制作を終えて、当日は制作した3Dアートをネイルに付けて、他のデザインの施術に専念するという形を取っています。
事前制作のために3Dアートの元となる画像を送ったり、DMなどでカウンセリングをするサロンもあるので、予約する時は注意事項やメニュー内容をしっかり確認しておきましょう。
3Dアートはセルフネイルでもできる?
難しい印象のある3Dアートですが、セルフネイルでも練習さえすれば楽しむことが可能です!
3Dアートで使う道具は主に「アクリル」と「クレイジェル(粘土ジェル)」の2種類です。
それぞれ必要なものと作り方を解説していきますね。
アクリルで3Dアートに必要なもの
アクリルリキッドとパウダーを使って作る3Dアートは、ネイル業界では昔からある定番の技術です。
自然乾燥で固まることと強いニオイが特徴で、難易度は少々高めです。
ですが、慣れれば3Dアートが自在に作れるようになるだけでなく、アクリルスカルプチュアやリペアにも応用できます!
ネイリスト検定1級では必須の技術ですし、覚えていて損はありません。
まずは必要なものを揃えましょう!
アクリルパウダー
アクリルパウダーはアクリル樹脂の粉末で、アクリルリキッドと一緒に使います。
3Dデザインで使うメインの材料になります。
パウダーには様々な色がありますが、一番おすすめなのは白!
白の花びらやリボンは、どのベースカラーにも合わせやすいため重宝します。
アクリルリキッド
アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜることで成分が化学反応を起こし、パウダーが少しずつ固まっていきます。
固まる前に花びらやリボンなどの形を作っていきます。
揮発性があるため一回ずつ小分けにして使用しましょう。
ダッペンディッシュ
アクリルリキッドを入れるガラス製の容器のことです。
使う分だけダッペンディッシュに注ぎましょう。
プラスティック製の容器だとリキッドが溶かしてしまう恐れがあるため、小さくても重さのあるガラス製のものがおすすめです。
アクリルブラシ
3Dアートのデザインはブラシを使って形成していきます。
アクリルリキッドを浸した状態でパウダーを取り、花びらやリボンなどの形を整えていきます。
初心者の方は小さめのブラシの方が細かい作業がしやすいため、刷毛先が長すぎず小さめの物を選びましょう。
また、素材がナイロン製だと毛先が痛みやすいので、セーブルやコリンスキーなど動物の毛を使ったブラシがおすすめです。
キッチンペーパー
主に筆を拭くために使います。
ブラシにリキッドを浸した際、リキッドを付け過ぎてしまった場合には、このキッチンペーパーで拭き取りましょう。
アルミホイル
3Dアートをする際のパレットとして使います。
直接爪の上に3Dアートを施しても良いですが、小さな花びらなどはアルミホイルの上で1枚ずつ形成し、出来たものを爪の上で組み立てるやり方もあります。
アクリルで3Dアートのやり方
道具を揃えたならいよいよ実践です。
3Dアートの基本的なやり方を解説していきます。
1.ブラシをリキッドにつける
まずブラシをリキッドに浸します。
先端だけではなく、ブラシ全体にリキッドを含ませましょう。
2.リキッドの量を調節する
リキッドをしっかり含ませたらダッペンディッシュのふちで軽く量を調整します。
この時含ませたリキッドを落とし過ぎない様気をつけてください。
3.アクリルパウダーを取る
リキッドを含んだブラシで、アクリルパウダーを取ります。
リキッドと合わさったパウダーは粉っぽさがなくなり、ミクスチュア(ミクスチャー)と呼ばれる状態になります。
4.ミクスチュアをチェックする
3Dアートをする際、ベストなミクスチュアの状態があります。
丸いボールのように、表面がつるんとして流れなければキレイに取れた証拠です。
表面がガサガサして粉っぽかったり、逆に水っぽくてブラシから流れ落ちるようなゆるい場合はミクスチュアを取り直してください。
5.好きな形を作成する
キレイなミクスチュアが取れたら好きな形に形成していきます。
土台となる爪にミクスチュアを置き、ブラシの先で形を作っていきます。
時間が経過するにつれ徐々に固まっていくため、素早く整えましょう。
逆に失敗しても固まる前だと取り除くことができるので、やり直したい場合はウッドスティックやキッチンペーパーで取り除いてくださいね。
アクリルを使う時の注意点
アクリルは取り扱いに気をつけるべき点があります。
最後に注意点を解説していきます。
ブラシはアクリルリキッドで洗浄する
アートが終わってブラシをしまう際は、ブラシをアクリルリキッドで洗浄し、そのままキャップをして片付けましょう。
水で洗うと筆先が傷んでしまうため、水洗いはしないよう気をつけてくださいね。
残ったリキッドはペーパーで吸い取って破棄する
残ったリキッドは様々な異物が混入して再利用不可なため、キッチンペーパーで吸い取って破棄しましょう。
薬剤なので、洗面所で流すなどの行為もNGです。
使用時は換気をする
アクリルリキッドは揮発性があり独特の匂いがします。
気分が悪くなることも考えられるため、使う際はしっかり換気を行いながら作業してくださいね。
クレイジェルで3Dアートに必要なもの
クレイジェルも通常のジェルネイルと同じ使い方ですが、独特の質感のため、専用の道具があると扱いやすいです。
クレイジェルを使って3Dアートを作るのに必要なアイテムをお伝えしていきます。
基本のジェルネイルセット
クレイジェルはカラージェルの後、ラメやストーンと同じタイミングで使いますので、ジェルネイルに必要な基礎セットがあれば問題なく使えます。
- ベースジェル
- カラージェル
- トップジェル
- 硬化用ライト
- ウッドスティック
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
などの消耗品を揃えておきましょう。
スパチュラ
クレイジェルは粘土のような質感で、通常のジェルブラシだと取りにくいです。
ステンレス製のスパチュラがあるとサクッと取ることができるので、用意しておきましょう。
スパチュラは厚みの薄いものがおすすめです。
シリコンスティック
シリコンスティックは、クレイジェルで3Dアートやうねうねアートの形を整える際に使います。
先端が細くなっているポイント形や、カッターの歯のような斜めカットのタイプが細かい動きがしやすくておすすめです。
シリコンスティックはミラーパウダーを擦る時にも使えるので、一本持っておくと重宝しますよ。
パレット
スパチュラでとったクレイジェルは、そのまま爪には乗せず、一度パレットに取り出して使います。
パレットはアルミホイルでも代用できますが、アルミだとくっついたり破れてしまったりと、使いにくさを感じることも。
コンパクトで破れないプラ製orガラス製などのパレットを使うのがおすすめです。
クレイジェルで3Dアートのやり方
クレイジェルを使った3Dアートの手順を分かりやすく解説していきます。
コツもお伝えしますので、是非参考にしてくださいね。
1.ベースアートを完成させる
プレパレーション(事前のネイルケアのこと)を済ませた状態でスタートします。
ワンカラーやグラデーション、アートデザインなど、まずは3Dアートを乗せる前のベースデザインを完成させましょう。
アートをした場合、3Dアートを乗せる部分は隠れてしまうので、それを計算してデザインを施すのがコツです。
2.クレイジェルをスパチュラで取る
ベースデザインが完成したら、クレイジェルをスパチュラで取り、パレットの上に広げます。
そのままスパチュラでしっかり捏ねて、表面を滑らかに整えてください。
3.パレットの上で3Dアートの下準備をする
整えたクレイジェルは、やりたい3Dアートのデザインに合わせて下準備をするのがおすすめ。
フラワーアートなら、花びらの一枚ずつの大きさに小分けする、うねうねアートの場合は、長さや厚みを乗せる爪に合わせた大きさに整えておく等です。
下準備をしておくと、爪の上でのデザイン形成がスムーズにいきます。
4.爪の上でデザインを形成する
シリコンスティックでクレイジェルを取り、爪の上に乗せます。
スティックの先端を使い、クレイジェルを広げたり潰したりして形を整えてください。
厚めに乗せると硬化不良が起きる可能性があるため、厚さを意識して作りましょう。
5.トップジェルで仕上げ
デザインが仕上がったら硬化し、最後にトップジェルで仕上げます。
この時、トップジェルを多めに乗せるとせっかくの3Dアートがコーティングされすぎて、ボテっとした重たい印象になってしまいます。
特に薔薇など繊細なフラワーを作った場合、花びらのラインが埋まってイマイチな仕上がりにならないよう、なるべく薄めにコーティングしましょう。
クレイジェルを使う時の注意点
クレイジェルは普通のジェルと違い、粘度が高く扱いにコツが要ります。
クレイジェルを使う時の注意点をお伝えします。
注意点1:硬化熱を感じやすい
クレイジェルは立体感のあるアートが楽しめますが、通常のジェルより厚みが出るため、ライトに入れた際硬化熱を感じやすいです。
元々爪が薄い方や、ダメージの蓄積された爪、体調がすぐれない時など、敏感になっている場合は弱めのワット数でゆっくり硬化するようにしましょう。
ローヒートモードなどを備えている硬化用ライトなら、低いワット数からゆっくり高いワット数になっていくので、硬化熱が伝わりにくいですよ。
注意点2:分厚すぎると硬化しづらい
立体感や存在感を出したい!と思って分厚く乗せると、硬化しづらくなってしまいます。
メーカーが推奨する硬化時間を守ることは必須ですが、これは使うライトによって微妙に変わるため、推奨時間より少し長めに硬化するのがポイントです。
あまり長い時間硬化すると変色など別のトラブルが起こる可能性があるため、メーカー推奨時間+30秒以内の追加硬化で対応してみてください。
まとめ:3Dアートでネイルの幅が広がる♪
立体感のある3Dアートは、ワンポイントだけでも抜群の存在感を発揮し、指先を華やかに彩ってくれます。
ネイルアートの中でも難しい技術なので、何度も練習を重ねるのが上達への近道。
上品な薔薇やトレンドのうねうねアート等、お好みのデザインでオリジナル3Dネイルを楽しんでくださいね。