爪の根元にある白い部分。健康な人は出ているとか、指先をよく使うと出やすいなど、聞いたことがある方もいますよね。そもそもこの白い部分は一体何なの?ほとんど見えないけど問題はないの?と思う方のために、白い部分をはじめ、爪の各部位の名称と役割を分かりやすく解説していきます。
爪の白い部分の名前は?
爪の根元の白い部分とつい言ってしまいがちですが、きちんと名前があります。
まずは名前と役割を解説していきます。
爪の白い部分の名前は爪半月(ルヌーラ)
爪の白い部分の名前は爪半月(そうはんげつ)、英語ではルヌーラと呼びます。
名前に使われている漢字から想像できますが、半月のような形をしていることからそう呼ばれています。
爪半月の役割
爪は指先にある爪母と呼ばれる器官で作られており、作られたばかりの新しい爪の一部が爪半月です。
出来たばかりの爪なのでやわらかく、水分量が多いため白っぽく見えます。
爪半月が出ている方が健康!などと聞いたことがある方もいるでしょうが、これは根拠のない言い伝えです。
一般的に、爪母が大きいと爪半月は見えやすいです。
ですが元々爪母の大きさは個人差があるので、爪の伸び方に問題がなければ身長や骨格などと同様、持って生まれた個性と認識しておきましょう。
爪の各部位の名称
爪といっても細かい部位ごとに分かれ、それぞれ名称があります。
名前と役割を確認していきましょう。
爪先(フリーエッジ)
爪が皮膚から離れて伸びている部分を爪先(フリーエッジ)と呼びます。
水分が少なく乾燥しているため少し白っぽく不透明に見え、扱いによっては二枚爪や亀裂が起こりやすくなります。
爪甲(ネイルプレート)
一般的に爪と呼ばれる部分の正式名称は爪甲(ネイルプレート)です。
たんぱく質の一部であるケラチンが主成分で、厚みは0.3~0.8㎜と個人差があります。
マニキュアやジェルネイルでおしゃれを楽しむ部分です。
爪上皮角質(ルースキューティクル)
爪上皮角質はルースキューティクルと呼ばれ、爪の表面を薄く覆っている古い角質のことです。
ネイルケアや甘皮処理は、一般的にこのルースキューティクルを除去することを目的としています。
爪根(ネイルルート)
爪母で作られた新しい爪の根元部分を爪根(ネイルルート)と呼びます。
皮膚の下にあるので、外からは見えません。
爪上皮(エポニキウム)
爪上皮(エポニキウム)と聞くと難しく感じますが、一般的に甘皮と呼ばれる部分のことです。
細菌などが体内へ侵入しないよう阻止する役割があります。
後爪郭(ネイルフォルド)
後爪郭(ネイルフォルド)は爪を根元で固定している皮膚の部分で、爪を作る大事な器官である爪母を保護しています。
後爪郭に強い刺激が加わると爪母がダメージを追ってしまい、変形した爪になるなどトラブルが起こってしまいます。
爪母(ネイルマトリクス)
爪母(ネイルマトリクス)は爪を作る製造工場のようなもので、最も大事な部分になります。
血管や神経が通っており、爪母がダメージを受けると曲がって生えたり凹凸ができるなど、トラブル爪が生えてしまいます。
爪床(ネイルベッド)
爪床(ネイルベッド)は爪と皮膚が密着している皮下組織の一部分で、爪の上から見ると薄いピンク色をしています。
爪床が長い方は爪も縦長に見えます。
爪下皮(ハイポニキウム)
爪下皮(ハイポニキウム)は爪先の裏側と指先の境目部分に存在し、細菌や異物の侵入を防ぐ役割があります。
爪が長い方はしっかり見えますが、深爪の方はほとんど見えないなど大きさは人によって様々です。
側爪郭(サイドウォール)
爪の両サイドの皮膚の部分を側爪郭(サイドウォール)と呼び、爪を左右から支える役割を担っています。
側爪甲縁(サイドライン)
側爪甲縁(サイドライン)は爪の横の際部分、皮膚と爪の境目ラインのことです。
マニキュアやジェルネイルを塗る際、サイドラインを真っすぐ塗ると仕上がりが美しくなります。
爪溝(ネイルグループ)
爪溝(ネイルグループ)は、爪の根元とサイドの際に見られる凹んでいる部分のことです。
爪がまっすぐ伸びるよう、レールのような役割を担っています。
負荷点(ストレスポイント)
負荷点(ストレスポイント)は爪の両サイドの、皮膚から離れている一部分を指します。
爪の中で最も負荷がかかるため、亀裂が入りやすい部分です。
黄線(イエローライン)
爪と爪先の境目に見える薄いラインのことで、黄色っぽく見えることから黄線(イエローライン)と呼ばれています。
まとめ
聞きなれない難しい言葉ばかりでしたが、各部分がどういった役割があるかを知っておくと、爪を大事に扱おうと思えますよね。爪の白い部分の名前は爪半月(ルヌーラ)、そして爪といっても部位によって細かく分かれ、それぞれ名称があります。指先はよく使うためデリケートですので、扱いやケアに気をつけましょう。