セルフジェルネイルをしていて1週間ほどで浮いたり取れたりしてしまう……仕上がりをもっときれいにしたい……そういったお悩みを持っている方は少なくありません。
ジェルの持ちを良くしたり、仕上がりをよりきれいにするためには「プレパレーション」を徹底して行うことが大切です。
今回の記事では、ネイルのプレパレーションとはどういった工程なのか、やり方やポイントを解説していきます。プレパレーションを正しい方法でしっかりとできるようになることで、持ちの良い美しい仕上がりのジェルを付けることができるようになりますよ。
ワンランク上のセルフジェルネイルにできるようになりましょう!
プレパレーションとは
プレパレーションとは、ジェルを塗る前に行う下準備のことです。
丁寧に行うことで仕上がりがきれいになり、ジェルの持ちも良くなります。
プレパレーションの内容
プレパレーションの内容は以下の4ステップです。
・爪の長さと形を整える
・甘皮処理をする
・サンディングする
・自爪の油分除去をする
プレパレーションはなぜ必要なのか
プレパレーションをすることは、以下の効果があります。
・ジェルの持ちが良くなる
・ジェルが際まで塗りやすくなる
・甘皮や角質が取れるので仕上がりがきれいになる
ジェルを塗る前の下準備にはサンディングと油分除去という工程があり、ジェルが自爪にしっかりと密着するようになります。そのため、自然とジェルの持ちが良くなるのです。
また、甘皮やササクレを処理することで根元やサイドの際までジェルを塗りやすくなります。
さらに甘皮や角質を取り去ることで、指先自体がケアの行き届いた美しい状態になるのでジェルネイルがより映えるようになり、仕上がりがきれいになります。
プレパレーションで必要なもの
プレパレーションで必要なものをご紹介していきます。
代用できるものも提示しているので用意しやすいものを使ってくださいね。
エメリーボード
自爪の長さと形を整えるために使用する爪やすりです。
爪切りを使うと衝撃で自爪に負担がかかってしまい、二枚爪や爪割れの原因になるので爪を短くする時はエメリーボードを使用しましょう。
キューティクルリムーバー
甘皮をふやかして柔らかくするための溶剤です。
セルフネイルで使用するならpaのキューティクルリムーバーがリーズナブルな価格でおすすめです。
オレンジウッドスティック
甘皮を押し上げて除去するのに使用します。
スティックの先端をネイルファイルで削ってからスポンジバッファーで整え、ヘラ状にしておくと使いやすいです。
コットン
オレンジウッドスティックに巻いて使用します。
ジェルネイルではオフのときにもカットして使うので常備しておきましょう。
スポンジバッファー
自爪のツヤを消す程度に軽く削り、自爪とベースジェルの密着を良くする「サンディング」という工程で使用します。
目の粗さは180G程度のものがベストです。
ワイプ(キッチンペーパーでOK)
消毒用エタノールを染み込ませ、自爪の油分と水分を拭き取るときに使用します。
ジェルブラシのジェルを拭き取るときにも使うので毛羽立たないペーパーなら何でもOKです。
カットしたキッチンペーパーが最も手軽ですが、厚みや強度が欲しい場合は不織布シートをワイプに使用することも可能です。
消毒用エタノール
自爪の油分と水分の除去に使います。
そのほか未硬化ジェルの拭き取りやジェルブラシの洗浄にも使うことが可能です。
ネイル用品では、ネイルクリーナーやネイルクレンザーという名称で販売されています。
100均で揃えたい場合は、アセトンという成分が不使用の除光液(ノンアセトンリムーバー)で代用できます。
プレパレーションの手順
ここからはいよいよプレパレーションのやり方を解説していきます。
手順を守って正しくプレパレーションを行えば持ちも仕上がりも良くなります。
1.エメリーボードで自爪の長さと形を整える
まずはエメリーボードを使って自爪を好みの長さと形に整えましょう。
エメリーボードは往復させて削ると二枚爪の原因になるため、一定の方向に動かしてください。
2.キューティクルリムーバーで甘皮をふやかす
爪の生え際にキューティクルリムーバーを塗布して甘皮をふやかし、柔らかくします。
3.コットンを巻いたオレンジウッドスティックで甘皮処理する
オレンジウッドスティックにコットンを巻き付けます。
少量の消毒用エタノールをコットンに付け、スティックを使って甘皮を押し上げていきましょう。
爪の中央辺りから放射線上に動かしていきましょう。
根元の左右のカーブもしっかりと押し上げます。
甘皮処理をきれいに行うことで爪の根元のラインを揃えて塗りやすくなりますよ。
4.スポンジバッファーで自爪表面をサンディングする
スポンジバッファーで自爪の表面のツヤがなくなる程度に軽く削ってサンディングします。
サンディングを行うことで自爪の表面に凹凸ができ、ベースジェルがより密着するのでジェルが浮きにくくなります。
削りかすをよく払っておきましょう。
5.ワイプに消毒用エタノールを染み込ませて油分除去する
ワイプに消毒用エタノールを染み込ませて自爪の表面を拭き取ります。
自爪の油分と水分を拭き取ることで、ジェルがしっかり自爪に密着するので持ちが良くなります。
プレパレーションをする時のポイント
プレパレーションのポイントや、さらに念入りに下準備をしたい時のやり方をご紹介します。以下の3つのポイントを取り入れてプレパレーションをすると、セルフジェルネイルでも3週間から4週間持つようになりますよ。
持ちが悪い方はぜひ試してみてください。
ウォーターケアをする
お湯を張ったボウルに指先を入れ、甘皮をふやかして行う甘皮ケアをウォーターケアと言います。
ウォーターケアをすると甘皮を押し上げやすくなり、一層深くまで甘皮を処理することができるようになります。
爪も縦長になり、形がきれいに見えますよ。
メタルプッシャーを使う
コットンを巻いたオレンジウッドスティックではなく、メタルプッシャーを使うと甘皮がより押し上げやすいです。
新しいメタルプッシャーは先が鋭いことがあるので爪の生え際の皮膚を傷つけないように十分注意してください。
また、力を入れて動かすと爪表面が薄く削れてしまうことがあります。
軽い力で動かしましょう。
セラミックプッシャーを使う
セラミックプッシャーはサンディングしながら甘皮処理ができる優れものです。
根元やサイドからジェルが浮きやすい場合、スポンジバッファーでのサンディングが端までできていないことが原因のことが多いです。
セラミックプッシャーなら際までサンディングしやすいので取り入れてみてください。
まとめ
今回の記事では、ジェルネイルのプレパレーションのやり方やポイントについて紹介してきました。プレパレーションを丁寧に行うことでジェルの持ちが良くなり、仕上がりも非常に美しくなります。面倒がらずにしっかりプレパレーションをしてくださいね!