数年前からブレイクし、今やベーシックなネイルデザインの一つとなっているミラーネイルは、キラッと光る華やかさが人気のポイントです。しかし目立つネイルデザインが故に、子供っぽい印象になることもあるので、挑戦しづらいという方もいるのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、コッパーカラーを取り入れたネイルです。コッパーとは銅のことで、銅のようなミラーネイルを取り入れると一気に大人っぽくなります。また人気のブラウンネイルとしてもおしゃれに仕上がります。今回の記事では、コッパーのネイルやミラーネイルについてご紹介します。また「銅」は銅メダルや10円玉の元となる素材ですが、ミネラルとして摂取したい栄養素でもあるのです。ミネラルは健やかな髪や白髪予防に役立ちます。20~50代の男女600人対象に行った「髪の悩み」の調査によると、トップの悩みはやはり「薄毛」と「白髪」でした。しかし、男性は「薄毛」が56.0%で第1位なのに対し、女性の1位は47.0%で「白髪」で、「薄毛」はわずか19.3%です。見た目の若さを大きく損ねる白髪は、やはり女性の最大の悩みのようです。「最近急に白髪が増えた」「加齢による白髪は60歳以上からといわれているのに、若白髪が目立つ」「肌や体は年齢より若いといわれるのに、白髪は多い」そんなお悩みを持つ方は、もしかすると銅不足が原因かもしれません。髪を黒く健やかに保つ銅とはいったいどんな働きがあるのでしょうか?
コッパーカラーはミラーネイルにもブラウンネイルにも!
服やヘアカラーで「コッパーカラー」という言葉を聞いたことはありませんか?「コッパー(Copper)」とは日本語で銅のことで、カッパーとも言います。ファッションや美容のコッパーカラーとは主に赤みのあるブラウン系の色で、ネイルに使うと少しレトロで優しい雰囲気になり、赤みがあるので肌馴染みもよいです。ジェルでもマニキュアでも、まずはワンカラーで塗ってみてはいかがでしょうか。
ネイリストのおすすめポイント:プレイフルのネイルカラーシリーズはベースコートやトップコートが不要なので、時短ネイルが楽しめます。
ネイリストのおすすめポイント:発色がよく速乾性の高いエクセルのネイルポリッシュは購入しやすく、集めている人が多いです。
●大人っぽいミラーネイルはコッパーがおすすめ
人気のミラーネイルは、キラッとした光沢からどうしても派手な印象になりやすいデザインです。大人かわいいネイルが好きな方だと、ちょっと子供っぽい気がしてなかなか挑戦しづらいですよね。そこでおすすめなのがコッパーのミラーネイルです。コッパーならゴールドやブラウンよりも派手になりにくく、赤みもあるので優しい印象に仕上がります。片手に1本ずつなど、部分的に取り入れるとより馴染みやすいですよ。
●コッパーピンクが可愛い
コッパーピンクはピンクゴールドよりも少しくすんだカラーで、肌なじみが良くお洒落に仕上がるカラーです。ベースカラーを塗らなければ透明感のあるコッパーピンクに。ベースカラーを塗ればニュアンスチェンジができるのでおすすめです。
ミラーフレンチがセルフでも簡単で可愛い
フレンチネイルにミラーネイルを合わせるのがシックでおしゃれです。上の写真は根元側がミラーになっていますが、ミラーフレンチと言うのはフレンチラインがミラーになっているネイルのことを指します。ここではミラーネイルのやり方をご紹介します。
●用意するもの
・ベースジェル
・ノンワイプトップジェル
・カラージェル
・ミラーパウダー
・アイシャドウチップ
・マスキングテープ
・ダストブラシ
・硬化用ライト
●塗る前にケアしよう
ジェルを塗る前には必ずケアを行いましょう。持ちや仕上がりの質がワンランクアップします。まずはエメリーボードで爪の長さと形を整えましょう。ストーンプッシャーやオレンジウッドスティックで甘皮を押し上げます。スポンジバッファーで爪の表面を軽くこすってサンディングしたらダストをしっかり払ってください。消毒用エタノールかネイルクレンザーを染み込ませたキッチンペーパーで爪の表面の油分・水分を拭き取ってこれで下準備が完了です。
●手順
①ベースジェルを塗ります。ライトで硬化します。ミラーネイルの場合は土台となるベースジェルが綺麗に塗れていることでつるんとした綺麗な仕上がりになりやすいので慎重によく確認してから硬化しましょう。
②カラージェルを塗ります。ライトで硬化。
③カラージェルを2度塗りし、色ムラや凹凸をなくしてからライトで硬化します。
④ノンワイプトップジェルを塗ってライトで硬化します。
⑤ミラーパウダーを付けたくない部分にマスキングテープを貼って保護します。
⑥ミラーパウダーをアイシャドウチップに取ってこすって爪に付けます。
⑦余分なパウダーはダストブラシを使って払い落とします。
⑧マスキングテープを外して、最後に爪全体をノンワイプトップジェルでコーティングし、ライトで硬化したらこれで完成です。
健やかで黒い髪を保ちたい!
日本人の場合、ほとんどの人は髪が黒いのは当たり前と思っていますが、実は髪の毛は生まれた瞬間は白いのです。それが黒くなるのは、髪が生まれると毛母細胞の隣にあるメラノサイトが黒色メラニンを作り、瞬時に白い髪を黒く染め上げるからです。髪を作るのは毛母細胞、髪を黒くするのはメラノサイトというように、毛根は分業のような形で髪が作られているのです。白髪になるのは、このメラノサイトが何らかの原因で機能が低下し、メラニン色素が作られなくなるからです。その原因として大きなものは、次の3つです。
1.加齢による老化
2.活性酸素の害
3.栄養不足
特に、最近白髪の原因として増えているのが、3の「栄養不足」。中でもクローズアップされているのが、微量ミネラルの「銅」不足です。カルシウムや鉄、亜鉛に比べると地味ですが、実は「銅」は黒髪になくてはならない存在なのです。
銅と白髪の関係
髪の毛は、18種類のアミノ酸によって構成されています。そのうちの一つ「チロシン」が、髪を黒くするもとになります。メラノサイトは、チロシナーゼという酵素を使ってこのチロシンを酸化し、黒いメラニン色素に変えていきます。つまり、髪が黒くなるにはチロシナーゼが不可欠。そして、チロシナーゼの材料になるのが「銅」なのです。「銅→チロシナーゼ→チロシン→黒色メラニン色素」このように、銅がなければ髪は黒くならないのです。厚労省による成人女性の銅の推奨摂取量は、1日当り0.7mg。銅は体内で作ることはできないので、次のような銅を含む食品から摂る必要があります。
・穀類、イモ類(玄米、サツマイモなど)
・ナッツ類(大豆、カシューナッツ、ゴマなど)
・魚介類(うなぎ、イカ、桜エビなど)
・肉、レバー
・野菜、果実(ゴボウ、ニンニク、プルーンなど)
・海藻、キノコ類(ひじき、のり、しいたけなど)
なぜ銅が不足するの?
上記のように、銅は多くの食品に含まれています。特に偏食をしない限り、不足することはないように思えますよね。しかし、ちゃんと食べたつもりでも、実際は摂れていないのが実情かもしれません。そもそも銅に限らず、現代人は総じてミネラル不足といわれているのです。それには、次のような理由があります。
・土壌の問題
火山国の日本は、もともとミネラルの少ない土壌です。加えて長年の農薬や化学肥料の使用、酸性雨によって、ビタミン・ミネラルがさらに失われています。現代の農作物の栄養価は、昔の半分と言われています。同じ栄養を摂るにも、昔の2倍量食べる必要があることになるのです。
・欧米型食生活
現代人に普及している外食やインスタント、加工食品。これらは高脂肪、高カロリーですが、肝心の栄養価は低く、さらに食品添加物が体内のミネラルバランスを崩してしまいます。
・亜鉛、鉄の過剰摂取
髪にいいといわれる亜鉛や鉄も、過剰に摂ると銅の吸収が阻害され、銅不足を招くことがあります。
ストレスと白髪
かのマリーアントワネットは、処刑前夜、あまりの恐怖に一夜にして髪が真っ白になったといいますが、ストレスと白髪にはかくも密接な関係があるのです。つまりストレスが、現代人の白髪のもう一つの大きな要因となっている可能性が高いのです。ストレスが白髪を作る理由は、次の3点となっています。
1.活性酸素を大量に発生させる
活性酸素は毛根の毛母細胞やメラノサイトのDNAを傷つけ、正常な働きができないようにしてしまいます。
2.血流を阻害する
ストレスは血流を悪くし、毛根に十分な酸素や栄養が届かなくなるため、髪を作る機能も、髪に色をつける機能も低下します。特に「銅」が届かないとチロシナーゼが働かなくなり、髪を黒くすることができなくなります。
3.メラノサイトを弱体化する
メラノサイトは神経細胞の末端と繋がっており、ストレスで乱れた自律神経の影響をストレートに受けてしまいます。そのため慢性的なストレスはメラノサイトの機能を低下させ、白髪を増やしてしまうのです。
まとめ
昔から「白髪にはゴマがいい」といわれますが、それはゴマに銅が豊富だということも理由の一つだったのです。因みに銅不足では、貧血や筋肉の衰え、免疫力低下といった症状が出ることがあります。白髪のほかに、鉄分は摂っているのに貧血気味、だるさが抜けないといった症状があるなら、銅不足を疑ってみましょう。「ストレス」と「銅不足」という、白髪の二大要因を抱えている現代人は「ストレスを上手に解消」と「銅を十分摂れる食事」の2点を守れば、メラノサイトを活性化し、髪の黒さを取り戻せるかもしれません。