ネット通販でも、リアルショップでも、新しい服を買う時は嬉しくなりますよね。最近はプチプラ服も多種多様になってきたので、ハイブランドの服やセレクトショップの服を買う人だけでなく、全身プチプラやファストファッションでかわいいコーデを楽しむことができます。筆者もGUやユニクロは好きなので、ファストファッションや、プチプラなアイテムを活用することが増えました。しかし、新品の服はなぜか変なニオイがするものがあります。新しく買った服を着ようとしたら、何だか臭くてテンションが下がることも・・。さらに、ネットショップで買った服は新品のはずが独特な臭いニオイがあったりします。買った洋服の異臭が気になる時は、返品できるのでしょうか?今回は、新品の服が臭い時は返品ができるのかという疑問を解説し、ネット通販の返品規約や、服のニオイを取るための解決方法もいくつかご紹介します。
新品の服なのに臭い!なぜ?
主にネット通販で購入した服にありがちなのが、「新品の服なのになんだか変なニオイがする!」という問題です。ネット通販で購入した服は、1つ1つが薄手のビニール袋などに入れられ、ダンボールや紙製の袋などに包まれた状態で届きますよね。購入した服をわくわくで着てみたら「新品の服なのに臭い・・」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。これは店頭で購入した時にも稀に起こります。お店でハンガーや棚に並んでいる商品では少ないですが、お店の人がバックヤードから持ってきた服や、取り寄せで倉庫や店舗間を移動し届いたものは、気になるニオイがついているケースもあるのです。
なぜ、新品の服なのに臭い、ニオイが気になるというものがあるのでしょうか?原因は、以下のようなものが考えられます。
●新品の服が臭い原因
- 製造時の染料や機械の油
- 保管場所の湿気
- 服の糊付け
服を作るときの油が原因
ネット通販などでお得に買える洋服や、プチプラで購入できる服は、作るときのコストを下げるために同じ生地や材料・機械で大量に作ります。布地や染料、糸などには製造時に油が含まれているので、縫製ミシンや様々な機械を通す時の油も服には付着します。コストダウン優先の服だと、こういった工業用の油を落とす作業を簡易化していたり、省略していることもあるのです。そのため、石油のような独特なニオイが残ってしまい、新品の服なのに臭いということが起こります。
保管場所の湿気が原因
倉庫や店舗のバックヤードなどに保管している洋服は、保管場所の湿気が原因で臭くなることがあります。
そもそも洋服は製造後、メーカーや業者の倉庫に保管され、一定数は店頭に並べたり、バックヤードに置かれたりと移動を続けつつ保管します。特に在庫として倉庫に置いておく商品は、ビニール袋に包まれて、ダンボールの中に梱包されたまま、大きな倉庫に長く置かれることもあるようです。
倉庫やバックヤードのような場所は、商品の品質が劣化しないよう日光が入らないようにしていたり、風通しが悪い建物が多いです。そのため湿気も多く、換気扇があっても、かなりジメジメとした場所になることも。そういった場所で長く保管されていた商品は、湿気のジメジメでカビ臭くなるケースがあるのです。人の目では確認できないような小さなカビでもニオイを発しますし、特にビニール袋やダンボールの中で密閉されているものはカビが生えやすいので注意が必要です。
服の糊付けが原因
ワイシャツや浴衣、寝具のシーツまで、生地に糊付けを効かせて仕上げる商品は意外と多いです。服の糊付けは、商品の型崩れを防ぐだけでなく、汚れがついてしまっても落としやすくなるというメリットがありますが、使われる糊には独特なニオイがするものも。その糊のせいで、新品の服であってもなんだか変なニオイがして臭いということが起こるのです。さらに、糊の種類によっては、変色の原因にもなりやすいので、新品の服で糊の効いたものは長期間放置せず、一度水通しや洗濯をすることをおすすめします。
新品の服が臭い時は返品できるの?
新品の服が臭い時、あなたはどうしますか?石油臭い・服の糊付け臭いなどは想定内の範囲だから一度洗濯するという人もいれば、「新品なのに臭いなんてありえない!すぐ返品や交換して欲しい!」と思う方もいるはず。では、新品の服が臭いという理由で返品は可能なのでしょうか?
●服の返品は条件を満たしていれば可能
店舗で買った商品や、ネット通販で購入した商品は、ニオイが臭いという理由でも、お店の返品基準を満たしていれば返品ができます。ファッション用品販売店や、通販サイトでよく見られる返品基準には以下のようなものがあるので、まずは条件をチェックしましょう。
- 購入して7日以内の返品申請
- 商品タグがある
- 外袋がある
- レシートや領収書がある
- 商品に傷や汚れをつけていない
- 洗濯やクリーニングをしていない
上記のような条件に当てはまっていれば、新品の服が臭いという理由や、異臭がするという理由でも、返品できる可能性は高いです。リアルショップの場合はお店の電話やメールでお問い合わせしてみてください。また、ネット通販の場合は返品・交換に関するページやお問い合わせページを参照しましょう。
また、お店によっては返品ではなく交換対応になることも。すでに在庫のない商品では難しいですが、気に入って買った服が返品になってしまい悲しいという意見も耳にしますので、ニオイのない新品と交換できる可能性も視野に入れましょう。
返品・クーリングオフできないことも
ネット通販で服を買う人も多い昨今では、国内通販サイトはもちろん、トレンドファッションがプチプラで楽しめるSHEINや、韓国ファッションのサイトなども人気を集めています。気になる洋服を気軽に購入できて、スマホ1つでいろんなテイストの服を見られるのが嬉しいですよね。しかし、ネット通販で服を購入する時は、返品や交換に注意点があるのです。
●返品・交換がNGの商品もある
返品・交換にまつわる条件は、サイトの運営者が定められます。基本的に返品・交換はお客さんの要望に合わせて受け付けているところがほとんどですが、セール品やアウトレット品、在庫限りの商品などは返品・交換を受け付けていないというお店も多いのです。
これは、セール品やアウトレット品はすでに生産が終了していたり、在庫をなくすために限られたものを特別価格で販売しているケースが多いからです。さらに、洋服は全く同じものを継続して生産することがあまりなく、特にプチプラファッションはコスト削減のために生産数を限定し、同じものは作らないと決めているところがほとんどです。また、トレンドに合わせたものは、流行りが過ぎると売れなくなるという難しさもあります。SDGsの観点からも無駄を減らす動きがあるように、近年は洋服を作る数は少なめにしている企業がほとんどなのです。
そして、定価で残った服は売り切るためにセール価格やアウトレット品にしていきますが、それらはすでに生産が終了しているものがほとんどなので、交換できる在庫もありません。返品や交換ができないという前提で売られているものも少なくないので、店舗であってもネット通販であっても、商品の状態や、返品・交換の条件は確認しておきましょう。
●クーリングオフはネット通販だとできない?
返品・交換と近しいものが「クーリングオフ」です。クーリングオフとは消費者のための制度で、商品や契約を押し売りされた時に断りきれず購入してしまった場合、一定期間内であればキャンセル・返品できると法律で定められています。訪問販売やマルチ商法なども、クーリングオフを適用することができるのです。
しかし、どんなものにも適用できるわけではなく、ネット通販では基本的にクーリングオフはできないとされています。これはクーリングオフの対象が「業者から積極的に訪問販売をしたり、勧誘を受けて購入・契約をしてしまったもの」に限られるから。ネットショップや雑誌、テレビの通販などは、消費者から媒体を見て購入するという自発的な購買になるため、基本的にクーリングオフの対象にはならないのです。
ちなみに、WEBサイトに返品の条件が書かれていないものは、クーリングオフできる可能性があります。しかし、ほとんどのネット通販では利用規約や返品の条件を記載しているので、やはり通販でクーリングオフは現実的ではなさそうです。
服のニオイを除去する方法
前述の通り、新品の服が臭い時は、ニオイを理由に購入元へ返品を申請することができます。しかし、すでに領収書やタグを捨ててしまったり、返品期間が過ぎてしまった場合は、返品は出来ない可能性が高いです。また、プチプラ服に多い石油のようなニオイや、服の糊付けのニオイなどは、返品を断られてしまったり、交換をしても同じようなニオイの商品が届くかもしれません。
そこで、以下のような方法を用いて服の消臭をしてみてはいかがでしょうか。ひと手間はかかりますが、しっかりとニオイを除去できますよ。
●日陰かつ風通しの良い場所で外干し
服を風通しの良い場所、なおかつ服が直射日光を浴びないように対策して外干ししておくと、イヤなニオイも自然と取れていきます。洗剤や消臭剤も使わないお手軽な方法ですが、ニオイの付いている度合いによってはかなり時間がかかるのが難点です。また、日光の紫外線は服の繊維や染料にダメージを与えて劣化させてしまいます。紫外線を浴びないように十分注意して干しましょう。
●重曹や酸素系漂白剤でつけ置きする
家で洗える洋服は、重曹や酸素系漂白剤とお湯でつけ置きしてから洗濯機で洗うのがおすすめです。酸素系漂白剤とは、SNSや口コミでも人気の「オキシクリーン」などが該当します。服の繊維をなるべく傷めずに消臭・漂白ができるので、漂白剤をあまり使ったことがない人でも安心して使用できるのではないでしょうか。
また、お掃除に大活躍する重曹は、お湯に溶かして服をつけ置きすることで嫌なニオイを除去することができます。お湯の温度はシャワーや湯船よりも高めの45℃前後がおすすめです。最大一晩つけ置きしたら、後は洗濯機でいつも通り洗って、しっかり乾かしましょう。
ジェルネイルのニオイが臭い時は?
セルフネイルをするために購入したジェルネイルが、封を開けてみるとなんだか臭い!そんなことはありませんか?元々ジェルネイルの液は、様々な化学物質を混ぜ合わせて作っているので、独特な強いニオイがする商品もあります。また、開封してから年単位で時間が経ってしまったという商品も、ジェルが劣化して通常とは異なるニオイがするケースが多いようです。
筆者は実際に、使い切れないまま2年以上経ったカラージェルのフタを開けた所、ジェルでは嗅いだことのない薬品のようなニオイがして驚いたことがあります。しっかり風をして、ビニール袋に包んで捨てたのでなんとか事なきを得ました。このように、開封してから年数が経ったジェルは、色素が劣化するだけでなく、イヤなニオイを発することもあるので、取り扱いには注意しましょう。定期的にしばらく使っていないジェルを断捨離して、キレイな状態を保ちながらセルフネイルを楽しんでください。