楽器が演奏できる人は男女問わずかっこよくて憧れますよね!なかでも弾き語りやバンドには欠かせないギターは誰でも気軽に始めることができる、とても身近な楽器です。憧れのミュージシャンがいる人なら、自分もあんな風にギターを弾いて歌ってみたい!と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。2021年現在は自粛生活で家にいる時間が増えました。そこで習い事を始める人や趣味を持とうと思う人が多くなり、特に楽器を習う人が増えています。どんな楽器も演奏ができるようになるには練習時間が必要です。自粛中の今ならその時間が取れることも、楽器をはじめる理由の一つになっているようです。特にギターはずっと興味のあった人や昔やっていた人が多く、とても人気があります。最近のミュージシャンはクラシックギターでなくアコースティックギター(アコギ)でも、ピックを使わず爪で直に演奏する「爪弾き」のスタイルが多いです。そしてそれを見ていた人は自分も爪弾きしたいと思うようになります。しかし爪弾きは、爪に傷が付くなどの大きな負担がかかります。そのためギターを弾く人は、演奏に適したネイルの強度や長さを維持するためにしっかりとした爪のメンテナンスをしています。そして演奏の衝撃から爪を守るためのジェル以外の保護方法が、普段から爪の弱い人にも効果的ということで最近注目されています。今回はギターを楽しむ前に知っておきたい爪のことを始め、ネイルをつけたい時の爪の長さや整え方、爪の弱い人におすすめの注目のメンテナンス方法をご紹介していきます。
ネイルはしていても大丈夫??
ギターのような指を使う楽器をはじめる時、気になるのは爪の事ですよね。特に普段からオシャレなネイルをしている人はどの程度までなら大丈夫かを事前に知っておきたいのではないでしょうか。結論から言えばネイル自体はさほど問題ありません。ただし立体的なアートやラインストーンを使ったもの、またジェルの仕上がりが厚いネイルなどはおすすめできません。演奏時に他の弦に触れてしまい余計な雑音を出すことになります。ですからもしジェルであれば、演奏の邪魔にならないようにフラットで自爪に近い厚みの仕上がりにして下さい。マニキュアならば特に気にしなくても大丈夫です。しかしギターを弾けば爪は弦に当たるため、ネイルが剥げたり傷だらけになったりします。また爪を短くする必要があるため、いつものように次のジェルの付け替えまで爪を伸ばしておくことはできず、常に自分で短く削っておかなくてはなりません。もしネイルをする場合はこれらのことは覚悟しておきましょう!
左手(左利きの人は右手)のジェルネイルは付け替えが頻繁に!?
男性・女性問わず、ギタリストとして活動している方のなかには、ネイルをつけて演奏している人が多いですよね。それもそのはずで、ギタリストはギターを弾くその手元が重要。ライブや演奏会では多くの観客から手元を見られるので、ネイルというポイントメイクを重視していたり、ネイル好きな人が多いのです。また、アーティストは音楽だけでなく、ファッションやメイクも注目されます。ギタリストの華麗な手元を彩るネイルを真似したくなるファンも多いのではないでしょうか。
自分の手元がおしゃれだとテンションも上がります。ですがギターは弦を押さえて音程や音色を変える楽器です。弦は基本的に左手の指先で押さえるので、ネイルのせいで爪が長いとキレイに押さえられず、演奏はもちろん指に余計な力が入って痛みが出るかもしれません。
ジェルネイルはコーティング力が強く、数週間つけっぱなしにしても剥がれにくく、爪が伸ばしやすいです。しかし爪が伸びるせいで弦が押さえにくくなるのは問題ですよね。そのため左手(左利きの人は右手)にジェルネイルをするとしたら、爪の長さは弦が押さえやすい短さにしなくてはなりません。さらに、少しでも伸びてきて押さえにくくなったらジェルをオフし、爪を短く整えてから付け替える必要があります。
●こまめな付け替えが難しければマニキュアを使おう
ギターも弾くけど、ジェルネイルも続けたい、という方は、弦を押さえる左手の付け替えタイミングを見極める必要があります。ジェルは自爪の保護にもなりますが、爪が長く伸びやすいですし、ジェルを付けている状態で爪やすりや爪切りを使って短くするのはあまりおすすめできません。ジェルが剥がれやすくなりますし、ネイルデザインも不格好になります。どうしても左手にジェルネイルを付けたい時は、爪の伸びが気になる前にオフをするか、付け替えるようにしましょう。通常のジェルネイルは3~4週間ほど持ちますが、ギターを弾く方は、早くて1週間もすると爪の伸びが気になってくるかもしれません。
頻繁にケアするのは大変!という方は、マニキュアを使うのがおすすめです。マニキュアをつけてギターを弾くと爪先からすぐに剥がれてしまいますが、除光液を使ってすぐに落とせるので、伸びた爪の長さは調整しやすいです。セルフで塗り替えができるので、空いた時間にササッと塗ることもできますね。ジェルネイルは長持ちがメリットですが、その分爪の長さをこまめに調整したい方には向いていません。伸びた爪が気になる方は、持ちは悪くなりますがマニキュアを使ったほうが楽に過ごせるのではないでしょうか。
右手(左利きの人は左手)のネイルは多少長くても大丈夫?
弦を押さえる爪の長さは基本短めがおすすめですが、右手はどうでしょうか?ギターをピックで引く場合は、長くても短くてもそこまで支障を来すことはないようです。そのため、右手は安心してジェルネイルを楽しめるのではないでしょうか。ギターを弾きつつも爪を伸ばしたいという方は、右手の爪なら伸びても問題ないはずです。ちなみに、右手の爪だけ伸びていて、左手の爪だけ短いと変な状態になるのでは?と思われるかもしれませんが、実際はパッと見ただけなら違いはわからないものです。そもそも日常生活において、ネイルの写真を撮る時のように両手を揃えて過ごすことはまずないですよね。さすがに1センチ以上の違いがあると少し目立ちますが、数ミリなら傍から見ても誤差の範囲内です。
ただし、ピックを動かしていて、爪が弦に当たってしまうような長さはもちろんNGです。弾きづらくなりますし、音色も変わってしまうので、演奏に支障のない長さを保つようにしましょう。
また、クラシックギターやフラメンコギターといった爪弾きが基本の演奏では、左手だけでなく右手の爪の長さもこまめな調整が必要です。人によってはアコースティックギターもピックを使わずに弾きますよね。爪弾きの場合、指先から1~1.5センチほど出ている長さが基本とされていますが、爪弾きは人によって使う指や、弾きやすい爪の形も異なります。また、指弾きという爪に弦を当てない弾き方もあり、爪弾きと指弾きを混ぜる奏者もいるので、爪の整え方は多岐に渡ります。
●つけ爪やフィンガーピックを活用
爪弾きや指弾きをしていると、爪が割れたり、欠けたりするのは日常茶飯事ですよね。そんな方には後ほどご紹介する爪の補強がおすすめですが、つけ爪やフィンガーピックを活用してもいいかもしれません。
フィンガーピックは楽器店やネット通販で購入する、専門性の高いアイテムです。しかしつけ爪は、楽器店で売られている専用品だけでなく、100円ショップやバラエティショップで売られているネイルアート用のつけ爪=ネイルチップを使っている人もいます。コスパが良いのはやはり100円ショップのネイルチップで、チップ用の両面テープも100円で買えちゃいます。試しにチップで弾いてみたい!という方は、1度100円ショップで揃えてみてはいかがでしょうか。
爪の長さは??
ギターを弾く上でネイル自体にはさほど問題はないのですが、爪の長さに注意が必要です。左右で違ってくるのでご紹介していきます。
●コードを押さえる左手(左利きの人は右手)
左の爪は、爪が指先の肉から出ない程度まではいつも短くしておく必要があります。弦は指先を立て押さえることで指の力が分散せずに入れられるので、コードをしっかりと押さえることができます。しかし爪が少しでも伸びると爪が指板に当たり指が寝て力が逃げてしまうため、きちんと弦を押さえることができず指の故障の原因にもなります。
●弦を弾く右手(左利きの人は左手)
右の爪の場合は、それぞれのジャンルや弾き方によって違ってきます。例えばアコギを使った弾き語りでは、初心者または一般的にはストローク(いわゆるジャンジャンジャンというものですね)を弾く時にピックを使います。またアルペジオ(一音一音バラバラに弾いていくこと)は指を使って弾いていきます。この場合の爪の長さは、弾いてみてアルペジオの時に爪が弦に引っかからない長さであれば大丈夫です。しかし近年、弾き語り系の人も同じ曲中でストロークとアルペジオをスムーズに行える「爪弾き」をする人が増えています。爪をピックのように使い、いつでもクッキリした音を出すことができます。このように爪を使って演奏する場合は、使う指の爪または全ての爪をある程度まで伸ばしておく必要があります。仕事などで爪が伸ばせない人は注意が必要です。そして見た目のことを言えば、左の爪は短く、右の爪は長めの状態になることも覚えておきましょう。
爪が弱い人必見!健康な爪とその補強
身近に「爪弾き」を目にする機会が増えたことで「爪の保護はどうしているのかな?」「ギターをする人は元々爪が丈夫なの?」などの疑問から、ギター奏者の爪のメンテナンス方法が最近注目されています。ではどのようなものかご紹介していきます。
●爪が弱くなかなか伸びない!
常に深爪の人が、爪弾きをするために丈夫で健康な爪を伸ばしたい時に使用しているネイル専用のトリートメントがあります。
この商品はネイルケア製品として発売されて以来、爪や指先のメンテナンスが常に必要な弦楽器奏者の間で話題となり愛用者が多いです。効果としては以下のようなものがあります。
・割れやすい爪に、厚みや強度をもたらします。
・二枚爪や爪の剥離の改善効果があります。
・爪や皮膚に栄養を与え、爪の縦筋やささくれができにくくなり、爪のピンクの部分も伸びてくることで、形のよい美しい爪を目指せます。
・ハンドクリームなどのベタベタを嫌う奏者が多いですが、使用感はサラサラでしっかりと潤うクリームなので、気にすることなく使うことができます。
デイクリームの他にもナイトジェルもあるので、まずはデイクリームから試してみてはいかがでしょうか。
●爪に負担をかけずに補強したい!
爪の補強といえば、簡単なのはマニキュアタイプの補強剤を使うかジェルネイルなどをするかです。しかし爪を使って演奏する人が普通の補強材を塗ったところで、すぐに剥げてしまい意味がありません。またジェルは気軽に取ったり付けたりすることができません。ギター奏者の間では、ギター奏者のために作られた補強専用ベースコートがとても人気があります。
この商品は、以下のような爪の補強効果が期待できます。
・ソフトコンタクトレンズと同じ酸素透過性の樹脂を使うことで、爪の呼吸を維持し自爪に負担がかかりません。
・マニキュア型で簡単に塗ることができ、薄く何層も重ねていくことで強度が増していきます。一度にたっぷり塗布すると割れの原因になるので気をつけてください。
・除光液を使って落とすことができます。
・マット仕上げで、自爪に近い色をしているためピカピカすることなく自然に見えます。
このように安心して爪の補強ができるので、普段から爪が割れやすい人や、マニキュアに圧迫感を感じ今まで爪の保護ができなかった人にもおすすめです。ギターを演奏するスタイルによっては、補強力が足りない場合があるのでご注意くださいね。
まとめ
爪を使って弦を弾くことは、爪にとっては大変な負担になります。だからこそ大事な爪を守るためにギターを弾く人たちは日々メンテナンスを欠かしません。そのメンテナンス方法は演奏者だけでなく日常の生活で爪に悩みのある人には非常に有効的です。爪を健やかに保ち保護したい人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。