セルフジェルネイルをする時に使用する「ジェルネイルの筆」ですが、使ったあとはどうしていますか?
「そのままキャップを閉めてしまっていいのか・・・」
「筆についたジェルは拭き取るだけで良いのかな?」
こんな疑問をもっている人も少なくありません。
今回の記事では、ジェルネイルの筆の洗い方やお手入れの仕方、また保管方法などを解説していきます。
また、ジェルネイル用の筆と絵の具(画材)の筆に違いはあるのでしょうか?
そこで、「絵の具の筆はジェルネイルの筆として使用できるのか?」についても合わせてご紹介します♪
ジェル筆は正しく洗って保管することで、長く使いやすい状態を維持することができます。
使っていくうちに毛先が乱れていくので定期的な買い替えが必要ですが、できるだけ長く大事に使っていきたいですよね!
ジェルネイルの筆はお手入れが必要か?
ジェルネイルの筆は正しいお手入れをすることで、きれいな状態で長く使うことができます。
では、ジェル筆はお手入れを怠るとどうなるか?
ジェルのついた筆は適切なケアをしないと、そのままカチカチに固まってしまったり、毛がパサパサになったりします。
すると次に使用する時に、ジェルネイルをきれいに塗ることができなくなることも・・・。
作業効率の観点から見ても、筆のお手入れはとても大切です。
ジェル筆の手入れを行うタイミングは?
ジェルネイルの筆のお手入れを行うと良いタイミングがあります。
・新しい筆を使いはじめる
・筆が固まっている
・筆先がバサバサになっている
筆がこのような状態の時には、いきなり使用せず、お手入れしてから使うようにして下さい。
筆先が固まっているときは、指で筆を優しくほぐしてから、クリアジェルを筆に取り、キッチンペーパーやパレットの上で丁寧に馴染ませていきます。
ただし、指でほぐれないほどカチカチに固まってしまった場合は、もう復活させることはできませんので、新しい筆を買い直しましょう。
では、詳しく見ていきましょう!
新しい筆を使いはじめる時
新しい筆には糊がついている場合があります。
使い始めるときは、まず糊を取り除く必要があります。
筆先を触ってみると、パリッとして硬くなっているならその筆には糊がついています。
毛が柔らかくなるまで指で丁寧にほぐしたら、アルミホイルやパレットにクリアジェルを取り、筆に含ませながら馴染ませて行きましょう。
筆が固まっている時
しばらく使っていないジェル筆は、固まっていることがあります。
そんな時も、指で丁寧にほぐしてからクリアジェルを馴染ませましょう。
指でほぐせない程カチカチに固まってしまっている場合、残念ながら使用するのは難しいです。
・気が付かない間に筆がライトに当たっていて筆についたジェルが硬化してしまった
・キャップをせずに保存していて、筆についていたジェルが自然光によって固まってしまった
このようなパターンで、筆がカチカチに固まってしまうことがあるので注意しましょう。
筆先がバサバサになっている時
筆先がバサバサになってしまっている時もお手入れが必要です。
パサパサ度合いが軽度なら、クリアジェルを馴染ませて毛先をまとめおきます。
しかし、手入れ不足や使い方が悪くて毛先がバサバサな場合、元に戻すことはできません。
ラメ用として使うか、アート用の筆として使うようにしましょう。
ジェル筆の洗い方・お手入れの方法
では、ジェルの筆の洗い方をご紹介していきます。
使用した後は以下の方法でサッと洗いましょう!
ただし、筆を洗うと行ってもジェルの筆は水につけてはいけません。
ジェルはそもそも水洗いしてもきれいに落ちませんし、水で濡らしてしまうことでジェルを弾いてしまい、使えなくなってしまうこともありますので注意しましょう。
1.キッチンペーパーで筆についたジェルを拭き取る
まずはキッチンペーパーで筆についたジェルを優しく拭き取ります。
カラーがあまりつかなくなるくらい拭いましょう。
2.クリーナーや消毒用エタノールを含ませたペーパーで拭き取る
次にブラシクリーナーや消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーでジェルを拭き取りましょう。
注意していただきたいのが、ジェルリムーバーは使ってはいけないということです。
ジェルリムーバーをジェル筆に使ってしまうと筆が乾燥してしまい、毛がバサバサになってしまいます。ジェル筆の寿命が短くなってしまうのでブラシ用のクリーナーか消毒用エタノールを使用してくださいね。
3.少量のクリアジェルを馴染ませる
最後に少量のクリアジェルをブラシに馴染ませます。
ジェルを馴染ませておくことで毛先が広がらず、まとまった状態でしまうことができます。
毛先が割れないように整えたらキャップをして保管しましょう。
ジェル筆の保管方法
「ジェル筆を久しぶりに使おうとしたら毛先が固まっていた・・・。」
このような経験がある方は多いのではないでしょうか。
正しい保管方法で管理することでジェル筆が固まってしまうことを防ぐことができますよ!
日光の当たるところを避ける
ジェルは日光に当たることで固まってしまいます。
ジェル筆に限らず、ジェルそのものも保管場所が日光にあたる場所なのはよくありません。
保存する時は棚の中など、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
ちなみに部屋の照明にLEDライトを使っているとその光でも筆が固まってしまうことがありますので気をつけてくださいね。
キャップを付ける
ジェルの筆は必ずキャップを付けて保管してください。
ジェルはベタベタしているので細かいホコリやゴミがいつの間にかくっついてしまうことがあります。
気づかずに使ってしまうと表面にダストが混じってしまってきれいに仕上がらなくなるので必ずキャップを付けましょう。
また、キャップを付けることで日光の光を遮断することができます。
キャップが付いていない筆の場合は、アルミホイルで包んで簡易キャップを作ればOKです。
ジェルネイルの筆が固まってしまった時の対処法
気をつけて保管していてもジェルの筆が固まってしまったということはよくあります。
長く使っていないとジェルの乾燥で固くなってしまうことも。
ジェル筆が固まってしまった時の対処方法をご紹介します。
- ジェル筆を指で軽くほぐす
- ブラシクリーナーを用意する
- ジェル筆全体にクリーナーを行き渡らせる
- アルミホイルを巻いて約30分放置する
- オレンジウッドスティックでジェルをかき出す
- クリアジェルを馴染ませる
では、手順に沿って詳しいやり方を解説していきます!
1.ジェル筆を指で軽くほぐす
まずは指でジェル筆の毛先を軽くほぐしましょう。
あまり無理やり広げたり潰したりはしないようにしてくださいね。
指の腹で軽く揉むようなイメージです。
2.ブラシクリーナーを用意する
ジェル筆の毛先が浸るくらいの小さめの容器(あればダッペンディッシュ)にブラシクリーナーを入れて筆を入れます。
3.ジェル筆全体にクリーナーを行き渡らせる
軽くカシャカシャと混ぜてジェル筆の毛先全体にクリーナーが行き渡るようにします。
4.アルミホイルを巻いて約30分放置する
ジェル筆の毛先をアルミホイルで巻いて約30分程放置しましょう。
クリーナーが揮発しないようにしっかり巻いてくださいね。
5.オレンジウッドスティックでジェルをかき出す
時間が経ったらアルミホイルを外してオレンジウッドスティックで溶けたジェルをかき出しましょう。
しっかり溶けていればポロポロとジェルが出てきますよ!
6.クリアジェルを馴染ませる
最後にジェル筆にクリアジェルを馴染ませて毛先を整えましょう。
これで固まった筆も再び使えるようになりますよ!
絵の具の筆はジェルネイルに使える?
ジェルネイルをする時に必要な道具の1つといえばジェル筆です。
実は、ジェルネイルは絵の具の筆を使ってもOKなのです!
ネイルをはじめたばかりの頃は、平筆が1本あれば十分です。
ところが慣れてくると1本では足りなくなってきます。
セルフネイラーのほとんどは、必要な道具や材料をネットショップで安く購入していると思います。
ところが、ジェルネイル用の筆に関しては、イメージと違ったりすぐにダメなったりと、ネットショッピングではトラブルが多いのも事実。
最近はプロのネイリスト達が通うネイル商材屋に、一般の人も入ることができるお店も増えています。
実店舗の良さは、実物を見ることができ、わからないことは店員さんに聞けば何でも教えてくれるところ。
また、扱っている商品に粗悪なものはなく、安心なものばかりです。
当然ネイルブラシもたくさんの種類があります。
ただし、ネイル用の筆はイメージしているよりも価格が高く、最低でも1本1000円以上します。
そのため試しに使ってみるという感じにはならず、どのブラシを買おうか本気で悩むことになる人がほとんどです。
そんな時おすすめなのが、価格も抑えられる「絵の具の筆」です。
ここからは、ジェルネイルに絵の具の筆を使っても問題ない理由をお伝えします。
ジェルの筆と絵の具の筆の違い
ジェルネイルをするのに必要なジェル筆には、極細毛のものから毛先が斜めにカットされているものまで様々あります。
素材は主にナイロンやイタチ、コリンスキーを使ったもので、これらは合成樹脂が相手でも問題なく使えるのでジェルネイルに持ってこいの素材です。
ではジェルネイルの筆と絵の具の筆のどこが違うのか?
実は、毛の素材選びさえ気をつければ、両者に違いはありません。
・ジェルネイルの筆
ジェルネイルのような合成樹脂に耐えられる素材で作られたもので、爪のサイズに合うよう小ぶりなサイズや幅のものが多く、キャップ付きのものがほとんど。ネイル用商材として売られている。
・絵の具の筆
画材屋に行けばわかるように絵の具の筆には、毛の種類からサイズ、極細から極太まで様々あり、その中には、当然ジェルネイルのような合成樹脂にも使える素材の筆も揃っています。
このようにジェルネイル用や画材用、それぞれの筆に特記するべき違いはありません!
画材屋に行って、ナイロン製のものやコリンスキー製の筆を選べば、ジェルネイルの筆として使うことができます。
もちろんネイル用に作られた筆は、ネイルやネイルアートがしやすいように作られてはいますし、柄の長さや太さ、毛の幅や毛足の長さなど使いやすいものが多いです。
各メーカーがネイル用に計算して作りあげた製品なので、細かいところをみれば、画材の絵の具筆との違いはあります。
しかし、画材用の筆も数えきれないほどたくさんのタイプが存在するので、ジェルネイル用として売っているアート筆よりも、もっと細く繊細なラインが描けるものを見つけることができるかもしれません!
それを見つけるのも画材選びの醍醐味といえます◎
画材屋で自分だけの筆を見つけに行くなんて、アーティストになった気分でワクワクしますよね♪
注意点
ジェルネイルで絵の具の筆を使う時に注意することはこの2つです。
・素材選びを間違えないこと
・キャップを作ること
この2点に注意すれば、後は自分好みの筆を選べばOK!
キャップに関しては、ご存知のようにジェルネイルはUV(LED)ライトの照射によって硬化しますよね。
そのため長時間太陽の光に当たると固まってしまうのです。
ジェルネイルで使った筆を収納する際に必ずキャップをするのはそのためです。
またジェルはベタベタしているので、ホコリやチリがくっつきやすく、またジェルを乾燥から守るためにもキャップは必要です。
一度ジェルに使った筆は、キャップがない場合アルミホイルで筆先を包み、キャップを作って収納するようにしましょう。
セルフジェルネイルでジェル筆は何本必要?
まず、ジェルネイルを始めるに当たってジェル筆は最低限何本必要かについてお話していきます。
ワンカラーネイルをする場合、最低限3本必要です。
- クリアジェル用
- カラージェル用
- ラメ用
クリアジェル用の筆
ベースジェルとトップジェル用の筆です。
カラージェルと同じ筆を使ってしまうとトップジェルの輝きがしっかり出ないこともあるので、クリアジェル用の筆は必ず用意することをおすすめします。
爪のサイズは大きめの方は平筆、小さめの方はオーバル筆を使うのがおすすめです。
大きめの方でも根元のライン取りが苦手な方はオーバル筆を使うとライン取りがしやすいので使ってみても良いかもしれません。
ちなみに、ベースジェルとトップジェルは明確に役割が異なるジェルです。
最終的にはベースジェルとトップジェルも分けることをおすすめします。
カラージェル用の筆
カラージェル用の筆は平筆がおすすめです。
できれば濃い色と淡い色で分けましょう。
例えばモノトーンのバイカラーネイルをしたい時にブラックを使った後にホワイトを使うのも、ホワイトを使った後にブラックを使うのも、色が混じらないようにするのは骨が折れます。
分けた場合は間違えて淡色用で濃い色を使うことのないようにしてくださいね!
可能ならカラージェルは濃色と淡色で分けたいので4本の筆があると塗りがノンストレスでできるようになりますよ。
ラメ用の筆
ラメとカラージェルの筆も分けておくと便利です。
特にマグネットジェルのような細かい粒子のラメは1回使うと完全には取りにくいので他のカラージェルに混じらないように筆を分けるようにしましょう。
持っているとアートの幅が広がる!おすすめの筆
最低限必要な筆をご紹介しました。ここでは、合ったほうがアートの幅が広がる筆についてご紹介します。
持っているけれども使い方がわからない方も参考にしてみてくださいね!
オーバル筆
できるアート:全面塗り、フラワーアート、ニュアンスアート
オーバル筆は筆先が丸いカットになっている筆です。
小さい爪や根元のカーブが強い爪のワンカラーに適しています。
また、5枚の花びらのフラワーアートをするのもオーバル筆ならサッとひと塗りするだけなので簡単にできます。
ニュアンスアートでタイダイ柄を作りたい時にもオーバル筆が活躍しますよ!
ライナー筆
できるアート:ラメライン、チェック柄、キャラクターアート、フラワーアート
ライナー筆はその名の通りラインを引くための筆です。
毛足が少なくて長いタイプがラインを引くのに向いています。
ラメラインやチェック柄の細いラインを引く時にもぴったりです。
ライナー筆の中でも毛足の短めなものは細かいアートをするのに向いていて、例えばフラワーアートの縁取りや、キャラクターアートなどをする時に使うことができます。
アンギュラー筆(フレンチ筆)
できるアート:フレンチ、フラワーアート
アンギュラー筆(フレンチ筆)は、毛先が斜めにカットされた筆のことで、フレンチネイルのスマイルラインが取りやすい筆です。
最近トレンドのフレンチが上手くできない方はスクエア筆よりもフレンチ筆のほうがやりやすい可能性が高いです。
また、筆の動かすやり方次第でフラワーアートにも使用できます。
その他|ドットペン
できるアート:ドット柄、ドットを使ったハートやフラワーアート
ドットペンは筆先に丸い球体がついている筆です。
ジェルをつけてちょんとスタンプするように置くだけでドット柄を描くことができます。
また、ドットを5枚の花びらのように置いて、中心に向かったライナー筆などでドットを引き伸ばすとフラワーアートをすることもできます。
ドットペンを使ったアートは簡単なものが多いので初心者の方にもおすすめです。
よくある質問Q&A
ジェルネイルの筆のことに関してよくある質問に回答していきます。
Q1新品のジェル筆のおろし方は?
A.では、新品のジェルネイルの筆のおろし方を詳しくご紹介します。
ジェルネイルの筆は新品だと糊で形が整えられた状態です。
そのため、まずは指で優しくほぐしてください。
固まった糊が飛び散りますのである程度出なくなるまでほぐします。
その後にクリアジェルを少量取ってパレット(アルミホイルでOK)の上でジェルを馴染ませます。
馴染んだら一旦ペーパーで拭き取り再度クリアジェルを馴染ませます。
できれば2~3回このクリアジェルを馴染ませる工程を繰り返しましょう。
ジェル筆がしっとりとしっかりジェルの馴染んだ状態になったら完了です。
キャップをつけて保管してくださいね。
Q2.ブラシクリーナーの代わりにジェルリムーバーで筆を洗うのはOK?
A.ジェル筆がバサバサになってしまいやすくなるので、日常的にジェルリムーバーでジェル筆を洗うのはおすすめできません。
ブラシクリーナーを持っていなくて、ジェルネイル筆が固まってしまった場合にだけジェルリムーバーを使って筆についたジェルを溶かすようにしましょう。
まとめ
ジェルネイルの筆の正しい洗い方や保管方法についてお話をしてきました。
ジェル用の筆はジェルメーカーのものだと1本1000円以上するのが普通なので安くはありませんし、リーズナブルな価格のものであっても長く大事に使いたいですよね!
今回紹介した洗い方や保管方法を守って長く愛用できるようにしましょう!
他にも100均のジェル筆について知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/81456/