ジェルネイルやマニキュアを付けていない自爪が、艶もなく二枚爪になっていたりするとなんだか悲しいですよね。自爪がきれいな状態を保てると、ネイルケアをするだけでも手元美人になれちゃいます。ネイルケアはセルフでも挑戦しやすく、特に爪をツヤツヤにする爪磨きは、手軽ですぐにキレイな爪が手に入ります。老け手が気になる方は、爪磨きや保湿ケアからはじめてみてはいかがでしょうか。今回は爪の艶がなくなったという方向けに、爪磨きとネイルオイルの使い方についてご紹介します。そして、爪と同じく老け見え要素になるのが「髪」です。最近髪がうねっている気がする、さらにパサつきもひどい…。年齢を重ねると、髪のうねりやツヤがなくなることを実感する女性が多くいます。うねったパサパサ髪ではヘアスタイルも決まらず、何より気になるのが老けて見られやすいという点です。アデランスが行った調査では、女性の髪で最も重視することは、第2位が「ボリューム」、そして男女共に第1位に挙げたのが「ツヤ」でした。髪は、肌と並んで老化を感じさせる最大のポイントかもしれないのです。つややかな髪は、それだけで顔が華やいで見えます。今回は、なぜ髪のうねりが起こり、ツヤがなくなるのか、その原因を解明し、ツヤ髪を取り戻すためのヘアケア法をご紹介します。
爪の艶を取り戻す方法は?
若い頃は何もしなくてもツヤツヤだった爪も、年齢を重ねるといつの間にかツヤがなくなり乾燥が気になる状態に・・・。若々しいツヤ爪を取り戻すにはツヤが出るようにこまめにケアをしていくことが大切です。今生えている爪にツヤをプラスするには、爪磨きとネイルオイルを併用しましょう。
●爪磨きの種類
爪磨きは爪表面に使うもので、爪やすりとは異なります。主にバッファーとシャイナーの2種類があり、用途が違うので購入時にしっかり確認しましょう。
・バッファーとは
バッファーはスポンジ状で表面がザラザラとしており、爪表面の細かいキズなどをなだらかにするための道具です。バッファーの面の粗さはグリッドという単位で表し、数字が少ないほど粗く、数字が大きいほど細かくなっています。爪の表面をなだらかにするには200グリッド以上がおすすめです。
・シャイナーとは
シャイナーはツヤ出し用の爪磨きのことを指し、バッファーで表面を整えた爪に使います。シャイナー自体の表面がつるつるとしており、バッファーよりも格段に目が細かくなっているので、まるで濡れたようなツヤが出せるのです。
爪磨きはネイル道具専門店や、コスメショップ、バラエティショップで購入できます。ネイル道具専門店で買う場合は、グリッド数を確かめながらそれぞれ購入ができます。一方でコスメショップやバラエティショップで売られているのは、バッファーとシャイナーが一体型になっているものがほとんどです。道具一つで済むので楽ちんですが、グリッド数が書いていないものが多いので、自分の想定より粗い目のバッファーがついているかもしれません。自分の好みやこだわりに合わせて選んでくださいね。
●爪磨きの使い方
爪磨きの使い方はとても簡単で、バッファーで表面の細かいキズをなくし、その後シャイナーでツヤが出るまで磨くだけです。ポイントはどちらも磨きすぎないことと、軽い力で行うことです。シャイナーもバッファーも、使いすぎると爪が薄くなってしまいます。また強い力で行ってしまうと爪やすりの目が潰れて消耗しやすくなります。軽い力でササッと磨くだけでも効果が出るので、やりすぎないためにも短時間で済ませるようにしましょう。
●ネイルオイルで爪と甘皮周りを保湿
爪磨きでツヤが出せたら、ツヤツヤで健康な爪を維持するために保湿ケアも行いましょう。ネイルオイルをつけるときは、爪表面だけでなく、甘皮周りにも使うようにしてください。指先の美しさは爪表面だけではなく、甘皮周りがカサついていないか、ささくれができていないかも重要です。保湿が足りないと白っぽくガサガサになり、ささくれができやすくなってしまいます。ネイルオイルを甘皮にちょんとつけてから、指先で爪表面や爪周りに優しく馴染ませると、保湿成分がしっかり行き渡ります。
髪の艶がなくなる原因
花王の調査によると、髪のツヤは20代と比較すると50代で20%、60代で30%低下することが分かったそうです。さらに髪のツヤは「髪のうねり」と大きな関係があることも判明しています。髪のうねりが多くなると、髪のツヤも低下するというのです。髪は、表面が滑らかなほど反射光が強くなりツヤが出ます。うねった髪は表面が歪んだ状態なので、光が乱反射し、ツヤがなくなるというわけです。では、歳とともに髪のうねりが起こるのは、一体なぜなのでしょうか。
●髪のうねりとは
髪の毛は真ん中に芯となる「メデュラ」があり、その周囲を束になった「コルテックス」が取り囲み、その上を「キューティクル」が覆うという、3層構造になっています。この中でうねりに関係するのがコルテックスです。コルテックスは髪の強さやしなやかさ、髪の色を左右する髪の主要部分で、束の一つひとつが線維状になったたんぱく質が縦方向に並んだ構造になっています。しかし何らかの原因でコルテックスに負荷がかかると、このたんぱく質線維がねじれることがあります。そうするとコルテックスの密度に偏りが生じて、髪が曲がってうねるようになり、ツヤが失われていくのです。この偏りは、うねった髪の毛を切ると、断面がいびつな円形や楕円形になっていることからも分かります。
●ツヤがなくなる原因
ではなぜコルテックスの線維にねじれが起こるかというと、鍵を握るのが髪の「毛根の位置」と「毛穴の形」です。
1. 毛根の位置のずれ
たとえば日本人は9割が先天的に「直毛」であり、毛穴に対して垂直の位置に毛根があるため、髪が真っ直ぐに生えてきます。一方、生まれつきのクセ毛の場合、毛穴から奥にカーブした位置に毛根があるため、頭皮の内部でコルテックスがねじれて育ち、髪がうねってしまうのです。毛根の位置の違いは、遺伝的要素が強いといわれています。日本人の場合、髪のうねりはほとんどが後天的なものなので、原因は次の2や3にあると考えていいでしょう。
2. 毛穴の歪み
直毛の人の毛穴は円形をしているため、毛穴の形に従って、断面が円形の真っ直ぐな髪の毛が生えてきます。しかし加齢や紫外線、ストレス、間違ったヘアケアなどのダメージにより、頭皮はたるんで硬くなってきます。そうすると毛穴の形がいびつになり、そこから生えてくる髪の毛もコルテックスが歪んでうねり、ツヤを失ってしまうのです。
3. キューティクルの損傷
キューティクルは、毛先に向かってウロコ状に重なってコルテックスを覆い、髪を外部の刺激から守ると同時に、髪内部のたんぱく質や水分が失われるのを防いでいます。キューティクルは硬質たんぱく質のケラチンが主成分。ケラチンは硬い反面、摩擦に脆いため、パーマやカラーリング、シャンプー、ブラッシングのダメージで傷み、剥がれやすくなります。そうすると、内部のコルテックスからたんぱく質が流出し、密度が偏ってコルテックスが歪み、うねりを生じさせるのです。さらに剥がれたり毛羽立ったキューティクルは、光をキレイに反射することができません。キューティクルの損傷は、ツヤを失う直接的な原因でもあるのです。
艶を取り戻すには
以上のことから、歳とともに髪のツヤがなくなってくる原因は、主に「毛穴の歪み」と「キューティクルの損傷」であることが分ります。つまりツヤを取り戻すには、髪だけでなく、頭皮対策も必要ということになるのです。
●毛穴の歪み対策
うねりを作り出す毛穴の歪みは、頭皮の衰えから起こります。まずは適切なシャンプーで、頭皮を元気にすることから始めましょう。
・スカルプシャンプー
一般的なシャンプーは、強い洗浄力で皮脂を取り過ぎたり、化学合成成分の刺激で頭皮を傷めやすくなります。特に更年期以降は皮脂が減少し、頭皮が乾燥しがちになり、紫外線のダメージも受けやすくなるため、頭皮の衰えが進みます。スカルプシャンプーはマイルドな洗浄力のアミノ酸系の洗浄剤や、天然成分で構成されるものが多く、頭皮を健康な状態に整えてくれるのです。
・頭皮マッサージ
血行不良は頭皮を栄養不足にし、たるみを促進します。頭皮は体の中で一番高い位置にある上、血管が全て毛細血管であり、さらに血流を促す筋肉がないため、もともと血の巡りが悪くなりがちです。そんな頭皮の血行促進には、シャンプー前やシャンプー中のマッサージが効果的です。やり方は簡単で、手のひらや指の腹を使って頭全体を揉みほぐすだけです。生え際と、ツムジを中心とした頭頂部は念入りに、またツボが集中している後ろ首の襟足もしっかり指圧しましょう。特にシャンプー前のオイルマッサージは、オイルの栄養成分や保湿作用が頭皮をさらに健康にしてくれます。
●キューティクル対策
髪のツヤの肝となるキューティクルは、頻繁なパーマやカラーリング、ブラッシングの摩擦、ドライヤーの熱に気をつけ、日頃からダメージを与えないことが大切。しかしそれでも傷んでしまったキューティクルは、適切なヘアケアが必要です。
・ダメージケアトリートメント
そもそも髪の毛は角化した細胞の集まり、つまり生きてはいないので、一度剥がれたキューティクルは自力で再生することはできません。そこで必要なのは、これ以上のダメージを防ぐために、キューティクルを保護することです。トリートメントはコーティング成分でキューティクルの毛羽立ちを埋め、ツヤを取り戻すと同時に髪を補強してくれます。キューティクルを守りながら、アミノ酸系シャンプーで頭皮を健康にしていけば、やがてキューティクルが整った新しい髪が生えてくるというわけです。
・ヘアオイル
キューティクルの保護には、ドライヤー前のヘアオイルもおすすめです。タオルドライの後、1~2プッシュを毛先中心に優しく揉みこんでおくと、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。さらにドライヤー後もう1プッシュ馴染ませると、ツヤ出しにも効果的。
・ブローでツヤアップ
ドライヤーでのブローも、ツヤをアップさせる大事なポイントです。キューティクルは、温度や湿度が高いと開く性質があります。つまりシャンプーで濡れている時と、ドライヤーで熱が加わった時は、髪はキューティクルが開いた状態なのです。シャンプー後の髪を濡れたままにしていると、髪に良くないといわれるのは、キューティクルが開きっぱなしになるからです。しかしドライヤー乾燥の後も、熱が残っているうちはキューティクルは閉じきっておらず、冷めるに従って徐々に閉じていきます。そこで温風乾燥の後、最後に冷風で一気に冷やすと、キューティクルがキュッと閉じて髪が滑らかになり、ツヤやかに仕上げることができるのです。さらに締まったキューティクルは、内部の水分の流出を防いで髪の潤いを守り、外部のダメージにも強い髪にしてくれます。
まとめ
髪がうねるのもツヤがなくなるのも、もとをただせばパーマやカラーリング、強い洗浄力のシャンプー、ドライヤーなどの長年のダメージが蓄積したせいかもしれません。そんな髪を改善するのは、気がついた今がチャンスです。ツヤのないパサついた髪では、どんなに魅力的なヘアスタイルも台無しになってしまいます。頭皮と髪を労わるヘアケアで、自由自在にスタイリングを楽しめるツヤ髪を取り戻しましょう。