キャンドウのハードラインジェルをご存知ですか?固めのテクスチャーのクリアジェルで、ぷっくりと厚みのあるラインを描くことができます。人気の商品なので商品棚に並んでいないこともまだまだありますが、ハードラインジェルを取り入れるだけで、いつものネイルアートがちょっと違った雰囲気にできます。今回の記事では、このハードラインジェルを使ってできるアートをご紹介します。いろいろな使い道があるので、ぜひ見つけたら購入して使用してみてくださいね。また、ジェルにはソフトジェルとハードジェルの2種類があることを知っていますか?この2つの大きな違いはアセトンでオフできるかどうかです。キャンドゥのハードラインジェルは、アセトンでオフできるので「ハードラインジェル」という名前ですが種類としては「ソフトジェル」に当たります。後半では、意外と知られていないハードジェルとソフトジェルの違いについてもお話していきます。
ぷっくりに使える!キャンドゥのハードラインジェル
キャンドゥのハードラインジェルは粘度が他のクリアジェルよりも高いので、厚みを出したアートに向いています。また、未硬化ジェルが出ないので、ぷっくりとした厚みをより活かしたデザインに仕上げることが可能です。この項目ではテクスチャーや使用感をイロジェルのアイシングジェルと比較しながら紹介します。
ハードラインジェルはボトルタイプでキャップには細筆がついています。イロジェルのアイシングジェルはコンテナタイプなので使用には筆が必要です。どちらも未硬化ジェルの出ないタイプです。
●テクスチャー
イロジェルのアイシングジェルよりもとろっとしたテクスチャーですが、粘り気は少ないので操作性が良いです。数秒待つとレベリングしてつるんとした表面になります。そのため、筆跡を残した凹凸のあるアートはできないです。かすれや筆の跡を生かしたアートをしたい場合はアイシングジェルを使用してみてください。
●細いラインを引けるか
キャンドゥのハードラインジェルは、流れて広がってしまうので、細いラインを引くのには向いていません。ある程度太いラインにするか、こまめに仮硬化を挟んでアートをしていかないと難しいです。細い凸のラインを引きたい場合は、コスパ面から見てもイロジェルやネイル工房のアイシングジェルを購入するのがおすすめです。
●ぷっくりとした厚みを出せるか
水滴ネイル程度のぷっくりなら出せます。しっかり厚みのあるアートをしたいときは2度塗り~3度塗りすると良いでしょう。また、流れやすいのでハンディライトがある方はこまめに当てて硬化させたり、据え置き型のライトの場合は少なめの量で重ね塗りしたりすると上手く厚みを出せますよ。
●Vカットストーンに使えるか
Vカットストーンをくっつける時のジェルとして、ハードラインジェルは使用できませんでした。ストーンと一緒にジェルも流れてしまうので皮膚についてしまう可能性もあります。Vカットストーンでビジューアートをしたいときはビジュージェルなどを使用しましょう。
イロジェルのアイシングジェルはこちらです。
高粘度のクリアジェルで、未硬化ジェルが出ないのでぷっくりを生かしたアートがしやすいです。程よくレベリングするのでつるんとした質感を楽しむこともできます。
ミラーパウダーは付くの?
アイシングジェルのように使えるキャンドゥのハードラインジェルですが、ミラーパウダーが付けられるのか、気になりますよね!結果から言うと、硬化時間によって付くかどうかが変わります。今回、硬化に使用したライトはイロジェルの「36W UV/ LED両対応ジェルネイル用ライト」ですが、このライトで規定時間の1分硬化では、ミラーネイルをすることができました。しかし、少し長めに当ててしまったときはパウダー付きが悪かったので、使用ライトのワット数によってミラーネイルできる秒数が若干変わる可能性があります。特に48Wのライトではいきなり自爪にやってしまうと失敗する可能性もあるため、ネイルチップ上で練習して硬化時間をわかってからミラーネイルをするのがおすすめです。少なくとも36W以上のライトで、規定時間1分以上ライトを当てるとパウダーはつきにくいので注意しましょう。
使用ライトはこちらです。
36WのUV/LED両用ライトです。ローヒートモード搭載なので、硬化の際に発生する熱を感じにくい。また、30秒、60秒のタイマー付きで、デジタルモニターでカウントが見られます。セルフネイルの入門におすすめのライトです。
上記のライトのほか、各種クリアジェルやカラージェル、ネイルファイル、パーツがセットになっているジェルネイル初心者向けのスターターキットもあります。
ハードラインジェルのおすすめ使い方
ハードラインジェルのおすすめの使い方を5つご紹介します。やり方も紹介しているので参考にしてみてくださいね。
●ぷっくりライン
・用意するもの
ベースジェル
トップジェル
ベースにするカラージェル
ハードラインジェル
・やり方
①ベースジェルを塗ってライトで硬化します。
②ベースカラーを塗ってライトで硬化します。
③ベースカラーを2度塗りして、ライトで硬化。できるだけ色ムラにならないように塗りましょう。
④トップジェルを全体に塗ってコーティングします。ライトで硬化してください。
⑤ハードラインジェルでラインを引きます。ライトで硬化したら、未硬化ジェルは出ないため拭き取りいらずで、ぷっくりラインアートの完成です。
●キルティング
・用意するもの
ベースジェル
トップジェル
ベースにするカラージェル
ハードラインジェル
ブリオン
・やり方
①ベースジェルを塗ってライトで硬化。
②ベースにするカラージェルを塗ってライトで硬化します。
③ベースカラーを重ね塗りしてライトで硬化してください。
④トップジェルを薄く塗ってブリオンを置きます。動かないようにライトに数秒当てて、さらに左右に2つずつブリオンを乗せてライトで硬化します。
⑤ハードラインジェルをダイヤ型に塗って行けばキルティングアートの完成です。1度でぷっくりさせるよりも何度か重ね塗りをするのがおすすめです。
●パーツ留め、埋め込み
・用意するもの
ベースジェル
トップジェル
ハードラインジェル
・やり方
①ベースジェルを塗ってライトで硬化しましょう。
②ベースカラーにするジェルを塗ってライトで硬化。
③ベースカラーを重ね塗りしてライトで硬化します。
④ハードラインジェルを薄く塗ってパーツを並べます。動かないように注意しながらライトで硬化します。
⑤ハードラインジェルを使ってパーツの隙間を埋めていきます。流れて皮膚につかないように、量に注意してください。何度かに分けてしっかり隙間や凹凸を埋めましょう。
⑥最後に、トップジェルでコーティングしてライトで硬化したら完成です。
●この他向いているアート
この他にもハードラインジェルに向いているアートはたくさんあります。例えば、水滴ネイル、マーメイドネイル(人魚の鱗)、うねうねネイル、ぷっくりチェック柄などのデザインにもハードランジェルの使用が向いています。また、クリームソーダネイルのクリーム部分やチョコがけネイルのチョコをぷっくりさせたいときにもおすすめです。100円という取り入れやすい価格なのでぜひ使ってみてくださいね!
ハードジェルとソフトジェルの違いって?
キャンドゥのハードラインジェルはテクスチャーが「ハード」(硬め)なジェルという意味ですが、ジェルにはハードジェルとソフトジェルのいう2種類があります。現在販売されているジェルの主流はソフトジェルですが、ハードジェルにも特徴やメリットがあります。ここでは、2つのジェルの違いについて紹介します。
●ハードジェル
高い透明感、美しい光沢が出るのが特徴です。また、強度に優れるため、長さ出しにもよく使用されます。ただしアセトンで溶かすことができないため、オフはすべて削ることになります。このオフのしにくさがハードジェルのデメリットです。ネイルサロンでは光沢が出ること、強度があることという2つの利点を活かし、トップジェルや長さ出し用のジェルだけハードタイプを使っているということもあります。注意が必要なのは、ハードジェルを使った状態でネイルサロンに行き、オフをすると時です。再来であれば特にハードジェルを使用していることをわかっているのでさほど問題はありません。付けたサロンと違うサロンに行った場合、ハードジェルだとオフに追加料金がかかったり、施術お断りになったりすることもあるため、注意してくださいね。それだけ取れにくく強度が高いということになるのですが、裏を返せばオフがしにくいということになるので、セルフで取り入れる場合もそのことを考慮するようにしましょう。
高い透明度と粘度、さらに丈夫なので長さ出しや厚みだしに使いやすいハードジェルです。大きなパーツの固定にもおすすめです。
●ソフトジェル
最近のジェルはほとんどがソフトジェルです。柔軟性に優れ、つけ心地が良いのが特徴でありメリットと言えます。また、アセトンで溶かしてオフできるため、ジェルのすべてを削らないといけないハードジェルよりも付け替えが簡単です。デメリットとしては、ハードジェルよりは強度が劣るため、長さ出しには向いていないものが多い点、柔らかいテクスチャーなため、厚みだしもしにくい点が上げられます。とはいえアイシングジェルやグミジェルなど、ソフトジェルの中にもハードジェルのような硬度のジェルが続々と登場しています。何よりアセトンオフが可能なので、セルフネイルに向いているジェルです。
キャンドゥのハードラインジェルでアートの幅が広がる!
いかがでしたか?今回の記事では、キャンドゥのハードラインジェルの使い方についてご紹介してきました。向いているアートはぷっくり感が可愛いものです。硬化時間をしっかり守ればミラーパウダーも付くので、ミラーアートにも使えます。また、春頃から人気になる水滴ネイルや夏の定番、マーメイドネイルなどで活躍するジェルです。筆跡を楽しむようなアートにはあまり向いていないので他のアイシングジェルを利用してみてください。
後半では、ハードジェルとソフトジェルの違いについてお話しました。最近のジェルの多くはソフトジェルですが、ハードジェルには高いツヤ、持ちの良さ、長さ出しにも使えるといったメリットがあります。ただし、アセトンでのオフができないため、リペアなどでハードジェルを使った状態でネイルサロンに行くと、オフ代で追加料金がかかることもあるので注意してくださいね。適材適所でジェルを使い分けてセルフネイルのアートを楽しみましょう!