働く女性の「メイク」の意識調査では、メイクに求めることは、全ての年代で「歳相応にキレイに見せたい」が第1位です。特に30~60代の方が重視しているのは「くすみカバー」だそうです。しかし現実はシミやシワ、くすみを隠そうとすると厚塗りになり、キレイどころか年齢より老けて見えるなど、なかなか思うようにいかないですよね。そんな悩みを解決する鍵は、実は日焼け止めや化粧下地にあります。ですが、この2つはどちらを先に塗ったほうが効果はあるのだろうと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。今回は化粧下地と日焼け止めの順番について解説していきます。また、ベースメイクアイテムの役割を改めて考え、日焼け止めや化粧下地を選ぶ時、どんな点に気をつければいいかをお話ししたいと思います。そしてメイク以外では、あえてのくすみ感がおしゃれになることもありますよね。服はもちろん、ネイルもくすみカラーが大人気です。そこで1年中違和感なく使えるくすみネイルカラーも合わせてご紹介して参ります。
化粧下地と日焼け止めの順番は?
化粧下地と日焼け止めの順番ってどちらが先なのだろうと疑問に思ったことがある方は結構いるのではないでしょうか。リキッドやクリームタイプの日焼け止めを使う場合は化粧下地の前に使いましょう。
リキッドやクリームタイプの日焼け止め→化粧下地
この順番で使うことで化粧下地→ファンデーションという順番になるのでファンデーションのノリが良くなり、崩れにくくもなります。ちなみにスプレータイプやパウダーの日焼け止めはメイク後にも使用可能です。そのため、化粧直しの際にも使うことができますよ!スプレータイプを効果的に使う場合は以下のような順番になります。
リキッドやクリームタイプの日焼け止め
→化粧下地
→ファンデーション
→スプレータイプの日焼け止め
●どっちも使った方がいい?
化粧下地に日焼け止め効果がついているものも最近は多く登場しています。しかし、化粧下地の主な役割は肌色の補正、化粧ノリを良くするといったもので日焼け止め効果はあくまで副次的なものと考えましょう。逆に日焼け止めの役割は紫外線をカットすることなので化粧下地として使用できるものでも日焼け止めとして塗って、下地を使うのがおすすめです。もちろん時短メイクしたい場合は、化粧下地として使える日焼け止め→ファンデーションでもOKですよ!
ベースメイクアイテムとは
ベースメイクを時短せずきっちりやる場合、少なくとも日焼け止めに化粧下地、ファンデーションと大変な手間がかかります。しかしそれだけの手間をかけるのには、ちゃんと理由があります。ベースメイクのアイテムには、次のように一つひとつに大切な役割があるのです。
●ベースメイクアイテムの役割
1.日焼け止め
紫外線は季節や天候を問わず、年中降り注いでいます。肌老化の8割は紫外線が原因なので、女性にとって日焼け止めは365日の必須アイテムです。日焼け止めには、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合されており、紫外線を吸収または散乱して肌内部への影響を防ぎます。
2.化粧下地
忙しい時は、つい省いてしまいがちな化粧下地。しかしファンデーションの前に化粧下地を塗るのは、次のような目的があってのことです。
・ファンデーションの仕上がりを美しくする
肌のキメや毛穴を滑らかにし、余分な皮脂を抑えることにより、ファンデーションの密着性を高めます。このためメイクの仕上がりがキレイになり、化粧崩れもしにくくなります。
・肌色を補正する(コントロールカラー)
肌の色むらをカバーし、ファンデーションの発色を良くして、肌色を明るくします。このように化粧下地で先に肌を補正しておくと、ファンデーションの厚塗りを防ぐことができ、透明感のある仕上がりになります。
・メイク落としを楽にする
化粧下地によってファンデーションが肌にこびりつかないため、楽にメイクが落ちて肌の負担が少なくなります。
・肌を守る
ファンデーションに含まれる顔料や保存料は、時に色素沈着の原因となることがあります。化粧下地は肌の上に膜を作り、ファンデーションの成分が肌に入り込むのを防ぎます。
3.ファンデーション
肌を美しく見せるための重要なメイクアイテムがファンデーションです。キレイに見せるためだけでなく、お肌を守るためにもファンデーションを塗ることはおすすめです。
・肌を美しく演出する
シミやくすみ、毛穴などをカバーし、光を均一に反射させて、肌を明るく滑らかに見せます。
・肌を外部刺激から守る
ホコリや細菌、寒さ、乾燥などから肌を保護します。
・肌を紫外線から守る
ファンデに含まれる顔料には紫外線を反射する作用があり、紫外線の害から肌を守ります。
●多機能化粧下地
最近ベースメイクアイテムの主流になっているのが、「多機能化粧下地」です。日焼け止めと化粧下地が一緒になったもの、さらにファンデーションの要素も加わったものなど、複数の機能を備えています。代表的なものがBBクリームやCCクリームです。一つでベースメイクが完了するので、時間も手間も省け、仕上がりも美しいことから、今では忙しい現代女性の必需品となっています。
・BBクリーム
化粧下地に日焼け止め、ファンデーション、コントロールカラー、さらに美容液の機能も兼ね備えています。高いカバー力が特徴で、シミやニキビ痕をしっかりカバーできます。またヤケドの皮膚治療クリームを元に開発されたこともあり、保湿成分による肌の保護作用に優れています。
・CCクリーム
化粧下地とコントロールカラーの機能があり、カバー力より、くすみや顔色の悪さを補正する働きに優れています。BBクリームより美容成分が豊富に配合されており、厚塗り感のない素肌っぽい仕上がりになります。
一般には、カバー力で選ぶならBBクリーム、ナチュラル感で選ぶならCCクリームといわれています。
日焼け止め・化粧下地選びのポイント
カバーしたい部分が増えてくるのに、厚塗りになると老けて見える…。そんな女性が日焼け止め・化粧下地を選ぶ時には、どんな点に気をつければいいのでしょうか。ポイントを詳しく見てみましょう。
1.伸びが良いこと
日焼け止めや化粧下地は少量を顔全体にムラなく塗るものなので、薄く良く伸びることが必要です。伸びが良いと使い心地が良いだけでなく、ファンデーションの厚塗りを防ぎ、ナチュラルな仕上がりに繋がります。また伸びが悪いと皮膚が引っ張られ、肌の負担が大きくなります。ファンデーション機能も備えたBBクリームやCCクリームは、薄づきでも気になる点を自然にカバーできることが生命線です。伸びが良いことは、そのための必須条件になります。
2.気になる点をカバーできること
化粧下地には、ファンデーションの厚塗りを防ぐためにも、ある程度のカバー力が欲しいものです。特にくすみや色むらをカバーして肌を明るく見せるのは、化粧下地の大事な役割であり、選ぶ際の大きなポイントになります。
3.保湿力があること
乾燥しやすい年齢肌は、メイクの際も保湿は重要ポイントです。しっかり保湿できると、皮脂が浮いて化粧崩れすることもなくなります。また紫外線カット力が高いものは、肌を乾燥させがちなので保湿成分が欠かせません。
4.肌に優しいこと
敏感になりがちな年齢肌は、些細な刺激で肌トラブルを起こしがち。以前は平気であっても、石油由来成分や合成添加物などが刺激になることがあるので、気をつけたいものです。
5.肌の色に合った色味であること
ファンデーション機能があるものは、色味の確認も大事です。色味はピンク系とイエロー系に大別されますが、ナチュラルな仕上がりにするには、自分の肌色に馴染んで見えることが大事です。
6.適正なUVカット率のもの
一般にUVカット効果が高いほど、肌への負担は大きくなります。日常生活であればSPF20~30・PA++程度、長時間屋外で過ごす場合はSPF30・PA+++以上にするなど、使い分けるといいですね。
1年中使えるくすみカラーは?
くすみカラーは服やヘアスタイル、ネイルで大流行中です。少し灰色を混ぜたようなカラーを総称しており、ベージュやグレーなどのベーシックなカラー、くすみピンクやくすみグリーンなど旬のカラーまで非常に幅広いです。どれも共通しているのは「色が濃すぎない」という点で、ネイルも服も淡色同士で合わせるのが今っぽく仕上がるコツです。しかし色の組み合わせによっては夏や冬しか使えないなんてこともあるので、チョイスする色に気をつけましょう。くすみカラーで安心して1年中使えるものはずばり「グレー」と「くすみピンク」です。グレーはそのベーシックさが故にどんな色とも組み合わせやすく、スタイリッシュな大人ネイルにも、やわらかなガーリーネイルにもすることができます。またくすみピンクは春らしい雰囲気になるかと思いきや、肌なじみが良いので意外と1年中使えるのです。くすみカラーのネイルに挑戦してみたいけど、シーズンが気になるという方はぜひグレーとくすみピンクから始めてみてくださいね。
まとめ
美人の条件として欠かせないのが「肌の美しさ」。メイクをして肌がキレイに見えると、それだけで気分も上がり、表情も行動も若々しくなります。メイクにはそれだけの力があるわけで、その力はどんな日焼け止め、化粧下地を使うかに大きく左右されます。日焼け止めと化粧下地の順番は、日焼け止め→化粧下地です。ベースメイクの最初に日焼け止めを塗ると覚えておくと良いかもしれませんね!また、肌の美しさのためのポイントは隠すより引き出すベースメイクです。つい面倒になりがちなメイクタイムも、きっとワクワク楽しい時間に変わりますよ♪