最近はショートネイル向けのネイルデザインがたくさんありますよね!
筆者も基本ショートネイルなので、短い爪でも可愛く仕上がるネイルが大好きです。
しかし「深爪」だとどうでしょうか?
深爪だとジェルネイルができないと思っている方もたくさんいるようです。
果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は深爪だとジェルネイルができないのか?チビ爪や短い爪にも似合うネイルはあるのか?という疑問について解説していきます!
そもそも深爪ってどんな状態?
手の甲側から見た時に爪先が指先を覆っておらず、むしろ指先のお肉が見えるくらい爪を短くしているのは「深爪」状態です。
爪は基本的に指先のお肉よりも長い状態が適切です。
爪先の白い部分は「フリーエッジ」と言いますが、フリーエッジの長くても深爪という人はいます。
また、爪のピンク色の部分を「ネイルベッド」と言いますが、写真のようにネイルベットが長くても指先が見えていたら深爪です。
深爪にしている人は意外と多い!?
深爪にしている人は性別・年齢を問わず意外と多めです。
たしかに、子供の頃から「爪は短く切っておく」「長い爪は不衛生・危ない」というのはなんとなく学んでいきますよね。
また、以下の条件に当てはまる方も常に爪が短いor深爪になっているのでは?
- 食品、医療、教育、接客などの仕事をしている
- 家事や育児で長い爪は邪魔
- 基本的にネイルをしない
- 男性で長い爪は印象が悪いため
- 爪先の白い部分ちょっとでも伸びていたら気になるから短くしたい
- 爪をいじる、爪噛みの癖がある
このように、ライフスタイルや立場、癖によって短い爪や深爪になるのは仕方がないことかもしれません。
ですが適切な爪の短さならまだしも、「深爪」は爪に悪影響なので注意が必要です!
深爪がダメな理由
深爪は以下のようなトラブルの元になりやすいので要注意です。
- キレイな爪が伸びにくい
- 雑菌やウイルスが入りやすい
- 爪甲剥離症を引き起こしやすい
- ハイポニキウムが痛む
深爪は「ハイポニキウム」という指先にある雑菌やウイルスの侵入をガードする部分を傷つけていることがほとんどです。
ハイポニキウムは神経が通っているので、傷ついてしまうと痛みを伴います。
また、深爪によってハイポニキウムが傷ついてしまうと、キレイな爪が伸びにくくなります。
爪全体の面積が狭くなったり、爪の形が歪みやすくなるので、見た目の悪影響が大きいのです。
そして「爪甲剥離症」は、本来くっついているはずの爪と指先のお肉が離れている状態を指します。
ハイポニキウムは爪と指先をくっつける役割もあるので、深爪によってハイポニキウムが傷つくと爪が離れてしまいます。
ハイポニキウムが傷ついただけなら、爪が伸びるにつれて爪甲剥離症も自然と治ります。
しかし深爪を繰り返していたり、剥離が酷い状態が続くと治りにくくなるので注意が必要です。
深爪だとジェルネイルはできない?
では、深爪状態でもジェルネイルはできるのでしょうか?
結論から先にお伝えすると、深爪でもジェルネイルはできますが、通常よりも持ちは悪くなりやすいです。
ジェルネイルは単に爪に塗るだけでは持ちはよくなりません。
爪表面だけでなく、爪先の「エッジ」という部分にも塗られていないと剥がれやすいのです。
しかし深爪だと、エッジが指先の肉よりも引っ込んでいる事が多く、エッジを塗ろうとすると皮膚にもついてしまいます。
皮膚についたジェルはライトで固める前に拭うことで除去できますが、丁寧に除去できないと皮膚についたまま固まってしまい、そこから空気が入って剥がれやすくなるのです。
経験を積んだネイリストなら深爪のエッジも問題なく施術できます。
しかし、知識や経験不足のネイリストやセルフネイラーの場合、深爪のエッジの処理が上手く出来ないこともあります。
特にセルフネイルの場合は爪を傷めてしまう可能性もあるので、深爪でジェルネイルを付けたい方はセルフネイルをやめて、ベテランネイリストが在籍しているネイルサロンに行くことをおすすめします。
爪が大きく損傷、変色している場合はNG
深爪の状態でネイルサロンに行っても、ジェルネイルの施術は受けられるはずです。
しかし爪が大きく傷ついていたり、剥がれそうになっていたり、茶色や緑色に変色していたりなど、深爪以外の爪トラブルが置きていたら施術はお断りされるかもしれません。
また痛みや出血を伴う深爪も施術はできません。
そもそも、ジェルネイルやマニキュアは健康的な爪に塗布することが大前提で、これは爪に異常がある時にネイルをすると、爪や皮膚にさらなる悪影響を及ぼすかもしれないためです。
ネイリストは医師ではないので、爪や皮膚を治す「治療」はできません。
怪我や病気の影響で爪に異変が起きていたら、ネイルはせずにまずは皮膚科などで診察してもらいましょう。
そして爪の損傷や異常を治してから、ジェルネイルを楽しんでくださいね。
爪噛みでジェルが剥がれる?
つい深爪にしてしまうという方の中には、「爪噛み」の癖がある人も少なくありません。
爪噛みは爪も指も常に傷ついている状態なので、キレイな爪が生えにくいです。
さらにジェルネイルを付けても爪噛みをしてしまう場合は、ジェルも傷ついて取れやすくなります。
ですが、ジェルネイルを続けることで爪噛みの癖が治ったという方もいます。
下記は、筆者がネイリスト時代に接客をした方の話です。
あるお客さんはストレスで幼い頃から爪を噛む癖があり、大人になってもなかなか治りませんでした。
爪噛みの影響で爪の表面も指先も荒れてしまい、とてもキレイとは言えない手元だったそうです。
ある日、自分の結婚式をきっかけにネイルをしてみたいと思い、爪がそこまで荒れていない時にネイルサロンでジェルネイルをつけてもらいました。
ネイルをした自分の爪を見て、「せっかくジェルを塗ったキレイな爪を保ちたい」という気持ちが芽生えて、爪を噛まないように意識することができたそうです。
爪噛みの癖が治らないという方は、まずは爪噛みを辞めるために病院へ行ったり、対策をすることが大前提ですが、ジェルネイルがきっかけでやめられる可能性もあるようです。
深爪でもネイルで長さ出しはできる?
常に深爪の状態だと、スラッとしたロングネイルに憧れる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、ジェルスカルプチュアやアクリルスカルプチュアという技術で長さ出しをしてみましょう。
長さ出しとは、「フォーム」という紙製の型を爪先にはめて、ジェルやアクリルで地爪の延長に長さをプラスしていく技術です。
近年は、紙製のフォームを使わず、ネイルチップにジェルを入れて長さ出しをする方法も人気です。
どの方法も、長さ出しをするときは地爪をギリギリまで短くします。
長さ出しをするときは、フリーエッジが1ミリ以内の方が適切とされているのです。
地爪が長いと亀裂が入りやすく、爪先のフォルムがキレイに作れなかったりするからです。
スカルプが得意なネイルサロンなら、深爪でもフォームを使い長さ出しを作ってくれます。
ただしスカルプの施術は取り扱っていないサロンがあったり、深爪の方はお断りしているお店もあるようなので、事前に問い合わせておくのがおすすめです。
そしてジェルネイルと同じく、深爪の方はスカルプでも持ちが悪い傾向にあるので注意しましょう。
ショートネイル派の方にもおすすめなトレンドネイル
「短い爪では、楽しめるデザインも少ないのでは?」と考える方も多いようです。ですがそんなことはありません!チビ爪やショートネイルでもしっかりジェルネイルは楽しめますし、ショートネイルだからこそかわいいネイルデザインもたくさんあります。以下ではショートネイルでおすすめのデザインをご紹介します。
出典:www.instagram.com(@aramu_14)
まずショートネイル派の方におすすめしたいのは、ベタ塗りとも言われる「ワンカラーネイル」です!
ワンカラーはシンプルで基本のネイルデザインですが、どんな爪の長さにも合う万能デザインでもあります。
こちらのお写真のようにくすみカラーを使ってちゅるんとツヤ感を重視すれば、手元もかわいらしく仕上がります♪
カジュアルなマスタードイエローがよりおしゃれな雰囲気をプラスしていますね!
出典:www.instagram.com(@nail.miyu_quint)
ショートネイル派の方におすすめなデザイン2つ目は、ヌーディーカラーなネイルです!
こちらのお写真はチークネイルとお花のぷっくりとしたアートを組み合わせており、ガーリーな雰囲気がたまらなくかわいいですね!
透明感のあるツヤ仕上げのヌーディーカラーは、爪や指が長く見える効果も期待できます。
自分の手肌に合う、シアー感の高い色を使うのがおすすめです♪
出典:www.instagram.com(@ange_to_tsume)
こちらのお写真のような、ニュアンスネイルでメタリックカラーを加えるのも、ショートネイルさんにおすすめです!
中指のブラウンがアクセントになっており、モネの絵画のような色の混ざり方がアーティスティックです!
ニュアンスネイルはランダムな色使いが特徴的なので、オリジナリティーあふれるデザインが好きな方は是非トライしてみてください!
出典:www.instagram.com(@erimon0108)
最後にご紹介するのが、おしゃれな雰囲気抜群のアシンメトリーネイルです!
ホログラムでの囲みネイルや、シンプルなフレンチネイル、ワンカラーネイルなど、様々なデザインで盛りだくさんのネイルですが、くすみカラーや淡色でまとまっていてかわいいですね♪
異なるデザインやカラーでも、左右の手でアシンメトリーにして色味をまとめることで、しっかりおしゃれなネイルができあがります♪
ショートネイルでもおしゃれでかわいいネイルデザインばかりですね♪
深爪だとジェルネイルの持ちは悪くなりやすいですが、ジェルネイルを楽しむことはできるので、是非ネイリストに相談してみてください。