緊張して手が震える…。そんな経験はありませんか?人前に出るとき、試験の前や大事な試合の前など、緊張するシチュエーションは身近に存在しその度合いもそれぞれに違います。適度な緊張感はテンションを上げ集中力を生みますが、それは紙一重です。緊張は度が過ぎると、手が震えたり、声が震えたり、足はガクガクで心臓がドキドキ…、意に反して身体が言うことを聞かなくなり、とても厄介です。そして大人になると、嫌でも人前に出て話す機会が増えます。結婚式のスピーチや会社でのプレゼンテーションなど、避けて通れないシチュエーションが誰にでも訪れる可能性があるのです。特に手の震えや声の震えは、他人から見ても一目瞭然、緊張しているのがわかってしまい恥ずかしいですよね。しかし震えているのが自分でわかっていても、なかなか止めることはできません。昔から緊張した時は「手のひらに「人」という字を3回かいて飲み込むと良いよ」なんてことを、言ったり聞いたりしたことのある人もいると思います。この行為に意味があるのかはさておき、緊張をどうにか落ち着かせたいという気持ちはいつの時代も同じですね。人が緊張するのは仕方がないとして、どうにか少しでも緊張の度合いを軽くしたり、早めに落ち着かせるもっと良い方法はないのでしょうか?今回は、緊張して手や声が震えてしまう時に試してほしい、おすすめの対処法をご紹介します。
緊張して手や声が震えるシチュエーション
自分でも想像していなかった程の緊張に見舞われたことはありませんか?勝手に手が震え、声が震える…それはどんな時だったでしょう。ほとんどの人は、「大勢の人の前で話さなくてはいけない時」ではないでしょうか?例えば結婚式のスピーチを頼まれてしまった、新しい企画を大勢の前でプレゼンをすることになった、こんな時は自分以外に代わりがきかないので、やりたくなくても逃げることができません。また、初対面の人と会う時や面接の時なども人は緊張しやすいです。このような他人と関わりのあること以外にも、緊張するシチュエーションはあります。何かの試験を受ける時やスポーツをしている人は試合前などです。これは人前で発言をしたり誰かに会ったりするような時の緊張とはまた違い、「対自分」という自身の問題です。この場合によくあるのは、大切な試験前や試合前に腹痛とはまた違う「通常の便意を催す人」が多いことです。大事な場面の直前に便意など、一見緊張感がない人のようですがこれは過度な緊張からくるものと言われています。余談ではありますが、「泥棒が入った後、家の庭先を調査すると排便が残っていることが多い」とある関係者から聞いたことがあります。これは泥棒が実行に移る前、過度な緊張により便意を催した結果で珍しいことではないそうです。緊張は自分でも思いもよらないカタチで現れるのです。
緊張で手が震えたらどうする?
緊張にも色々なパターンがありますが、誰しも陥りやすいのは「手の震え」です。マイクを持つ手や資料を持つ手が震えて、恥ずかしい思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。震える手をどうにか落ち着かせようとしても勝手に震えてしまうので、どうすることもできませんよね。このような緊張からくる手の震えには「リラックスする」ことが有効です。「リラックスできないから緊張してしまうのですが…」と思う方もいると思いますが、良いリラックス方法があるのでご紹介します。
●音楽を聞く・本や漫画を読む
人前で話す時、内容を直前まで反復し復習しておきたい気持ちはわかります。しかし人は「見直せるまであと〇〇分しかない」といったような、焦りを生み出すマイナスのカウントダウンをはじめがちです。時間と共に徐々に緊張感が高まり、ついには本番で緊張のピークを迎えるという最悪の結果になりかねません。本番前は好きな音楽を聞いたり、本や漫画を読んだりして、一度意識を本番から強制的に離してしまうことが大切です。
●身体を動かし深呼吸する
緊張して手が震えてしまうのは、簡単に言えば全身の筋肉が硬直状態になり強張ってしまうからです。手が震えるからといってリラックスさせるために手だけを振ったり、マッサージをしてもあまり効果はありません。全身の強張りを取らなければ、結局本番で手は震えてきます。とは言え、人前に出る直前に走ったり動いたりするのは服装やスペースの問題を考えると難しいでしょう。そこでおすすめなのが「横隔膜を使う呼吸法」と「腹式呼吸」、2つの呼吸法です。
1:横隔膜を使った呼吸法
緊張すると呼吸が浅くなり横隔膜が上がってきます。緊張でしゃっくりが出てしまう人がいるのはこのためです。緊張し始めた全身をリラックスさせ、落ち着かせるには、たっぷりの酸素を肺一杯に吸い込むことが効果的です。しかし緊張していると、想像よりも遥かに酸素が足りていないのです。
①鼻から思いっ切り空気を吸い込む。この時に肩や胸部がこれ以上は上がらないと思うくらいたくさんの空気を吸ってください。これを2度繰り返しましょう。
②3度目に鼻から思いっ切り空気を吸い込んだら、そのまま止める。息を限界まで止め、口から一気に吐き出す。これも2度~3度繰り返しましょう。
横隔膜を限界まで空気で膨らませることで、身体の内側からストレッチができたようなリフレッシュした感覚が得られ、全身にしっかりと酸素が供給されます。また、酸素を吸い込んで持ち上がった肺が息を吐き出すと同時にストンと元の位置に戻り、緊張で上がっていた横隔膜がリラックスした状態に戻るのです。この呼吸法はしゃっくりが止まらない時にも効果的なので、試してみてください。
2:腹式呼吸
横隔膜を使った呼吸法では肺に酸素を思いっ切り吸い込みましたが、腹式呼吸は違います。腹式呼吸の場合、できるだけ肺を使わず、お腹に空気を溜めていく呼吸法です。腹式呼吸をすることで、全身を動かす運動をしたような効果が得られます。
①口から空気を吐き出す。お腹を凹ますように意識しながら、身体の中に残っている酸素を全部吐き出すイメージで行う。
②鼻から吸ってお腹に空気を入れていく。上半(特に肩)が動かないようにして、鼻から吸った空気がお腹に溜まって行くようなイメージで行う。感覚が掴めるまでは、鼻から空気を吸ったと同時にわざとお腹を膨らませて感覚を掴んでいきましょう。
③お腹に空気が入ったら、3秒~5秒ほど呼吸を止める。
④口から息を吐き出す。
腹式呼吸は①~④を2度~3度繰り返しましょう。
緊張しそうな本番前や緊張してきた時こそ、全身の強張りを取りリラックスさせる必要があります。まずは「1:横隔膜を使った呼吸法」を使って、緊張で浅くなってしまった呼吸を元通りにし、しっかりと深い呼吸ができるようにします。次に「2:腹式呼吸」で全身の血流を良くし、運動と同等の効果で全身に柔軟性を戻し、身体の強張りを取っていきましょう。
呼吸であれば場所も取らず、こっそり行うことができるので、ためしてみてください。
緊張で声が震えたらどうする?
緊張すると手が震えるだけでなく、声が震えてしまうことがあります。心臓のドキドキや手足の震えは自分でも事前に気がつくことができますが、声は発するまでわかりません。そのため、緊張のあまり声が裏返ってしまったり、かすれてしまったりする人も多いです。そもそも人間は緊張すると口数が減る傾向にあります。それに加え、慣れていない場所で慣れないスピーチなど、緊張して声が震える人が多いのも当然といえます。人前で普通に話せるようになるには、慣れるほかありません。しかしほとんどの人は、慣れるほどの場数を踏む機会はないですよね。声の場合、話してみないとわからないので厄介です。一度震えた声で話しはじめると咳払いなどをして誤魔化しても、落ち着くまでの2分~3分は声の震えが治ることはほとんどありません。そこでおすすめなのは、事前に声を出しておくことです。声帯は筋肉です。本番が近くなり緊張してきて口数が減り声帯を使わないでいると、いざ本番で声を出そうと思っても上手くいきません。できれば本番直前まで誰かと話したりしながら、しっかりと声帯を使い、声が出せる準備を整えましょう。緊張状態でしばらく黙っていた後に、急に声を出すのはプロでも危険な行為です。話し相手がいない時は電話をかけたり、歌を唄うなどして、本番前に声を出しておきましょう!
人前に出るときはネイルがおすすめ
緊張を紛らわせるには、リラックスできるアイテムなど、一瞬でも本番のことが忘れられることが重要です。しかし場合によっては癒しのアイテムなど、私物を持ち込めないことがあります。そこでおすすめなのがネイルです。人はつるつるしたものやピカピカしたものを見ると、心が癒やされ、明るい気持ちになると言われています。元々ネイルは女性のテンションを上げる必須アイテムとして人気なので、誰でも取り入れやすいのも魅力です。普段ネイルをしない人も、人前に出るような時にはネイルをするのが良いでしょう。緊張してしまいどうしようもない時、つるつるでピカピカのネイルを見ることで心が無意識に癒やされます。人は緊張すると指先をいじったり、無意識に爪をじっと凝視することが多いです。ネイルをしていることでこのような緊張下にある無意識の行為が、癒しの時間に変わります。緊張している時に大切なのは、気持ちや頭を一度別のことに向けることです。ネイルをしている自分のキレイな手を見て、一瞬でもテンションが上がれば、同じ緊張状態でもその後に控える本番の質は大きく変わってきます。身出しなみとしても、おしゃれとしても、癒しの効果やモチベーションアップにもなるネイルは、緊張するようなシチュエーションにおすすめのアイテムです!
ネイルで手が震えるのはどうしたらいい?
ネイルで手が震えることってありませんか?マニキュアで爪の根元を塗る時やジェルネイルでラインを引くときなど、緊張で手が震えてしまうという人は多いです。そんなとき、どうしたらいいのかというと一度手をぶらぶらと振って力を抜くことが大事です。先程ご紹介した深呼吸もおすすめです。また、施術を受けているときに手が震えてしまうことを気にされるお客様がいらっしゃいますが、ネイリストはさほど気にしていませんので安心してくださいね。