ネイルチップの付け方を調べていると「ネイルチップはジェルネイルを使って貼り付けると良い」と目にすることがあります。
果たしてネイルチップをジェルでつけることは本当におすすめなのでしょうか?
今回は、ネイルチップの付け方はジェルを使うのが正解なのかという疑問についてお答えします!
ネイルチップをジェルでつけるのはいいの?
普段ネイルをしていなくても、お休みの日や特別な日にはネイルチップを使ってネイルを楽しみたい時がありますよね。
でもいざチップを装着すると、何だか取れてしまいそうで不安になったことがある人も多いのではないでしょうか。
そして、最近話題なのが「ジェルネイルでチップを付けると良い」という噂があることです。
確かに、ジェルはライトに当てればカチカチに固まりますし、持ちも良いという特徴があります。
ジェルでチップを付ければ、かなり取れにくくなりそうですよね。
では噂通り「ジェルネイルでチップを付けると良い」は本当なのでしょうか?
結論から言えば答えは「NO」です!
ネイルチップの接着剤としてジェルを使用するのは、ネイリストの観点からもおすすめできません。
ジェルを使うのはNGな理由
ジェルで付ければ、ネイルチップが取れにくくなりそうなのに、なぜ使ってはいけないのでしょうか?
それは「ライトの光が当たりにくいから」、そして「チップを外すオフが難しくなるから」です。
ライトを当てても固まらない!?
ネイルチップは全面にカラーが塗ってあったり、グラデーションなどのデザインや可愛いアートが施されていますよね。
しかし、カラーやデザインが施されていると、その部分がライトの光を遮ってしまい、しっかりジェルを硬化することができません。
つまりジェルを接着剤代わりに塗って、爪にチップを貼り付けても、カラーやデザインがあるかぎりライトの光がジェルまで届かないので、爪にくっつかないのです。
せっかく可愛いデザインのネイルチップでも、爪に付けられないなら意味がないですよね。
ちなみに、上記の理論なら「カラーやデザインが何もない、クリアのネイルチップならジェルで付けられそう」と思う方もいるのではないでしょうか?
確かに、クリアのネイルチップならライトの光を遮る要素がないので、チップと爪を接着することは可能です。
それでもジェルを使ってチップを付けるのはおすすめできません。
これには別の理由があるのです。
チップを外す時が大変!
ジェルでチップを付けてしまうと、チップを外したいときのオフが格段に難しくなってしまいます!
そもそもジェルネイルは簡単にオフできないというのはご存知の方も多いはず。
基本はネイルファイルで削って、アセトンやジェルリムーバーに浸すという作業が必要ですよね。
つまりジェルを使ったら、チップの下にあるジェルをオフしない限りチップは外せません。
チップと爪の隙間からジェルだけオフするのは現実的ではないので、チップをたくさん削ってアセトンで溶かす、を繰り返さなくては外せないのです。
削ってしまったらネイルチップは二度と使えませんし、チップは厚みがあるので削るのが大変です。
オフに慣れていない人なら、うまく落とせなくて自爪まで傷つけてしまうことも・・・。
このように、ネイルチップをジェルで付けるのはかなりハイリスクなのです。
ネイルチップと自爪のためにも、ジェルを接着剤代わりにするのはやめておきましょう。
正しいネイルチップの付け方は?
ネイルチップは、ネイルサロンはもちろん、インターネットでも自分好みのチップをフルオーダーすることができます。
フルオーダーならそれぞれの爪のサイズに合わせて作成されるので、付け爪独特の浮くような感じは出ず、自然な仕上がりに見えるのです。
しかし、ネイルチップを自然に見せるには接着剤や付け方が大切になってきます。
ネイルチップのクオリティがどんなに上がっても、使用当日、実際に取り付けるのは自分自身だからです。
では、チップの接着剤は何を使うのがベストなのでしょうか?
ネイリストとしては、以下のように選ぶことをおすすめします!
Q.チップが絶対に外れたくない時は?
A.ネイルグルーを使うのがおすすめ!
ネイルグルーは、チップ用の接着剤で最も長持ちが叶うアイテムです。
チップを付け直す時間がなかったり、大切な日だから絶対に外れたくない!というときにぴったり。
ただし、ネイルグルーを使ったチップは再利用できません。
外す時は除光液を使う必要があり、除光液はチップも溶かしてしまうということを覚えておきましょう。
Q.チップと爪に隙間ができやすい時は?
A.粘着グミがおすすめ!
粘着グミはぷにっとしたグミ状の接着剤です。
チップと自爪に隙間があるときに使うと、粘着グミの厚みが隙間を埋めてくれます。
ただし、ネイルグルーと比べると持ちは少し弱めなので注意。
ですが粘着グミは外しやすく、チップの再利用も可能なので、ネイルチップ初挑戦という方でもトライしやすいのではないでしょうか。
Q.手軽でプチプラなものはあるの?
A.ネイル用両面テープがおすすめ!
ネイル用の両面テープは、大容量でプチプラの商品が数多く売られています。
100円ショップで取り扱っていることもあるので、お試しで付けたい時にもぴったりです。
ただし、両面テープの接着力はグルーやグミよりも弱いので要注意。
両面テープで付けた時は、チップや指先に負荷をかけないように気をつけて過ごしましょう。
ちなみに、
チップ用接着剤の正しい使い方は、以下の記事で詳しく解説しているので是非チェックしてください♪
https://www.nailjoshi.com/80870/
ネイルチップはジェルではなく専用の接着剤を使って、爪にもチップにも優しく楽しんでくださいね♪
ネイルチップを付けて良い期間は?
ネイルグルーのように取れない付け方をすると、実は数日間ネイルチップを付けていることが可能ですが、外れるまでずっと付けているのは良くありません!
ここではネイルチップの付けて良い期間と理由について解説していきます。
ネイルチップの付けて良い期間は最大1日
ネイルチップを付けていて良い期間は最大1日です。
ネイルグルーを使ってネイルチップをつければ1日経っても全然外れない事もありますが、取れていなくても1日で外すことが大切なのです。
ネット上のブログや記事では1週間持つ方法なども紹介されていますが、爪の健康を考えるとそのようなネイルチップの付け方はしないこともおすすめします。
その理由をご紹介していきます。
グリーンネイルになる可能性がある
グリーンネイルとは、爪に存在する常在菌が繁殖することで爪が緑色に変色する爪の病気です。
湿潤な環境で増えやすいため、ネイルチップと爪の間に水が入り込んで乾きにくい状態になるとグリーンネイルになりやすいのです。
グリーンネイルになると見た目が緑色なのでどうしても気になってしまいますし、ネイルサロンでの施術も断られてしまうことがあります。
必ずネイルチップは1日で外し、爪を清潔な状態にしましょう。
臭いが出ることがある
ネイルチップをつけっぱなしにしていると、臭いが出てしまうことも。
湿った環境はグリーンネイルの原因になる菌以外も増えやすい状態です。
せっかく可愛いネイルをおしゃれしているのに気になる臭いが漂ってきてしまうのは気分が上がりません。
特に夏は注意してくださいね!
ネイルチップを自然に付けるには?
ネイルチップを付けるときになんとなく「付けている感」が出てしまって気になる!という方は結構いらっしゃいます。
ここではネイルチップを自然に付ける方法をご紹介していきます。
ぴったりサイズを選ぶ
市販のデザインネイルチップを購入する時はできるだけサイズの種類が多く入っているものを選び、自分の爪のサイズにぴったりのものを選ぶのがポイントです。
自爪にネイルチップを当てて、ちょうどいいサイズを選びましょう。
オーダーメイドする場合は、自爪のサイズを測ってネイルチップの番号を決める必要があります。
自爪のサイズ計測の方法は2種類あり、メジャーで測る方法とマスキングテープで測る方法です。
メジャーは柔らかい素材のものを使用し、爪の幅の1番広い部分を測ればOK!
マスキングテープを使うやり方は、爪にマスキングテープを貼り、ペンで1番拾い部分に印をつけ、定規で長さを測ります。
サイズを測ったらショップが用意しているサイズ表を見て、自分の爪のサイズに最も近いサイズを選びましょう。
ネイルチップを微調整する
市販のネイルチップでも、オーダーメイドしたネイルチップでも、爪の根元の形がそのままで一致していることは余りありません。
しかし、爪の根元の形がずれていると、ネイルチップを自然につけられない原因になります。
そんな時はネイルファイルとスポンジバッファーを使ってネイルチップを削って微調整します!
チップを爪に合わせながら自分の爪の根元のラインに合っていない部分を少しずつネイルファイルで削って調整しましょう。
削ったらスポンジバッファーで滑らかに整えます。
削った部分のツヤが無くなってしまった場合には、トップコートを塗って乾かすのがおすすめです。
カーブが合わない時はテープを重ねる
自爪のCカーブ(爪先から見た時の爪のカーブ)とネイルチップのCカーブが合っていない時は、厚みのある粘着グミを使用するか、両面テープを重ねて貼るのがおすすめです。
カーブが合っていないのは見た目の不自然さだけでなく、取れやすさにもつながるのでしっかりとカーブが合うようにしましょう。
平爪さんの場合には、ネイルチップを温めてカーブの深さを調整するのも手です。
ネイルチップをペンなどで押さえつけて、ドライヤーの温風で温めるとカーブが変えられます。
カーブが決まったら冷風で冷やしてネイルチップのカーブを固定します。
やりすぎるとチップが割れてしまうので注意しながら行ってくださいね。
また、やけどには十分気をつけてください!
よくある質問
ネイルチップに関してよくある質問に回答していきます。
旅行の時はどうするのが良い?
旅行の時はネイルチップ用の接着剤(両面テープがおすすめ)を日数分持っていきましょう。
夜に外して、朝新たにつけるのがおすすめです。
少し準備の時間がかかってしまいますが、つけっぱなしにするのは爪のために良くありません。
旅行期間中は付け外しをしないでネイルをずっとしていたい!という場合には、ジェルネイルシールの使用がおすすめです。
ジェルネイルシールは100円ショップやスリーコインズでも販売されているので安価に手に入れることが可能です。
シールを貼って、爪先の余った部分を削り落とすだけで完成し、3~5日ほど持ちます。
貼るだけのタイプと、貼った後にライトで硬化するタイプの2種類があり、ライト硬化が必要なもののほうがより長持ちしますよ。
オフは爪の根元からめくって剥がすだけなので非常に簡単です!
お風呂に入る時はつけっぱなしで良い?
最大装着時間の1日以内であればネイルチップを付けたままお風呂に入ることは可能です。
ただし、両面テープや粘着グミはオフするときにお湯を使います。
つまり、お風呂に入ると接着剤の粘着がかなり弱まってしまい、取れやすくなります。
お風呂以外にも注意したほうがいいのがプールやサウナです。
指先が長時間塗れた状態になる場合は取れにくいネイルグルーを使用することをおすすめします。
取れないために気をつけることは?
ネイルチップが取れないようにするために気をつけることは「指先の使い方」と「塗れないようにすること」の2つです。
指先の使い方というのは、爪先を使わないように心がけることがポイントです。
例えば缶のプルタブを開けるときやスマホをタッチする時などに爪先が当たる指先の使い方をせず、指の腹だけを使うように心がけるとネイルチップが外れにくくなります。
次に塗れないようにすることについてですが、手を洗うときに爪先はできるだけ塗れないようにしてウェットティッシュを使用することなどが望ましいです。
ジェルで付けてしまった場合のオフ方法は?
ネイルチップをジェルで付けてしまって取れなくて困っている!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
無理に剥がしてオフするのは爪の表面が剥がれたり割れたりしてしまう原因になるのでやめましょう。
ジェルでチップを付けた場合のオフに必要なものは以下の6点です。
- 爪切り
- ネイルファイル
- ジェルリムーバー
- コットン
- アルミホイル
- プッシャーやウッドスティック
まず、ネイルチップの自爪より長い部分を爪切りでカットします。
次にネイルチップの表面をネイルファイルで削ります。
ネイルチップは分厚いので削るのが大変だと思いますが、ジェルが見えてくるまで削るようにしましょう。
削ったらコットンにジェルリムーバーを染み込ませて爪の上に置き、アルミホイルで指を包みます。
10分ほど時間を置いたらアルミホイルを外してプッシャーやウッドスティックでジェルをこそぎ落としましょう。
落ちにくい時にはもう1度アルミホイルを巻いて時間を置いてくださいね。
ネイルチップをジェルでつけるのはNG!
今回の記事では「ネイルチップをジェルネイルでつけると良い」という噂が本当なのかについてお話をしてきました。
結論は、ジェルでネイルチップをつけるのはNG!ということがわかっていただけたと思います。
ライトの光が当たりにくく、外し方が格段に難しくなることが理由です!
ネイルチップをつける時はネイルグルー・粘着グミ・両面テープのいずれかで付けましょう。
そして、ネイルチップの付けて良い期間は最大1日であるということも忘れてはなりません!
ネイルグルーで付けると簡単には取れないので数日間付けられてしまいますが、グリーンネイルになったり臭いが出てしまったりするので必ず付けた日に外すようにしましょう!
ネイルチップはジェルではなく専用の接着剤を使って、爪にもチップにも優しく楽しんでくださいね♪
ネイルチップについては、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧ください♪
https://www.nailjoshi.com/97595/