ネイリストといえば、昔は『若い女性の職業』のイメージがありましたが、最近ではアラフォー世代でネイリストを目指す方も増えています。
そんな状況で考えられるのは『ネイリストは何歳まで働けるのか』といった問題。
30代以降で経験を積んできたネイリストや、ネイリストに転職して開業を目指すアラフォー世代は、ふとした時にこの内容を考えることがあるのではないでしょうか?
今回はネイリストはいつまでできるのかについて、年齢別の働き方や、働き方の形態について、詳しく解説していきます。
是非参考にして、自分に合った形を見つけてくださいね!
- ネイリストは何歳まで働けるの?
- ・ネイリストの平均年齢は34歳
- ・子育てがひと段落してからでもネイリストになれる
- ・自宅サロンを独立・開業する人も
- ネイリストの年齢別働き方
- 【10~20代】サロンで正社員として働く人が多い
- 【30~40代】管理職に昇進したり、独立・開業する人もいる
- 【40代以上】ネイルスクール講師や自宅サロン経営も
- ネイリストを続けるうえで大変なこと
- ・視力の低下や老眼で細かい作業が辛い
- ・肩こりや腰痛・疲れが溜まってサロンワークが大変
- ・ライフスタイルとの両立に悩む
- ・ネイルトレンドを抑えるのが大変
- ネイリストとして長く働くためのポイント
- ・サロンの客層が自分に合っているか
- ・サロンの福利厚生は整っているか
- ・昇進やスキルアップが望めるか
- ・ライフスタイルと両立できるか
- まとめ:何歳からでもネイリストになれる!
ネイリストは何歳まで働けるの?
『いつまでネイリストは現役で働けるのか』と考えたことはありませんか?
結論から言うと、具体的な年齢は提示できませんが、辞めようと思うまでは働けます。
まずは年齢別の働き方について解説していきます。
ネイリストの平均年齢は34歳
ネイルサロンで働くネイリストの平均年齢は34歳で、20代~30代が中心です。
働くのは何歳までといった基準はないので、最近は40代や50代以上のネイリストも活躍しています。
ネイリストを目指してそのままサロンに就職した若い世代もいますが、一度別の職業を経験した後、手に職をと考えネイリストに転職する方もいます。
社会人になって企業に就職しても『やっぱり好きなことを仕事にしたい!』と、ネイリストに転職する方は意外と多いのです。
就職したてはとにかく一生懸命必死に働きますが、ある程度経験を積むと『思っていた仕事と違った』『このままこの職場にいていいのかな』と不安に思うこともでてきますよね。
そんな時、好きなネイルで稼ぎたいと憧れを抱く方も多いはず。
一度就職されている方は、ネイル未経験でも社会人としての基本のマナーが身についていることが多いので、採用される可能性は十分にあると言えます。
子育てがひと段落してからでもネイリストになれる
子供が学校に通い出し、子育てが落ち着く頃、特にアラフォー世代でネイリストを目指す方も増えてきました。
この世代は、自宅で開業を目指す方が多い傾向にあります。
自宅サロンだと通勤がなく、休みが自由なので子供の行事でお休みが取りやすいのが大きなメリットですよね。
家族の許可が必要だったり、たくさんの予約を取ることは難しいかもしれませんが、自分のペースでコツコツ働きたい方にとっては魅力的。
オンラインスクールなどで学べば、家事や子育ての合間にネイルの知識や技術を学べるため、ネットを大きく活用するのがネイリストへの近道です。
さらに、子供が巣立てばバリバリ働くこともできるでしょう。
自宅サロンを独立・開業する人も
サロン勤めの場合は年齢を重ねると一線を退き、育成や店舗のサポート業務、マネジメントにまわることが多いですが、開業していれば年齢に関わらずいつまでも働けます。
ネイルサロンの求人はどうしても20~30代中心のイメージですよね。
お店によっては40代以上になると採用されにくくなることもあるようです。
しかし、諦める必要はありません。
ミドル・シニア世代のお客様が中心のネイルサロンに就職したり、自宅サロンを開業して自分のペースでサロンワークを続けることも可能です。
ただ、体力的なものは年齢を重ねるごとに落ちていくため、年齢に合った働き方を見つけてくださいね。
ネイリストの年齢別働き方
ネイリストは世代によって働き方を変える方が多いです。
まずは年代別による働き方をまとめてみたので、参考にしてください。
【10~20代】サロンで正社員として働く人が多い
10代〜20代はネイリストになりたての方が多く、ネイルサロンで正社員として働く人の割合が高くなります。
専門学校やネイルスクールを卒業したばかりや、ネイル検定合格直後だと知識や技術はあっても実戦経験がないので、まずはネイルサロンで経験を積みたいと考える方が多いからです。
正社員だと給与の安定性もありますし、若い世代は子育て世帯と比べると時間にも余裕があるので、まずはネイルサロンでサロンワークの流れや接客の基本、技術の向上を目指すのが良いでしょう。
【30~40代】管理職に昇進したり、独立・開業する人もいる
30代〜40代はネイリストとしての経験を積んだ方が増え、人によって働き方が大きく変わる年代です。
サロン勤務の場合は店長やマネージャーなどの役職に付き、後身の指導やお店の管理、サポート業務にまわる方も増えますし、サロン経験を経て独立や開業をする方もいます。
また、結婚や子育てとの両立を考える方もいるので、正社員からパート勤務になったり自宅サロンを開業したりと、ライフスタイルによって働き方を選ぶようになります。
【40代以上】ネイルスクール講師や自宅サロン経営も
40代以上になると、ネイリストとしての経験を十分積んだ方が多くなります。
体力的な変化を感じることも増えてくるので、サロンにお勤めの方は「第一線でネイリストとしてバリバリ働く」より、ネイルスクール講師としてネイリストを目指す方や新人ネイリストの育成業務に携わることが増えてきます。
また、子育てで時間的にサロン勤務が難しくなることもあるので、自宅サロンを開き自分のペースで働く選択を取る方も多いです。
経験が十分あるからこそ、自分のライフステージや体力などと相談してベストな働き方を選べるようになります。
ネイリストを続けるうえで大変なこと
仕事を続けるうえで、年齢を重ねるごとに大変になっていくことってありますよね。
どの仕事も大変なことは増えますが、ここではネイリストの大変な事例を詳しくお話していきます。
視力の低下や老眼で細かい作業が辛い
ネイルの施術は細かい作業の連続で、常に目を酷使している状態です。
目の疲れからくる頭痛や肩こりにも悩まされますが、そもそも視力が低下すると作業そのものが辛くなっていきます。
また、40代に差し掛かると老眼の問題も出てきますよね。
際部分が塗りにくい、小さな石が見えにくいなど、納得のいく施術が難しくなっていくこともあります。
肩こりや腰痛・疲れが溜まってサロンワークが大変
ネイリストは座りっぱなし・前かがみで作業するので、肩こりや腰痛に悩まされる方が多いです。
肩こりや腰痛はひどくなる前に常時ケアしていくことが大切ですが、長年蓄積した痛みはひどくなると施術で座ることすら困難に・・・
身体の痛みを理由に、ネイリストを諦めてしまう方も少なくないのです。
また、ネイリストは1回の施術時間が長く、基本は最初から仕上げまで一人で行いますよね。
お客様の希望するメニューやデザイン、爪の状態、ぶつけてしまってやり直しになるなど、内容によっては3時間を超える対応をせざるを得ないことも。
終わっても片付けや次のお客様の準備で、休憩が取れないことはざらにあります。
休憩がうまく取れないと体力的にもきつくなるため、年齢を重ねていくと若い頃と同じようなサロンワークが難しくなるかもしれません。
ライフスタイルとの両立に悩む
ネイリストは接客業なため、基本はお客様の時間に左右されます。
土日祝日は基本出勤で、お休みは平日に取ることになるネイリストは多いです。
勤務時間を過ぎても施術が終わらないこともありますし、お直しなどのトラブルが起こった場合、勤務時間外で対応しなければならないことも起こり得ます。
ここに出産・子育てなどでライフスタイルに変化が起こると、今までのようにサロン勤務でバリバリ働くことが難しくなるかもしれません。
ネイルトレンドを抑えるのが大変
ネイルをはじめ、美容業界は流行がスピーディーに変化していきます。
トレンドのデザインや新作のアートパーツなど、常に新しい情報が入ってくるため、追いかけるのも必死です。
一つのトレンドアートをマスターしてもすぐ次がくる状況が当たり前。
素早い流れに少し疲れてしまう時があるかもしれません。
ネイリストからの転職先が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。
ネイリストとして長く働くためのポイント
昔は「ネイリスト=若い人の仕事」のイメージが強かったですが、最近は美容師のようにずっと現役で仕事を続ける方も増えてきました。
ネイリストはネイルが好きで選んだ人が多い職業ですから、やはり長く働きたいですよね。
ここではネイリストとして長く働くためのポイントを解説していきます。
サロンの客層が自分に合っているか
サロン勤務が長くなると、その分自分も年齢を重ねたことになります。
入ったばかりの頃と世代が変わってくると、デザインやメニュー、お客様の層など、「今の自分」と合わないと感じることも増えるでしょう。
そう感じたなら、次のステップに進む時かもしれません。
自分が本当に提供したいメニューに特化したサロンや、お客様の世代が少し大人なサロンなど、サロンを変えることも視野に入れましょう。
サロンの福利厚生は整っているか
社会保険などの福利厚生も長く働くうえで大切な要素です。
経験が浅い場合はあまり福利厚生が整っていなくても、ネイリストとして実績を積みたい気持ちが優先だったでしょうが、年齢を重ねていくと結婚や出産、体力的なもので若い頃と同じように働くのが難しくなります。
勤め先のネイルサロンには産休や育休の制度がある、有給の消化がきちんとできるなど、ライフステージに合わせた勤務ができるかを確認しておきましょう。
昇進やスキルアップが望めるか
ある程度経験を積んでくると、次のステップに進みたくなりますよね。
昇給や新たな資格取得支援など、スキルアップに積極的に協力してくれるかどうかも重要です。
「管理職としてサポートをしたい」
「講師業務で人を育てたい」
など、自分が進みたい道に導いてくれる体制があるのかも要チェック!
今のサロンで難しい場合は、キャリアアップを目指して他サロンに転職することも考えましょう。
ライフスタイルと両立できるか
女性は結婚や妊娠で働き方が大きく変わります。
また、年齢を重ねていくと体力的な心配や親の介護問題も出てきますよね。
このように、ライフスタイルの変化と仕事が両立できるかも重要なポイントです。
サロンワークで難しい場合は、自宅サロン開業や出張ネイリストなど、自分に合った働き方を確立するのも良いでしょう。
まとめ:何歳からでもネイリストになれる!
昔は若い世代の仕事のイメージが強かったネイリストですが、ネイルをする世代も幅広くなったため、経験を積んだベテランネイリストの需要は増えてきました。
やる気さえあれば何歳からでも目指せるネイリスト。
年齢とともにフルタイムでサロンワークは難しくなりますが、自分に合った働き方でネイルのお仕事を続けてくださいね。