「水虫=男性の疾患」と思われがちですが、実は女性でも悩んでいる方が多いことをご存知でしょうか?
女性はパンプスやストッキングで蒸れやすい環境があるのと同時に、フットネイルやマニキュアで水虫の初期症状に気づきにくいことも・・・。
そのため「爪水虫はマニキュアをしている人に多い」とも言われています。
フットネイルを楽しみたいなら、爪水虫にも気を付けなければいけません。
今回は爪水虫の症状や対策、治療方法について解説していきます。
是非参考にして、清潔にフットネイルを楽しんでくださいね。
爪水虫とは?
爪水虫とは、白癬菌(はくせんきん)が原因で起こる感染症です。
白癬菌が皮膚に発症するのが水虫で、爪の中まで繁殖してしまったのが爪水虫と呼ばれます。
一度感染して発症してしまうと自分で治すのは難しく、皮膚科で治療を受けることになります。
爪水虫の症状
爪水虫の症状は軽度の場合は目立たないことが多いですが、進行していくと変色や爪の変形など様々な症状が現れます。
では、爪水虫の代表的な症状を挙げていきます。
■爪が白濁する
爪水虫の代表的な症状の一つに『爪の白濁』があります。
本来自爪は下の皮膚が透けてうっすらピンク色に見えますが、爪水虫の方は白く濁っていたり、黄色っぽく変色して透明感が失われています。
全体的に変色してしまったなら分かりやすいですが、一部分だけの場合もあるため、爪をよく観察することが早期発見には重要です。
■爪が厚くなる
白濁はわりと初期に見られる症状ですが、進行していくと爪に厚みが出てきます。
爪自体に厚みが出る場合と、爪の下に古い角質のようなものが溜まっていく場合があります。
色も茶色や黒っぽくなって、明らかに何かおかしいと感じるように。
厚みがかなり出ている状態は、爪水虫が進行している可能性が高いため、すぐ皮膚科に行き適切な治療を受けましょう。
■悪化すると爪が剥がれることも
爪水虫が悪化してしまうと、爪そのものが脆くなり、木くずのようにボロボロと剥がれることもあります。
人間は爪があることで正常な歩行を行えるので、脆い爪だと地面を蹴り出す力が弱くなり、歩行に影響を及ぼす可能性も。
見た目にも良くないですし、放置しても悪化するだけなので、早めに皮膚科を受診しましょう。
爪水虫の治し方は?
『爪水虫かも!』と思ったら自分でどうにかしようとせずに、すぐに皮膚科に行きましょう。
では、主な治療方法や予防策について解説していきます。
病院で治療するのが最善
爪水虫は白癬菌が原因で起こる感染症で、感染力が高く、家族に保菌者がいると高い確率で他の家族に移ってしまう病気です。
自然治癒は難しいため、皮膚科に通う必要があります。
飲み薬や塗り薬を使っての治療がメインとなりますが、菌が爪の奥まで入り込んでいる場合は長期の治療になってしまうことを覚悟しておきましょう。
清潔な状態を保つことも大切
白癬菌は感染力が高いため、家族間はもちろん、温泉などの足拭きマット、公共施設の共用スリッパ、プールなどから感染が起こります。
感染しても24時間以内にきちんと洗い流せばほとんど発症することはありませんが、かかとの角質が溜まっていたり、爪が長い場合は細かいところまで洗えてないことがあり、そこから発症することが多いです。
指の間や爪の裏側までしっかり洗浄し、
『こまめに爪を切る』
『保湿を行い皮膚の角質を柔らかく保つ』
『マニキュアやジェルを付けっ放しにしない』
など、清潔な状態を保つようにしましょう。
爪水虫はマニキュアをする人に多いってホント?
爪水虫はマニキュアをする人に多いと聞きますが、マニキュアそのものは直接的な原因ではありません。
ですがマニキュアを使用することで間接的に原因を作ってしまうことがあるため、そのように思われています。
マニキュアをしている人に多い理由
先述したように、マニキュアが直接爪水虫を発症させるわけではありません。
爪水虫がマニキュアをしている人に多いと言われる理由は、次に挙げることからそう思われているので、詳しく解説していきます。
■除光液で爪が乾燥すると爪水虫が悪化しやすい
マニキュアを塗ると、落とすのに除光液を使いますよね。
除光液は強い脱脂力があり、頻繁に使用すると爪の乾燥を起こしやすくなってしまいます。
乾燥するとトラブルが起こりやすくなったり、症状の進行を早め悪化させる恐れもあるため、乾燥させないように気をつけましょう。
■爪の変化を見落としやすい
濃い色のマニキュアを塗ると、本来の爪の色が見えなくなりますよね。
そして、一度塗ったら自然に取れるまでそのままの塗りっぱなしの方も多いのではないでしょうか。
自爪を観察する機会が減ってしまうため、小さな変化を見落とす可能性が高まります。
ジェルネイルも同様で、付けっぱなしにしていると思わぬトラブルが起こるかもしれないため、定期的にオフして長さを整え、衛生的な状態を保つよう心がけましょう。
どうしてもネイルがしたい時はネイルチップがおすすめ!
爪水虫の場合は、医療機関で適切な指導を受け、治療やお手入れを続けていくことが最も大切です。
基本的にマニキュアやジェルネイルはNGですが、どうしてもどうにかしたい場合は、ネイルチップを活用するのがおすすめ。
ネイルチップは自分でつけ外しができるので、
「その日だけ爪を隠したい」
「お出かけの数時間だけおしゃれしたい」
といった場合に使えます。
ただし、ネイルグルーでの装着はせず、粘着テープや両面テープでの装着にし、取り外しが簡単にできるようにしてくださいね。
また、ネイルチップを装着した日は、足の洗浄は念入りに行うようにしましょう。
よくある質問
最後によくある質問にお答えしていきます。
爪水虫だとネイルサロンには行けない?
ネイルサロンは『健康な爪にのみ施術可能』とされています。
マニキュアやジェルネイルだけでなく、ケアのみでも爪水虫だと施術は不可能です。
まずは皮膚科に行き、爪水虫を完治させてからネイルサロンを楽しみましょう。
爪水虫になったらネイルはお休みしたほうが良いですか?
ネイルはお休みしましょう。
爪の色が気になりマニキュアを塗って誤魔化す方もいますが、塗り薬の妨げになりますし、塗りっぱなしのマニキュアは不衛生な状態になりがちです。
まずは完治をさせることに専念しましょう。
まとめ
爪水虫は、一度なってしまうと完治するまで時間がかかります。
その間のジェルネイルやマニキュアはNGなので、ジェルやマニキュアを付けっぱなしにしない、指の間や爪の裏側までしっかり洗う、定期的な爪切り、保湿やお手入れなどに気を付け、足を清潔に保つよう心がけてください。
何かしら爪に異常を感じたら放置せず、速やかに医療機関を受診しましょう!