爪が割れると、家事や作業がやりにくかったり、髪の毛が引っかかったりとストレスを感じてしまいますよね。
先端の部分ならカットすれば問題ないですが、真ん中など切れない部分の亀裂は伸びるまで待つしかなく、爪を気にしながらの生活になってしまいます。
そんな時におすすめなのが「リペア」。
割れた爪を修復するネイルの技術で、セルフでも慣れれば簡単に行えます。
今回はセルフで行うリペアのやり方を、ネイルグルーとジェルネイルでの方法に分けて徹底解説していきます。
セルフで割れた爪を補修する方法は?
近くにネイルサロンがない、自宅で自分でできるやり方でリペアや補強をしたいという方に、セルフでできるリペア方法をご紹介します。
リペア方法によって使用するアイテムは異なりますが、ネイルサロンのようにたくさんの種類を揃える必要はありません。
必要最低限の道具をあらかじめ揃えておけば、いざ自爪に亀裂が入ってピンチ!という時でも、ネイルサロンへ行くまでにそれ以上亀裂が進んでしまわないよう応急処置ができるのでおすすめです。
最近は100均でもリペアに必要なネイルグッズが手軽に手に入るので、ぜひチェックしてみてください。
ネイルグルー&シルクで補修する
リペア方法で1番シンプルな工程が、ネイルグルーとシルクを使った方法です。
亀裂部分にネイルグルー(接着剤)を塗り、シルク(布状の補強素材)を貼りつけ、さらにネイルグルーを重ねて乾かします。
道具もシンプルで時間もかからないため、セルフでも実践しやすい方法と言えます。
反面、強度はあまり高くないため、補修した亀裂部分に負担がかかると剥がれたり亀裂がさらに進んでしまうことがあります。
また、水にもさほど強くないので、家事など水仕事を頻繁にする方にはあまりおすすめではありません。
僅かなレベルの亀裂や、ネイルサロンで本格的にリペアをしてもらうための応急処置として施術するのが良いでしょう。
ジェルネイルで補修する
ネイルグルーとシルクで補強する方法以外に、ジェルネイルを使ってリペアすることも可能です。
亀裂が深い場合は、シルクを貼った上からジェルネイルでコーティングすることでさらに強度を高めることができます。
普段からジェルネイルをしている方は、こちらの方法が他の爪との統一感も出せるのでおすすめです。
ただ、亀裂自体が元通りにくっついて傷がなくなっているわけではなく、あくまでも補修方法ですので、強い負荷をかけないように指先を丁寧に扱うことを意識しましょう。
ちなみに、爪が割れて痛い!というときはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
ネイルグルーとシルクで割れた爪を補修するやり方
ネイルグルーとシルクで行うリペアの技術は、ネイル技能検定の試験内容にも含まれる基本的な修復方法です。
使うアイテムも少ないので、ジェルネイルができない方にもおすすめ!
まずはグルーとシルクで行うリペアの方法を解説していきます。
1.油分除去する
ネイルの基本は油分除去。
爪表面に油分や水分が残っていると密着力を弱めてしまうため、後の工程の持ちをよくするためにもきちんと行いましょう。
消毒用エタノールやネイルクレンザーなどをキッチンペーパーに含ませ、際部分や先端までしっかり拭き取ってくださいね。
2.割れた部分にシルクを貼る
割れた部分や亀裂部分にシルクを貼りつけます。
シルクは補修したい箇所の面積より少し大きめにカットしておきましょう。
指先で貼りつけると油分が付着して密着力を弱めてしまうので、先端の細いピンセットを使ってシルクを置き、空気が入らないよう、ウッドスティックなどで爪にしっかりフィットさせてください。
上手く張り付かない場合は、先にグルーで亀裂部分を簡易的に留めておくと良いでしょう。
3.ネイルグルーを塗る
貼ったシルク全体と、自爪の段差をネイルグルーで埋めます。
量が多いと皮膚に流れてしまうので、少しずつ乗せていくのがポイントです。
皮膚に付着した場合はウッドスティックで拭いとってください。
4.やすりで段差を馴染ませる
ネイルグルーをしっかり乾かしたら、スポンジファイルなどのやわらかいやすりで段差を馴染ませます。
シルクの繊維が飛び出していたり、極端な凹凸があると後の工程がやりにくいので、横から確認しながらなだらかなラインになるよう整えてください。
削りすぎるとせっかく貼りつけたシルクが剥がれてしまうので、あくまで段差やはみ出した繊維部分を整える程度にしておきましょう。
5.ベースコートを塗る
段差がなめらかになったらベースコートを塗ります。
多少の凹凸ならベースコートがカバーしてくれるので、表面が均一になるよう塗布しましょう。
6.トップコートを塗る
自爪の色のまま完成させたいなら、ベースコートの後トップコートで仕上げます。
マニキュアを塗りたい場合はベースコートの後に塗ってもOKですが、除光液でオフするとグルーも一緒に剥がれてしまうので、再び補修をやり直す必要があります。
ジェルネイルで割れた爪を補修する方法
ここでは、ジェルネイルを使用した、自爪の亀裂のリペア方法をご紹介します。
普段からセルフネイルでジェルをしている方は、いつもの工程に「シルクを貼る」がプラスされるだけなので、チャレンジしやすいと思います。
ただ、亀裂がある分しっかりとジェルの密着度を高めて強度をつけたい部分なので、ひとつひとつの工程を丁寧に行っていきましょう。
1.油分除去をする
自爪に油分が残っていると、ジェルを弾いてしまい密着度が弱まり、美しい仕上がりになりません。
まずはしっかりと石鹸で手を洗ってキッチンペーパー等で完全に水気を拭き取りましょう。
タオルを使用すると繊維が残ってしまうのでNGです。
さらに爪表面をアルコールやプレプライマーで拭き取るのもおすすめです。
しっかりと油分除去をして、ジェルが浮きにくい土台作りをしましょう。
2.割れた部分にシルクを貼る
亀裂よりも一回り大きめのサイズでシルクをカットし、貼りつけます。
この時に、シルクが爪からはみ出してしまうと、ジェルが浮きやすくなり強度と持ちが落ちる原因となります。シルクがはみ出さないように慎重に貼りつけていきましょう。
指でペタペタと押さえてしまうと指先の油分が付着するので、できればピンセット等を使用するのがベターです。
シルクを乗せる位置が決まったら、ワイプやビニールなどで上から押さえるとより密着するのでおすすめです。
3.ベースジェルを塗る
シルクを貼りつけたらその上からベースジェルを塗ります。
カラーを塗るときのようにジェルがついたハケを上から軽く撫でるのではなく、繊維状になったシルクの中にジェルを押し込むように塗るのがコツです。
こうすることでシルクにジェルがしっかりなじみ、爪とシルク、ジェルが密着することで強度が高まります。
ハケを細かく動かして、シルクの繊維とジェルをなじませましょう。
4.ベースジェルを重ね塗りする
通常のジェルの場合は、ベースジェルは1度塗りでOKですが、リペアの場合は強度を高めるため・シルクと自爪の段差をさらになくすために重ね塗りをします。
一度ライトに当てて硬化させ、さらにベースジェルを重ねましょう。
ベースジェルは基本的に粘度が低く厚みは出ないので、シルクの段差を完全に埋めるというよりは、なめらかにする程度で大丈夫です。
爪の先端にも引っかけるようにしっかりと塗りましょう。
5.トップジェルでコーティングする
最後に、トップジェルでコーティングします。リペアの場合に使用するトップジェルは、サラサラとした薄めのタイプより、粘度が高く厚みが出せるタイプの方がおすすめです。
シルクを貼った部分の段差がなくなるようにコートしていきましょう。
一気に厚みをつけた状態で硬化すると、硬化熱が発生して爪が熱く感じてしまうので、少しずつ厚みを足すようにしましょう。
リペアだけでなく他の爪にもカラージェルを塗る場合は、ベース→カラー→トップの順で同じように仕上げます。
ネイルサロンで割れた爪を補修できる?
割れてしまった爪を元通りにすることはできませんが、補修・補強をして亀裂がそれ以上に進むことがないようにすることは可能です。
特に、全部の爪を長く伸ばして揃えている方にとって、1本でも割れたり折れたりしてしまうと、バランスが悪くなってしまいますよね。
全部短くカットして揃えたくなりますが、また元の長さまで伸ばすのは途方もない時間がかかります。
また、長く伸ばしていなくても自爪のサイドの部分から亀裂が入ってしまって、深爪になってしまうので切るに切れないというピンチに陥ることもありがちです。
そんな時は、ネイルサロンで割れた爪をリペアしてもらいましょう。
リペアメニューをオーダーしよう
リペアとは亀裂補強のことを指します。
ネイルサロンは、カラーを塗ったりジェルやスカルプチュアを施術してもらうだけではありません。
爪のリペアをメニューに取り入れているネイルサロンもあります。
ネイルサロンでは1本単位でリペアしてもらえるので、1本だけ亀裂が入ったけど短く切りたくないといった場合でも対応してもらえます。
価格はサロンや施術方法によって変わりますが、大体500円から1000円程度が目安です。
また、比較的短時間の施術で済むので、時間がない時や急いでいる時でも対応してもらえる可能性があります。
すでに行きつけのサロンがある場合は、リペアがメニューにあるか問い合わせてみると良いでしょう。
ちなみに、ネイルサロンのメニューで取り扱うリペアの方法は、種類がいくつかあります。
軽度な亀裂であれば、シルクとグルー、亀裂が深い場合や自爪の長さを保ちつつ補修、強度を維持する場合はスカルプチュアなど、サロンによっても異なります。
亀裂の状態によっても最適なリペア方法があるためです。
もともとの自爪の強度も個人差が大きく、普段の生活環境や指先の使い方によっても、爪がどのようなダメージを受けるかが異なります。
リペア方法によっても、価格が異なりますので、自爪の状態をネイリストさんにしっかりと見てもらい、ご自身に合ったリペア方法で施術してもらいましょう。
まとめ
気を付けていても、爪っていつの間にか割れたり亀裂になっていたりしますよね。
爪に不具合があると生活に影響が出てストレスを感じてしまうため、リペアの技術があれば自分で応急処置として対応することができます。
リペアに必要なアイテムは、百均やネットショップで簡単に手に入れることができるので、万が一に備えて揃えておくのがおすすめです。