ジェルネイルはおおよそ2~4週間で付け替える人が多いです。マニキュアだと持ちはおおよそ3日が平均で、長く持ったとしても1週間くらいではないでしょうか。筆者は以前、ジェルネイルをつけるために毎月ネイルサロンに通っていました。キレイなネイルが保てるのは嬉しかったのですが、1回でだいたい8千円から1万円くらいかかるのがネックで、「もっと安くジェルネイルができないかな?」と考えた結果、セルフネイルを始めました。ネイルが好きな方の中には、セルフネイルをはじめてみたいけど、何が必要なのかわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、この春セルフネイルを始めたい方に向けて、マニキュアやジェルネイルの違いや、必要な道具をご紹介します。そして春にぴったりな単色のネイルデザインをいくつかご紹介するので、ぜひトライしてみてください。
春らしい単色のセルフネイルデザイン
単色(ワンカラー)のネイルデザインは、季節やシーンを問わずにいつでも楽しめます。また、ネイルとして基本のデザインなので、ネイリストとして学びはじめる時は、単色を仕上げる技術を最初に習得するのです。「セルフネイルをはじめてみたいけど、何からスタートすればいいのかな?」という方は、単色のネイルからスタートしてみましょう。最初はなかなかうまくいかなくても、だんだんとネイルサロンに行ったかのような仕上がりが目指せるはずです。
●春のセルフネイルに取り入れたい色って?
春はあたたかな日差しで草花木が健やかに育ち、おだやかな景観が心地よく楽しめる季節です。ファッションも寒い冬から軽装になり、明るい色合いを取り入れたくなるのではないでしょうか。「春らしい色」と言われたら、どんな色を思い浮かべますか?筆者はピンクや黄色など、色鮮やかだけれど優しいお花のようなカラーを思い浮かべます。
一般的にも、春らしい色は「ピンク」「イエロー」「グリーン」「ライトブルー」「ライトパープル」といった、草花に使われる色や青空のような色が挙げられます。ビビットな強い色ではなく、パステルカラーやシャーベットカラーのような、白が入ったような明るく、柔らかい色が多いですね。
春らしい色は服やメイクに取り入れることで、パッと明るく、華やかなイメージに仕上がります。しかしパステルカラーのような明るい色は、普段着慣れていないとなんだか挑戦しづらいですよね。そんなときこそ、単色のセルフネイルで取り入れてみるのをおすすめします!ネイルなら、明るい色を取り入れても目立ちすぎることはまずありません。さらにシンプルな単色なら、スタイリッシュな印象もプラスできます。以下では、あたたかみのある春らしい単色のネイルデザインをご紹介します。
●春こそ取り入れたいピンク
肌なじみがよく、カラーバリエーションも豊富なピンクは、桜やチューリップなど様々なお花が咲く春に取り入れたいネイルカラーです。かわいらしいベビーピンクのような色なら優しい手元に仕上がりますし、少し色味の強いコーラルピンクやサーモンピンクは、手元がパッと明るくなります。普段可愛らしい色を取り入れるのは苦手・・・という方は、グレーが混ざったようなくすみピンクのネイルにしてみましょう。
●カジュアルなグリーンやカーキ
グリーンのネイルってトライしたことありますか?一見すると個性的な色であるグリーンは、春らしさを表すのにぴったりです。単色のネイルにすると、カジュアルながらもスタイリッシュな仕上がりなので、大人女性にもおすすめです。草木のような凛としたグリーンはもちろん、写真のような白みがかったカーキを取り入れてみてはいかがでしょうか。
●ラベンダーカラーで大人かわいく
少しくすみがかった紫はラベンダーカラーと言い、春らしいネイルにぴったりな色合いです。ソフトな印象なので、大人かわいいネイルはもちろん、とことんガーリーなネイルにもできちゃいます。色鮮やかな紫は強い印象になるので、コーデやメイクではなかなか取り入れにくいですよね。ですがラベンダーカラーのネイルなら優しい差し色になるので、普段からシックなコーデをしている人にもあえて使ってほしいネイルカラーです。
●華やかなイエローのネイル
なかなか取り入れにくいネイルカラーに「イエロー」を挙げる人も多いです。ビビットなイエローだとなんだか子供っぽいですし、個性的なイメージになりやすいですよね。そこで、たまごの黄身のようなイエローや、少しグレーの混ざったくすみイエローを取り入れてみましょう。肌なじみがよくなるので、優しい雰囲気の春ネイルが楽しめますよ。
セルフネイルをはじめてみよう!
この記事をご覧になられているということは、セルフネイルに興味がある方、もしくはセルフネイルが好きな方ではないでしょうか。今やセルフネイルの道具は100円ショップや、コスメショップ、loft、東急ハンズでも販売されており、非常に始めやすくなっているのです!そしてセルフネイルはネイルやおしゃれが好きな人だけでなく、ハンドメイドでアクセサリーや雑貨を作るのが好きな人や、お絵かきやデザインをするのが好きな人もハマるはず!家で気軽に楽しむことができるので、ちょっとした気分転換にもなるのではないでしょうか。
あなたはマニキュア派?ジェルネイル派?
セルフネイルを始める前に、まずはマニキュアとジェルネイルの違いについて説明します!
●マニキュアとは
元々マニキュアという言葉は、ネイルポリッシュやネイルエナメルで爪を塗る(カラーリングとも言います)ことを指すだけでなく、実はネイルケアも含まれています。「マヌス・キュア」という言葉が語源で、マヌスは爪、キュアは手入れという意味があります。過去は爪の手入れを指すときに使われる言葉でしたが、現在では主に爪にカラーリングすることや、ネイルポリッシュやネイルエナメルのことを表します。マニキュアは爪に液体を塗り、揮発させて乾かすので完成まで時間がかかります。しかし重ね塗りしても厚みが出にくいので、ナチュラルで美しい爪の形を保つことができます。
・剥がせるマニキュア、水溶性のマニキュアもあります
マニキュアは除光液でしか落とせないと思っていませんか?近年は除光液を使うことなく、剥がして落とす「ピールオフタイプ」のマニキュアや、水、アルコールなどで落とすことができる水溶性のマニキュアが様々なメーカーから販売されているのです。特に貝殻の粉末から作られている「胡粉ネイル」は一時期話題になっていたので、知っている人も多いはず。胡粉ネイルはお湯やアルコールで落とすことができるので、普段お仕事や学校の都合であまりネイルができない人にもおすすめです♪
●ジェルネイルとは
ジェルネイルはマニキュアよりも丈夫で長持ちするという特徴があります。これはジェルネイルの成分に、紫外線を当てると固まる合成樹脂を使用しているためです。マニキュアと異なり液体を塗っただけではジェルは固まらないので、ジェルネイルをする時は専用のライトが必要です。しかしこのライトをあてないと固まらないというジェルの特性を生かして、マニキュアではできない様々なアートを施すこともできるのです。たとえば、マニキュアでは接着することができない大きなストーンや、立体感のあるニュアンスアートも作成することができます。そしてライトで硬化するまでは、間違って塗ってしまった箇所も拭うだけで直せるので、手書きの繊細なアートも比較的楽に修正することができます。
・ジェルネイルは落とすのが大変?
ジェルネイルを落とすことを「ジェルオフ」と言いますが、ジェルオフはマニキュアのようにさっとできないので、少し大変に感じるかもしれません。そもそもジェルネイルは主にソークオフジェル(またはソフトジェルと言います)とハードジェルという種類に別れます。ソークオフジェルは、除光液に入っているアセトンで柔らかくして、ジェルの塊をポロポロと落としてオフすることができます。一方ハードジェルはアセトンなどの溶剤を使っても柔らかくなることはないので、ヤスリやネイルマシンなどを使ってすべて削り落とす必要があります。ジェルのなかには剥がしてオフできるジェルもありますが、ジェルは基本的にマニキュアよりも落とすのに時間がかかる、手間がかかるということは覚えておきましょう!
セルフネイルに必要なもの
マニキュアとジェルネイルでは、セルフネイルに必要な道具が多少異なります。まずはセルフネイルを楽しむために、マニキュアでもジェルネイルでも共通して必要なものをご紹介します。
・爪やすり(エメリーボード)
爪の長さや形を整えるために使用します。紙製、金属製、ガラス製のものがありますがセルフネイルで使う場合はどの素材のものを使ってもOKです。目が粗すぎると爪先がギザギザになってしまうので、目が細かいものがおすすめです。手に持ったときに大きすぎない、動かしやすいものを選びましょう。
・バッファー
爪やすりのスポンジバージョンです。爪やすりを使った後、さらにバッファーで整えたり、爪表面をなだらかにするために使います。こちらも目が粗すぎるものはあまりおすすめできません。ちなみにやすりの目の粗さにはG(グリッド)という単位があり、数字が小さいほど目が粗く、数字が大きほど目が細かくなります。グリッド数についてはパッケージや本体に書いてあります。初めて使う場合は、爪やすりもバッファーも180Gくらいのものを選びましょう。
・プッシャー
金属でスプーンのような形をしている物が一般的です。爪の根本にある甘皮のカスをルースキューティクルといいますが、甘皮を押し上げて、ルースキューティクルを取り除くために使います。
・キューティクルリムーバー
液状やクリーム状になっており、甘皮に塗ります。甘皮周りを柔らかくして、押し上げやすくしたり、ルースキューティクルを取り除くために使います。
マニキュアを塗るために必要なもの
上記にプラスして、マニキュアを塗るために必要なものをご紹介します。
・ベースコート
ベースコートは爪の長さを整えたり、甘皮ケアが終わったら塗ります。ベースコートを塗ることで、爪の凹凸をなだらかにしてくれますし、この後に塗るカラーのポリッシュが剥がれるのを防いでくれます。また何も塗っていない爪にカラーポリッシュを塗ると、爪に色素が沈着してしまい素爪がくすんでしまうことがあります。めんどくさがらず、ベースコートは塗るようにしましょう。
・カラーポリッシュ(ネイルエナメル)
100円ショップやドラッグストアで売っているものから、CHANELやディオールなどのブランドで売ってるものまで、様々な色や価格帯で販売されています。好きな色を選んで楽しみましょう!ちなみに塗るときに色ムラができにくいのは透け感のあるカラーです。白味がかった色は筆跡がつきやすくきれいに塗りにくいので注意しましょう。
・トップコート
コーティングとして機能するトップコートは、マニキュアが剥がれるのを防いでくれますし、表面がツヤツヤになるので仕上がりもよくなります!ちょっとした色ムラもトップコートを塗ることでカバーできますよ。トップコートにはツヤが出るタイプとマットな質感にできるマットタイプがあるので、お好みで選んでくださいね。
爪やすりで形を整え、甘皮を押し上げて、ベースコートとトップコートを使えばマニキュアがとてもきれいに塗れます!クオリティーアップのためにも道具は揃えましょう♪
ジェルネイルをするために必要なもの
ジェルネイルでは以下の道具が必要になります。
・ライト
ジェルネイルは紫外線を照射しないと固まりません。そのためジェルネイルにライトは必須になります。ネイルサロンでも使用しているようなドーム型のライトや、懐中電灯のように爪一本ずつに当てるコンパクトタイプがあります。コンパクトタイプは千円程度で購入でき、安価でジェルネイルを始めることができますが、1回で1本ずつしか硬化できません。一方ドームタイプは5本の指を一気に硬化することができますが、価格は5千円くらいが平均で、機能性が良いものは1万円以上します。またジェルのメーカーによっては、UVライトでしか固まらないもの、LEDライトでしか固まらないものなどがあるので、ジェルの説明書きやライトの説明書きをしっかり確認しましょう。ジェルとセットになっているライトを購入すれば安心です!
・ジェル
ジェルはまず形状がマニキュアのようになっているボトルタイプ、ケースに液体だけ入っているジャータイプがあります。ジャータイプを選ぶ場合は筆が必要になります。そしてマニキュアのようにベースジェル、カラージェル、トップジェルと3つのジェルが必要になるものもあれば、トップジェルとカラージェルが1つになっているもの、ベース、カラー、トップまでが1つになっているものもあります。1つで2役、3役をこなせるジェルは、工程が省けるので時短になりとても便利ですが、仕組み上強度が少し低くなります。セルフでジェルネイルに初めて挑戦するという人は、お試しという意味でオールインワンタイプのジェルがおすすめですが、少し慣れてきたらベースジェル、カラージェル、トップジェルと別で用意しても良いかもしれません。
・消毒用アルコール
指先の消毒だけでなく、ジェルの拭き取りにも使えます。オールインワンタイプのジェル以外は、ライトで固めた後にベタつきが残ります。これを未硬化ジェルと言いますが、未硬化ジェルを拭き取るのにも使用できます。化粧用のコットンなどで良いので、消毒用アルコールをつけて拭き取りましょう。
水溶性マニキュアなら子供とネイル屋さんごっこもおすすめ
胡粉ネイルのような水溶性のマニキュアなら、爪や皮膚に負担をかけずにセルフネイルができます。例えば子供の爪に塗ってあげて、自宅でネイル屋さんごっこを楽しむこともできるのです!大人のようなネイルを真似したくなる子供は意外と多いので、爪にさっとカラーを塗ってあげるだけでも喜ぶかもしれません♪また、子供用のマニキュアとして、剥がせるタイプのマニキュアもたくさん販売されています。
人気のキャラクターを用いたキッズ用ネイルや、大人と一緒に楽しめるおしゃれなネイルなど、さまざまな種類の水溶性マニキュアがあるので、ぜひ子供と一緒にネイルタイムを楽しんでください♪