セルフでネイルをする時、ちゃんとベースコートを塗っていますか?ジェルネイルの場合は、ベースを塗っていないとカラーが定着しないので省くことはほぼないと思います。しかしマニキュアの場合、ベースコートを塗らずに爪に直接カラーを塗っている人が案外たくさんいます。確かにひと手間かけてベースコートを塗らなくても、マニキュアなら爪に色を塗ることはできます。ではなぜベースコートが存在するのでしょうか?実はベースコートを使わないで直接カラーを塗ってしまうと、爪にネイルカラーが色素沈着してしまう可能性があります。また色素沈着といえば、除光液で赤や黒のような濃い色のマニキュアを落とす時に溶けたカラーが広がり、指の皮膚に色素沈着してしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。こうなってしまうと何度手を洗っても、なかなか色は取れません。しかし、あるものを使って簡単に落とすことができます。それは重曹です。重曹には様々な働きがあり、爪や皮膚の色素沈着を緩和させるのも、重曹の持つ効果のうちの一つです。また中でも最近人気なのが、重曹を使って作る「手作りの炭酸入浴剤」です。今回はネイルで起きる色素沈着の原因と対処法、また重曹の様々な効果についてご紹介していきます。
ネイルにベースコートが必要な理由
マニキュアはベースコートがなくても塗ることができます。セルフでネイルをしている人の中には、ベースコートを塗らずにマニキュアを楽しんでいる人もいるのではないでしょうか?しかしマニキュアを塗る時には、必ずベースコートを塗って欲しいのです。なぜわざわざベースコートを塗る必要があるか、その理由についてお伝えします。
●ベースコートのメリット
・ベースコートを塗ることでマニキュアの持ちが格段に良くなる。
・爪の凹凸かなくなり、塗りやすくなる。
・滑らかでキレイな仕上がりになる。
・カラーの色素沈着を予防する。
このようにベースコートを塗ることで様々なメリットが得られます。
●ベースコートは大切
ベースコートを塗ってからカラーマニキュアを塗ることで、ネイルの持ちや仕上がりが良くなるのは嬉しいことですね!でも、ベースコートを使って欲しい一番の理由は、ネイルの色素沈着をベースコートで防ぎたいからです。カラーマニキュアは、色やメーカによって爪にうっすらと色が残ってしまうものがあります。特に爪が乾燥していたり、傷んでいたりする時は注意が必要です。ベースコートを使わずに直接乾燥している爪にカラーマニキュアを塗ると、乾燥によってできた爪の縦筋にカラーが入り込み落ちなくなったりします。また、薄くなった爪や傷んでいる爪も色が染まりやすいのです。そのため落とす時に除光液で溶けたマニキュアが、染み込んだような状態になり色が爪に残ってしまうことも・・・。ベースコートを塗り、爪の表面を保護してからネイルカラーを塗ることで、爪にマニキュアの色が残るリスクを回避することができます。またマニキュアをオフする時、スルッと落ちやすくなるので時短にも繋がります。
●ベース不要のマニキュアもある
ネイルカラーを塗る時はベースコートが大切です。近年はベース・カラー・トップコートが1つになったマニキュアも発売されています。このようなタイプのマニキュアならベースコートは不要です。いつもマニキュアを塗る時についついベースコートを忘れてしまう人は、1本で3役が叶うオールインワンマニキュアの使用もおすすめですよ!
・おすすめのオールインワンマニキュア①:noiro ネイルカラー
日本人の肌をキレイに見せるこだわりのカラーラインナップが人気のMade in Japanブランド「noiro」。保湿成分や爪を保護する成分が配合されている爪に優しいマニキュアです。速乾性があり、ベースコート・トップコートは不要!スルッと簡単に落とすことができます。
・おすすめのオールインワンマニキュア②:Glossy Coat
ドラックストアやバラエティショップで気軽に購入できるプチプラブランド「Glossy Coat」。ベースコート・トップコート不要のオールインワンマニキュアです。Glossy Coatがおすすめなのは、カラーが豊富に揃っていること。プチプラのオールインワンネイルは、ピンクやベージュのようなヌーディーカラーがほとんどですが、Glossy Coatにはオレンジやグリーン、ブラウンなど、おしゃれなカラー展開があるのが魅力です。
マニキュアを落とした後に爪が黄ばむ理由
マニキュアを落としたのに爪に色が残っていて、なかなかきれいに取れないことってありますよね。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?その理由を以下でお伝えします。
●マニキュアによる色素沈着
マニキュアをきれいに落としたのに爪に色が残ってしまうのは、マニキュアによる色素沈着によるものです。そして色素沈着しているほとんどの人が、ベースコートを塗っていません。ベースコートの役割は爪の表面をなめらかにする、カラーの持ちを良くするなどと思っている人がほとんどです。そのため、仕上がりにあまりこだわらない人や、頻繁にカラーチェンジする人が、特にベースコートを使っていないことが多いです。もちろんベースコートの役割としてはその通りですが、ベースコートを使う一番の目的は、マニキュアによる色素沈着を防ぐためです。そのため、ベースコートは、爪を保護するためにも使う必要があります。
●除光液による黄ばみ
マニキュアを落とす時には除光液を使いますよね。除光液にはアセトンという成分が含まれているのですが、このアセトンによって爪が乾燥します。潤いに満ちた爪は透明感がありキレイです。しかし爪は乾燥すると、透明感がなくなり白くなり黄ばんでくるのです。しかし、マニキュアを落とすには除光液の使用は避けて通れません。ではどうしたら良いのでしょうか?爪が黄ばんでくる原因は乾燥なので、除光液を使った後はすぐに保湿をすればOKです。マニキュアはキレイに落とさないと、ネイルカラーが色素沈着する可能性があります。除光液を使って、しっかりと落とし残しのないようにカラーをオフした後は、できるだけ早く手を洗い、キューティクルオイルを塗って爪を保湿しましょう!
色素沈着や爪の黄ばみをきれいにする方法
ベースコートを塗らずにマニキュアをしたり、除光液を繰り返し使っていると爪が黄ばんでくることがあります。こうなってしまうと、なかなか取れません。そんな時におすすめなのが、濡らした手に重曹を優しくこすりつけ、洗い流すことです。重曹には多くの汚れを中和させる効果があるため、軽い色素沈着であればこれで落とすことができます。もし色素沈着がひどい場合は、ハリウッドセレブのネイルも手掛けるNY在住のネイリストが考案した以下方法も有効的です。
●用意するもの
・ホワイトニングタイプの歯磨き粉 適量
・重曹 ティースプーン2杯半程度
・消毒液(エタノールなど) 1杯程度
●やり方
用意した材料を混ぜたものを、黄ばんだ自爪に塗り込み10~15分程放置し、しっかりと洗い流します。
この方法は放置時間が多少かかってしまいますが、とても効果的です。爪の黄ばみが気になる時はぜひ試してみてください。
重曹は万能な天然素材?
重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、自然界に存在する天然物です。重曹には、下記のような効果や働きがあります。
●発泡作用がある
重曹の安全性は、調理に使われるベーキングパウダの主成分となっていることからも分ります。重曹は水を加えて加熱すると、二酸化炭素を発生します。この性質でパンやケーキの生地を膨らませています。
●洗剤として使える
・油とたんぱく質の分解作用
重曹には油を乳化する作用と、たんぱく質を分解する作用があります。このため、界面活性剤不要の天然の洗剤として、食器洗いや水周りの掃除に活用されています。
・研磨作用
重曹は水に溶けにくい細かい粒子のため、穏やかな研磨剤としてキッチンのシンクや浴槽洗いにも活躍します。
●炭酸水になる
水に重曹とクエン酸を入れると、加熱しなくても二酸化炭素が発生し、炭酸水を作ることができます。
全身つるつる!重曹が入浴剤におすすめな理由
入浴には体の汚れを取る目的の他にも、温まる、リラックスするといった効果があります。重曹をお風呂に入れることで、入浴の効果をさらに高めることができます。
●代謝アップ効果
お湯の中で二酸化炭素を発生し、発泡によって血行促進、温熱効果が増幅されます。例えば芯から温まって冷え症の改善に、そして新陳代謝アップでダイエットや美肌の効果が期待できます。
●お肌ツルツル効果
油やたんぱく質の分解作用で、肌の汚れを落とします。さらに重曹は、穏やかなピーリング作用で肌をツルツルにします。通常、皮膚は弱酸性ですが、これを弱アルカリ性の重曹が中和し、角質細胞の結合を分解します。このため硬くなった角質も緩み、剥がれやすくなります。
●かかとの角質に有効的
頑固なカチカチかかとには、重曹ペーストがおすすめです。重曹ペーストは、重曹大さじ1に水小さじ1を混ぜ、かかとに刷り込んで5分ほどしたら洗い流します。
その他にも入浴剤として重曹を取り入れることで、重曹の分解作用が浴槽に湯垢をつきにくくし、お風呂掃除がラクチンというおまけも付いてきます!
炭酸入浴剤を手作りしよう!
では、重曹を使って炭酸入浴剤を作ってみましょう。
●材料
・重曹 350g
・クエン酸 200g
・グリセリン 40ml
・精油 適量
・水 少々
●作り方
①ボウルに重曹とクエン酸を入れ、グリセリンを少しずつ混ぜていく
②スプレーで水を少しずつ吹きつけ、湿らせていく
③ボソボソして握ると固まるくらいになったら、スプレーをストップ
④お菓子の型に入れて押し固め、精油を垂らす
⑤数時間ほど乾燥させて出来上がり
ポイントは、水を入れ過ぎないことです。水が多いと、その時点で発泡が始まってしまうので注意しましょう。また保湿のためのグリセリンは、ハチミツで代用してもOKです。好きな精油で自分好みの香りが楽しめるのも、手作りならではですね。またその他にも、粗塩を加えて、発汗によるデトックス効果を高めたり、食用色素を加えて色を楽しんだりするのもおすすめです。
まとめ
重曹の効果を手軽に得るなら、重曹とクエン酸をそのままお風呂に入れてしまえば簡単です。しかし、あえて入浴剤を手作りすることで楽しい時間が過ごせるかもしれません。例えば小さいお子さんがいるご家庭では、色々な型を使って、お菓子作りのように楽しむのもいいですし、オシャレなラッピングをして、手作りを喜んでくれる友人へのプレゼントにもなります。また市販の乾燥ダマスクローズなどで、ちょっと贅沢なバスボムにするのもおすすめです。手作りの入浴剤で日差しによる肌ダメージや、体の冷えからくる体調不良などをリセットしてみてはいかがでしょうか。