ネイルに興味がある方だったら「スカルプネイル」という単語を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、スカルプネイルのメリット・デメリットのことを詳しく知らなかったり、具体的にジェルネイルとの違いはわからなかったりしますよね。
今回の記事では、スカルプネイルの特徴やメリット・デメリット、ジェルネイルとの違いについて詳しく紹介していきます。
スカルプネイルをしてみたい方や興味のある方の参考になれば幸いです。
スカルプネイルとは
スカルプネイルとは、人工爪により長さ出しをすることです。
そのため、スカルプネイルにはアクリルスカルプチュア、ジェルスカルプチュア、チップオーバーレイの3種類があります。
今回の記事では、スカルプネイルの中でもアクリルスカルプチュアにスポットライトを当ててお話をしていきますが、まず3種類のスカルプネイルについて簡単に紹介していきます。
アクリルスカルプチュア
今回の記事で詳しくお話する長さ出しの方法です。
アクリルパウダーとアクリルリキッドを使って人工爪を作ります。
他の2つとの大きな違いは作れる長さと形の自由度の高さです。
高い技術力を要するため、セルフネイルで行うのは難しいのですが、セルフネイル向けのキットなどはネットで販売されています。
ジェルスカルプチュア
ハードジェルを使って人工爪を作り、長さを出す方法です。
硬化用ライトとハードジェル、ネイルフォーム(人工爪を作る時の土台)があればセルフネイルでもすぐにチャレンジできます。
アクリルスカルプチュアよりも取り組みやすいですが、出せる爪の長さは1センチ以下が目安です。
それ以上の長さ出しは強度が足りないので折れやすくなってしまいます。
チップオーバーレイ
ハーフチップと呼ばれる爪先部分だけのネイルチップを爪先にグルーで貼り付けて長さを出します。
チップの上にアクリルを乗せて強度をプラスします。
アクリルスカルプチュアとジェルスカルプチュアに比べてフォルムが作りやすく、時間も短縮できるのがメリットです。
ジェルネイルとの違い
前項でスカルプネイルには3種類あることがおわかりいただけたかと思います。
ジェルネイルのスカルプネイルもあるのですが、ここではアクリルスカルプチュアとジェルネイルの違いについて解説していきます。
使用する溶剤
ジェルネイルとアクリルスカルプチュアは使用している溶剤が違います。
ジェルネイルはジェル状の樹脂を使いますが、アクリルスカルプチュアはアクリルリキッドとアクリルパウダーを使用します。
ジェルネイルはほとんど臭いがしませんが、アクリルスカルプチュアはリキッドが独特の薬品臭を発するため、施術の際にニオイ対策をすることが必要になります。
強度
ジェルネイルはアクリルスカルプチュアに比べて柔らかく、自爪にフィットしやすいというメリットがありますが、強度はアクリルスカルプチュアに劣ります。
アクリルスカルプチュアは強度が高く、亀裂の入った自爪の補強や折れた爪の長さ出しに向いています。
出せる長さ
ジェルネイルの長さ出しは1センチ以下ですが、アクリルスカルプチュアは強度が高いこともあり、1センチ以上の長さ出しが可能です。
そのため、ロングネイルがやりたい人にはアクリルスカルプチュアがおすすめです。
形に関してもアクリルは自由に作れます。
長さ出しとは異なりますが、アクリルを使えば3Dアートをすることもできます。
つけ心地
つけ心地にも違いがあります。
強度でも触れた通り、ジェルネイルは自爪にフィットするので軽いつけ心地です。
アクリルスカルプチュアは装着している感じがかなりするため、慣れるまで指先に違和感を抱くことも。
また、施術時にカーブの形を整えるために「ピンチ」を入れますが、この時に少し痛みを感じる場合もあるでしょう。
アクリルスカルプのメリット・デメリット
アクリルスカルプチュアはロングネイルがやりたい人、深爪矯正をしたい人などに向いている技術です。
この項目ではメリットとデメリットを紹介するので、自分にアクリルスカルプチュアが合っているのかを考える際の判断材料にしていただければと思います。
メリット1.長さと形が自由自在
ジェルネイルとの違いの項目で触れた通り、アクリルスカルプチュアは長さと形の自由度が高いです。
ブライダルネイルや成人式ネイルをする際に、アクリルスカルプチュアで長さ出しをして華やかな3Dアートもプラスする方が多くいらっしゃいます。
ロングネイルをしたい方だけでなく、爪の形を矯正したい方にもおすすめです。
メリット2.強度が高い
アクリルスカルプチュアは強度が高く折れたり割れたりしにくいため、自爪に亀裂が入ってしまった時に補強しながら長さ出しをするのにも向いています。
折れにくいロングネイルが可能ですが、爪先に負担がかかる手の使い方を続けるのはよくありません。
爪先でダンボールに付いたガムテープを剥がしたり、缶のプルタブを開けたりするのはやめましょう。
デメリット1.セルフは難易度が高い
アクリルスカルプチュアは、アクリルリキッドをつけたブラシでアクリルパウダーを取り、ミクスチュアを筆先で作って爪を作っていきます。
ジェルとは全く違ったテクスチャーと操作感なので、セルフジェルネイルをしている人でも扱いに苦戦することが予想されます。
正しい知識と技術で施術し、美しい仕上がりにするためにはネイルスクールで勉強するのが大切です。
デメリット2.自爪への負担が大きい
ジェルネイルも下準備の段階でジェルと自爪の密着を高めるためにサンディング(自爪の表面を削って凹凸をつける)を行いますが、アクリルスカルプチュアではよりしっかりとサンディングを行う必要があります。
そのため、自爪が薄くなる可能性がジェルネイルよりも高く、高頻度での付け替えによっては自爪が傷んでしまうことも。
自爪への負担を抑えるためには、ネイルオイルによる保湿など日頃のケアが大切になります。
ネイルサロンでの施術について
セルフでの施術が難しいということは、アクリルスカルプチュアをつけるときはネイルサロンに行くことになります。
ネイルサロンでアクリルスカルプチュアをする場合、どのくらいの費用や時間がかかるのか気になりますよね!
サロンの立地やアートの内容で変わってきますが、目安をお話していきます。
料金は10000~15000円が多い
アートをしない、もしくは1,2本するアクリルスカルプチュアをする場合、料金は10000~15000円のことが多いです。
長さを長くしたりアートの量を多くしたりするほど料金は高くなり、3Dアートを行う場合やつけ放題の場合はもっと料金が高くなります。
施術時間は2~3時間
ジェルネイルは1時間半程度の施術時間のことが多いですが、アクリルスカルプチュアは2~3時間かかることが多いです。
こちらも料金同様、アートが多かったり長さが長かったりするほうが時間がかかります。
取り扱いサロンか限られている
昨今はジェルネイルが主流なのでジェルネイル専門のネイルサロンも多いです。
また、長さ出しは折れた爪のリペアのみ行っているということもあります。
予約の際には10本の長さ出しを行っているかどうかをよく確認してくださいね。
スカルプネイルなら長さも形も自由自在!
今回の記事では、スカルプネイル(アクリルスカルプチュア)について詳しくお話をしてきました。
長さも形も自由度が高いので、ロングネイルを楽しみたい方やアートをたくさんしたい方にうってつけです。
ぜひ気になる方はやってみてくださいね!