100均やプチプラネイルメーカーのネイルグッズの充実とともに、セルフネイルが浸透してきている今日この頃。
セルフでジェルネイルをする中でジェルオフやネイルケアのために、ネイルマシンをゲットした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ネイルマシンは便利な反面、正しく使用しなければ自爪や爪周りの皮膚を傷める可能性もあります。
そこで今回は、ネイルマシンの基本的な使用方法から回転方向などを現役ネイリストが、分かりやすく解説していきます!
ネイルマシンの回転方向がわからない!
ネイルサロンでは当たり前に使用されているネイルマシンですが、最近では、セルフネイラー向けに比較的安い金額で販売されているものもあり、セルフネイルのために購入する方も増えています。
そもそも、ネイルマシンでできることは、
- ネイルオフ(ジェルネイルやスカルプチュアなど人工爪の表面削り)
- サンディング(自爪の表面削り)
- ネイルケア(甘皮や爪周りの皮膚のケア)
主にこの3つです。
ビットと呼ばれるネイルマシンのハンドピースの先端に取り付けるパーツを変えると、上の作業を効率よく進めることが可能です。
しかし、ネイルマシンを買ったものの、「上手に削ることができなかった」や「皮膚にあたってケガをしてしまった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ネイルマシンには、正しい使用方法があるため、誤った使い方をしてしまうとトラブルやケガの原因に。
ネイルマシンを安全に使用するために、まずは押さえるべきマシンの回転方向のお話をしていきます!
回転方向スイッチのFとRは?
ネイルマシンを使用するうえでまず一番に確認したいことは、
「ネイルマシンの回転方向の確認」です。
ネイルマシンを操作するときに「F/R」の切り替えがあるのはご存知でしょうか。
F:フォワード:正回転(時計回り)=右利きの方
R:リバース:逆回転(反時計回り)=左利きの方
最近のネイルマシンは、この回転方向の切り替えボタンがついているものが多いです。
ネイルマシンで爪やネイルの表面を削る場合、誤った回転方向でビットをあててしまうと皮膚に向かってビットが回転してしまい、そのまま皮膚を削りケガをしてしまう可能性があります。
そのため、ネイルマシンを使用する際は、スイッチを入れたらまず回転方向をしっかりと確認しするようにしましょう。
どちらの回転方向で使用するべきかは、右利きか左利きかによって異なるため、次で解説します。
右手でネイルマシンを持つときの回転方向は?
前述しましたが、ネイルマシンの回転方向には、F(正回転)とR(逆回転)があります。
では、右利きの人が、ネイルマシンを使用する際の正しい回転方向はどちらでしょうか。
正解は、F(正回転)です!!
右手でネイルマシンのハンドピースを持って使用する場合、Fの回転方向にすることでネイルマシンのおしりの部分から見てビットが時計回りに動きます。
時計回りに動かすことで、削りたい部分の表面に対して、ビットが摩擦をおこすように回転し、削ることができます。
もしこの回転方向を誤ると、削りたい面から滑るように指ごと巻きこんでグルンと回転してしまい危険なため、右手でネイルマシンを使用する際は、必ずF(正回転)で使用しましょう!
左手でネイルマシンを持つときの回転方向は?
では、左利きの人が、左手でネイルマシンを使用するときの回転方向はどうでしょうか。
正解は、R(逆回転)です!
回転方向がR(逆回転)の場合、ネイルマシンのおしりの部分からみて、ビットが反時計回りに回ります。この場合の理由と注意点は、右手で使用する場合と同様です。
左手でネイルマシンを持つときは、R(逆回転)の回転方向!こちらも覚えておいてくださいね^^
怖くない!ネイルマシンの使い方
ネイルマシンを使用したことがある方の中で、削るときに爪に熱さや痛みを感じた経験のある方はいらっしゃいませんか。
これは、ネイルマシンの圧が一箇所に集中してしまったことが原因でおこる、摩擦熱によるものです。特に自爪が薄い方は、この摩擦熱で熱さや痛みを伴いやすいです。
一度熱い思いや痛い思いをすると、次に使用するのが怖くなってしまいますよね。
しかし、摩擦熱は正しくネイルマシンを使用することで回避することが可能です!
では、ネイルマシンを正しく、安全に使用する方法を解説していきます☆
マシンの持ち方
ネイルマシンを安全に使用するためにまず、気を付けていきたいのが「ネイルマシンの持ち方」です。ここでいうネイルマシンの持ち方とは、ハンドピースの持ち方を指します。
ネイルマシンのハンドピースの持ち方での注意点は以下2点です!
- 身体の支えをつくること
- 鉛筆持ちで指の支えをつくること
詳しく解説します☆
まず、ネイルマシンを使用する場合、必ず机に両手の肘や腕をついて身体の重心をかけて固定させましょう。
そうすることでネイルマシンがブレずに安定します。
もし、肘や腕をつかず使用してしまうと、ハンドピースを持つ手が不安定で削ってはいけない部分を削ってしまう・・などの可能性も。
また、ネイルマシンに関わらず、ネイルの工程は全て「支え」が必要です。
ネイルマシンの場合は、肘や腕を机に固定することでこの支えになります。
そして、ハンドピースの持ち方ですが、ハンドピースは鉛筆を持つように持ち、必ず反対の手にハンドピースを持つ側の手の小指を当てて支えをつくります。
こちらも上記同様、支えがないとハンドピースを持つ手がブレてしまい、ケガの原因になることもあるからです。
支えとして小指を当てる場所は、自分がしっくりくるところを探してみてくださいね^^
ネイルマシンの持ち方には、必ず支えが必要なこと、覚えておきましょう!
マシンの回転数
次にネイルマシンの使用時に注意したいのは、「ネイルマシンの回転数」です!
簡単に説明すると、
回転数が多い程削れ回転数が少ない程削れない、です。
ネイルマシンの回転数に関しては、ネイルマシンによってかなり差があり、一般的にプロのネイリストが使用するマシンとセルフネイラー向けのマシンでは、回転数の幅が異なることが多いです。
回転数は、○○○rpmという数字で表記されていることが多く、数値が大きいほど、回転数も多いことになります。
セルフネイラー向けのネイルやすく、マシンは、価格も比較的安いことが多いため、回転数の幅はそこまで見込めませんが、3000~20000rpm程度あれば十分と言われています。
反対にプロ用のネイルマシンは3000~35000rpmと回転数も多いものを使用することをおすすめします。
また、セルフネイルでネイルオフをする際は、回転数多めの高速でOK!ですが、初めから高速回転だと怖いという方は、低速からスタートし、徐々に回転数を上げていくといいでしょう^^
(例、8000rpmでスタート→12000rpmに、など)
ここで補足しておきたのは、「回転数が多い(回転速度が速い)程、摩擦熱を起こしやすい訳ではない」ということです!
摩擦熱が起きる原因は、次で説明するビットの角度や動かし方にあります!
ビットの角度
前述したとおり、ネイルマシンを使用する際に摩擦熱を起こす原因は、ビットの角度や動かし方にあります。
そもそもビットとは、ネイルマシンのハンドピースの上部に装着させるパーツのことを指します
ビットには様々な種類があり、ネイルオフ用やサンディング用、さらには甘皮を押し上げるためや爪周りの硬くなった角質を削るためのネイルケア用など、用途によってビットを変えることでネイルの効率を良くしてくれます。
このビットが、削りたい爪の表面に対して垂直になっているとビットの角があたり、穴を掘るようにネイルマシンの圧がかかってしまいます。
そうすることで摩擦熱や、最悪の場合皮膚を切ってしまったり、自爪までをも削ってしまう・・なんてことに。
ネイルマシンでケガをしないためにも、ビットは必ず、
爪に対して平行に動かすことを意識しましょう!
マシンの動かし方
つづいて、安全なネイルマシンの使用方法で大切なのは、「ネイルマシンの動かし方」です。このネイルマシンの動かし方も、持ち方の時と同様にハンドピースの動かし方を意味します。
主に以下3点に注意していきましょう。
- 回転方向を意識すること
- 少しずつ圧をかけていくこと
- 必ず満遍なく動かすこと
回転方向に関しては、前述したとおりです。正しい回転方向で使用することでケガの恐れは減ります。
次に、削り始めはチョンチョンと削りたい部分を少しずつ触るようにビットをあて、先ほど解説した自分にあった回転数を探しながら、徐々にネイルマシンの圧をかけていくと摩擦熱の軽減に繋がります。
そして、一番お伝えしたいことが、3点目の「万遍なくなく動かす」ことです。
ビットを一箇所に当てすぎると摩擦熱が起こりやすく、また爪自体を掘って傷つけてしまう可能性があります。
そのため一点に集中しないようにハンドピースをこまめに動かしながら、爪全体を万遍なく削るようにしましょう。
ネイルマシンの選び方
ここまでネイルマシンの基本的な使用法と注意点をお話してきました。
ネイルマシンをまだ持っていなく、これから購入をお考えの方もいらっしゃいますよね。
前述しましたが、ネイルマシンも今は種類が豊富です。
セルフネイラー向けの安価なものから、プロ用だと家電レベルの高価なものまで。
どんなネイルマシンを選べばいいか分からない方のために、おすすめのネイルマシンをご紹介するので参考にしてくださいね♪
回転方向の切り替えができるタイプ
これからネイルマシンを購入する方には、
まず「回転方向の切り替えができるタイプ」をおすすめします。
上でも説明したとおり、多くのネイルマシンには、回転方向の切り替えボタンが備わっていますが、最近では1000円前後から購入できる安価なものも販売されているため、この切り替えボタンがない場合もあります。
セルフネイルの場合は、左右両方の手で施術をすることになるため、切り替えボタンがあると両手でそれぞれ回転方向を切り替えることができて便利です!
そのため、回転方向が切り替え可能かどうかを確認してから購入するといいですね♪
回転数の微調整ができるタイプ
そして、次におすすめするネイルマシンは、
「回転数の微調整ができるタイプ」です。
回転数のお話も上でしましたが、回転数の幅が広いと自分に合う速度でネイルマシンを使用できるため、安全面でもおすすめです。
こちらも安価なものでは、回転数の幅が狭い場合や極端に回転数が少ない場合があるため、回転方向と合わせて回転数にも意識してネイルマシン選びをするとgoodです!
補足ですが、回転数は遅ければケガをしにくいという訳ではなく、かえって速度が遅すぎると削りにくいために力を余計にかけすぎてしまったり、一箇所に集中しすぎてしまったり・・と危険な場合もありますので要注意です☆
まとめ
今回は、ネイルマシンの正しい使用方法と選び方についてお伝えしました!
簡単にまとめます^^
- ネイルマシンを選ぶときは、回転数の幅と回転方向の切り替えに注目する
- 安全に使うために回転方向の確認とビットの角度に気を付ける
- ケガを防ぐためにもネイルマシン使用時は、身体と持ち手の支えを意識する
いかがでしたでしょうか。
一昔前まではネイルサロンでもまだまだ手作業でエメリーボードやプッシャーを使用してネイルオフからネイルケアまでしていましたが、今ではネイルマシンの使用は当たり前に浸透しつつあります。
使用法を誤るとケガの恐れがあるネイルマシンですが、正しく使用することでネイルの効率も良くなり、さらには手作業よりも圧が均等にかかるため、かえって安全な一面も。
とはいえ、初めてのネイルマシンはやはり緊張しますよね。
今から10年以上前、ネイリストになりたての頃の私も最初はネイルマシンを使用することが怖かったです!お客様の手に使用していくため、失敗は許されないからです。
ですが、回転方向・身体の支えをとってブレないこと・ビットの角度を意識することで今ではネイルの施術には、絶対に欠かせないものになっています。
特に回転方向を誤るとケガに直結する可能性もあるため、ネイルマシン初心者は、必ず回転方向とビットの角度を意識しながら、徐々に自分に合った回転速度を見つけることを目指しましょう^^
削り始めにチョンチョンと試しに爪に当てる習慣をつけると、回転方向や角度、回転速度を確かめることができるのでおすすめです!
ネイルマシンをマスターして、セルフネイルを今よりもっと楽しんでくださいね♪