ジェルネイルをする上で欠かせないオフや甘皮ケア。
ファイルで行うもの良いですが、マシンを使えばかなりの時短かつ作業工程が楽になります。
そんなネイルマシンをセルフネイラーさんの中には既に持っていたり、使ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
便利な一方、使い分けや使用方法が分からないと使いこなせず、マシンの良さを生かしきれないこともあるかと思います。
そこで今回はネイルマシンのビットの使い分け方、マシンオフのやり方や使い方をご紹介していきます。
ネイルマシンのビットの使い分け
ネイルマシンにはビットが付属されていたり、単品でも沢山の種類のビットがあるため、どのような使い分けをすれば良いのか分かり辛いですよね。
まずは定番のビットについて、使い分けをひとつずつご説明していきます。
サンディングバンド
ネイルマシンを購入した時、付属していることの多いサンディングバンド。
ベースジェルを塗布する前のサンディング用として使用します。
ノンサンディングベース以外のジェルベースは、スポンジファイルで爪の表面に軽く細かい傷を付けジェルの密着を良くしますが、そのスポンジファイルの代わりとなるものです。
目の細かさによっていくつか種類があり、#180はサンディング用として、#120などの粗いものはジェルオフとしても使用することが出来ますが、ジェルオフ専用のビットと比較すると摩擦熱が発生しやすく、熱く感じることが多いため、あまりおすすめは出来ません。
セラミックビット
名前の通り、割れにくく耐久性に優れたセラミック素材のビットです。
主にトップジェルやハードジェルなど、固めのジェルを削る際に使用します。
セラミックビットの特徴は摩擦熱が少ないこと。
爪が薄い方や摩擦熱を感じやすい方は、セラミックビットを使ってみることをオススメします。
ネイルマシンを使ってジェルオフをしたい方は1本は持っておきたいビットです。
ラージビット
ゴールドやシルバーなどの素材でコーティングされているラージビットも、基本的な用途はセラミックビットと同じです。
トップジェルやハードジェルなど固めのジェルを素早く広範囲にわたって削りたい際に使用するビットとなります。
ビットの粗さは目の細かいものからファイン、ミディアム、コース、エクストラコースとあり、トップコートを削るならコースかエクストラコース、微調整にはミディアム、ケアにはファイン、といった使い分け方がオススメです。
スモールビット
素材はラージビットと同じですが、ラージビットよりも細くて小回りの効きやすい大きさのビットがスモールビットです。
爪全体を素早く削るのには不向きですが、サイドやキューティクル周りなど皮膚に近い場所を小回りを効かせながら削ったり、厚みを整えるのに適しています。
初心者さんやマシンを扱うのがまだ慣れていない方は、先端がオーバルになっている円柱型のものを選ぶと扱いやすくて良いでしょう。
コーンビット
コーンビットは三角錐のような形のビットで、その形からキューティクル周りなど細かい部分を削ったり、整えたりと微調整するのに適したビットです。
セラミックやラージビットで爪全体を大きく削った後、スモールビットやコーンビットで厚みを整えたり、微調整していくのがオススメの使い方です。
ボールビット
押し上げた甘皮やささくれを取り除いたり、サイドの硬くなった皮膚を除去し、なめらかに仕上げるケア用ビットです。
ボールのように丸くなっているため皮膚を傷付けずにキューティクル周りのケアをすることができますが、回転数が早すぎると摩擦熱によって熱さを感じやすくなるため、ジェルを削る際の回転数よりは低めの回転数で使用しましょう。
ボールビットにも粗さによって種類があり、目の粗いものはウオノメやタコなどフットの角質ケアにも使用できます。
普段から角質が硬くなりやすい人にはオススメのビットです。
ニードルビット
こちらもケア用ビットのひとつで、キューティクルラインやサイドの角質を取り除いたり、ポケットを作ってジェルを塗りやすくするために使用するビットです。先端が鋭利なビットなので立てて使用してしまうと爪を削ってしまい危険です。角度に注意し、必ずビットをねかせた状態で使用しましょう。
セルフでマシンオフのやり方・使い方
ここからはマシンでジェルオフをする「マシンオフ」のやり方と、ネイルマシンの使い方を紹介していきます。
ビットの使い分けが分かったら、ネイルマシンを使ったジェルオフにも挑戦してみましょう!
ちなみに、マシンオフをするときは削った際のダストを吸い込んでしまう恐れがあるため、必ずマスクを着用して作業を行いましょう。
1.回転方向を合わせてスイッチを入れる
まずはネイルマシンの使い方をチェックしましょう。
スイッチを入れる前に、マシンの回転方向を確認します。
時計周りに回ると正回転(フォワード)、反時計回りだと逆回転(リバース)となります。
回転方向の切り替えスイッチにフォワードのF、リバースのRと記載のあることが多いため、お手持ちのマシンを確認してみて下さい。
マシンオフをするときは、基本的に爪を削る方向とビットの回転方向は逆向きにして削っていきます。
例えば、右から左に爪を削る際は、ビットの回転は左から右に向かう反時計回りの逆回転で行う、というイメージです。
削る方向とビットの回転方向が同じになるとビットが爪の上で滑ってしまい危険なので、スイッチを入れる前に必ず回転する方向を確認してから始めましょう。
2.ジェルの根元から爪先方向にマシンを動かして削る
使い方がわかったら、早速マシンオフしていきましょう。
ジェルを削る際は根元から爪先に向かってマシンを動かしていきます。
また、マシンの動かし方も、右にいったり左にいったりするのではなく、左サイドから中央、そしてまた右サイドのように順番を決め、その通りに動かして削っていくことが大切です。
右サイドは自身から見え辛く削りにくいため、皮膚を巻き込みそうで不安な時はビットを爪先から根元に向かって逆向きに動かし削るのもOKです。
3.できるだけリズミカルに削っていく
同じ場所にマシンが当たっていると、熱を感じやすくなったり必要以上に爪が削れてしまうため、マシンが同じ場所に留まらないようリズミカルにサッサッと動かすことを意識しましょう。
マシンのストロークが小さいと、削れる範囲も少なくなったり時間がかかってしまうため、1回がなるべく大きなストロークとなるよう意識して動かすと良いでしょう。
まとめ
一見難しそうなネイルマシンですが、用途の使い分けを理解し、正しくマシンを使えるようになると作業効率も一気に上がります。
また、手作業では除去しきれなかった甘皮もマシンを使ってケアすることで綺麗になり、ネイルのモチも格段にアップします。
このようにメリットが沢山あるネイルマシン、ぜひ皆さんもマスターしてみて下さい!