ネイルを楽しむ方がとても増えている中で、私のサロンには、お仕事柄派手には出来ないけれど、シンプルなオフィスネイルでネイルを楽しみたいとお考えのお客様も多く来店されます。
皆さんは、オフィスネイルをするとき、具体的に爪の長さはどの程度出していいのか、カラーはどのくらいの色味までいいのか、迷ったことはありませんか?
今回は、オフィスネイルをするときに参考にしたい爪の長さやカラーなどを注意点をふまえながら詳しく解説していきます♪
オフィスネイルで好印象を与える爪の長さは?
オフィスネイルとは、職場で仕事をする際に業務に支障がでない程度のシンプルなデザインネイルのことをいいます。「オフィスネイルであればネイルOK」という職場も増えてきている中で、どの範囲まで許されるか気になりますよね。
では、シンプルなデザインやカラーであれば、爪の長さは長くても良いのでしょうか?
実は、爪の長さによっては人に与える印象が変わることもあります。
せっかくオフィスネイルを楽しむなら、周りからも印象がいいものにしたいですよね♪
ここではまず、オフィスネイルをする際、たとえば職場の方や取引先の方などに好印象を与える爪の長さを詳しく解説していきます!
白い部分が2~4ミリがおすすめ!
ネイルをするとき、まずは必ず爪の長さを決めます。
このときの爪の長さとは、爪の根本から先端までではなく、皮膚から出た爪先の白い部分(=フリーエッジ)を指します。
一般的にオフィスネイルで理想とされるフリーエッジの長さは、2~4ミリと言われています。
理由としては、フリーエッジが短すぎるよりも2~4ミリ程度あった方が、ネイルが長過ぎず、ナチュラルで綺麗な仕上がりになるからです。
この理想的なフリーエッジの長さに2~4ミリと幅がある理由は、人によってネイルベッド(=爪の根本から爪先の皮膚にくっついている部分まで)の長さが異なるからです。ネイルベッドがもともと長い方が、フリーエッジを4ミリ出すと爪をそこまで伸ばしていないのにとても長く見えることがあります。そのため、自分のネイルベッドの長さをふまえて、自然な長さになるフリーエッジを意識するといいですね☆
ただし、職場によっては就業規定が厳しく、爪の長さまで細かく指示がある場合は、その就業規定に従った爪の長さにしましょう。特にジェルネイルは、簡単に取り外しができないため、オフィスネイルをする前に自身の職場の就業規定等を確認しておくといいですね♪
爪が長いとお仕事中に困ることも・・・
前述した爪の長さですが、職場で長さについての言及がない場合は、好きに楽しむこともできます♪
しかし、この時注意したいのは、業務内容によっては、爪が長いと業務に支障が出る場合があるということです。
実際に私のお客様の中でも、業務で以下のようなことに困ったという方がいらっしゃいます。
- パソコンのキーボードを打つときに打ちづらかった
- 自分のタイピング音がうるさくて気になった
- 事務用品(クリップやファイル等)の整理がしづらかった
- 現金処理など小銭を扱う時に掴みづらかった
特にキーボードの打ちづらさや小銭などの小物が掴みづらい話は、本当によく聞くので、細かい作業などが多い方は、爪の長さはあまり長くしないことをおすすめします。
爪の長さが長いと見映えがよく綺麗ですが、業務に支障が出ない程度の長さで整えることがgoodです♪
長さと形を押さえて好感度アップな手元に!
さて、ここまで爪の長さについて説明してきましたが、次に爪の形はどうでしょうか。
ネイルサロンに行ったとき、またはセルフネイルをするとき、爪の長さと合わせて爪の形も整えますよね。この爪の形によっても、相手から見える印象や爪の雰囲気が変わるので注意が必要です!
爪の形は、大きく分けて5種類あります。
- ラウンド:爪先がしなやかカーブと程よい丸さの形 優しくナチュラルな印象
- オーバル:ラウンドよりも細長く卵のような形 爪のサイドを削ることにより縦長に見せる
- ポイント:先端を尖らせた形 シャープな印象で形上、ある程度の長さが必要
- スクエア:爪の先端・サイドを真っ直ぐ四角に整える形 角があるので注意が必要
- スクエアオフ:スクエアの状態で角を丸目に整えた形 角に丸みがあり柔らかくカジュアルな印象
では、オフィスネイル時に好感度UPに繋がる理想的な爪の形を私の見解も含めて、お伝えしていきます♪
ナチュラルな「ラウンド」がおすすめ!
ネイリストである私がおすすめするオフィスネイル時の爪の形は、「ラウンド」です!
上でも説明しましたが、ラウンドは、爪先がしなやかな丸みを帯びた形で、最もナチュラルな印象に仕上がります。先端が丸みを帯びていて尖っていないため、人にものを手渡しするときや細かいものを扱うときでも安心できる形です。
また、形を整える際にあまり長さを必要とせず短い爪でも作れる形なので、短めなオフィスネイルにはピッタリです☆ピンクベージュ系のグラデーションなどをするときは、爪の形をラウンドにするととてもナチュラルに仕上がるので、お客様にも好評です♪
カジュアル・スタイリッシュにしたい方は「スクエアオフ」
次におすすめしたい形が、「スクエアオフ」です。
スクエアオフは、スクエアの状態から角を丸目に整えた形です。この角があると、ものを掴むときなど日常生活で爪に引っかかりを感じる可能性があり、ネイルの雰囲気も強めな印象に仕上がります。一方で、スクエアオフは、角を落としているため柔らかで、ラウンドよりもカジュアルな印象に仕上がります。また、このスクエアオフも、爪が短くても整えられる形なので短めのオフィスネイル向けな形です。
スクエアオフは、オフィスネイルに人気なグレージュワンカラーやシンプルな白フレンチなどのカジュアルデザインを引き立たせてくれるのでカジュアルネイルが好きな方にもおすすめです!特に最近は、シンプルなカジュアル系カラーのワンカラーが人気で、形も四角目な形が流行っているので、トレンドを取り入れながらお洒落なオフィスネイルを楽しみたい方には、ピッタリです☆
オフィスネイルで避けたい爪の形は?
オフィスネイルでおすすめの爪の形を説明してきましたが、反対に避けたい爪の形もあります。
避けたい爪の形は、「オーバル」「ポイント」「スクエア」です。
オーバル:丸く先細りした卵の形に仕上げるため、爪サイドを削って整える必要があるのである程度爪の長さが必要です。オフィスネイルのフリーエッジの長さだと、綺麗に形を作れない可能性があるため、あまりおすすめできません。
ポイント:ポイントの大きな特徴は、先端が尖っていることです。そのため、整えるために爪の長さも必要でなによりもシャープな形からとても尖った印象を与えてしまう可能性もあり。ロングネイルにはおすすめな形ですが、オフィスネイル時は避けるべきでしょう。
スクエア:前述した通り、スクエアは、サイドに角を残した状態で四角(スクエア)にするため、角に引っかかりを感じる可能性があります。また、角がある真四角の形なので爪先の印象も強めになるといわれています。
避けたい爪の形とその特徴、理由を説明しました。
抱く印象は人によっても差がありますが、オフィスネイルの時は、誰から見ても尖った印象がなく業務にも支障の少ない「ラウンド」と「スクエアオフ」を選ぶのがいいでしょう♪
ネイルサロンでオフィスネイルをオーダーする時は?
さて、セルフネイルをする方も多いかと思いますが、これからネイルサロンに通おうと思っている方もいますよね。
ネイルサロンでオフィスネイルをオーダーする際の注意点を説明します♪
まず、ネイリストに伝えるべきポイントをお伝えします!
- なりたいイメージ(カラーやデザイン)
- 爪の長さ、形の希望
- 仕事柄できないデザインやカラー
ネイリストの私もご新規様来店時には、必ず上記3点を確認してから施術に入ります。
もし、したいデザインやカラーが細かく決まっていなくてもネイリストはお客様の要望を聞き、会話をしながらヒアリングすることで具体的なカラーや形など提案をしていくので、まずは「オフィスネイルを希望します」や「仕事柄、あまり派手にはできないためシンプルなデザインにしたい」とだけ伝えるのもアリです☆
たまに「シンプルなネイルしかできないけど、大丈夫ですか?」と聞かれるお客様がいらっしゃいますが、ネイルサロンには、メニューが細かく設定されているのでシンプルなオフィスネイルでも全く問題ないです!
ネイルサロンでは、トレンドのカラーや、お客様ひとりひとりに合わせた爪の長さや形を提案してもらうことができるので、オフィスネイル時の注意点を抑えつつ、満足度の高いネイルにすることができるでしょう。
「オフィスネイルにチャレンジしたいけど、セルフネイルでするのはハードルが高い・・」と迷っている方は、是非一度ネイルサロンに行くことをおすすめします!
希望のネイルカラーやデザインの写真を用意すると◎
ネイルサロンでネイリストに伝えたらいいポイントをお伝えしましたが、最近では、ネイルデザインやカラーの写真を持ってくる方も多くいらっしゃいます。その場合、「この写真のようにしてほしいです。」と伝えればOKです!
デザインの写真は、Instagramやネイルブックなどから探すことができます。
ただ、この写真持ち込みには、【メリット】と【デメリット】があります。
【メリット】
・写真があることでなりたいイメージがネイリストに、より伝わりやすい
・希望カラーの色味が分かりやすく、ネイリスト側も提案しやすいため、理想に近づけることができる
【デメリット】
・写真と全く同じカラーはない場合がある
・写真の手元と実際に自分の手元では、仕上がりの雰囲気が変わることがある
メリットから説明します。
例えば、ピンクベージュのグラデーションの写真を用意した場合、ネイリスト側も「シンプルなデザイン」「カラーはピンクベージュ系を希望」「デザインは同じグラデーションでいいのか、それともワンカラーがいいのか」など提案がとてもしやすくなるので、お客様の理想のデザインに近づけることが可能です。
一方でデメリットを説明します。
これは結構多いのですが、「この写真のカラーでお願いします!」と写真を持ち込むと全く同じカラーがサロンにない場合があります。ネイルカラーは、たくさんのネイル用品メーカーから出されており、写真を撮ったサロンが使用しているメーカーと来店したサロンにあるメーカーが同じとは限らないからです。
そのため、「全く同じカラー」というオーダーはとても難しいので、あくまでも「このくらいの色味のカラーが理想です」くらいで伝えるのがいいでしょう♪
また、ネットに出てくる写真には、綺麗な手や爪の長さも長いものが多いですよね。
写真を持ち込んだ場合、仕上がった自分の手全体を見て、「自分の手だとやっぱりちょっと違いますね・・」と仰る方がたまにいます。ネイルの写真は、あくまでもカラーやデザイン、爪の形の理想を伝えるツールとして考えておきましょう。
会社の規定や社員のオフィスネイル状況を伝える
ネイルサロンでオフィスネイルをする際、担当ネイリストに自身の会社の就業規程や周りの社員のネイル状況を伝えることも効果的です。
私がご新規様に必ず確認する事項の中に「仕事柄できないデザインやカラー」があることをお伝えしましたが、できるデザインに加えて、「できないデザイン」を確認することもとても重要です。会社の規定で禁止されているデザイン等や職場で周りの方がどの程度のオフィスネイルをつけているかをネイリストに伝えることで、ネイリストからもよりデザインやカラーの提案がしやすくなります!
オフィスネイルをするときは、就業規定はもちろん、周りから見てひとり浮いてしまわないよう、周囲の社員でネイルをしている人がいる場合は、その人たちのネイル状況も確認しておくことをおすすめします。
爪の長さや形を伝える
上でもお伝えしてきた通り、爪の長さや形でネイル(手元)の印象は変わって見えます。
オフィスネイルで周りから好印象に見える爪(フリーエッジ)の長さは、2~4ミリ。
理想的な形は、「ラウンド」と「スクエアオフ」です。
ネイリストには、自分のなりたいイメージの爪の長さや形を伝えましょう♪
この時注意したいことが1点あります。
ジェルネイルは、3~4週間での付け替えが理想です。健康な爪は、3~4週間の間で2~3ミリ伸びていきます。
ということはネイル付け替え時は、完成時からさらに2~3ミリ長い状態であるということです。
お爪が長過ぎると業務や日常生活で支障がでる場合もあるため、付け替え時にどのくらいの長さになっているかという点もふまえて、爪(フリーエッジ)の長さを相談するといいでしょう♪
困った時はネイリストに相談してみて
以上、オフィスネイルをするときの注意点や参考にしたいデザイン、爪の長さや形について解説しました。
実際にオフィスネイルを楽しんでいる方は、とても多くいらっしゃいます。
私のサロンでは、オフィスネイルをするお客様の中に「会社の決まりでこのくらいのカラーでなきゃいけないけど、本当はこういうカラーが好きなんですよね。」などと自分の好みを先に話してくれる方もいます。ネイリストは、施術前のカウンセリング時からお客様との会話の中から、お客様の好みや生活スタイルなどを探り、デザインなどを提案していきます。
会社の就業規定や周囲のネイル状況等を伝えた上で自身の好みなども伝えると、規定範囲内でもなるべく好みに近いカラーやデザインに近づけられるよう、ネイリスト側も提案がしやすくなります。ネイルサロンで緊張する方も多いかもしれませんが、デザインやカラーに迷いがあるときや分からない時は、是非ネイリストに相談してみて下さい♪オフィスネイルは、今やデザインカテゴリーの定番なのでネイリストの経験から、お客様に合わせた提案をしてくれるはず☆
以上を参考に、是非オフィスネイルにチャレンジしてみてください♪