ジェルネイルの下準備には「サンディング」という工程があるのはご存知でしょうか。
もしサンディングが必要なジェルなのにしないでジェルを付けている場合、本来の持ちよりも持ちが悪くなってしまっている可能性が高いです。
サンディングをしている場合でも、適切にできていないと自爪が薄くなってしまったり、やはり持ちが悪かったりしてしまいます。
今回の記事では、ジェルネイルのサンディングとはどういった工程なのか、やり方、削りの目安を解説していきます。正しいサンディングをして持ちの良いジェルネイルを目指しましょう!
後半では持ちを良くするための下準備のやり方も解説していますよ。
サンディングとは
サンディングとは、ジェルを塗る下準備の段階で、自爪の表面をスポンジバッファーで軽く削って表面に傷をつけることです。
「自分で自爪に傷をつける」という行為になぜ?と感じる方は多いと思うので以下で理由を説明していきます。
下処理でのサンディングの必要性
サンディングという工程がなぜ必要かというと、何もしていない自爪の表面はつるつるしていてジェルがしっかり密着しないためです。
自爪を削るサンディングをしていれば自爪の表面に凹凸ができるのでその部分にジェルがしっかりと入り込み、良く密着するようになるのです。
使う道具はスポンジバッファー
サンディングをするのに適切なネイルアイテムは「180Gのスポンジバッファー」です。
180Gとはヤスリの目の粗さ(グリッド数)のことです。
スポンジバッファーを購入する際に商品情報をよく見ると数字が書いてありますのでチェックしてみてくださいね。
ちなみに180Gのネイルファイル(爪やすり)でのサンディングはジェルネイルでは少々やりすぎ(深く傷がつきすぎる)になるので、スポンジバッファーを使用するようにしてください。
逆にアクリルスカルプチュアの場合は180Gのネイルファイルでのサンディングが適切ですよ!
削りの目安
スポンジバッファーでの削りの目安は表面全体を軽い力でやすりがけする程度です。
写真の人差し指くらいの削り具合がちょうど良く、削るというよりも表面に細かい傷を付けるというイメージでやるのがおすすめです。
爪の中央部分だけでなく、根元やサイドまで満遍なくしっかり傷を付けることでジェルがしっかりと密着し、持ちが良くなります。
サンディングの正しいやり方
セルフネイルでの正しいサンディング方法を解説していきます。
1.スポンジバッファーで自爪の表面を擦る
180Gのスポンジバッファーを使って表面を軽く削り、表面に傷をつけます。
強くこすらないで、表面に傷を入れることに意識して行いましょう。
2.爪の根元やサイドに傷を付ける
表面に傷を入れたら、今度は爪の根元やサイドにも傷を入れていきます。
スポンジバッファーの端を使って丁寧に傷を付けてくださいね。
ノンサンディングジェル(サンディング不要のジェル)の紹介
すべてのジェルがサンディング後にジェルを塗るわけではありません。
サンディング不要のノンサンディングジェルを使用することで自爪を全く傷つけずにジェルネイルを楽しむことができます。
シャイニージェルスーパーベース
しっかり密着して持ちが良いのに、オフはぺろんと剥がれる国産のベースジェルです。
弱酸性で爪に優しいのも魅力で、爪が傷みにくくなっています。
グレースジェルベース
サンディング不要ですがしっかり密着し持ちがよく、強酸を含んでいません。
ネイルサロンでよく使用されていることもあり、リーズナブルな価格で使いやすいベースジェルです。
ダイソー
100均のジェルにもノンサンディングジェルはあります。
110円で手に入るので、試しにノンサンディングジェルを使ってみたい方におすすめです。
浮かないジェルネイルのための下準備
浮かないジェルネイルにするために大切な下処理のやり方を解説していきます。
下準備を行うメリットは持ちが良くなることです!
ジェルネイルの持ちは、3週間程なので1週間、2週間で浮いてくるという場合は下記の下準備のいずれかの工程が適切に行えていないことも考えられます。
手順をよく確認してしっかり行いましょう!
セルフジェルネイル全体のやり方はこちらの記事で詳しく解説していきます。
URL:https://www.nailjoshi.com/80908/
1.エメリーボードで自爪の長さと形を整える
まずはエメリーボードで自爪の長さと形を整えます。
エメリーボードは往復で動かさないで、一定方向に動かすようにしましょう。
往復がけしてしまうと自爪が二枚爪になる可能性もあるので注意してくださいね。
2.キューティクルリムーバーを塗布する
キューティクルリムーバーを爪の生え際に塗布します。
甘皮がカチカチになっているときは塗布した後にぬるま湯に付けると更に皮膚と甘皮が柔らかくなり押し上げやすくなりますよ。
3.メタルプッシャーで甘皮を押し上げる
メタルプッシャーは爪の中央から爪の生え際に向かって放射線状に動かすようにして押し上げていきます。
下向きに力を入れたり、爪の生え際の方向に力を入れすぎたりせず、優しい力で動かすようにしてください。
4.スポンジバッファーでサンディングする
スポンジバッファーでサンディングします。
爪の中央だけでなく、爪の生え際、サイドまでしっかり傷を付けましょう。
5.ワイプに消毒用エタノールを染み込ませて油分除去する
下準備の最後に油分除去を行います。
自爪に油分が残っているとジェルを弾いてしまったり、密着が悪くなったりしてしまうのできちんと拭き取りましょう。
拭き取った後は顔や髪の毛に触るとまた油分が付いてしまうのでその都度拭き取りをするか、触らないように注意しましょう。
よくある質問
サンディング関連のことでよくある質問に回答していきます。
サンディングをしないとどうなるの?
サンディングが必要なジェルを使っている場合に、サンディングなしでジェルを付けると持ちが悪くなります。
必ず下処理の段階でサンディングを行いましょう。
自爪を一切傷つけたくないという方はノンサンディングジェルの使用がおすすめです。
ただし、ジェルオフの際に自爪を傷つけてしまわないように注意してください。
マニキュアの場合にサンディングは必要?
マニキュアではサンディングは不要です。
必要な下準備は甘皮処理と油分除去の2種類ですのでしっかり行ってくださいね。
ちなみに、自爪の表面に凹凸がある場合には、軽く180Gのスポンジバッファーでやすりがけして上げると表面がつるんとした仕上がりになります。
やりすぎると自爪が薄くなってしまうので気をつけてくださいね!
ちなみに、ネイルチップやジェルネイルシールを着けるときもサンディングをする必要はありません。
オフに使うネイルファイル(爪やすり)のおすすめグリッド数は?
サンディングに使うのは「180Gのスポンジバッファー」と紹介しましたが、ジェルオフに使うのは「150~180Gのネイルファイル」がおすすめです。
スポンジバッファーではなかなかジェルの表面が削れませんので注意してください。
ネイルサロンでは100Gなど、かなり目の粗いネイルファイルを使っていることもありますが、セルフジェルネイル初心者さんだと削りすぎで自爪を薄くしてしまう可能性が高いため、慣れるまでは使用を控えましょう。
まとめ
今回の記事ではジェルネイルのサンディングについて、必要性や正しいやり方、削る時の目安などを解説してきました。サンディングは一般的なベースジェルでは必ず必要になる工程ですが、やりすぎると自爪が薄くなってしまうので正しく行いましょう。
サンディングで自爪を傷つけたくない方は、サンディング不要のベースジェルを使用するのがおすすめです。
最近はノンサンディングのワンステップジェル(カラーを塗って硬化するだけでジェルネイルが完成するジェル)も様々なものが販売されているので、時短したい方はチェックしてみてくださいね!