セルフネイルケアやセルフジェルネイルをしていると必須の「甘皮処理」ですが、しようと思ってもキューティクルニッパーの使い方がわからなかったり、使うのが怖かったりして困っていませんか?
アートやデザインとは関係ありませんが、甘皮処理をしっかり行うことはネイルの見た目の美しさに繋がります。
今回の記事では、キューティクルニッパーの正しい使い方をご紹介していきます。
後半では、キューティクルニッパーを使用したネイルケアの手順を解説しています。
正しいキューティクルニッパーの使い方を知って、安全に甘皮を除去できるようになりましょう!
キューティクルニッパーの使い方
キューティクルニッパーとは、甘皮を除去することに特化したネイルアイテムのことです。
甘皮処理に使う道具は他にもメタルプッシャーやオレンジウッドスティック、綿棒などがありますが、キューティクルニッパーを使う甘皮処理はより綺麗に行うことができます。
持ちを良くしたり、仕上がりの美しさをワンランクアップさせたい時は、キューティクルニッパーを使った甘皮処理をするのがおすすめです。
しかし、キューティクルニッパーは正しい持ち方や使い方をしないと皮膚を傷つけて出血してしまうことがあります。ここからは正しい使い方を解説していきます。
キューティクルニッパーの技術力はネイリスト技能検定試験でもきっちり見られます。そのため、ネイルスクールでも時間を割いてしっかりと指導される部分です。怪我をせず安心して使えるように正しい知識を身に着けましょう。
おすすめのキューティクルニッパーについてはこちらの記事で紹介しています。
URL:https://www.nailjoshi.com/81341/
持ち方
キューティクルニッパーは利き手で下から支えるように持つ「アンダーハンド」で持つのが適切です。この持ち方だと安定して持ったり動かしたりすることができます。
キューティクルニッパーを下から支えるように持ち、親指はグリップが交差している位置に置きます。グリップの膨らんでいる部分が手のひらの真ん中にくるようにしましょう。
小指を支えにして、グリップは中指と薬指で動かします。
湿らせたガーゼを親指に巻く時は、ガーゼが机に垂れないように手のうちに収めましょう。
これはネイリスト検定でも衛生面を考慮して定められているので、ガーゼの清潔さを保つためにもしっかり守ってくださいね。
当て方、刃先の角度
まず甘皮を除去する時はいきなり根元やカーブ部分に当てずに、サイドから行います。
サイドから少しずつ刃を動かしてささくれを除去しつつ、爪の根元のコーナーに進んでいくというイメージです。
キューティクルニッパーは閉じた状態で甘皮に対して平行になるように当てます。
刃を垂直に当ててしまうと刃先が皮膚に刺さりやすく、出血の原因になるので必ず甘皮に足して刃先は平行になるようにしてください。
カーブの部分をカットしていく時は 刃先を内側に少しずつ倒していきましょう。
動かし方
キューティクルニッパーを動かす時は小指を立てて左手のどこかに置いて支えにし、薬指でグリップを小刻みに動かします。刃の開閉は1ミリ〜2ミリ程度です。
大きく開きすぎると皮膚を切ってしまう可能性が高くなるので小刻みに動かすことを意識しましょう。
キューティクルニッパーを正しく持って動かすには練習が大切です。
練習をたくさんすることで、不安なく甘皮除去をできるようになります。
いきなり甘皮をカットするのではなく、まずは正しい角度でニッパーを当てたり開閉したりできるように練習してみてくださいね。
実際にカットするのは少し扱いに慣れてきてからにしましょう。
ネイルケアの手順
ここからはキューティクルニッパーを使ったネイルケアのやり方をご紹介していきます。
お湯を使った丁寧なケア(ウォーターケア)なのでドライケアよりも仕上がりの美しさがワンランクアップしますよ!
1.エメリーボードで自爪の長さと形を整える
まずは自爪の長さと形をエメリーボードで整えましょう。
エメリーボードは往復に動かして削らず、一定方向に動かして削ります。
往復がけすると爪割れや二枚爪になりやすいので必ず一定方向に動かすのを守りましょう。
爪切りを使ってしまうとパチンという衝撃で二枚爪になる可能性があるのでエメリーボードで整えるのがおすすめです。
2.キューティクルリムーバーを塗布する
爪の生え際にキューティクルリムーバーを塗布します。
もしない場合は飛ばして(3)に進みましょう。
3.ぬるま湯に指先を浸ける
指先が浸かるくらいの容器にぬるま湯を用意して指先を10分程浸けましょう。
お湯に浸けることで指先の皮膚や甘皮がふやけるので押し上げがやりやすくなります。
時間が経ったらタオルやキッチンペーパーなどで手をよく拭き取ります。
4.メタルプッシャーで甘皮を押し上げる
メタルプッシャーで甘皮を押し上げていきます。
プッシャーは力を入れずに爪の真ん中辺りから爪の根元側に向けて放射線状に動かしていくと押し上げがうまくいきます。
力を入れて動かしてしまうと爪の表面を傷つけたり、皮膚を切ってしまったりすることがあるので注意しましょう。
5.キューティクルニッパーで甘皮を除去する
プッシャーで押し上げた甘皮をキューティクルニッパーで除去していきます。
使い方は前半で解説したような部分に注意して、皮膚を傷つけないように動かしましょう。
皮膚が乾いてきたら水で湿らせたガーゼで触って、必ずウェットな状態で除去するようにしてくださいね。
6.ネイルオイルで保湿する
甘皮ケアが終わったらネイルオイルを爪の根元と、爪先の爪と皮膚の間に塗布してマッサージをするように馴染ませます。これでネイルケアは完了です!
ジェルネイルやマニキュアをする場合はネイルオイルはこのタイミングで塗らず、ネイルを付けた後に塗ってくださいね。
よくある質問
キューティクルニッパーや甘皮処理に関してよくある質問に回答していきます。
きれいに甘皮処理するコツやポイントはある?
甘皮処理でキューティクルニッパーを使う時のポイントは3点あります。
- しっかりとプッシャーで押し上げること
- ウェットな状態にしてキューティクルニッパーを使うこと
- 切れ味の良いキューティクルニッパーを使うこと
まず、キューティクルニッパーを使う前にしっかりとプッシャーで甘皮を押し上げましょう。プッシャーできちんと押し上げることでカットする部分がよく分かるようになります。
次にキューティクルニッパーで甘皮をカットする時は必ずウェットな状態にしましょう。キューティクルリムーバーを付けるか、濡らしたガーゼでカットする部分を湿らせるだけでOK!乾燥した状態だと甘皮と皮膚が見にくく、怪我に繋がる恐れがあるので注意しましょう。
最後にキューティクルニッパーは切れ味の良いものを使いましょう。切れ味が悪いものを使うと、カットしにくいので切り口が綺麗に揃わないことがあります。ケアをした後の仕上がりに影響するので切れ味の良いものを用意してくださいね。
甘皮ケアをする頻度は?
ジェルネイルやポリッシュをしている方は付け替えの時に一緒にすればOK!
ネイルケアだけをしている方は、10日に1回くらいの頻度で行うのがおすすめです。
やりすぎてしまうのは雑菌が入ってしまったり、痛みが出たりしてしまう原因になるので注意しましょう。
ネイリストが使っている人気のキューティクルニッパーのメーカーは?
光(ヒカリ)、UTSUMI(内海)、Nakasoneの3メーカーの製品がネイリストに支持されています。
人気のあるものが誰にでも良いとは限りませんが、上記3メーカーのニッパーは使いやすく、切れ味抜群のものばかりです。
インターネット上のショップでも購入できますが、ネイル用品の問屋さんである「TAT」などに足を運ぶと、実際に握らせてもらうことができるという魅力があります。
使いやすく、長持ちするキューティクルニッパーをお探しの方は検討してみてくださいね。
切れ味が悪くなってきたらどうしたらいいの?
1つ前の項目で紹介したようなメーカーのキューティクルニッパーであれば、研ぎに出すことができます。
初心者向けの安価なキューティクルニッパーの場合は、切れ味が悪くなってきたら買い替えてしまうのがいいでしょう。
買い替える場合、古いキューティクルニッパーは捨てるのではなく、フットネイル用にするのがおすすめです。
まとめ
今回の記事では、キューティクルニッパーの正しい使い方についてお話をしてきました。
初めてキューティクルニッパーを使うときには使い方がよく分からなかったり、傷つけそうで怖かったり、難しいと感じる方が多いと思います。ネイリストも始めはみんなそうでしたので心配いりません!
キューティクルニッパーの使い方はセルフネイルでも基礎的な部分なので、しっかりと使えるようになりましょう。
綺麗に甘皮処理をするためのポイントをまとめます。
- プッシャーでしっかり甘皮を押し上げる
- ウェットな状態でキューティクルニッパーを使う
- 切れ味の良いキューティクルニッパーを使う
しかし適切な持ち方で正しく使用すれば甘皮をきれいに処理することができ、ジェルネイルやマニキュアの持ちが良くなり、仕上がりの美しさも格段にアップします。
何度も練習して使い方をマスターできるようになれることを祈っています!