ジェルネイルをしていると、根元や爪先から浮いてきてしまって気になるという経験がある方は結構いらっしゃいます。
せっかくセルフネイルで付けたジェルネイルが1週間で浮いてきてしまうと、がっかりしちゃいますよね。
今回の記事では、ジェルが1週間ほどで浮いてきたときの原因や、セルフネイル・ネイルサロンの対処方法を紹介してまいります!
ジェルネイルが「浮く」とはどんな状態?
ジェルネイルが浮いた状態とは、本来密着しているはずの爪とジェルネイルの間にスキマができた状態を指します。
例として、タイルに張った透明の吸盤をイメージしてみて下さい。
タイルにピタッと密着している吸盤を剥がすには、吸盤とタイルの間に僅かなスキマを作って空気を入れますよね。
どこか一箇所、ほんの僅かに空気が入るだけで、そこからどんどん吸盤は浮いて剥がれていきます。
ジェルネイルの浮きは、これと同じようなことが爪でも起こっています。
根元やサイド、爪先などに小さなスキマができてしまうと爪からジェルが浮いてしまい、スキマの範囲が少しずつ広がっていくのです。
一度浮いてしまったジェルネイルは再び自然にくっつくことはありません。
浮きを放置すると爪からジェルが剥がれる、欠けるだけでなく、爪まで一緒に割れてしまったり、スキマに湿気が溜まって「グリーンネイル」という病気になることもあるのです。
ジェルネイルが浮いてきた!原因は?
ジェルネイルは通常3週間~4週間持つものです。
それが1週間で浮いてきてしまう場合には何らかの原因があると考えられます。
以下の5つが浮いてきてしまうよくある原因です。
- 塗る前の下準備不足
- ベースジェルとの相性が良くない
- 水に触れることが多い
- 指先への負担がかかり過ぎている
- 自爪が柔らかい
塗る前の下準備不足
下準備不足には甘皮ケア不足、サンディング不足、油分除去不足のいずれかが考えられます。
特にセルフネイルを始めたばかりの頃は甘皮ケアがしっかりできていないことが多いです。
甘皮ケアは、甘皮を押し上げるだけでなく、ルースキューティクルという角質を除去することが重要です。
ぬるま湯で甘皮をふやかして、ウッドスティックで押し上げるだけではルースキューティクルが除去しきれていないかもしれません。
メタルプッシャーやキューティクルリムーバーを使っていない人は、導入することで甘皮がふやけて押し上げやすくなりますよ。
また、サンディングとはベースジェルと自爪の密着を良くするために、自爪の表面をスポンジバッファーで軽く削る工程です。
最近はサンディング不要のベースジェルが数多く販売されていますが、「どんな対策をしても1週間で剥がれてしまう」という方は、スポンジバッファーでサンディングをしてもよいかもしれません。
ただしサンディングのしすぎは爪を薄くする原因になるので、あくまで爪のツヤが消える程度にしましょう。
そして油分除去は、ネイルワイプに消毒用エタノールやネイルプレップを染み込ませて行います。
油分除去はジェルと自爪の密着を高めるために必要な工程です。
しかし、ジェルネイルをする前に日焼け止めやハンドクリーム塗っているとこれらでは拭き取りきれず、油分が残ってしまうこともあるので注意しましょう。
ジェルとの相性が良くない
ジェルと爪には相性があります。
取れにくいと言われているジェルでもすべての人の爪に合うとは限りません。
ずっと同じジェルを使っているのに、どの指も浮きやすい場合は、ジェルと自爪の相性が悪いことも考えられます。
下準備をしっかり行っていてもすぐに浮いたり取れたりしてしまうなら、別のメーカーのジェルを使うことで改善されるかもしれません。
水に触れることが多い
ジェルネイルに限らずマニキュアもですが、水に弱いという特徴があります。
そのため洗い物やお風呂掃除などの水仕事が日常的に多かったり、手汗をかきやすかったり、プールやサウナ、ホットヨガが好きな方はジェルが取れやすい傾向にあります。
指先や手元は濡れたままにせず、水気をしっかり拭き取って、ネイルオイルで保湿をするなどネイルケアをこまめに行いましょう。
指先への負担がかかり過ぎている
キーボードをタイピングをするときに爪で行っていたり、プルタブを開けるときに爪先を使う癖があったりすると、爪に負担がかかるのでジェルが取れやすい傾向にあります。
また、シールを剥がしたり、ダンボールのテープを剥がす時に爪先を使っていると、ジェルだけでなく爪も割れやすくなるので注意してくださいね。
自爪が柔らかい
自爪が薄く柔らかい場合、硬化した後に硬いジェルを使っていると取れやすい傾向があります。
なぜなら自爪に力が加わって湾曲した際に、ジェルが硬いと湾曲に合わせて曲がらないため、爪とジェルに隙間ができやすくなるからです。
自爪が柔らかい場合は、硬化した後のジェルが比較的柔らかいジェルを使うのがおすすめです。
ネイルサロンで付けたジェルが浮いた時は?
ネイルサロンで付けたジェルは、基本的に3週間~4週間持つのが通常です。
しかし、ネイルサロンで付けたジェルでも1週間以内に浮いてきてしまうということが時々あります。
ネイルサロンで付けたジェルネイルが1週間以内に浮いてきた場合、無料お直しサービスの対象になることが多いのでぜひ利用しましょう。
サロンによって3日以内・5日以内など対象となる日数は違うので、浮いてきたのが見つかった時点で早めに問い合わせて確認してみてください。
料金の支払いが必要になってしまう場合は、早めの2週間で付け替えたり、後述する方法で対処したりしてみましょう。
浮きを放置するとグリーンネイルの原因にも
ジェルネイルが浮いてきたまま放置すると、ジェルと自爪の間に湿気がたまります。
湿潤な状態になると緑膿菌が増殖してしまい、グリーンネイルという爪の病気になりやすいです。
グリーンネイルは痛みなどがないので気が付きにくいのですが、放っておくと重症化する可能性もあります。
グリーンネイルにならないためにも、ジェルネイルが浮いてきたら放置せず適切に対処しましょう。
フットネイルは気が付きにくいので注意
フットジェルネイルはハンドジェルネイルより浮きなどのトラブルに気が付きにくいので注意しましょう。
フットネイルをしている期間は時々浮きがないかのチェックする習慣を付けましょう。
ジェルネイルが浮いてきた時のすぐにできる応急処置
外出中などにジェルネイルが浮いてくることもありますよね。
大事な予定の最中の場合、浮いたジェルが引っかかってしまうのが気になって集中できないなんて言うことになってしまっては大変です。
すぐできる応急処置を紹介します。
絆創膏を貼っておく
絆創膏を貼っておくのが1番簡単にできる応急処置です。
絆創膏を貼っておくだけでも保護になりますし、指の先端の引っ掛かりがなくなるので過ごしやすくなりますよ。
マニキュアのトップコートを塗る
トップコートを塗る方法も応急処置になります。
ジェルを塗るのはライトも必要になるので大変ですが、トップコートだけならサッとできるので簡単です。
ジェルネイルが浮いてきた時の対処法
ジェルネイルが浮いてきた時は、「すぐにジェルネイルオフをして全て落とす」が最も正しい対処法です!
しかしネイルサロンに通っている人やセルフネイルをしている人でも、すぐにオフできない時がありますよね。
そんなときは、以下のような方法を施しましょう!
- ジェルが浮いている爪だけでもオフする
- 浮いている部分だけカットする
- ネイルグルーでスキマを埋める
- トップジェルで覆ってコーティングする
以下で更に詳しく解説します!
ジェルが浮いている爪だけでもオフする
「1~2本だけジェルが浮いているけど、他の爪は浮いていない」
そんな時は、浮いている爪のジェルだけでもジェルネイルオフをするのがおすすめです!
1~2本分のジェルオフなら、ゆっくり進めても30分くらいで完了するはず。
ジェルが付いていない爪がまばらにあるのは不格好かもしれませんが、見た目を気にするよりも、自爪が傷んだり、グリーンネイルになるリスクの方が高いです。
セルフジェルネイルをしている方なら、オフ用の道具も揃えていますよね。
ジェルネイルのオフは、普段ネイルサロンに通っている方でも「サロンに行けないけどすぐ落としたい!」という時のために覚えておくと安心ですよ!
ジェルオフをするには以下の道具を用意しましょう!
- ジェルリムーバー(アセトン)
- ウッドスティック
- コットン
- アルミホイル
- ネイルファイル
これらの道具は100均やドラッグストアでも売られているので、すぐに購入できます!
https://www.nailjoshi.com/80689/
コットンやアルミホイルは家にあるものでOKなので、ジェルオフは意外と用意するものが少なめなのがトライしやすいポイントです。
オフのやり方はこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてください!
https://www.nailjoshi.com/80951/
浮いている部分だけカットする
オフは出来ないけど、浮いている部分がどうやら大きい・・・
そんな時は、ネイルニッパーで浮いている部分だけカットしてしまいましょう。
この方法も見た目はイマイチになりますが、ジェルネイルの浮きが大きいと髪の毛や布が引っかかってしまい、爪が折れてしまうかもしれません。
大惨事を防ぐためにも浮いた部分だけなくしてみてはいかがでしょうか。
浮いた部分をカットするには、
・ネイルニッパー(爪切り)
・スポンジバッファーor目の細かいネイルファイル
この2つを用意しましょう。
少しずつ切れるネイルニッパーを使うのがおすすめですが、持っていない方は普通の爪切りでもOKです。
カットしたあとは、尖ったフチで怪我をしないようにスポンジバッファーや目の細かいネイルファイルで少しやすっておくと安心です。
ネイル用グルーで浮きを埋めてくっつける
ジェルネイルの浮いている部分があるけど、あと1~2日だけ持たせたい!という時はネイル用グルーでスキマを埋めてくっつけるという方法があります。
ネイル用グルーはその名の通りネイルで使う接着剤です。
本来はネイルチップを付けたり、自爪の割れをリペアするために使います。
ネイル用の接着剤だからこそ、爪とジェルネイルに使ってもOKです!
やり方は簡単で、ジェルネイルが浮いている部分にネイルグルーを少量入れ込み、爪とジェルが密着するように30秒程押さえるだけです。
自然乾燥なので割りとすぐに乾きます。
たっぷり使うとはみ出てしまうので、足りないと思ったら少しずつ付け足しましょう。
ネイルグルーは一つあると便利ですが、浮きを応急処置するなら以下の点に注意してくださいね。
- 水分や油分がついた状態ではネイルグルーはくっつきません。
むしろ水分が付いている状態でネイルグルーを使ってしまうとグリーンネイルになる可能性があるのでNGです!
爪や指先が十分に乾いている状態で行いましょう。 - ネイルグルーでくっつけても、ちょっとした衝撃ですぐに浮いてしまう可能性があります。
- あくまで1日くらい持たせるための応急処置です。
ネイルグルーで付けたからいいや!と放置せず、早めにジェルオフしましょう。 - 瞬間接着剤や木工用ボンドなど、ネイル用ではない接着剤は絶対に使わないでください。
クリアジェルでコーティングする
浮いているジェルも含めて、爪全体をトップジェルでコーティングするのも一つの手です。
・トップジェル
・スポンジバッファー
・ジェルネイル硬化用ライト
上記の3つは、セルフジェルネイルをする方なら持っていますよね。
浮いたところをジェルで埋めるのではなく、トップジェルでコーティングするので、付いているジェルをサンディングするためにスポンジバッファーも使いましょう。
スポンジバッファーで爪全体をサンディングしてダストをはらい、トップジェルを塗ってコーティングし、完成させます。
上記でご紹介した4つの方法は、あくまで1~2日もたせるための対処法です。
ジェルネイルはそのまま放置せず、なるべく早めにネイルサロンで付け替えるか、セルフでオフしましょう。
セルフネイルでリペアする方法
セルフネイルではジェルオフして付け直す方法と、リペアする方法があります。
ここでは1週間ほどでジェルが浮いてしまった時のリペア方法をご紹介します。
用意するもの
- ネイルニッパー(爪切り)
- ネイルファイル
- スポンジバッファー
- ベースジェル
- カラージェル
- トップジェル
- 硬化用ライト
- 消毒用エタノール
- ネイルワイプ(カットしたキッチンペーパーでOK)
ネイルニッパーは一般的な棒状の爪切りでもOKですが、キューティクルニッパーのように柄がついているタイプのほうが使いやすいですよ♪
リペアのやり方
- ネイルニッパーで浮いている部分だけをカットして取り除きます。
一気に切らず、少しずつカットしていきましょう。 - 自爪を傷つけないように注意しながら、ネイルファイルでジェルと自爪の段差ができるだけなくなるように削ります。
- スポンジバッファーで自爪を軽くサンディングし、爪に残っているジェルネイルもサンディングします。
- ダストを払い落とします。
- 消毒用エタノールを染み込ませたネイルワイプで油分除去を行います。
- 自爪の部分にベースジェルを塗ってライトで硬化します。
- 自爪の部分にカラージェルを塗ってライトで硬化します。
- 爪全体にカラージェルを塗り、ライトで硬化します。
自爪とジェルが付いている部分に色ムラが出来ないように、2度塗りがおすすめです。 - 最後に爪全体をトップジェルでコーティングしてライトで硬化します。
これでリペアが完了です。
リペアは短期間で浮いてしまった時のジェルを直すだけでなく、3週間ほど経って、根元の伸びてきた部分をジェルで埋めることも可能です!
根元の伸びてきた部分を埋める時は上記の道具に加えてメタルプッシャーとキューティクルリムーバーで甘皮ケアをしてから油分除去しましょう。
ジェルネイルの持ちが良くなる過ごし方
ジェルネイルはつける時のネイルケアや塗り方によって持ちが左右されます。
しかし、ジェルが浮いてしまう原因はそれだけではありません。
下記のように、ジェルの持ちを考えながら生活すると、よりジェルが長持ちしますよ!
水に長時間触れないようにする
ジェルネイルは残念ながら水に弱いです。
特に長時間水に触れるのは避けたいところで、水分が多い状態が続くと、爪がふやけてジェルネイルの密着が悪くなります。
・湯船に浸かる時は指先だけ引き上げる
・水仕事をする時はゴム手袋をつける
・プールやサウナ、ホットヨガに頻繁に行くと取れやすいので注意
・手を洗ったり手汗をかいたらタオルでしっかり水気を拭き取る
上記のポイントを気をつけると、ジェルネイルが長持ちしやすいですよ。
爪先は使わず、指の腹を使う
キーボードを打つ時やシールを剥がす時、物をつまむ時など、ちょっとした動作でも爪先には負担が蓄積しています。
そこで普段から爪先は使わず、指の腹を使うよう心がけましょう。
また、缶のプルタブは指や爪に引っ掛けて開けるので、ジェルネイルに強いダメージが残ります。
缶のプルタブを開ける時は、直接爪や指先を使わず、硬貨などを入れ込んで開けるようにしてくださいね。
ネイルオイルとハンドクリームでこまめに保湿する
爪は保湿されていると柔軟性が保たれ、付いているジェルとの反発が少なくなります。
ジェルの長持ちに繋がるのはもちろん、自爪をキレイに保てるので美爪キープにもなるのです!
普段からネイルオイルとハンドクリームを併用し、カサカサ乾燥状態が続かないようにケアしていきましょう。
最初に塗るのはネイルオイルです。
ネイルオイルを甘皮周りと爪の裏側に少し付けてなじませます。
その後にハンドクリームで手全体を塗り込めばOKです!
まとめ
ジェルネイルが浮いてきたら、そのまま放置したり、浮いた部分を無理やり剥がすのはNGです!
放置してしまうとグリーンネイルになるかもしれません。
上でご紹介したリペアや、ジェルネイルオフで対処してくださいね。
また、浮いてきた部分を無理やり剥がしてしまうと、爪の表面の層までジェルと一緒に剥がれてしまいます。
爪が傷つき、薄くなってしまいますし、薄くなった部分から爪が折れてしまうことも・・・
面倒でも正しいやり方でジェルネイルオフしましょう!
そしてセルフジェルネイルで1週間ほどでジェルが浮いてしまう時は、下準備不足が原因の可能性大です。
甘皮ケア、油分除去は欠かさず行い、必要であればサンディングも加えましょう。
ちなみに、ネイルサロンのジェルネイルが1週間もせずに浮いてきた時は、ネイルサロンで無料のお直しをしてくれるかもしれません。
お店によって対応や期間が異なるので、浮きが見つかった時点で早めに問い合わせをしましょう。