突然ですが、バレエを見に行ったことはありますか?かわいい衣装、しなやかに伸びた手足・・・。トウシューズを履いた美しいバレリーナの姿は、女性なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。バレリーナの姿はすぐにイメージできますが、本物をみたことはありますか?実際、よほど興味のある人でない限りバレエを見に行く機会はほとんどありませんよね。その理由は、興味はあってもバレエ鑑賞は敷居が高いと思っている人が多いからです。数ある舞台芸術の中でも、バレエはまだまだ一般的ではなく、周りにもバレエ鑑賞をしたことのある人の方が少ないのではないでしょうか?バレエに興味があり見てみたい気持ちがあっても、はじめてでは雰囲気もわからず不安になりますよね。もしバレエ鑑賞に行くとして、まず最初に出てくる不安は「一体何を着て行けば良いの?」ではないでしょうか。お友達や家族のバレエ発表会なら気軽に行けば良いですが、決して安くはないチケットを購入してバレエ鑑賞に行く場合、ほとんどの人がまず服装はどうしたら良いのか悩みます。
今回は、バレエ鑑賞に興味を持った人のために、バレエを見に行く時の服装について、また知っておくと安心なちょっとしたマナー、そしてはじめてでもバレエを楽しむためのポイントをご紹介します。バレエに少しでも興味を持っているのなら、勇気を出してバレエ鑑賞してみませんか?きっと非日常的で夢のような時間を過ごすことができますよ。
バレエの見どころは?
女性なら憧れずにはいられないトウシューズを履いたバレリーナの姿。身体のラインや動きの美しさは見ているだけでうっとり・・・。バレリーナに憧れる人は多いですが、実際にバレエを観に行ったことのある人は、案外多くありません。ここでは「バレエを観に行ってみようかな・・・」と思っている人や「バレエの良さがよくわからない」と思っている人のために、まずはバレエの見どころをお伝えいたします。
●ダンサーの美しさ
なんといっても1番はダンサー達の美しさです。すっと伸びた首に長い手足、しなやかで美しい筋肉、しなやかな動き。バレエダンサーのどの場面を切り取っても絵になる完璧で美しい動きやポディショニング、鍛え抜かれたボディーは必見です。
●とにかく衣装がかわいい
バレリーナといえばトウシューズに真っ白なチュチュ姿を思い浮かべる人も多いと思います。でもバレリーナの衣装はチュチュだけではありません。ふわふわと柔らかく揺れるドレスやリボン、村人やプリンセスなど、どれをとっても可愛く夢に溢れています。バレエの衣装は同じ演目であっても、毎回デザイナーによって新しくデザインされているものがほとんど。斬新なものや古典風のもの、色使いなど、衣装を見るのを楽しみに来ている人もいるほど、衣装ファンは多いです。ダンサーの動きを計算して作られた、動く度に表情の変わる美しい衣装は必見です。
●オーケストラの生演奏
バレエにはセリフがなく、ダンサーはセリフの代わりに身体の動き(ダンス)で心の葛藤や喜び悲しみを表現します。そして一緒にストーリーを盛り上げてくれるのが生のオーケストラが奏でる音楽。オーケストラもまたセリフの代わりに音楽で言葉を表現しているのです。ダンサーの身体表現とオーケストラの音が一つになることで、より深い感動を体感することができます。
●舞台美術
舞台美術の華やかな装飾や演出は、物語が始まった瞬間に非現実的な世界に連れていってくれます。
バレエはダンサーの表現力・衣装・音楽・舞台美術・演出・振付がすべてそろった総合芸術です。ぜひ劇場に足を運び、生の空気を全身で楽しんでみてください。
バレエを見に行く時の服装やマナーは?
バレエ鑑賞となるとどうしても敷居の高いイメージが強いです。バレエを見に行く時、服装やマナーなどに何か決まりがあるのなら、事前に知っておきたいですよね。
●バレエを見に行く時の服装
日本ではバレエを見にいく時、特に服装に決まりはありません。しかし暗黙のルールのようなものはあるかもしれません。決して安くないチケットを購入し、束の間、日常から離れた夢のような時間を過ごすのです。せっかくのバレエ鑑賞ですから、女性ならいつもよりも少し気合いを入れておしゃれをしている人がほとんどです。また、男性ならジャケットを着ていたり、白いシャツなど清潔感のある格好をしている人が多いです。
バレエを見に行く時の服装にドレスコードはないですが、汚れたスニーカーやサンダル、ビンテージデニムやよれよれのTシャツなどカジュアルすぎる服装は、自分自身が居心地悪く感じてしまうかもしれません。それはもったいないですよね!
おすすめは、そのままちょっと良いレストランに入れるくらいの服装です。男女共に肩肘張らないオフィスカジュアルくらいを目安にすれば間違いないでしょう。もちろん思いっきりおしゃれをしたり、ドレスアップをしていってもOKですよ!そういう方もたくさんいらっしゃいます◎
●バレエを見る時のマナー
- 後ろの人のことを考えたヘアスタイルにする
- 身を乗り出して座らない
- 上演中におしゃべりをする
- 上映中にスマホをいじる
- 客席内での飲食禁止
- 遅刻しないよう時間に余裕をもつ
これらは、バレエに限った特別なマナーではなく、他の舞台鑑賞に行く際にも気をつけておくべき基本的なマナーですね。
●バレエを見る前にやっておくこと
・事前にどんなストーリーなのか予習しておく
おすすめは早めに行って当日にパンフレットを買い、開演までじっくりと読み込むこと。
・オペラグラスを準備しておく
いらない人もいると思いますが、ダンサーの表情や筋肉の動きなども楽しめます。
はじめてにおすすめの公演・作品
バレエにはたくさんの作品があります。ここでは、はじめてのバレエ鑑賞におすすめの作品をご紹介します。
●くるみ割り人形
クリスマスシーズンに上演される作品で、聞いたことのある有名な音楽とわかりやすいストーリーは、誰でも楽しめます。
●ドン・キホーテ
スペインが舞台。明るく楽しいラテン系の作品で、かっこいい闘牛士のダンスや32回転の大技があるなど、見どころ満載です。
●ロミオとジュリエット
誰でも一度は耳にしたことのある、シェイクスピアによる超有名な悲劇のラブストーリー。ストーリーを知っている人が多いので、バレエでも抵抗なく物語の中に入っていくことができます。
●白鳥の湖
バレエといったらこれ!とりあえず一度は白鳥の湖を見てみたい!そう思う人が多く、「タ〜タララララ〜♪」で誰しもが白鳥の湖だとわかる超有名な人気作品です。
白鳥達のチュチュが可愛く、一人二役だったり、32回転の大技があったりと見どころも満載です。しかしこの作品は3時間の大作なので、はじめての人には長すぎて飽きてしまうかもしれません。
バレエのチケットを取ろう!
バレエを鑑賞してみたいと思った時、行きなれている人に誘ってもらうのがベストですが、なかなかそうもいきませんよね。バレエ鑑賞をするには、まず演っている公演を探し、チケットを取るところからはじめなくてはいけません。
ではバレエのチケットはどうやって取ればよいのでしょうか?ちなみに、これはバレエに限らずですが、舞台鑑賞に行くとペアで来場している人が多いですが、1人で観に来ている人もたくさんいるので安心して下さい。興味はあるのに一緒に行く人がいないからと諦めず、1人で存分にバレエの世界を堪能しましょう!
●チケットはどこで買える?
バレエは舞台芸術の中でも特に敷居が高いと思われがちで、特別な感じがする人もいるかもしれません。しかし、バレエに触れる機会が少ないだけで決して特別なものではなく、チケットの取り方も他のライブやコンサートと同じです。
ほとんどの場合、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、これらの大手チケットサイトから簡単に取ることができます。チケットサイト内から「バレエ」で検索をかければ、最新のバレエ公演情報を知ることができます。また劇場やホール、バレエ団の事務局などで直接チケットを買うこともできますが、はじめての人は色々と見たり選んだりすることができるチケットサイトを利用するのが良いでしょう!
●座席は何がおすすめ?
チケットを購入する際に「座席の種類」を選ぶ必要のあることが多いです。はじめての人はとりあえず「S席」を選ぶのがおすすめです。大きな劇場になると座席の種類も増え、B席、A席、S席、SS席などがあり値段も大きく違ってきます。
このように座席の種類が多い場合でも、やはりおすすめは「S席」です。「最初だし、安い席でいっか!」とお試し感覚で選びがちですが、席によっては角度が悪く舞台全体が見にくい、ダンサーや舞台美術が見切れてしまう、遠すぎて集中できないなど、バレエの魅了が伝わりにくく、せっかくの記念すべき「バレエ鑑賞初体験」がつまらないものになりがちです。またSS席は値段も高く素人には舞台に近すぎるかもしれません。
バレエは総合芸術です。まずは舞台美術を含め、音楽や衣装など、空間全体の雰囲気をしっかりと楽しむことができるS席を選ぶようにしましょう。
バレエの魅力がわかるおすすめ漫画
映画やドラマでバレエのシーンを観てバレリーナに憧れたという人も多いと思います。生の公演を観に行くのも良いですが、より深くバレエのことを知りたいなら漫画がおすすめです。バレエを題材にした漫画は意外と多く、様々な角度からバレエの世界を広く知ることができます。
●バレエ漫画のおすすめといえばコレ!
・『SWAN―白鳥―』著:有吉京子
バレエ漫画の不朽の名作といえば、有吉京子先生の『SWAN』シリーズ。1976年から2018年の42年間連載されたバレエ漫画界の金字塔です。バレエの世界や人間模様をリアルに描いた本格派バレエコミックです。実在する振り付け師やバレエダンサーがたくさん登場するので本格的な知識も深まります。主人公とライバル達が切磋琢磨する王道スポ根ストーリ。今読んでも色褪せることのない、読んだ人の胸を熱くするバレエの世界に引き込まれる作品です。
『SWAN―白鳥― 愛蔵版』全12巻、『SWAN―白鳥― モスクワ編』全4巻、『SWAN―白鳥― ドイツ編』全4巻の計20巻で『SWAN』シリーズはコンプリートです。
・『ダンス・ダンス・ダンスール』著:ジョージ朝倉
バレエ漫画といえば少女漫画のイメージが強いですが、男の子を主人にした少年漫画としてその姿を描いたのが、ジョージ朝倉先生の『ダンス・ダンス・ダンスール』。多感な思春期の男の子が周りの目を気にしながら様々な葛藤を乗り越え、どんどんバレエに魅了されていく姿が描かれた男子バレエ漫画で、2022年にアニメ化もされている人気漫画です。実際、人気の演目である古典作品のほとんどが恋愛ストーリーなので、男性ダンサーがいなくては話になりません。
しかしバレエは人口数も主役も女性がメインです。そんな中、「バレエがやりたい男子」にフォーカスしたバレエ作品は非常に新鮮で、バレエの基礎や音楽、肉体の美しさ、踊ることの楽しさや厳しさを主人公と一緒に全身で体感できる熱量のある作品です。ダンサー同士のドロドロ人憎劇ではなく、表現者としてのダンサー達の思いを感じ取り、知ることができます。この漫画を読むことで、実際にバレエを観に行った時の感動がより深くなり、より楽しめるようになる作品です。
現在も週刊ビッグコミックスピリッツにて連載中。コミックは25巻まで発売(2023年4月現在)
バレエ漫画を読めば、胸が熱くなるようなストーリーと共にバレエの見どころや知識が頭にインプットされていきます。何も知らない時よりも深くバレエを楽しむことができますよ♪
バレエ鑑賞におすすめのネイルをご紹介
バレエ鑑賞するなら「フレンチネイル」はいかがでしょうか♪
フレンチネイルって、バレエシューズみたいですよね。通常はシンプルで大人っぽく上品なイメージのフレンチネイルですが、バレエと絡ませると、とたんにかわいいバレエシューズに見えてくるから不思議です。フレンチネイルのもつ上品さはそのままに、さりげなくバレエっぽさを演出することができる、バレエ鑑賞におすすめのネイルですよ。