ヘアカラーをすると、最初のうちは髪もツヤツヤ、キレイな発色がそのまま楽しめますが、日が経つにつれて段々とカラーが明るくなってきたり、黄ばんだような色になってきたり、さらに髪の毛もパサパサに・・・。美容室でせっかくキレイにしたのに、茶髪はケースによっては汚く見えることがあります。茶髪は日本社会においても黒髪に続くベーシックな髪色で、老若男女問わず茶髪にしている人は少なくありません。ですが、汚く見えることがあるなんてショックですよね。今回の記事では、茶髪で汚く見える原因は何か、茶髪が似合う人や、茶髪をキレイに見せるケア方法についてご紹介します。
ブラウン系ヘアカラーは幅広い!
ヘアカラーをすると、色落ちしていた髪色をキレイにできたり、地毛の黒髪よりもトーンを明るく出来たりします。地毛の黒髪のまま過ごしたい人ももちろん多いですが、髪の毛を染めたい!と思った時にまず思いつくのがいわゆる「茶髪」ではないでしょうか。
一口に茶髪といっても、
- 栗色の「チェスナットブラウン」
- 赤みも黄みもグレーも兼ね備えた「ナチュラルブラウン」
- グレーとブラウンの混じった「アッシュ」
- 赤みのある「レッドブラウン」
- 黄みが強く明るく見えやすい「イエローブラウン」
- 赤と黄色の中間的な「オレンジブラウン」
など、様々なバリエーションがあります。
さらに、トーン(明度と彩度)によっても印象が異なります。地毛の黒髪に近いダーク系のブラウンから、ブリーチをしなくてもある程度明るくできるようなトーンのブラウンまで、暗さや明るさも非常に幅広いのです。
●ヘアカラーのトーンは数字で表す
例えば、美容室のヘアカラー見本を見る時に、色の横に数字が書かれているのを見たことがありませんか?この数字は日本ヘアカラー協会という団体が取り決めたものを元に、カラー剤を取り扱う会社が設定しています。そのため、複数のカラー剤の会社でカラー見本を並べても、数値が一緒であれば基本的にトーンも一緒ということになるのです。
中高生だとヘアカラー自体を校則で禁止されている所が多いですが、大学生や社会人になればカラーもある程度自由ですよね。ですが、アルバイト先や企業によっては就業規則で髪のトーンはいくつまでと定められていることがあります。ある程度トーンのレンジを覚えておくと、美容室でもオーダーしやすくなりますよ!基準としては以下を参考にしてください。
・5~7レベル
地毛と同じくらいか、地毛よりもほんの少し明るく感じるトーンです。航空会社や大手百貨店で働く人は、就業規則でこのくらいのトーンまでと定められていることが多いそう。このくらいまでの明るさなら、就活中であっても染めている感じがあまり出ないのでおすすめです。
・8~10レベル
地毛よりも明るめの髪色という印象を受けるのが、8~10レベルのトーンです。近年は10レベルまでOKの会社も増えています。8レベル以上になると、ブラウンにレッドやアッシュなどの色味をプラスしてもわかりやすく、透明感のあるカラーも再現しやすいのです。
・11~13レベル
しっかりと髪を明るくしたい方は、11~13レベルのトーンを選ぶのがおすすめです。シルバーやバイオレットの色味をプラスすれば、くすみ感もしっかり出てよりおしゃれな雰囲気に。ブリーチしなくても明るい髪色にできるのは13レベルくらいまでと言われており、夏場など暑い季節を迎えると人気が出てきます。
・14レベル以上
14レベル以上のトーンは、ブリーチをしないと難しいと言われています。14レベル以上は茶髪というよりも金髪というイメージを持つ人が多いようで、ブリーチをしてからヘアカラーを塗る「ダブルカラー」にすれば、透けるような柔らかさが表現できます。
美容室で使われるカラー見本やカラースケールは、ほとんどの場合3~15くらいまでが用意されています。茶髪といえども、ブラウンにプラスされる色味や、トーンによってガラっと雰囲気が変わるので、自分のお仕事や環境に合わせてどんなカラーにしたいかを選んでくださいね。
茶髪で汚く見えるのはなぜ?
本来、茶髪と言われるベーシックなブラウンカラーは、毛量が多めでも重たさが出にくかったり、ヘアアイロンなどを使って巻くと華やかな印象になったりします。美容室でのヘアカラーは、5~8レベルの茶髪にする人が多いようです。
さらに茶髪の良いところは服の合わせやすさ。コンサバティブなファッションから、カジュアルなストリート系まで、どのようなテイストでも合わせやすく感じるのではないでしょうか。
そんな茶髪ですが、人によっては「茶髪は汚く見える」という意見があります。いったい何が原因なのでしょうか?
●茶髪が汚く見える原因
- 退色や色落ちが目立つ
- 根元が伸びてプリン状態になっている
- ダメージが蓄積している
- セルフカラーのムラ
主に挙げられる原因は上記の通りです。1つずつ詳しく解説してまいります。
ヘアカラーの退色や色落ちは避けられない要素
おしゃれ染めであっても白髪染めであっても、ヘアカラーの退色や色落ちというのは基本的に避けられません。
そもそもヘアカラーは、キューティクルを開き、髪の毛の内部にいるメラニンという色素をカラー剤でなくして、そこにカラー剤の色素を入れ込むという仕組みになっています。キューティクルとは髪の毛を覆っている鱗のようなもの。一度開いたキューティクルは、ヘアカラーが終わってもなかなか閉じませんし、水分や熱によるダメージが蓄積すると壊れてしまいます。
キューティクルが開いたままだったり、壊れてしまうと、髪の内部を守るガード役が機能しない状態になるので、シャンプーや水分、熱によって、カラー剤の色素も流れ出てしまうのです。
このような仕組みから、ヘアカラーで退色をさせないというのは大変難しいです。そのため、美容師はカラー後に退色した状態も加味して施術します。「色落ちも楽しめる」「色落ちしてもかわいい」というのは、退色をうまく利用して施術するということなのです。
しかし、色味のチョイスや、染める前の状態によっては、まだらに色落ちして茶髪が汚く見えることがあります。また、ある程度退色を予想してヘアカラーをしても、日々の髪の洗い方や使っているシャンプー、ドライヤーの時間、ヘアアイロンの使い方によっては、美容師が想像する以上に退色して、残念な見た目になってしまうこともあるのです。
根元が伸びてプリン状態はおしゃれに見えにくい
地毛よりも明るく染めると、髪の毛が伸びてきた時に根元の暗さや、染めた部分と地毛のコントラストが目立ちますよね。これは一般的にプリン髪と言われており。地毛のままの部分と、染めた部分の差がプリンのように見えることからきています。
プリン髪になると、地毛の部分が目立つので、染めるのをサボっているような状態に。わざとプリン髪のようにする「グラデーションカラー」や「バレイヤージュ」というデザインや、ハイライトやローライトを入れて明るい部分と暗い部分を作る技術もありますが、ただ伸ばしただけの状態だとこれらのヘアスタイルには見えないので、茶髪で汚く見えるという状になるのです。
ダメージヘアはどんな髪色でも残念な見た目に
ダメージヘアは茶髪でも黒髪でも汚く見えやすいです。乾燥してパサパサだったり、枝毛が沢山あったり、ぴょんぴょんとハネた毛が浮き出ている、毛が絡まっているといった状態は、キレイなカラーで染めていても汚く見えてしまいます。髪にダメージを与えてしま原因は、ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正といった施術はもちろん、髪や頭皮に合わないシャンプーやコンディショナーを使っていたり、熱いお湯で髪を洗っている、ドライヤーやヘアアイロンの使いすぎなど様々なものがあります。また、強い紫外線を浴びると、肌だけでなく髪もダメージを受けて乾燥してしまうので注意が必要です。
セルフカラーはムラやダメージが強い
ヘアカラーといえば、美容室での施術だけでなく、カラー剤を自分で塗布するセルフカラーも人気です。セルフカラーで使うカラー剤は、ドラッグストアやバラエティショップで沢山売られていますし、何より美容室で施術を受けるよりもお得にカラーチェンジができます。
しかし、セルフカラーは後頭部などの塗りにくい部分に色ムラができやすいという難点があります。また、セルフ用のカラー剤は初心者でも簡単に扱えるように、色の入りを良くするために強い薬剤を使っています。そのため髪に負担がかかりやすく、髪の状態に合わせて薬剤を調整するということもできないので、ダメージがある部分は色濃く染まり、あまりダメージのない部分は染まりにくいといった事も起こるのです。ダメージとムラが相まって、せっかく茶髪にしても汚く見えることがあるので、セルフカラーをおすすめしていない美容師も数多くいます。
茶髪を汚く見せないためのヘアケアをはじめよう
茶髪だから汚く見えるなんてことは決してありません。しかし、伸びてきてもそのままにしていたり、退色やムラが目立ったり、ダメージが蓄積していると、残念な状態に見えるのも事実です。キレイな茶髪を保ち、汚く見えるのを防ぐためにも、毎日のヘアケアに力を入れましょう。
●ヘアケアの基本は毎日のシャンプーとトリートメント
髪を染めるという行為は、仕組み上どうしても髪の毛にダメージを与えてしまいます。ヘアカラーで受けたダメージをそのままにすると、さらに状態は悪化し、パサつきや枝毛だらけでブラシがひっかかりやすい髪に。悪化させないためには、毎日使うシャンプーとトリートメント選びを重視しましょう。
自分の髪に合うシャンプーとトリートメントを見つける、最も簡単な方法は「美容師から髪質や状態に合わせた商品をおすすめしてもらう」です。特に、通い慣れた美容室や、何度も施術を受けている美容師に質問するのがおすすめ。通い慣れた美容室なら、これまでどのような施術を行ってきたか把握しているはずなので、美容師もそれを元に、合う商品を勧めやすいのです。
市販で安価に売られているシャンプーやコンディショナーは、洗浄力が強すぎたり、補修力が低かったりするので、適当に選んで使うのはおすすめできません。特に髪のダメージが気になる方にとって、市販品の安価なシャンプーは乾燥を助長させて悪影響になることも。カラー後の髪の毛は傷つきやすい状態なので、美容室で販売されているダメージケアができるシャンプーや、髪色を整えるカラーシャンプーを使ってみましょう。
●髪を洗うお湯の温度は38度以下
髪を洗う時のお湯の温度にも気を使いましょう。髪の毛にとって、熱いお湯はダメージの元になります。実は、髪を洗うお湯の温度は38度以下が適切とされているのです。寒い冬場は冷たく感じるかもしれませんが、髪を洗う時だけ温度を低く設定すればOKです。どんなに良いシャンプーやトリートメントを使っても、お湯の温度が高いとダメージケアの効果を実感しにくいので、まずは1週間、38度以下のお湯で洗うバスタイムを続けてみてはいかがでしょうか。
●ドライヤーやヘアアイロン前に洗い流さないトリートメント
洗った後の自然乾燥は髪が傷むだけでなく、頭皮の環境も悪化してしまいます。ドライヤーで手早く乾かすことによりダメージを抑えることができますが、ドライヤーを使う前に、「洗い流さないトリートメント」を使って、髪をコーティングしておきましょう。
また、ヘアアイロンも高温で髪をスタイリングするが故に、髪の毛にダメージを与えやすいアイテムです。ヘアアイロンを使う前にも、洗い流さないトリートメントをつけておくのがおすすめ。洗い流さないトリートメントには、オイルタイプやミルクタイプなど、様々なテクスチャーがあるので、髪質に合わせて使ってくださいね。
・髪の毛が太い方
オイルタイプの洗い流さないトリートメントがおすすめ。少々軽めの仕上がりにしたい方は、少量のオイルタイプとミルクタイプを混ぜてみましょう。沢山使ってしまうとベタベタと重たい仕上がりになってしまうので、使用量にも気をつけてください。
・髪の毛が細い方
ミルクタイプの洗い流さないトリートメントがおすすめ。テクスチャーが重たいものを使ってしまうとボリュームダウンしてしまうので、サラサラの軽い仕上がりになる商品を使いましょう。
●全体カラーではなくリタッチを利用
何度も全体カラーで染めるのは髪の毛に大きな負担がかかります。根元だけを染め直すリタッチを利用し、すでにカラーリングしている髪にダメージを与えないようにしましょう。リタッチの頻度も控えめがおすすめ。5~7レベルのダークブラウンの茶髪であれば、2~3ヶ月に1回のリタッチでも、プリン髪が目立たない人が多いです。どうしても全体染めをしたい時は、退色や明るさを変えたい時だけにしてみてはいかがでしょうか。
茶髪で汚く見えるのは、ケアが足りていない可能性が高いです。ツヤツヤでキューティクルの整った髪の毛であれば、カラーリングした髪もキレイに見せることができますよ。日頃のシャンプーやトリートメントを見直し、ヘアケアを怠らないように心がけましょう。
ネイルに汚れがついて落ちない時の対処方法は?
ジェルネイルやマニキュアをしていると、いつの間にか爪先に汚れがついていて気になる・・なんてことがありますよね。汚れの種類が一般的なものであれば、消毒用エタノールをコットンに含ませて、爪先をしっかり拭き取るだけでOKです。消毒用エタノールなら、ジェルネイルやマニキュアが溶ける心配もありません。除光液やアセトンを使ってしまうと、表面が溶けて曇ってしまうので注意してくださいね。
また、消毒用エタノールで汚れが取れない時は、マニキュアの場合はすべてオフして塗り直したほうが良さそうです。ジェルネイルの場合は、スポンジバッファーを使って汚れた部分を削り落とし、トップジェルを塗布してコーティングしましょう。