ジェルネイルをしている多くの方はジェルネイルが剥がれやすい、浮きやすいという悩みを抱えています。
ネイルサロンで付けるジェルネイルの持ちは大体3週間~4週間なので、2週間以内に剥がれてしまうことが多いなら、持ちが悪いといえるでしょう。
また、セルフネイルでは2週間〜3週間程度持つのが通常ですが、1週間で取れたり浮いたりしてしまうこともあり、悩んでいる方は多いようです。
今回の記事では、ジェルネイルが剥がれる原因と、その対策方法についてお話していきます。
ジェルネイルが剥がれる原因とは?
せっかく付けた可愛いジェルネイルがすぐに剥がれてしまうと悲しくなったりもったいなく思ったりしてしまいますよね。
では、ジェルネイルが剥がれる原因には一体どんなものがあるのでしょうか?
以下でジェルネイルが剥がれる原因をお伝えします。
ネイルケアが不十分
ネイルケアはネイルの基本です。
ネイルケアが不十分ということは、土台となる爪の準備が整っていないということ。
具体的に何が不十分になりやすいかというと、
- 甘皮処理
- サンディング
- 油分除去
です。
ネイルケアの中でも、特に甘皮除去がしっかりできていない場合、ジェルが取れやすいことがあります。
なぜかというと、甘皮が残っているとその部分に隙間ができやすく水分などが入ってしまうことがあるからです。
ジェルを塗る前のサンディングがしっかりできていない場合も、剥がれやすくなります。
サンディングは自爪をスポンジバッファーで削る工程なのでやりたくないと考えてしまう方も多いかもしれません。
しかし、しっかりとサンディングを行うことでジェルが密着し取れにくくなります。
ジェルが剥がれる時に自爪の表面が一緒に剥がれることを防げるので自爪のためにもしっかりサンディングは行いましょう。
油分除去の工程は忘れやすいですが、しっかり毎回できているでしょうか?
爪に油分が残っていると、その後に塗るジェルが浮きやすくなってしまいます。
サンディングをした後にすぐにベースジェルを塗り始めず、油分除去をしてからということを忘れないようにしましょう。
エッジ(爪先)にジェルを塗っていない
爪の先端である「エッジ」にジェルが塗られていないと、爪先からジェルネイルが剥がれてしまいます。
特に短い爪の人は、しっかりとスキンダウンしないと指の皮膚にジェルがついてしまいます。
そもそもエッジはとても塗りにくいので、塗り方にはコツがいるためちゃんと塗れていないことが多いです。
ネイルをするたびに「エッジは塗り忘れていないか?」を意識するクセをつけましょう!
ジェルの硬化時間が短い・足りない
ご存知の通りジェルネイルは専用のライトで硬化させることで完成します。
硬化時間が足りなかったりライトが弱かったりして、適切な硬化ができないことでジェルネイルは剥がれやすくなります。
適切な時間とワット数を守り、硬化不良にならないようにしましょう。
ジェルの塗布量が多すぎる・少なすぎる
ジェルを塗っている時にはみ出していませんか?
はみ出している部分があるとその部分から浮きやすくなってしまいます。
また、正しい塗布量で塗れていますか?
ジェルネイルには適した塗布量があり、厚塗りでも薄すぎても剥がれやすくなります。
ジェルがはみ出している部分がないか、エッジは塗り忘れていないか、塗布量は適量か、これらをチェックしてから硬化するよう意識しましょう!
ネイリストの技術不足
ネイルサロンのネイルが取れやすいのは、ネイリスト側の技術力不足が原因かもしれません。
ネイルサロンで働くネイリストはプロとはいえ、経験年数が少ない人や、持ちの良い施術が苦手という人も残念ながらいます。
同じネイリストに2回以上施術してもらったけど、ジェルネイルがすぐに剥がれてしまった・・・という方は、
経験年数が長いネイリストを指名したり、ベテランのネイリストが多いネイルサロンに行ったりすることで持ちが良くなる場合が多いです。
水仕事が多い
お仕事や家事で水仕事が多かったり、水や洗剤などをたくさん扱っていると、ジェルが取れやすくなります。
特に、食器洗いやお風呂掃除などは水と強力な洗剤という2つが合わさるので手と爪の乾燥を招きます。
また、ジェルは水に弱い性質もあるのです。
面倒に感じるかもしれませんがゴム手袋をすることで取れにくくなることが多いので取り入れてみてください。
手汗がひどい
手汗が多い方は、ジェルネイルの持ちが悪くなることがあります。
手汗によって爪に湿気や油分が残り、ジェルが浮きやすくなるためです。
まず、ジェルネイルを施す前に、爪の表面を丁寧に清潔にし、エタノールなどでしっかりと油分や水分を除去することが大切です。
ハンドクリームの使用もジェルには悪影響を与えることがあるので、塗る際には爪に直接触れないように気を付けましょう。
さらに、持ちを良くするためにこまめに手を拭き、手汗を抑えるハンドパウダーを使うのもおすすめです。
爪先をよく使う
指先を使う時に爪に力が加わる使い方をしていませんか?
普段から爪先をたくさん使っていると、ジェルが衝撃によって剥がれやすくなります。
例えばパソコンのタイピングを爪で行っていたり、缶のプルタブを爪で引っ掛けていたり……
このようなことが継続していると爪に負担がかかるのでジェルが剥がれやすくなる原因にも繋がります。
爪とベースジェルの相性が悪い
一般的に有名で人気のジェル(パラジェルやバイオジェル、カルジェルなど)が全ての人の爪に合っているかというとそんなことはありません。
どの指も取れやすい場合は、ジェルとの相性が悪いことも十分考えられます。
ネイルサロンを変えるか、他のベースジェルにして欲しい旨をネイリストに伝えてみましょう。
爪が薄い
爪が薄い、爪が柔らかい場合、衝撃で自爪が曲がりやすいため、ジェルとの間に隙間ができて取れやすくなります。
ジェルネイルをする時はサンディングという工程があるので自爪を少し削ります。
この工程で目の粗いネイルファイルを使っていると、自爪が薄くなってしまうこともありますので注意しましょう。
また、自爪の厚みは人によって異なり、爪がもともと薄い人もいます。
そんな人はもともと爪先を使ったときに自爪が曲がりやすく、曲がった瞬間に爪とジェルの間に隙間ができます。
ジェルネイルを長持ちさせる対処方法
セルフネイルでジェルが剥がれやすいのは、ネイルケア不足が原因かもしれません。
以下では、ジェルを塗る前のネイルケアで気をつけたいポインや必要な道具、そして正しいケアのやり方について解説します。
プレパレーション(下準備)を丁寧に行う
ジェルネイルをする上で、プレパレーション(下準備)はとても重要です。
爪に甘皮やルースキューティクルがこびり付いていたり油分が付いていると、そこからジェルが浮いてきて剥がれる原因になります。
根元から剥がれやすい方は、この処理が出来ていないことがほとんどです。今までなんとなくプレパレーションをしていた方も、一つ一つの行程を丁寧にやってみましょう。
プレパレーションが改善されると、ジェルネイルの持ちがグンと良くなりますよ!
ここからは、プレパレーションの手順を説明していきます(^^)
■1.エメリーボード(爪やすり)で爪の長さと形を整える。
爪切りで爪を短くすると、爪先の断面がギザギザになってしまい、ジェルが剥がれたり、2枚爪になりやすいです。
爪を短くする時は、エメリーボードを使って長さを調整し、形もしっかり整えましょう。
爪先に付くカスやバリもしっかり削り落としてください。
削りカスやバリは「スポンジファイルの角」を使うと除去しやすいですよ!
■2.キューティクルリムーバーとプッシャーで甘皮を押し上げる
キューティクルリムーバーを塗布して1~2分待ち、甘皮を柔らかくします。
その後、メタルプッシャーを使って爪の根元にある甘皮を軽い力で押し上げましょう。
■3.ルースキューティクルを除去する
甘皮を押し上げると、細かいカスのようなものが溜まります。
これがルースキューティクルです。
ルースキューティクルはクリーナーを染み込ませたワイプ(カットしたキッチンペーパーでOK)でしっかりと拭き取りましょう。
余分な甘皮はキューティクルニッパーを使ってカットしていきます。
■4.お風呂で行うガーゼクリーンもおすすめ!
お風呂に入っているついでに甘皮処理をする方法もおすすめです。
湯船に浸かっていると、甘皮がふやけてルースキューティクルが取れやすくなります。これを利用してガーゼクリーンをしていきましょう。
親指にガーゼを巻き、爪先を使ってクルクルと動かしながらルースキューティクルを取っていきます。
お風呂に浸かっている時間を利用して、ふやけたルースキューティクルをきれいにできるので一石二鳥です(^^)
■5.ストーンプッシャーでルースを除去して根本をサンディングする
根本からジェルが取れやすいという人は、ルースキューティクルの除去が足りないか、根本のサンディング不足が原因かもしれません。
ルースの除去と根本のサンディングが同時にできるストーンプッシャーを使って、爪の根元を丁寧にケアしておきましょう。
■6.スポンジバッファーでサンディングする
ノンサンディングジェルでも、ジェルが剥がれやすい方は軽くサンディングしておきましょう。
180Gのスポンジバッファーを使って爪の表面を擦り、軽く曇るくらいでストップします。
擦りすぎると爪が薄くなってしまうので注意。
また、爪先に付いているバリもスポンジバッファーで擦り、取り除くのを忘れないようにしましょう。
最後にダストブラシでダストをしっかり払います。
■7.油分除去してプライマーを塗布する
ワイプにクリーナーを染み込ませます。
ネイルクリーナーやネイルクレンザーと呼ばれる専用の溶剤をお持ちの方はそれを使用しましょう。
消毒液用エタノールでもOKです。
爪の根元、爪先、サイドまでしっかりと爪の表面を拭き取ります。
油分除去はこれだけで完了ですが、もし持ちが悪い場合にはプライマーなどを使用するのもおすすめです。
プライマーはジェルと爪の密着を良くする優れものですが、
爪全面に塗ってしまうとオフがしにくくなるので要注意です。
爪先や根本など、自分の爪で特に剥がれやすい部分にだけ少量塗るようにしましょう。
自分に合うジェルを使う
ジェルネイルは沢山のメーカーの種類があり、自分の爪に合うジェルかどうかは塗ってみないと分かりません。
今持っているジェルを塗ってみて、毎回ジェルが数日〜1週間くらいで浮いてきたなら違うメーカーのジェルを使ってみましょう。
ジェルのメーカーを変えたら持ちが良くなったというのはよくあることです。ネイルサロンでも、お客様の爪の状態に合わせて違うメーカーのジェルを何種類か常備しています。
セルフでしたら3種類ほどの違うメーカーのジェルを用意しておくと安心です。ジェルネイルの持ちが良くなる他の方法も試しながら、違うメーカーのジェルも比較しながら自分に合ったジェルを見つけてみましょう!
水分に長時間触れないようにする
ジェルネイルの持ちを良くするためには、水分に長時間触れるのを避けることが大切です。
特に家事や入浴の際には、爪が水を吸収し膨張・収縮することで、ジェルの密着力が弱くなる可能性があります。
洗い物をするときには手袋を着用し、直接水に触れる時間を減らしましょう。また、お風呂やプールに入る際も、長時間の水への接触はできるだけ控えるようにしましょう。
このように水分との接触を減らすことで、ジェルネイルの剥がれや浮きを防いで長持ちさせることができます。
適切なジェルの厚みを守る
ジェルの厚みを適切に守ることも重要です。
厚く塗りすぎるとジェルの硬化不良が起こり、剥がれやすくなる原因となります。
一方で、薄すぎると爪への負担が増えて欠けやすくなるため注意しましょう。
理想的な厚みは爪全体に均一に塗り広げ、自然な仕上がりを意識することです。また、硬化の際は適切な時間を守り、爪に塗ったジェルがライトに均等に当たるように意識してみてください。
ジェルの厚みを適切に保つことで、剥がれにくいジェルネイルに仕上げることができます(^^)
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、セルフネイルがすぐ剥がれるときの対処法や施術時のコツについてお話をしてきました。
- ネイルケア不足→徹底した甘皮ケアをする
- 爪先のエッジに塗れていない→最初にエッジを塗る
- はみ出し→ウッドスティックで修正
- 保湿をしていない→ネイルオイルで保湿を習慣に
- 爪先で作業しすぎ→指の腹を使うようにする
- 爪が薄い→ジェルをお休みする
- サンディング不足→バッファーとセラミックプッシャーを使う
- 塗布量が適切でない→適度な厚みで仕上げる
- 硬化不良→硬化用ライトの見直し
- ジェルの相性が悪い→ベースジェルを変更
どれか1つでも当てはまるものがあれば対処をしてみてください。
また、
- 水仕事のときはゴム手袋をする
- 指の腹を使うようにする
- タイピングやスマホの操作で爪先を当てない
など、日々の生活の中で、このような些細な事に思える部分を注意するだけでもだいぶ変わります。
そして乾燥が原因で爪が割れやすい場合も、ジェルが浮いている原因になるのでしっかり指先を保湿してあげましょう。
ネイルを長持ちさせられるようにできることから取り組んでみてくださいね。
その他、ネイルを長持ちさせる方法についてはコチラ☆
https://www.nailjoshi.com/81475/
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