手軽にセルフネイルが楽しめるマニキュアは、匂いがキツイというイメージがありますよね。
「マニキュアの匂いを消す方法はあるの?」
「臭くないマニキュアが知りたい!」
この記事では、そんな疑問にお答えすべくマニキュアの匂いの元や対策方法を解説します!
- マニキュアの匂いはなぜ臭いの?
- マニキュアの嫌な匂いの元となる成分
- マニキュアの匂いは体に悪い?
- マニキュアの匂いを消す方法は?
- 部屋を換気する
- 換気しながら空気清浄機も使う
- マスクをする
- 置き型消臭剤や消臭スプレーを使う
- 除光液を含ませたコットンはビニール袋にまとめて口を結んで捨てる
- 「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」が入っていないマニキュアを使う
- 臭くない!嫌な匂いのしないマニキュアを紹介
- RIENE
- ANDIZUMO
- 胡粉ネイル
- マニキュアの匂いに関するQ&A
- 除光液の匂いを消したい時はどうすればいいの?
- ジェルネイルは匂いがしないから換気しなくてもいい?
- マニキュアは匂い対策に気をつければどこでも使っていい?
- 赤ちゃんや子ども、ペットがいる部屋で使う時の注意点は?
- まとめ
マニキュアの匂いはなぜ臭いの?
マニキュアは塗っているとツンとするキツイ匂いが漂って臭いですよね。
匂いが気になるから使うのを躊躇するという人もいるのではないでしょうか?
マニキュアの匂いが臭い理由は、含まれている成分にあります。
マニキュアの嫌な匂いの元となる成分
マニキュアの嫌な匂いは「酢酸エチル」「酢酸ブチル」「トルエン」という成分が原因です。
これらの物質はマニキュアに含まれる他の材料を溶かしたり、マニキュアを早く乾かすために含まれています。
どれも揮発性が高く、揮発する時にツンとした刺激臭や、シンナーのような独特な匂いがするのです。
実はマニキュアの元となるのは、「ラッカー」という車などに使われる塗装料です。
車のラッカーが元になっていると考えると、匂いがキツイのもなんだかわかりますよね。
マニキュアの匂いは体に悪い?
マニキュアの独特な刺激臭は、多くの人が不快に感じるものです。
こんなに強いニオイがあるなら体に悪いのでは?と思ってしまいますよね。
実際のところ、マニキュアのツンとした匂いは少し嗅いだだけならそこまで影響はないとされています。
しかし長時間嗅ぎ続けたり、密閉された空間にマニキュアの匂いが充満してしまうと、刺激臭のせいで気分が悪くなるかもしれません。
マニキュアの匂いを長時間嗅ぐと、
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 目や喉の痛み、違和感
上記のような体調不良の症状が出てくるかもしれないので注意しましょう。
ちなみに、爪へ塗ることへの害はないのか不安になる方もいるようですが、爪に塗るだけなら悪影響は与えにくいとされています。
正しい塗り方・使い方であれば安全にネイルを楽しめますよ。
むしろ除光液を頻繁に使う方が爪の乾燥を招いてしまうので注意してくださいね。
マニキュアの匂いを消す方法は?
マニキュアの嫌な匂いの原因は「酢酸エチル」「酢酸ブチル」「トルエン」です。
これらの成分は有機溶剤といわれるもので、マニキュアだけでなく接着剤やシンナーなど様々なものに含まれています。
どれも一般的な成分ですが、特にトルエンは近年の傾向からマニキュアに含まれなくなってきました。
多少匂いを嗅ぐだけなら害はないのです。
しかし、マニキュアは使っているといや匂いの悩みはつきもの。
この匂いを消す方法はあるのでしょうか?
対策としては以下のようなものがあります。
- 部屋を換気する
- 換気+空気清浄機も使う
- 「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」が入っていないマニキュアを使う
- マスクをする
1つずつ詳しく解説していきます!
部屋を換気する
マニキュアを扱う時は、部屋の窓やドアを開けて換気しながら使いましょう。
一箇所だけではなく複数箇所開けておき、換気扇も付けると、空気の通り道ができてより効率的に換気ができます。
マニキュアの嫌な匂いは部屋に充満します。
塗り始めは問題なくても使っているうちに気持ち悪くなることはよくあるので、マニキュアを使う前に窓やドアを開けておいてくださいね。
エアコンを付けている場合は、半分くらいでいいので窓やドアを開けましょう。
また、窓やドアを開けられなかったり、部屋にマニキュアの匂いを残したくない!という時は、換気扇がある場所でマニキュアを使いましょう。
一般的な住宅で換気扇があるのは「キッチン」と「お風呂場」です。
意外かもしれませんが、マニキュアを塗る時はキッチンに移動しているという人も少なくないのです。
特に一緒に暮らしている家族がいると、マニキュアは匂いのクレームを受けることが多いのではないでしょうか?
キッチンやお風呂場を使うというのはためらうかもしれませんが、換気扇がつけられることから匂いの心配がないことがメリットです。
ちなみにマニキュアだけでなく、除光液やジェルネイルなどを使う時も同じで、必ず換気をしましょう。
ネイルサロンにおいても徹底的な換気は基本となっており、サロン内は窓やドアを開けたり、窓がない場所では換気扇を複数付けていたりします。
換気しながら空気清浄機も使う
部屋の換気と一緒に空気清浄機を使っておくのもおすすめな対策です。
導入時のお値段は高いですが、換気といっしょに使うことでより強力に匂いを除去できます。
ちなみに、空気清浄機はネイルのダスト(ジェルネイルや爪の削りカス)対策にもプラスの効果が期待できます。
外出前にマニキュアを塗って、窓やドアを閉めなくてはならないという時は空気清浄機だけ付けておきましょう。
マニキュアだけでなくジェルネイルをしたり、ネイルマシンを使う人ならコスパも良いのでおすすめです。
マスクをする
匂いに敏感で「マニキュアの匂いを嗅ぎすぎると気持ち悪くなってしまう」という方は、マスクを付けましょう。
マ二キュアや除光液を使う時に不織布マスクを付けることで、匂いを思い切り鼻から吸い込んでしまうのは防げます。
これはネイルダストを吸い込んでしまうのも防げるのでおすすめな方法です。
ただし、マスクを付けるだけでは根本的なニオイ対策にはなりません。
「ネイルをする時は換気をしながら」というのは徹底しましょう。
置き型消臭剤や消臭スプレーを使う
匂い対策を強化したい時は、換気にプラスして置き型消臭剤や消臭スプレーを使ってみてはいかがでしょうか?
最近の消臭剤は技術の進歩により、消臭効果がアップしてより便利になっています。
実際にネイルサロンでは置き型消臭剤を設置していたり、お客様が帰ったあとはネイルチェアやカーペットなどを掃除してから消臭スプレーをかけたりしています。
もしマニキュアの匂い対策で消臭剤を使うなら、香料がついていない「無香料タイプ」がおすすめです。
香りがついた消臭剤やアロマディフューザー、ファブリックミストは、マニキュアの匂いと混ざってしまうと変な匂いになって気分が悪くなるかもしれません。
香り付きを選ぶとしたら、シトラス系やシャボン系などナチュラルで匂いがきつくないものが良いでしょう。
除光液を含ませたコットンはビニール袋にまとめて口を結んで捨てる
マニキュアを落とす時に必須なのが除光液。
除光液はコットンに含ませたり、ティッシュやネイルワイプを使っている方もいますよね。
しかし、除光液は「アセトン」という揮発性が高く臭気も強い成分が含まれています。
除光液を使っていて匂いがキツイと感じることもあるのでは?
そこで除光液を含ませたコットンやペーパーは、捨てる時にそのままゴミ箱に入れるのではなく、ビニール袋にまとめて口を結んで捨てましょう。
ネイル中に出てくるペーパーなどのゴミは匂いがキツイものが多いので、小さめのビニール袋をあらかじめ用意してセルフネイルをするのがおすすめです!
特に除光液のアセトンは火気厳禁!
揮発性が高いだけでなく引火しやすいので、ビニール袋にまとめて捨てれば安全です!
「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」が入っていないマニキュアを使う
マニキュアの独特な匂いをどうしてもなくしたい!という方は「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」の3つが含まれていないマニキュアを使ってみましょう!
前述の通り、マニキュアの匂いの原因は「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」という成分です。
トルエンは近年マニキュアに配合されることが少なくなりましたが、酢酸ブチルや酢酸エチルはマニキュアの主成分です。
人気ブランドのマニキュアやプチプラマニキュアだけでなく、デパコスなどの高級マニキュアにも基本的に含まれています。
そこで近年は人体や環境の悪影響になりうる成分を含まないマニキュアが様々なメーカーから販売されるようになりました。
以前は選択肢が少なかった分野ですが、最近はカラーもテクスチャーも種類が豊富に。
嫌な匂いのしない、自分の好みやライフスタイルに合うマニキュアが見つかるはずです!
臭くない!嫌な匂いのしないマニキュアを紹介
マニキュアの匂いが苦手という方におすすめの、臭くないマニキュアを紹介します!
SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも有効で魅力的な商品ばかりなので、是非チェックしてみてください♪
RIENE
RIENE(リエネ)は、パーソナルカラー診断を元に作られたおしゃれなカラーバリエーションが特徴のマニキュアブランドです。
RIENEの特徴は成分で、主成分が「水」となっているところです。
マニキュアに含まれることの多い化学物質をしっかりカットしています。
そして「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」といった刺激臭の元となる成分が含まれていないので、嫌な匂いを気にせずにネイルを楽しむことが可能。
落とす時はお湯でピールオフするタイプなので、通常のマニキュアに比べると持ちは悪いことも。
ですが除光液も使わずに落とせるのは匂いに敏感な方でも安心ではないでしょうか。
ANDIZUMO
ANDIZUMO(アンディズモ)は『いずもと、一緒に。』がコンセプトのネイル・ボディケアブランドです。
自然豊富な島根県の出雲近郊を中心とした地域から原材料を選んでおり、自然にも人にも優しい商品にこだわっています。
ANDIZUMOのマニキュアは水性で、ナチュラルな使い心地とピールオフできる特徴があります。
「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」もカットされており、塗っていても嫌な臭いはありません。
カラーバリエーションも豊富で、速乾性が高いシリーズもあるので「マニキュアが乾くのが待てない!」という方にもおすすめです♪
胡粉ネイル
胡粉ネイルは京都の老舗絵の具店が販売している水溶性マニキュアです。
「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」は不使用なので、マニキュアのあのツンとした臭いはありません。
速乾性があり、落としたい時は消毒用アルコールで拭き取るだけでOK!
安全性が高いことから子どもと一緒に楽しんでいる方も多いようです。
パッケージや和の色名が特徴で、海外からも注目を集めています。
↓マニキュアを綺麗に塗るための記事もチェック↓
マニキュアの匂いに関するQ&A
マニキュアの匂いに関して、よくある質問をまとめたので1つずつ解説します!
除光液の匂いを消したい時はどうすればいいの?
アセトンが含まれていない「ノンアセトン除光液」は嫌な匂いがしにくいのでおすすめです!
マニキュアを落とす時に使う「除光液」は、マニキュアと負けず劣らずの強烈な匂いがしますよね。
除光液には「アセトン」という成分が含まれており、アセトンはマニキュアオフだけでなく、ジェルネイルやアクリルのオフにも使います。
アセトンの溶かす力は非常に強力で、ラメのマニキュアやジェルネイルもしっかり溶かすことができます。
しかし、アセトンは独特な刺激臭があるので、マニキュアと同じく匂いが気になる方も多いはず。
アセトンの匂いが嫌な方は、アセトン不使用の「ノンアセトン除光液」を使いましょう。
ノンアセトンリムーバーという名前でも売られており、ドラッグストアや100均でも売られています。
ただし、アセトンが入っていない分落としにくいマニキュアがあったり、ジェルネイルやアクリルのオフには使えません。
ノンアセトンでも、除光液を使う時は部屋を十分に換気しましょう。
ジェルネイルは匂いがしないから換気しなくてもいい?
ジェルネイルも換気せずに扱うのはやめましょう。商品によっては独特な匂いがあります。
マニキュアや除光液と比べて、ジェルネイルは匂いがほとんどしないイメージです。
しかし、商品によっては独特な匂いがする物もあるので油断は禁物です。
これは、ジェルネイルもマニキュアと同じように様々な化学物質が使われているからです。
ジェルネイルであっても、部屋は換気しながら扱いましょう。
そして換気と一緒に考えたいのが、自爪を削ったりジェルネイルを削ったりする時に出る「ダスト」です。
ダスト対策のために、爪やジェルを削る時は不織布マスクを付けたり、集塵機を使うようにしましょう。
ダストは非常に細かい粉塵なので、少し風が吹くだけでも部屋中を舞ってしまいます。
部屋が汚れるだけでなく、舞っているダストを人間が吸い込んでしまうこともあるので大変危険です。
ネイルサロンではダスト対策でマスクを付けており、集塵機や空気清浄機を併用していたりもします。
セルフジェルネイルでもマスクはつけて、集塵機や空気清浄機も使うようにしましょう。
そして換気のために窓やドアを開けているとダストが舞ってしまうことがあるので、作業スペースから遠い窓を開けたり、強風が気になる時は開ける隙間を狭めましょう。
ジェルネイルを付け終わったら、使っていた机や椅子をウェットティッシュで拭き取ったり、部屋に掃除機をかけたりしてダストを除去してください。
掃除をせずにそのままにしていると、ダストがあちこちに溜まってしまうので、ダスト対策と掃除はセットと考えてくださいね。
マニキュアは匂い対策に気をつければどこでも使っていい?
どんなに匂いがしない物であっても、公共の場で扱うのは絶対にやめましょう。
筆者はその昔、マクドナルドの店内でマニキュアを塗っている人を見たことがあります。
びっくりしてその場からすぐに離れましたが、今思えば使っている本人に注意すればよかったと後悔しています。
マニキュアは自分が想像している以上に嫌な匂いが強く、周囲に広がるものです。
匂いの感じ取り方には個人差があり、少し嗅いでしまうだけでも気分が悪くなる、頭痛や吐き気がするという人もいます。
その人は知識がなかったのだろうと思いますが、マニキュアは揮発性が高い成分が多く含まれています。
少し蓋を開けるだけでもその匂いは周囲に充満してしまうので、飲食店や電車、バスなど公共の場所で使うのはNGです。
赤ちゃんや子ども、ペットがいる部屋で使う時の注意点は?
マニキュアや除光液は赤ちゃんや子ども、ペットのいない部屋で使いましょう。
そして使う時は換気を忘れずに行い、子どもやペットがいる部屋に匂いや空気が流れ込まないように注意してください。
マニキュアに含まれる酢酸エチルや酢酸ブチル、除光液に含まれるアセトンは、蒸発した気体が空気より重いので、部屋の床にたまります。
赤ちゃんや子ども、ペットは大人よりも頭身が低く、床に近い位置で座ったり寝ていたりしますよね。
つまりマニキュアや除光液を使っていると、大人よりも揮発した成分を吸い込みやすさが上がるのです。
そして大人よりも体が小さい分、少量でも吸い込むと悪影響を及ぼします。
実際に過去には、母親が除光液でマニキュアを落としていた際、部屋を換気をしなかったため、側にいた赤ちゃんが揮発したアセトンを吸い込んでしまいアセトン中毒になった事故もありました。
大人なら問題ない物質でも、体の小さい子供や赤ちゃん、ペットにとっては危険な可能性が高いです。
まず、同じ空間に居る時はマニキュアを使わないようにしましょう。
子供が小さいと目を離せないとは思いますが、違う部屋でマニキュアを塗るのが賢明です。
そして別室で塗っていても、空気の流れによっては強い匂いが入り込んでしまう可能性があります。
マニキュアを使う部屋だけでなく、空気の流れを意識しながらどの部屋も換気をし続けましょう。
まとめ
マニキュアの匂いを消したい、匂わなくさせたいという方は、以下の対策をしておきましょう。
- 窓やドアを開けて換気する
- 換気扇をつける
- 空気清浄機をつける
- マスクをする
- 置き型消臭剤や消臭スプレーを使う
- 除光液を含んだコットンはビニール袋にまとめて口を結んで捨てる
- 「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」が入っていないマニキュアを使う
最も簡単で確実な対策は「お部屋の換気」です。
マニキュアでも除光液を使う時でも、必ず2つ以上窓やドアを開けて換気をおこないましょう。
そして、マニキュアのきつい匂いの原因は「酢酸エチル」「酢酸ブチル」「トルエン」という3つの成分です。
トルエンは最近使われなくなりましたが、酢酸エチルや酢酸ブチルはプチプラマニキュアだけでなく、デパコスなど高級マニキュアにも含まれています。
そのため、いやな匂いによる悪影響を防ぎたいなら、「酢酸ブチル」「酢酸エチル」「トルエン」が入っていないマニキュアを使うことが一番の対策になります。
この記事で紹介したアイテムはこの3つの成分が使われていない商品なので、嫌な匂いもなく爪にも優しいです。
この機会に使ってみてはいかがでしょうか?