ジェルネイルのオフをセルフでしていたら、いつの間にか爪がボロボロになってしまった・・・。
こんなお悩みを持つ方は少なくありません。
ジェルネイルのオフは、初心者だけでなく、少し慣れてきた人でも意外と失敗しやすいのです。
今回は、ジェルネイルのオフで爪がボロボロになってしまったという方向けに、対処方法と、セルフオフで気をつけたいポイントについて解説します。
ジェルネイルオフで爪がボロボロ!原因は?
セルフネイルで特に難易度が高いのは、ジェルネイルを塗ることではなく、ついているジェルを自分でオフする工程ではないでしょうか。
ただ単に爪に付いているジェルを取ろうとすると、力ずくでジェルを剥がしているのと一緒です。
無理に剥がしてしまったり、自爪とジェルの境目が分からずネイルファイルで削ってしまうと、自爪は大きく傷つき、ボロボロになってしまいます。
まずは、ジェルネイルのオフで、どんなやり方が爪を痛めてしまうのか、原因をチェックしておきましょう。
アセトンの量が少ない
セルフのジェルネイルに使うのは、アセトンという溶剤で溶ける「ソフトジェル」が基本です。
そのため、オフする時はアセトンや、アセトンの入ったジェルリムーバーが必要になります。
アセトンやジェルリムーバーは、爪の大きさに合わせて小さくカットしたコットンに含ませて、ネイルの上にのせたあと、アルミホイルやキャップを使ってコットンがズレないように指先全体を包みます。
この時、アセトンやジェルリム―バーの量が少ないと、ジェルに十分な量が染み込まなくなってしまうのです。
アセトンの効果を十分に発揮するためには、コットンがひたひたになるくらい含ませる必要があります。
ジェルネイルの削りが足りない
ジェルの種類によっては、アセトンを使う前にジェルネイルをファイルで削る必要があります。
爪についているジェルの表面を削っておくことで、よりアセトンが染み込みやすくなりますし、時短でオフにつながるのです。
しかし、ジェルの削りが足りていないと、アセトンも浸透しにくく、オフに時間がかかってしまいます。
その結果、プッシャーやネイルファイルを頻繁に使うようになり、自爪まで傷つけてしまうことがあります。
プッシャーで無理やり剥がす
ジェルオフには、アセトンやファイルだけでなく、プッシャーというアイテムも必要です。
本来は甘皮を押し上げるための道具ですが、アセトンで浮いてきたジェルを爪から取り除くときにも使えます。
ウッドスティックでも代用できますが、セルフジェルネイルを楽しむならプッシャーの方が効率よく除去できるのではないでしょうか。
そしてプッシャーを使う時に気をつけたいのが「無理やり剥がさないように除去する」という点です。
ついているジェルを剥がすように取り除いてしまうと、自爪の表面が傷ついてしまい傷んでしまいます。
本人としては軽く取り除いたつもりが、実は思い切り剥がしてしまい、自爪が薄くなっていたというケースもあるので注意が必要です。
取れないジェルをファイルで削りすぎ
ジェルオフは、アセトンで溶かしてプッシャーで取り除くという工程をジェルが取れるまで繰り返します。
しかし、どうしてもジェルが取れにくく、一部だけ小さく残ってしまうことも。
そんな時はファイルを使って削り落とすことがあるのですが、削りたい部分が小さいほど、ファイルが当てづらく、自爪を削ってしまいやすいです。
ファイルは目が細かいものを使って、丁寧に削っていきましょう。
手の動かし方やファイルの当て方が正しいかどうか、アセトンを付ける前の削りで練習するのがおすすめです。
ハードジェルやセミハードジェルを使っている
これまでソフトジェルのオフについて解説してきましたが、ジェルネイルには「ハードジェル」や「セミハードジェル」といった種類もあるのはご存知でしょうか。
ハードジェルやセミハードジェルは、ソフトジェルのようにアセトンで溶かすことができません。
どうやってオフするのかというと、全て削り落とさなくてはならないのです。
ネイルサロンならネイルマシンを使って、ハイパワーで素早く削り落とすことができますが、セルフネイラーだとネイルマシンを持っている方は少なめです。
また、持っていたとしても慣れるまでは使い方が難しく、ジェルネイルだけを削ろうと思ったら自爪まで削ってしまったなんて恐ろしいことになりかねません。
となると、ファイルで削り落とすことになりますが、ハードジェルやセミハードジェルはその名の通り固い仕上がりが特徴です。
かなり目の粗いファイルでないとしっかり削れませんし、ファイルを何本も消耗する羽目になるかもしれません。
ハードジェルやセミハードジェルを使っている方は、以下のような100Gの目の粗いファイルも用意しておきましょう。
さらに困ったことに、ソフトジェル、ハードジェル、セミハードジェルは、硬化後の見た目で判断するのはプロのネイリストでも難しいのです。
例えば、ネイルサロンでつけてもらったジェルネイルを自分でオフしようとした時、アセトンで全く溶けなくて、その時に初めてハードジェルが使われていたと判明するケースもあります。
ネイルサロンで付けたジェルをセルフでオフする場合は、ソフトジェルなのか、セミハードやハードジェルなのか、事前に確認するのがおすすめです。
どうしてもわからない場合は、施術を受けたネイルサロンに問い合わせてみましょう。
失敗しやすいポイント
いかがですか?ジェルネイルを自分でオフする時の失敗しやすいポイントは、以下の4つです。
- アセトンの量が少ない
- ジェルの削りが足りていない
- プッシャーで無理やり剥がす
- 取れないジェルをファイルで削りすぎ
ジェルネイルをセルフでオフする際、当てはまっている項目があったら注意が必要です!
爪がボロボロにならないよう、正しいやり方で優しく、丁寧にオフしていきましょう。
取れそうなジェルを自分で剥がしてしまうのはNG
ジェルネイルをつけて数週間経つと、爪先や根元にスキマができて、ネイルが浮いているような状態になることがあります。
こうなってくるとオフの道具を使わなくても取れそうで気になります・・・。
また、浮いた部分を放置していると髪を洗っている時に毛が挟まって引っかかることもあるので、思わず指で剥がしたくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
このように、取れそうなジェルネイルは非常に気になりますが、ネイルを指で剥がしてしまうのは絶対にやめましょう。
剥がしてしまうと、ジェルオフの失敗につながるだけでなく、自爪まで傷つけてしまう可能性が非常に高いからです。
では、なぜジェルネイルを取ることで爪が傷つくのか、それは爪の構造が関係しています。
爪の層を傷つけると薄くボロボロに・・・
人間の爪は3つの層が重なってできています。以下で各層について詳しく解説してまいります。
・背爪(はいそう)
私たちの目でも確認できる、爪表面の層を背爪といいます。爪そのものや指先を守るために硬さを保っていますが厚みは薄いです。
ジェルオフで傷つけてしまうと爪の強度が下がってしまいます。
・中爪(ちゅうそう)
背爪の下にあるのが中爪という層です。中爪は背爪と比べると柔らかさがあり、厚みもあるので、爪全体のしなやかさを保つことができるのです。
二枚爪になってしまうのは、爪の衝撃や乾燥によって背爪や中爪にスキマができることが原因とされています。
・腹爪(ふくそう)
一番下の層、つまり指の皮膚と最も近い部分にあるのが腹爪です。
皮膚と爪をつなげているような役割を持ち、爪がしなやかに曲がるよう水分を蓄えています。
普段から深爪にしていたり、爪を短くしていると腹爪は目視できません。
ですが、爪が伸びて先端の白い部分(フリーエッジ)が長くなったら、手のひら側から指先を見ると腹爪は確認できます。
爪は上記のように3層でできていますが、どの層も柔軟性があり、一番硬いとされる背爪は厚みが一番薄いのです。
取れそうだからといって無理にジェルネイルを剥がしてしまうと、薄い背爪もジェルと一緒に剥がれてしまうことがほとんど。
さらに背爪が剥がれてしまうと、非常に柔らかい中爪と腹爪しか残っていないので、ちょっとした衝撃や、軽いサンディングでも負荷がかかってしまいます。
つまり背爪が傷ついてしまうと、他の層も傷つきやすくなるので、結果的に爪がボロボロになるかもしれないのです。
ボロボロの爪は伸びるのを待つしかない?
ジェルネイルを無理やり剥がしたり、ファイルで削ってしまったりして薄くなった爪の層は、皮膚のように自己再生することはありません。
爪となって指先についている背爪、中爪、腹爪は、全て細胞分裂を終えている部位なので、今後伸びてくるのを待って、傷ついた部分をカットするしかないのです。
さらに、ボロボロで薄くなってしまった爪にジェルネイルをつけるのはNGなので、ネイルも楽しめなくなってしまいます。
伸びて傷ついた部分がカット出来るようになるのは、3ヶ月から半年以上かかることも。
ネイルが好きな人や、セルフでジェルネイルを続けたい人ほど、自爪を傷つけないようにオフしていくことが大切です。
正しいジェルネイルオフのやり方
爪をボロボロにしないためにも、正しいジェルネイルオフのやり方を今一度チェックしておきましょう!
1.ジェルを削る
ネイルファイルでトップジェルとカラージェルをある程度削っておきます。
2.アセトンに浸す
コットンにアセトンを含ませ、爪の上に乗せたらアルミホイルで包みます。そのまま15分くらい待ちましょう。
3.プッシャーで取る
コットンとアルミホイルを外し、ジェルの溶けた部分だけをプッシャーで取り除きます。
4.ネイルファイルで削る
少しだけ残ってしまったら、ネイルファイルで優しく削りましょう。
ジェルが取り切れなければ、2~4を繰り返します。
爪表面にジェルが残ってなければオフの完了です!
プッシャーやネイルファイルを使う時は、ジェルだけを取り除いて爪は傷つけないよう、丁寧にオフしていきましょう。
ちなみに、ジェルネイルのオフの詳しいやり方は、ネイル女子の別記事で解説しています!
必要な道具も画像付きで紹介しているので、ぜひ参考にしてください♪
URL:https://www.nailjoshi.com/80951/
ジェルオフに失敗してしまった時の対処法
ジェルを自分でオフした後、爪の表面が毛羽立ったようにボロボロになっていたり、薄くペラペラになってしまったら、残念ながらオフに失敗して、自爪が傷んでいる状態です。
以下のような対処法で自爪を労りましょう。
ジェルをつけるのはNG
爪がボロボロの状態でジェルネイルを新しくつけるのはおすすめできません。
爪が薄い時ほど、ジェルでコーティングしたくなりますが、次にそのネイルをオフするときに耐えられないかもしれません。
さらに、ジェルをつけても爪自体が強くなったわけではないので、付けている途中で大きな亀裂や欠けが発生する可能性も否めません。
見た目にも強度にも不安があると思いますが、爪がボロボロになっていると感じた時はなるべくネイルをしないで保湿ケアをしながらそのまま過ごし、爪が伸びるのを待ちましょう。
ベースコートを塗り重ねて見た目をカバー
ボロボロの見た目が気になる・・・という方は、ベースコートを塗って保護しましょう。
ベースコートを含めてマニキュアは自爪に悪影響を与えにくいアイテムです。
ただし、マニキュアを塗り直す時に使う除光液には気をつけましょう。
除光液にはジェルオフにも使うアセトンが含まれており、アセトンは水分・油分を揮発させてしまいます。
爪を丈夫に保つためにも乾燥は避けたいので、除光液を使わずにベースコートを塗り重ねていく方法がおすすめです。
ベースコートが剥がれてしまった部分はそのまま塗り重ねてOK。
ベースコートの中でも、除光液不要と書かれているコート剤や、強度をプラスする「リッジフィラー」を使うのがおすすめです。
ネイリストのおすすめポイント:艶出しと色補正ができるコート剤が、ettusais(エテュセ)の「クイックケアコート」です。
自爪のような薄いピンクに染まるので、ネイルNGのお仕事でも安心して使えそうですね。
塗りっぱなしOKなので、リムーバーを使わずに塗り重ねていくことができます。
ネイリストのおすすめポイント:プロのネイリストも愛用者が多いのが、老舗ネイルブランドのジェシカです。
ジェシカはベースコートの種類が豊富で、爪の状態に合わせて選ぶことができます。
こちらのリッジフィラーは、薄いベージュがでこぼこをキレイにカバーしてくれます。ボロボロの爪の見た目が気になるという方におすすめ。
ネイリストのおすすめポイント:マニキュアに含まれる有害物質をカットし、爪に優しいネイルが楽しめるのがZOYA(ゾーヤ)というネイルブランドです。
ナチュラルなツヤ感と速乾性が口コミで人気を集めています。
ネイルオイルを使ってしっかり保湿
爪は水分や油分をしっかり含んでいる状態になると、柔軟性が増して割れにくくなります。
自爪のまま放置したり、ハンドクリームだけで保湿するのではなく、ネイルオイルを使ってしっかりケアしていきましょう。
ネイルオイルを使うタイミングは、寝る前だけでなく、手を洗った後、乾燥が気になった時など、頻繁に使えば使うほど効果が出やすいです。
ネイリストのおすすめポイント:uka(ウカ)のケア用品は、おしゃれなパッケージとこだわりのフレグランスが人気を博しています。ネイルオイルも種類豊富で、植物性の成分が爪に潤いをプラスします。
ネイリストのおすすめポイント:持ち運びやすく外出時にも使えるネイルオイルがウルンラップのネイルオイルです。
天然シアバター配合で、高保湿な使い心地が嬉しいポイント。
ニオイがないので、香水やハンドクリームなどの香りを邪魔せずに使えます。
ネイリストのおすすめポイント:頻繁に使うようになると、コスパも気になりますよね。
プチプラで大容量のネイルオイルをお探しの方は、マニキュアの容器のようにハケがついたタイプがおすすめです。
Petit Femmeのネイルオイルは、天然由来成分を98%以上配合しています。しっかりとしたハケで爪に塗りやすいので、デスクやドレッサーに置いてササッと塗るのも◎
ネイルオイルは甘皮に少量をつけて、爪全体と指先まで塗り込むのがおすすめです。
爪がキレイに生え変わるのには時間がかかりますが、保湿ケアをしていくことで丈夫な爪も生えやすくなります。
もしもジェルネイルを自分でオフして失敗してしまい爪がボロボロになっても、根気強く対処していきましょう。
よくある質問
よくある質問にお答えしていきます!
フィルイン対応のネイルサロンの良さは?
自爪が傷みにくいことが良さです!
フィルインとは、ベースジェルを一層残してジェルを付け替える技術のことです。
爪がボロボロになりにくい付け替えとして近年人気が出ています。
ジェルネイルを同じネイルサロンで続けていく予定で、定期的に付け替えに行ける方におすすめです。
しかし、セルフジェルネイルの場合にはあまりおすすめできません。
というのも、オフの時にジェルを一定の厚みを残して削る技術や、浮かないようにベースジェルを塗る技術が求められるからです。
爪が傷まないネイルの方法は?
爪が傷みにくいネイルの方法はマニキュア、ネイルチップ、ジェルネイルシールなどがあります。
どの方法も手軽にネイルを楽しめます。
ただしネイルチップはネイルグルーで付けた場合には正しくオフしないと自爪を傷つけてしまう可能性がありますので注意しましょう。