セルフネイルで細い線を書くのは意外と難しいですよね。手書きアートやフレンチネイルでのラインなど、ネイルでは線を書くことが多いので、これを機に書き方をマスターしちゃいましょう。今回の記事では、ネイルで細い線の書き方をご紹介してまいります。また、細い線を使ったおすすめのネイルデザインについてもご紹介するので参考にしてみてくださいね。さらに、細い線はメイクでも活躍します。濃いアイラインに、盛り盛りのマスカラ・アイシャドウなど、全盛だったデカ目メイクの反動か、このところ薄盛りの抜け感メイクの女性が増えています。「抜け感」は今やオシャレのトレンドで、アイメイクでもアイラインは引かず、アイシャドーやマスカラのみのナチュラルメイクが大ブームです。しかし瞼のハリが薄れてくる年代だと、ナチュラル過ぎるメイクは目元がぼやけて、寂しい印象が否めません。そんな方にマスターして頂きたいのが、「隠しアイライン」です。ナチュラルなのに、くっきり目力のある若々しい目元が演出できます。大人女性の美人度をぐんと上げる究極のアイメイクテクニックを、記事内でご紹介します!
ネイルの細い線の書き方、コツを紹介
爪という小さな面積には、太い線よりも細い線を書くことが多いです。太い線はインパクトがありかわいいですが、ポップになりすぎて野暮ったく見えることもあります。一方細い線は、繊細で大人っぽい雰囲気を醸し出せるのです。しかしジェルネイルで細い線を書いてみると、意外と難しいということに気が付きますよね。ジェルは爪の上など平面にのせると、時間が経つに連れて平らになろうとする現象が起こります。これは「セルフレベリング」と言い、爪全面を綺麗に塗るときに役立ちます。しかしこのセルフレベリングのせいで、線が太くなってしまうこともあるのです。以下ではセルフレベリングで線が太くならない、ネイルの細い線を書く方法やコツをご紹介します。
●テクスチャーが硬めのジェルを使おう
ラメやグリッターなどの特殊なジェルではない、通常のカラージェルで線を引く場合は、テクスチャーが元々硬めのジェルを使用するのがおすすめです。ゆるめでワンカラーなどを塗るのに使いやすいジェルでは、どんなに量を調節してもセルフレベリングで線が太くなりやすいです。最近はアート用のジェルも販売されているので、1つ持っておくと便利ですよ。
●ラメの線はウッドスティックを使うのも◎
ラメで線を引く場合は、線を引いた後にウッドスティックでラメの位置を調整しましょう。カラージェルと異なり、ラメが入っているジェルはラメの置かれる位置によって印象が異なります。ラメの粒をウッドスティックで動かしてすぐに固めれば、細めの線にすることができます。
●細筆にのせるジェルは少なめに
線を引くための細筆にたっぷりとジェルをのせていませんか?たっぷりのせると一気に線が引けるというメリットがありますが、その分線が太くなりやすいです。筆にのせるジェルは少なめにしましょう。
●力を入れずスッと引く
筆が寝てしまうほど力を入れてしまうと、ジェルに圧力がかかって線が太くなってしまいます。軽い力で、筆ではなくジェルを動かすようにスッと引くと線が細くなりますよ。
●細い筆を使う
書き方のコツもいりますが、細い毛足の筆を選ぶことも大切です。毛足の長さによっても引きやすさが異なります。チェック柄やフレンチラインなどの細いラインを引きたいときは、毛足の長いタイプの方が一般的に引きやすいです。逆にフラワーアートなどは、毛足が短いほうが筆跡やカスレを出しやすいです。また、ラメ用とカラージェル用の細筆は分けるのがおすすめなので、2~3本の細筆があると使い分けがしやすいでしょう。いろいろなメーカーが筆を出しているので試してみて使いやすい筆を見つけてみてくださいね。
毛足の長さの違う細筆3本セット。使い分けることで様々な細い線を引くことができるようになります。
こちらも細い線用のジェル筆です。毛足の長さによって引きやすさ、引けるラインの雰囲気が違うので様々な筆を試してお気に入りを見つけてみてくださいね。
細い線を引くには上記のようなコツも大切ですが、練習して慣れることも必要です。自爪やネイルチップに何本か線を書いてみましょう。筆ではなくジェルを動かすという感覚がわかれば、しっかり細い線が書けるようになりますよ。何度もトライして、セルフネイルのクオリティーをアップさせちゃいましょう!
細い線を使ったデザイン
ここまで、細いラインの引き方やコツを紹介してきました。この項目では細い線を生かしたデザインについてご紹介していきます。ぜひアートに取り入れてお洒落なネイルをしてみてくださいね。
・ミラーライン
上の写真のようにミラーパウダーを使ったラインのデザインをミラーラインといいます。このデザインは高粘度の未硬化ジェルの出ない「アイシングジェル」と「ミラーパウダー」を使って行います。やり方は、ベースになるカラージェルを塗った後に、マットトップジェルを塗ります。こうすることでパウダーを付けたくないところをカバーすることができます。アイシングジェルを細筆に取り、細い線を引いていきます。少し太さが変わったりカーブを描いていたりしても可愛く仕上がります。ライトで硬化したら、ミラーパウダーをシリコンブラシやスポンジなどに取って擦りつけます。余分なパウダーを払ってからトップジェルでコーティングしたら完成です。簡単で可愛くできるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
・フラワーアートやボタニカルアート
細い線が描けるようになると、フラワーアートやボタニカルアートで重宝します。フラワーは桜の花や椿(カメリア)の花の輪郭を細い線で描いたりなぞったりすると繊細な雰囲気になります。また、ラメラインを使えば、一気に華やかさをプラスできますよ。ボタニカルアートは植物をモチーフにしたデザイン全般を差すのですが、ボタニカルリーフネイルという葉っぱのアートでも細いラインが描けると応用ができますよ!
・スキニーフレンチ
フレンチラインを細い(スキニー)線にすることをスキニーフレンチや細フレンチといい、スタイリッシュな雰囲気になるので人気のデザインです。ブラックや蛍光カラー、ビビットカラーなどの目立つ色を使っても、ラインが細いので悪目立ちしないのが魅力のデザインです。ラインにラメを使っても繊細で上品な仕上がりになるのでおすすめです。ちなみに、ゴールドのラインにすると、女性らしく優しげな印象に、シルバーラインにすると格好良くクールになります。
・チェック柄
チェック柄でも細いラインは大活躍します。太いラインや同じ太さのラインだけだと野暮ったくなりがちですが、細いラインを入れるだけでスタイリッシュな雰囲気にも仕上げることができます。太いラインがカラフルな場合は、ラメラインかホワイトで細い線を入れるだけで奥行きが出ます。チェック柄は色によって1年中できるデザインなのでぜひ取り入れてみてくださいね。
抜け感にアイラインは必要ない?
アイラインの始まりは、古代エジプトの紀元前3000年頃と言われています。かのクレオパトラのイメージも、くっきり縁取りされたアイメイクの印象が強いですね。アイラインは元々魔除けや病気予防など実用目的だったものが、クレオパトラの時代になって、アイシャドーと共に美を強調するメイクアイテムとして発展したのだそうです。アイラインは目のフレームをはっきりさせ、目力をアップさせます。しかし目は大きければいい、力強ければいいというものでもありません。ファッションでも、一部の隙もなく完璧に決めるより、どこか力を抜いた部分があるほうが洒落た着こなしになり、心地よい印象を与えますね。そこでアピール度の強いアイラインをやめて、フワッと「抜け感」のあるオシャレな目元にしようというわけです。しかし歳を重ね、目元の印象が弱くなるに連れて、アイラインなしではちょっと…という方も多いはず。そこで登場したのが「隠しアイライン」なのです。
隠しアイラインの引き方
隠しアイラインは、まつ毛の並びと一体化した、自然な輪郭を作れるのが最大の魅力です。
次の手順で行えば、キレイなラインを書くことができます。
1. 先にビューラーでまつ毛をしっかり上げておきます。こうすることで正面からまつ毛の根元がよく見えて、書きやすくなるのです。
2. 次に目尻側から目頭に、小刻みにアイライナーを入れていきます。左手で上瞼を軽く上に引っ張りながら、まつ毛の根元、まつ毛の隙間を少しずつ埋めるように書いていきます。アイラインを「引く」のではなく、「埋め込む」のがポイントです。
3. 書き終わったら、綿棒か細いブラシでまつ毛の上側をなぞり、アイラインを馴染ませます。この時、アイラインのはみ出しも修正することができます。
これで、ノーメイクのようで、くっきり印象深い目元の出来上がりです!
またアイラインの滲み防止には、最初に上下のまつ毛のきわと目尻の油分を綿棒でオフし、さらにフェイスパウダーを軽くひとなでしておきましょう。
アイライナーはリキッドかペンシルを
アイライナーは主にペンシル、リキッド、ジェルの3タイプがあるので、それぞれの特徴を知って使い分けましょう。
・ペンシル
固形の芯なので書きやすく、失敗しにくいです。クッキリしすぎないので、優しい雰囲気に仕上がります。柔らかいほど濃く滑らかに書けるが、デメリットは滲みやすいという点です。
・リキッド
筆ペンまたはフェルトペン式で、細くも太くも自由に書けます。ハッキリした強い線が書けて、滲みにくいのがメリットです。ペン先が柔らかい分、キレイなラインを引くには慣れが必要かもしれません。
・ジェル
ペンシルとリキッドの中間に仕上がるアイライナーです。乾きが速いので持ちがよく、滲みにくいのが嬉しいポイントです。しかし落ちにくい分、アイメイク専用クレンジングでないとメイクをオフできないこともあります。
隠しアイラインに適しているのは、軽いタッチでピンポイントに書ける「リキッドタイプ」か、柔らかめの「ペンシルタイプ」です。また違和感のない自然な仕上がりにするには、色も非常に大切です。黒々とした漆黒のアイライナーは避け、薄墨色や焦げ茶、濃いグレーを選びましょう。バーガンディーやネイビーなどのカラーライナーを使うとさらに今っぽい目元に仕上がりますよ。
1本のアイラインが美目の決め手
隠しアイラインと似たものに「インサイドライン」があります。しかしインサイドラインは、まつ毛の内側の粘膜部分にラインを入れるので、マイボーム腺を塞いでドライアイを引き起こすことが懸念されています。その点隠しアイラインでは、マイボーム腺に影響を与えることなく品よく目を印象付けることができます。抜け感が大事とはいえ、アイライン1本あるのとないのとでは、目の印象は格段に変わるものです。効果絶大の隠しアイラインで、洗練された美しい目元を演出してみましょう!