そろそろ今年お世話になった方や引き続き来年もお世話になる方へ、一年最後のご挨拶をする時期になりました。この時期はお歳暮を持って相手のところに出向き、ご挨拶をするのが一般的ですね。でもいざ伺ったときに「あれ?お歳暮はいつ渡すのが正解?紙袋ごと渡して良いの??」など疑問がよぎりソワソワしたことがありませんか?社会人になるとそんなご挨拶伺いの機会も増えるので、一度や二度は不安な思いをしたことがあるのではないでしょうか。また12月はホームパーティーなど「お呼ばれ」も多くなる時期です。お呼ばれをされたら何か手土産を持って行きますよね!するとここでもお歳暮の時と同じく、手土産を渡すタイミングや渡し方で悩みますが、何となくその場をやり過ごす感じになります。そんな時、もしご挨拶やお礼の際にスマートな大人のやり取りができたら、相手からの印象もぐんとアップします。さらに女性としても素敵だと思いませんか?そして印象アップのためにとても大事なことがもう一点あります。それはネイルです。ご挨拶やお呼ばれのときの相手は、ほとんどの場合が目上の人ですよね。ネイルが当たり前になっている今でも、真っ赤やブラック系、またガッツリアートなどで品物を手渡せば、個人的にはかわいいと思いますが、一般的に印象はあまり良くないかもしれません。わざわざ会いに行く相手ですから、せっかくなら良い印象をもってもらいたいですね。今回の記事ではワンランクアップでスマートな大人としてのご挨拶の仕方と、好印象を与えるネイルをご紹介していきます。手土産を選ぶ時のポイントもご紹介するので参考にしながら相手先に合ったものを選びましょう。
お呼ばれされた!手土産を渡すタイミングは?
親しい友人宅でのホームパーティーに行くのは本当に楽しいですよね。しかし大人になると楽しいお付き合いだけではありません。会社の先輩や上司宅、彼の実家などに招かれた時皆さまはどうしますか?当日は用意した手土産を持ってお宅に伺いますよね。問題はこの後です。まずは玄関でお招き頂いたことへのお礼を伝えて、そこで手土産を渡そうと思っていたら「どうぞあがって!あがって!」なんていきなり言われてしまい、そのまま流れでリビングに・・。結局手土産を渡すタイミングを完全に逃してしまった。こんなお話をよく失敗談として聞きます。でも実はそれ、全く問題ないのです。つい「手土産をいつまでも自分が持っているのは変かも。できるだけ早く渡さなくては!」と思う気持ちもわかりますが、手土産を渡すタイミングは早めでも玄関先でもありません。慌てなくても大丈夫です。まずは通されたお部屋で自分の身支度を整えましょう。そうして手土産は紙袋から出して、改めてご挨拶をし終えた後に一言添えて品物をお渡しします。空いた紙袋は自分で持ち帰りましょう。これが本来のお呼ばれされた時の流れになります。これを知っていればタイミングや袋の扱いで慌てる必要はもうないですね!
●なんという一言を添えるの?
「一言添えて品物をお渡しします」と言ってもその一言が難しいですよね。ビジネスの場で目上の方にお渡しするような時は謙遜の意味で「つまらないものですが」と言うのですが、やり過ぎとして避けられることもあるようです。また、本当に「つまらないもの」を渡すのではなく、渡す物は一級品の良いものを選んでお渡ししてくださいね。ビジネス以外のお呼ばれや、恋人の両親へのご挨拶であれば「ささやかですが」「ほんの気持ちですが」などに言い替えることができます。他にもお菓子など食べ物をお渡しするのであれば「お口に合うかわかりませんが」というのも良いでしょう。
●自分が受け取る立場の時はなんて返すの?
大人になると、自分が手土産を受け取る立場になることもありますよね。そんな時、なんと言って受け取るのがスマートなのでしょうか。以下のような対応をすると大人の女性として素敵ですよ。
「ご丁寧にありがとうございます」
「お気遣いいただきありがとうございます」
など、手土産を持ってきてくれた相手へのお礼の気持ちをしっかり伝えましょう。他にも「よろこんで頂戴します」と嬉しい気持ちを表現した言い方もありますよ。内容がわからなくてもこのように相手を思いやる対応をするのが最適です。また、改めてお礼をする際には頂いたものの内容に触れて嬉しかった気持ちと感謝を伝えてくださいね。
暮れのご挨拶!紙袋に入っているお歳暮の渡し方は?
お歳暮を持っていくのに紙袋は必須アイテムですよね。ただ迷うのは、紙袋のまま渡して良いものなのか?ということだと思います。基本マナーは、「必ず袋から出して渡す」ですが、状況によって少し違ってくるのでご紹介します。
●相手先に訪問している場合
一通り挨拶が済んで落ち着いた後に、必ず袋から出して文字や柄が相手に向くようにして渡します。もし目の前にテーブルがあっても、外気に触れホコリなどが付いている袋は決してテーブルには乗せないようにしましょう。お歳暮を渡し終えたら紙袋はサッとたたみ自分で持って帰ります。
●相手先の会社外で会う場合
この場合は会社外なので、このあと相手先はお歳暮を持って帰らなくてはいけません。そういう時は袋のまま渡すほうが親切ですよね。しかし本来袋ごと渡すのは失礼なので、その際には無礼者にならないように、「袋のままですが」など一言添えて正式な形式ではないと理解していることを相手に伝えましょう。片方の手は袋の底にそえて渡します。
●その他の場合
上記のように正式な形式はあっても、例えば相手が急いでいるなら一言添えて袋のままサッと渡してあげた方が親切でスマートな場合もあります。このようなイレギュラーな対応も、基本的なマナーを知っていれば相手の立場になって臨機応変に対応することができますね。
手土産の選び方のポイント
手土産はどういったものを選ぶのがいいのか、難しいですよね。ここでは一般的な目安やポイントをお話します。お渡しする相手に合わせて臨機応変に選ぶことも大切です。
●手土産の値段は
大体3000円~5000円くらいで選ぶと、相手が気を遣わずに受け取れます。ビジネスで渡す場合、良い関係を築きたいという気持ちを表現するものなので事前にしっかり選んで購入することが大切です。
●個包装のものを選ぶ
手土産だけでなく、職場への差し入れにも言えることですが、やはり個包装されたものを選ぶことが大切です。個包装されていないものは保管が大変ですし、賞味期限も曖昧になるので避けましょう。
●個数は多めに
個数は相手先で全員に配れる十分な数あることがベストです。できるだけ人数をリサーチした上で、少し多めの個数が入ったものを選びましょう。
●相手の好みに合うものを
お呼ばれや恋人の両親への挨拶などの手土産を選ぶ時は相手の好みに合うものを選ぶとより喜ばれます。もしわからない場合は定番のクッキーなどの焼き菓子を選び、何種類か味があると選ぶことができて良いでしょう。あるいは季節を感じられる味覚を使ったものや包装のものを選ぶのもおすすめです。期間限定品などもおすすめです。
おすすめの好印象ネイルは?
品物を受け渡しするときにチラッとアートが見えるのもネイルの楽しみの一つですよね。そのネイルは、自己満足だけではなく相手も意外と見ています。普段なら問題なく派手でかわいいネイルも、お礼や挨拶などをする時は少し意識を変えて、上品で清潔感のあるネイルをおすすめします。理由としては相手に与える印象の問題です。就活中は良いイメージを作るために普段の派手なネイルを控えますよね?日本は礼節を大切にする人が多いです。特にビジネス関係の人や目上の人と直接手から手と品物を渡すような場合に、もし派手なネイルをしていたら、それは確実に相手に見られています。できれば変な印象は残さず好印象で終わりたいですよね。今やネイルは当たり前ですが、色のもつイメージは強いので、目上の方に会う時などは、自然に近いナチュラル系か女性らしいうすいピンク系、または色味の低いグレージュなどは品が良く好印象です。デザインはワンカラーかグラデーション、フレンチならば細めがおすすめです。
●カラー
カラーはピンクベージュやサーモンピンク、グレージュなどのヌーディーカラーがおすすめです。もしわかれば自分のパーソナルカラーに合ったカラーを選べばより一層雰囲気がよく見えます。もし大事なイベントでカラー選びに不安がある場合は思い切ってジェルネイルをオフしてネイルケアのみにしてしまうのも良いかもしれません。一旦オフしても、またジェルネイルを付けることはできますよ。
●デザイン
ニュアンスネイルやビジューネイルはトレンドデザインですが、かしこまった場でのご挨拶やお礼であればワンカラーやよりシンプルなストーンデザインにしておくほうが良いイメージに繋がりやすいです。華やかさをプラスしたい時はラメラインを爪先に入れたり、クリスタルのパーツを根元に1粒置いたりしてみてください。シンプル上品なネイルになるのでおすすめです
●きれいな状態にしておく
ここでいう「きれいな状態」というのは以下のような状態のネイルを言います。
・根元が伸びすぎていない
・欠けたり取れたりしている指がない
カラーやデザインは大事ですが、ピンクベージュのシンプルなネイルにしていても根元が伸びていて何本か欠けている指もある状態では「きれいな状態」とはいえません。好印象につながるどころか「自己管理が苦手なのかな」と思われてしまうことも。できるだけネイルオイルやハンドクリームを塗ってしっとりとして手荒れしていない手であることも素敵にみられる要素です。ただしオイルもハンドクリームも香りが強すぎるものは要注意です。香水にも言えることですが、ほんのり香る程度のものにするか付けるタイミングに気をつけてくださいね!
●爪の長さと形
ロングネイルで先の尖った爪の形が好きという女性は多いですが、ビジネスの場や、相手の世代によっては「派手で場をわきまえていない感じ」に見られてしまう可能性があります。時に彼氏の親にご挨拶する時は短めでナチュラルな形に整えておくのが安心です。ネイルにだいぶ寛容な時代になりましたが、長い爪に対して「家事をやらなそう」という先入観がある方はやはりいらっしゃいます。
まとめ
どんな状況でも基本のマナーを知っていれば、自信をもって気持ち良く失礼のない対応ができますね。最後にワンランクアップの挨拶のポイントは、話しながら渡すなど同時に2つのことはせず、1つ1つ確実に順を追って進めていきます。すると相手に丁寧さと余裕が伝わり、好印象を与えることができます。慣れも大切なので、少しずつでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。