かごバッグや風鈴、クリアなアクセアリーなど、夏は涼しげなアイテムを取り入れたいですよね。今、クリアジェルでぷっくりとした花びらを表現する「ぷっくりフラワー」がSNSで話題になっています。夏ネイルといえば、シェルやビーチなど海を感じるデザイン、フラワーアートなら手描きのひまわりが定番。しかし、本日ご紹介するぷっくりフラワーも透明感と水滴のようなツヤが涼しげで夏によく合うデザインです!「そろそろネイルを付け替えようかな」と考えている方の参考になれば幸いです。
また、ぷっくりフラワーは粘度の高いジェルさえあればセルフネイルでも比較的簡単に取り入れることができます。セルフネイラーさん向けにやり方を解説するのでチェックしてみてくださいね。
さらに、オフィス向けのシンプルネイルにプラスするだけで華やかになる立体感のあるパーツを乗せたデザインもご紹介します。ネイルで一足先にバカンス気分を味わえたら暑さも乗り越えられそうですね!
ぷっくりフラワーがトレンドです!
春頃からぷっくりした花びらのフラワーネイルが人気です。クリアジェルの水のようなぷるんと感が涼しげで、この夏のトレンドデザインなので「そろそろネイルを付け替えようかな」と考えている方は候補に入れてみてください!まずは、インスタグラムで見つけた夏らしくて可愛いぷっくりフラワーのネイルデザインをご紹介します。
さらにセルフネイルでは、ぷっくりアート向きのジェルと筆を用意すれば簡単にアートができるのでアートの仕方を解説します。
●インスタグラムでもぷっくりフラワーが人気
・上品なデザインに華やかさをプラス
出典:www.instagram.com(@la_mist_58)
白いベースカラーにクリアなぷっくりフラワーが上品なデザイン。ベビーピンクのワンカラーはラメの輝きが華やかです。パーツがシルバー系とパールで統一されているのも涼しげで夏らしさがありますね!
・フットでも大人気
出典:www.instagram.com(@nail_room_loop)
左親指と右中指にぷっくりフラワーをあしらったフットネイルは、鮮やかなビタミンカラーがポップで夏を感じます。左右でカラーの配置が違うのもお洒落です!ハンドネイルができない方はぜひフットネイルで取り入れてみてくださいね。
ぷっくりフラワーをセルフネイルでするやり方
ぷっくりフラワーのアート方法をご紹介します。これができるようになれば、フルーツネイルの輪切りオレンジやレモンのアートに応用できますよ。
●使用するもの
・ネイル工房 Icing gel 01 clear
・SHジェルネイル(ライト対応)ベースコート 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプ 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)ミルキーホワイト 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)ラメ シアーピンク 110円
ジェルの硬化時間目安 LED約1分/UV約2分
・ネイルパーツ 9P ドライフラワー 110円
・オーロラパウダー 2P ピンク使用 110円
・アイシャドウ用のチップ(オーロラパウダー用)
・大きめのストーンかパール
・ピンセット(パーツをのせるときに使用)
・ぷっくりアート用の細筆
・硬化用ライト
●ぷっくりフラワーに使用するジェル
ぷっくりさせるには粘度が高い流れにくいジェルを使用します。今回は「ネイル工房 Icing gel 01 clear」を使っていますが、「グミジェル」と検索すればさまざまなメーカーのものを探せます。
・ネイル工房 Icing gel
ライトで硬化後、未硬化ジェルが出ないノンワイプタイプ。粘度が高くしっかりと厚みを出すことができますが、テクスチャーは固すぎないので細筆でも扱いやすいです。ぷっくりフラワーだけでなく水滴ネイルにも使えます。ミラーパウダーは擦っても付きにくいためアクセサリーネイルには向きません。
・Naility! ソリッドジェル
未硬化ジェルが出ないノンワイプタイプです。ミラーパウダーを付けられるのでアクセサリーネイルや、囲みネイルにミラーパウダーを合わせたいときにおすすめ。シリコンブラシを使ってミラーパウダーをつけると、はみ出さず塗ることができます。
●ぷっくりアートに使う筆
・毛足が長すぎないアート用細筆が便利
100円ショップ「セリア」のネイルコーナーで購入した細筆を使いました。ネイル用の細筆は毛足の長さと柔らかさで様々な種類があります。ぷっくりアートで使いやすいのは毛足が長すぎない細筆です。毛足が長いものや柔らかいタイプだと固いジェルをポットから取るのが難しいので注意してください。
●ジェルを塗る前の下準備
爪の長さと先端の形をネイルニッパーやエメリーボード(爪やすり)を使って整えます。爪周りの甘皮やささくれは、キューティクルニッパーやストーンプッシャーで除去しておくと、ジェルが塗りやすく持ちも良くなります。爪表面のツヤをバッファー(スポンジファイル)で軽く擦って消し、爪の裏側に削りかすが残っていないことをよく確認しましょう。ダストをしっかり払って、プレプライマーやエタノールで爪の油分と水分を拭き取ります。
●手順
①SHジェルネイル(ライト対応)ベースコートを爪全体に塗ります。爪の先端をジェルできちんと覆い、表面にムラがないことをチェックしてライトで硬化します。(硬化時間1分)
②ベースカラーを塗ります。親指と薬指はSHジェルネイル(ライト対応)ラメ シアーピンク、残りの指はSHジェルネイル(ライト対応)ミルキーホワイトを2度塗りします。写真は2度塗りが終わった状態です。ミルキーホワイトは色ムラになりやすいので気をつけましょう。
③ミルキーホワイトを塗った爪にSHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプを塗って硬化。(硬化時間1分)
アイシャドウチップにオーロラパウダーを取り、爪表面にこすり付けます。オーロラパウダーを付けた後に、もう1度トップコートノンワイプを塗って硬化します。人差し指、中指、小指はこれで完成です。
オーロラパウダーがない場合や、ホワイトのみが好み出ればこの工程は省略してください。
④薬指に薄くベースコートを塗り、ドライフラワーを輪になるように乗せていきます。色のバランスに注意しながら乗せたら、トップコートノンワイプでコーティングします。(硬化時間1分)
「ネイル工房 Icing gel 01 clear」を細筆にたっぷり取って、ドライフラワーの輪をなぞるようにジェルで輪を描いていきます。ジェルを塗るというよりは、置いたジェルを少しずつ動かすイメージで丸くジェルを乗せていきましょう。1度で厚みが出ない時は、一旦硬化してからジェルを重ねるのがおすすめです。
⑤親指にぷっくりフラワーをアートします。まず、ベースコートを爪の中央に塗り、パールを乗せて硬化します。このパールめがけてクリアジェルで花びらを作っていくので真ん中に置くようにしてください。
⑥爪の縁側にIcing gel 01 clearをポンと置いて、パールめがけてすっと筆を引きます。細長いしずく型をイメージすると綺麗な形になります。まずは上下左右の花びらを作るとバランスが取りやすいです。
⑦残りの4つの花びらを作ります。ジェルの量を同じくらい取るようにするのが花びらの大きさを揃えるコツです。横から見た時にぷっくりの高さが同じになっていると仕上がりが綺麗になります。
⑧最後に親指と薬指の爪全体をトップコートノンワイプでコーティングして、完成です。
立体感のあるアートを加えて休暇仕様にアップデート
ヌーディーなベースカラーに大きなビジューを乗せる「ワンホンネイル」や、大きなパーツをあしらう「韓国ネイル」の人気もあり、立体的なアートがトレンドです。オフィス向けのシンプルネイルにも立体的アートをしたり大きなパーツをプラスしたりすることで華やかになりますよ。
・大きなリボンパーツ
出典:www.instagram.com(@chaton_sapporo_nail)
ラメグラデーションにホワイトの大きなリボンがアクセントになったデザイン!可憐な雰囲気の繊細なラメに、リボンが加わることで可愛らしさと華やかさがアップしています。リボンのパーツはワンホンネイルの影響もあって人気なのでぜひ取り入れてみてくださいね。
・くまさんの耳をぷっくり
出典:www.instagram.com(@sayaka8078)
くまさんの耳と口部分がぷっくりしていてキュートなデザインです。耳をぷっくりさせるアートも人気で、ショートネイルが好きな方におすすめです!マットコートにすると、質感がよりふわっとするので可愛らしい印象になります。
●クレイジェルを使ってセルフでぷっくりアートに挑戦
クレイジェルの「クレイ」は粘土のことで、粘土のように自由自在に形を作ってパーツを作ったりアートに使ったりできるジェルです。クレイジェルが登場する前は、3Dアートやエンボスアートにはアクリルパウダーとアクリルリキッドを使うのが主流でした。しかし、臭いがきつく硬化までの時間も決まっているので、セルフネイルでは手が出しにくい部分がありました。
クレイジェルはライトで硬化するまでは固まらず、臭いもそこまで気にならないためセルフネイルでも使いやすいです。ジェル筆より下記で紹介するようなシリコンブラシがあると便利。指でこねたり形を整えたりする時は、皮膚の油分がつかないようにするために指サックやニトリルグローブを付けましょう。厚みのあるアートをしたりオリジナルのパーツを作ったりできるので気になる方はぜひ挑戦してみてください!
・クレイジェル
カラーバリエーション豊富で、ライトで硬化後に未硬化ジェルが出ないノンワイプです。くまや犬の耳部分を立体的にしたり、クリームソーダネイルのクリーム部分に使ったり様々なアートに利用できます。
・シリコンブラシ
先端の形が違うので、用途によって使い分けできます。クレイジェルの他に、ドットペンとして使ったりパウダーをつけたりするのにも使用できます。
セルフネイルの幅が広がる!ブラシを揃えよう
100円ショップのジェルネイルはマニキュアのようなボトルタイプなので、筆を別途購入しなくてもすぐにジェルネイルを始められます。しかし、ネイルサロンで施術を受けるときにネイリストは筆を使ってジェルを塗ります。塗り方やアートによって筆を替えたほうが、綺麗に塗れたり描きやすかったりというメリットがあるためです。セルフネイルでも、ジェルの扱いに慣れてきた方やアートの幅を広げたい方は、ぜひ筆を揃えてみてください。
●セルフネイルで揃えたい筆の種類
・スクエア
毛先が四角くなっている筆で、ベースジェルやトップジェルを塗る時に使います。また、ワンカラーなど広範囲を塗りやすいです。
・オーバル
スクエアの角がとれて毛先が丸く揃っている筆で、爪が小さい場合はスクエアよりはみ出しにくいので塗りやすいです。
・ライナー
ラメラインを引いたりアートをしたりするときに使います。毛先の長さや毛量、柔らかさなどで様々な種類があります。
・フレンチ
毛先が斜めに揃っているので、フレンチネイルのスマイルラインを描きやすい筆です。
●ネットで買える
・多彩な筆先が選べる
毛先の長さや幅などで多数の種類から選べます。価格がリーズナブルなので用途やカラー、ラメの有無などによって筆を替えたい場合にもおすすめです。
・キャップ付き
筆はキャップをしないで保管すると、自然光で固まったりダストが付着したりしやすいのでキャップ付きのものを買うと便利です。
・15本セット
さまざま種類の筆が15本のセットになっています。まずはいろんなタイプを使ってみて、自分に合うものを後から買い足してもいいですね。
アイシングジェルを使った他のアート
アイシングジェルを使ったぷっくりフラワー以外のアートをご紹介します。アイシングジェルは様々なアートで活用できるのでぜひ1つ持っておきたいジェルです。セリアでも販売されているのでリーズナブルに取り入れたい方にうってつけです。キャンドウでもハードラインジェルというジェルが販売されていますが、こちらのほうがテクスチャーが緩いのでアイシングジェルとして厚みのあるアートをしたい場合は100均のジェルであればセリアがおすすめです。
●夏らしい!マーメイドネイル(人魚の鱗ネイル)
夏らしいデザインにしたいならおすすめなのがマーメイドネイル、別名人魚の鱗ネイルです。ベースカラーにおすすめなのは透明感のあるジェルやラメの入ったジェルです。カラージェルを塗ってライトで硬化したら、ノンワイプトップジェルで全体をコーティングして硬化。そして、アイシングジェルで貝殻の線を描いていきます。爪の先端にジェルを置いて、スッと筆を引くと真っ直ぐなラインを引くことができますよ。ラインは5本~7本引くのがおすすめです。爪の根元にはパールや海をモチーフにしたパーツを散りばめます。パーツの隙間をノンワイプトップジェルで埋めてライトで硬化したら完成です。
●涼しげ!水滴ネイル
フルーツのデザインとの相性が良いのが水滴ネイルです。桃ネイルやオレンジ、レモン、さくらんぼなどのデザインにアイシングジェルで水滴のしずくのようにジェルを置くだけです。簡単ですがフルーツのみずみずしさがよく表現できるのでおすすめです。また、マットに仕上げて水滴部分だけツヤ感のある仕上がりにするのもお洒落で可愛いですよ!
●ビジューやストーンを埋める
テクスチャーの緩いトップジェルでは埋まりにくい大きめのパーツの隙間を埋めるのもアイシングジェルなら簡単です。また、Vカットストーンを付けるときにも使用できます。パーツを付けるときにもぜひ利用してみてくださいね!
メタリック×ぷっくりが可愛い!ミラーフラワー
インスタグラムのタグで「ミラーフラワー」というタグがじわじわと増えているのをご存知でしょうか。ミラーネイルを使ってフラワーを描くというデザインで、ハケ跡を生かしたデザインが楽しめます。この項目では、ミラーフラワーのやり方をご紹介します。
●アイシングジェルはレベリングしないものをチョイス
アイシングジェルはぷっくりフラワーでご紹介したツルンとするタイプより下記のようなハケ跡が残りやすいタイプのものを使用するのがおすすめです。
ミラーフラワーに利用するなら、アイシングホイップジェルがおすすめです。レベリングしにくいのでハケ跡を残した仕上がりになります。ノンワイプなので硬化したらそのままミラーパウダーを付けることができます。
レベリングはしないけれど柔らかいテクスチャーの不思議なジェルです。ミラーパウダーを使ったアートが楽しめます。ミラーフラワー以外にもニュアンスネイルでも活躍します。
●用意するもの
- ベースジェル
- ノンワイプトップジェル
- カラージェル
- ノンワイプマットトップジェル
- アイシングジェル(レベリングしないもの)
- 細筆
- ミラーパウダー
- アイシャドウチップ(ミラーパウダーを付ける用)
●下準備
エメリーボードで自爪の長さと形を整えます。次にキューティクルリムーバーを爪の根元に付けて甘皮をふやかし、メタルプッシャーで甘皮を押し上げます。メタルプッシャーは鉛筆を持つように持ち、人差し指を外して軽い力で動かしてください。爪の中心部から放射線状に動かすとしっかりと押し上げができますよ!押し上げられたら、キューティクルニッパーを使って甘皮を除去します。これで甘皮のケアが完了です。スポンジバッファーを使って表面をサンディングします。サンディングとは、自爪の表面をスポンジバッファーで軽くヤスリがけして爪表面を曇らせることです。これを行うことで自爪とジェルの密着が高まり持ちが良くなります。最後に油分除去をします。消毒用エタノールをカットしたキッチンペーパーなど毛羽立たないペーパーに染み込ませて、自爪を拭き上げれば完了です。
●やり方
- ベースジェルを塗ってライトで硬化します。ライン取りを綺麗に行うことで仕上がりが美しくなります。また、爪の厚み分もしっかりベースジェルを塗りましょう。
- カラージェルを塗ってライトで硬化します。ベースジェルのライン取りをはみ出さないように注意しましょう。
- カラージェルを2度塗りします。2回目は色ムラにならないように気をつけて塗ります。筆を立てずに寝かせて引くようにするのがコツです。ライトで硬化させます。
- ノンワイプマットトップジェルを爪全体に塗ってライトで硬化。このようにマットトップジェルを塗ることで全体にミラーパウダーが付かないようになります。
- 細筆にアイシングジェルを取り、フラワーを描きます。小さめの5枚花を散りばめるとトレンド感が出せますよ!レベリングしないジェルなので流れたりつるんとしたりする心配はあまりありませんが、適度に仮硬化を挟むと綺麗に仕上がります。
- アイシャドウチップにミラーパウダーを取って、アイシングジェルの部分に擦って付けていきます。余分なパウダーは払い落とします。
- ミラー部分だけにノンワイプトップジェルをサッと塗って硬化し、パウダーを固定します。
- 最後に爪全体をノンワイプトップジェルでコーティングして硬化したらこれでミラーフラワーネイルの完成です。
ぷっくりフラワーや立体感のあるアートでバカンスを先取り
いかがでしたか?本日は透明感と水滴のようなぷっくりが涼しげな「ぷっくりフラワー」のデザインや、セルフネイルでのやり方についてご紹介しました。夏らしいアートなのでぜひ取り入れてみてください。
また、ぷっくりフラワー以外にも華やかな大きなリボンパーツや、厚みのある耳が可愛いアニマルネイルなども人気なので、夏季休暇の前にバカンス仕様のネイルにチェンジしてみるのもいいかもしれませんね!