ジェルネイルが化粧品と雑貨に分けられる理由&敏感肌でも使える成分を知ろう! | ネイル女子

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日本でジェルネイルが一般的になり、ネイルサロンで楽しむようになったのは2000年頃からと言われています。ネイルサロン自体は、日本の場合1980年頃からありましたが、その頃はまだマニキュア(ポリッシュとも言います)や、アクリルスカルプチュアの施術ばかりです。そして価格も高く、一部の人しか通わないような、セレブのためのサロンでした。しかしマニキュアが種類豊富に売られるようになり、ジェルネイルが普及すると、ネイルは一気に親しみ深いものとなります。各社から様々なネイル商材が発売され、価格競争もはじまり、サロンだけでなくセルフネイルも一般的になります。今やネイルは手軽に楽しめるおしゃれの1つです。そんなジェルネイルですが、分類として化粧品と雑貨に分けられるのはご存知でしょうか?今回の記事では、ジェルネイルが化粧品と雑貨に分けられる理由や、ジェルネイルの安全性についてご紹介します。ネイリストだけでなく、セルフネイルが好きな人や、ネイルサロンに通っている人も、知っておいて損はないですよ。そして化粧品を選ぶ時は、自分の肌質に合ったものを選びますよね。敏感肌の場合、肌質に合う化粧品の条件にはまず「肌に刺激がない」ということが第一になります。加えて、保湿効果や肌をすこやかにする効果が求められます。では、それらを叶えてくれる化粧品成分とはどういったものなのでしょうか?敏感肌に効果的な成分を調べてみました!

ジェルネイルはどんなものか知ってますか?

ジェルネイルは、ネイルチップを作るためや、塗装のために使うこともありますが、基本的に爪の上にのせるものとして使われています。爪、つまり体につけるものなので、安全なものを使いたいですよね。そして体に使える、安全性が確認されたものだけが市場に出ていると思っている方も多いのではないでしょうか。しかしジェルネイルの中には、化粧品ではなく、雑貨として販売されている、爪に直接使うのはおすすめできないものがあります。

ジェルネイルとは

ジェルネイルよりも前に生まれたマニキュアは、爪に塗るためのものとして生まれたのではなく、車の塗装に使われるラッカーの副産物だったのです。副産物として生まれたマニキュアは、爪のおしゃれや身だしなみとして欧米諸国を中心に広まり、その文化は少し遅れて日本にも流れ込んできました。以降ネイルサロンやセルフネイルで一般的に使われるようになりますが、そもそもマニキュアもジェルネイルも、装飾品であり、爪や肌を保湿するためのものではありませんし、美容液のように栄養を与えるためのものではありません。例えばマニキュアは主に樹脂、有機溶剤、顔料などの成分でできていますし、ジェルネイルは樹脂、光重合開始剤、顔料などが含まれています。これらの成分は、正しく使わないとアレルギー反応を起こしたり、肌や爪から水分を奪って乾燥させることがあります。そしてマニキュアよりも歴史の浅いジェルネイルというものの成分や安全性について、ほとんど知らないまま使っている方はとても多いのが現状です。それには、ジェルネイルがどのような分類の商品として売られているかも関係しているようです。

ジェルネイルは化粧品?雑貨?

ジェルネイルは、どういった分類で販売されているかご存知ですか?実は化粧品扱いのジェルネイルと、雑貨扱いのジェルネイルがあるのです。

たとえば、肌に使うスキンケア用品やファンデーション、リップなどのコスメは「化粧品」という分類で販売されています。実は化粧品を作って市場に流通させるのは、あまり簡単なことではありません。まず、メーカーは地域の薬務課に化粧品の製造許可や販売許可を得なくてはなりませんし、販売する化粧品は、薬事法に基づいた許可されている成分(安全性の高い成分)のみを使用し、商品や説明書に全成分を表示する義務があるからです。いろいろと省略して説明しましたが、これだけでも許可を得ていない企業や人が簡単に作って売れるわけではないということが、なんとなくわかりますよね。

では雑貨はどうでしょうか?雑貨という扱いであれば、開業許可を得るだけですぐに売ることができます。さらに雑貨として販売する場合は、化粧品のように入れてはならない成分の規定はありません。自由な成分で、原材料等を安価に抑えたジェルネイルを作ることができるのです。







ジェルネイルをするなら化粧品のベースジェルを

ジェルネイルは爪という体の一部に使うものだからこそ、安全性が確保されていないものはのせたくはないですよね。ネイリストならジェルネイルについて学ぶ機会がありますが、自己流でセルフネイルをしている人は、自分の使っているジェルが安全かどうか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで2020年に、厚生労働省とNPO法人日本ネイリスト協会によって、『ジェルネイル製品の化粧品該当性』と『ジェルネイル製品表示ガイドライン』が定められました。
リンクはこちら⇒https://www.nail.or.jp/information/gelnail/index.html

ここで注目したいのは以下の2点です。

・ベースジェルは自爪にのせるものなので化粧品でなくてはならない。
・カラージェルやトップジェルはベースジェルの上からのせるものなので、商品に「直接人体につけてはならない」等の表記があれば、化粧品に限らず、雑貨に分類されるジェルでもよい。

このガイドラインによって、雑貨のジェルネイルを使ってもよいかどうかは、わかりやすくなったのではないでしょうか。そもそもネイリストとして働いている人は、お客さんに安全な施術をするためにも、以前から化粧品のベースジェルを使っていましたが、これを機にセルフネイラーの方も、ベースジェルは化粧品として販売されているものを使うことをおすすめします。

全成分はネットで確認しにくい

近年はプロのネイリストでなくとも、ジェルネイルは手に入れやすくなりました。セルフネイルが普及し、化粧品を売っている量販店や、ネットショップでも気軽に、そして安価に購入できます。しかし成分の表示については、商品に記載されているだけなのが現状です。化粧品登録済みか、雑貨として販売しているかは、ガイドラインの制定後かなりわかりやすくなっているものの、ネットでジェルの成分について調べるために公式サイトを見ても、特に記載がないことがほとんどです。これは雑貨のジェルに限らず、化粧品登録されているジェルでも同じです。ジェルネイルは化粧品なら絶対に安全というわけではないので、これでは成分が本当に問題ないのか、アレルギーになりやすい成分は含まれていないのかという点を調べるにはかなり不便ですよね。ちなみに化粧水やファンデーションといったスキンケアやコスメのサイトを見ると、全成分を表示しているのが基本です。ジェルネイルも、サイトで成分表示が当たり前になると、使う側も安心して購入を検討できるのではないでしょうか。

セルフネイラー向けのジェルネイルは化粧品?雑貨?

化粧品と雑貨のジェルネイルがあることを紹介してきました。セルフネイルで人気のネイル工房やイロジェル、100円ショップのセリアやダイソーのジェルは化粧品なのか雑貨なのか気になりますよね。以下でご紹介します。

ネイル工房

ベースジェル・トップジェルは化粧品登録済み、カラージェルの多くは雑貨品。

ベースジェル、トップジェルなどのクリアジェルは化粧品登録済みです。製品情報の欄を見ていただけるとわかります。ジェリージェルというクリアジェルのみ雑貨品です。

イロジェル

ベースジェルは化粧品登録済み、トップジェル・カラージェルが雑貨品。

クリアジェル3本セットが購入できます。広告文責の欄にベースジェルは化粧品、トップジェルは雑貨品と記載されています。

セリアのジェル

セリアのジェルはベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品となっています。

ダイソー

ダイソーのジェルネイルはベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品です。

プチプラ

ベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品登録済みのジェルです。

ベースジェル・トップジェルのほか、カラージェルも化粧品登録されています。初心者の頃は自爪や皮膚にカラージェルがついて硬化してしまうこともあるかと思うので心配な方は化粧品登録済みのカラージェルを使ってもいいかもしれません。

このようにメーカーそれぞれでベースジェルのみ化粧品登録済みで、カラージェルは雑貨品だったり、トップジェルも雑貨品だったりと様々です。ぜひこれからはジェルが化粧品か雑貨なのかも気にしてみてください。

安全にジェルネイルを楽しもう

今、私達の目で見える範囲の爪は、皮膚の死んだ細胞の塊なので、神経などはなく、自然治癒力もありません。だからこそジェルネイルやマニキュアなどの装飾をつけても、人体に支障がないのです。しかし爪の周りにある皮膚はとても傷つきやすいですし、甘皮の下にある爪母という部分が傷ついてしまうと、きれいな爪は生えてきません。お客さんの皮膚や爪母に悪影響を与えないためにも、ネイリストは正しい知識を得て、安全で適切な施術をする必要があります。セルフネイラーの方も、知識がなくジェルネイルを始めるのはリスクが高いです。健康に、安全にネイルを続けるためにも、使っているジェルは化粧品なのか、雑貨なのか今一度考えてみてはいかがでしょうか。







敏感肌にいい代表的な成分とは?

敏感肌用の化粧品に使われる代表的な成分があります。それは、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンです。

セラミドとは

セラミドは、肌の角質層に含まれる細胞間脂質の主成分です。細胞間脂質というのは、細胞と細胞のすき間を埋めて、細胞同士をくっつける役割をする脂質(油分)です。肌の乾燥によって不足するセラミドを、化粧品から補うことで肌のバリア機能を高めます。敏感肌用の化粧品には、特に欠かせない成分といってもよいでしょう。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は、水を含んで蓄える効果が高く、細胞の間をみたしてクッションの役目をします。肌をうるおしたり弾力性を保つ効果があります。

コラーゲンとは

コラーゲンは、細胞を繋ぎとめる役割があり、ヒアルロン酸同様に細胞の間を満たしてクッションの役目をしています。アンチエイジング効果で知られていますが、保湿効果にも優れた成分です。

セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンを同時に使うと、相乗効果により肌の保湿効果がより一層高まります。

敏感肌用化粧品に配合される成分

そのほかにも、敏感肌用化粧品には次のような保湿効果の高い成分が配合されています。

天然保湿因子

肌に含まれる保湿成分。アミノ酸、乳酸Na、尿素など。肌のバリア機能を高めたり、肌のうるおいを保つ。

プラセンタ

動物の胎盤。保湿効果や敏感肌の炎症を抑える効果がある。

グリセリン

アルコールの一種で肌にうるおいと軟らかさを与える。

スクワラン

肌に浸透しやすく保湿効果が高い。皮脂膜を修復する。

敏感肌に優しい植物成分

植物成分は合成成分と違って肌に優しく、敏感肌でも安心して使える成分です。メーカーの製品によって配合される成分は多少異なりますが、よく見かけるものを紹介します。

ユーカリエキス

セラミドの産生を促して肌のバリア機能を高める。消炎効果もある。

ライスパワーエキス

白米のエッセンスを発酵させて製造したエキス。保湿力がとても高い。

オタネニンジンエキス

血行促進、保湿、消炎に効果がある。

ヨクイニンエキス

ハトムギ種子の粉末。血行促進、消炎に効果がある。

クマザサエキス

クマザサの葉から抽出したエキス。抗菌、消炎作用がある。

コウキエキス

コウキの葉から抽出したエキス。抗酸化・消炎作用がある。

敏感肌にいいといわれる成分は、肌に刺激を与える心配の少ないものですが、人によっては肌に合わない場合もあります。化粧品を使う時には、パッチテストをして問題のないことを確認してくださいね。







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