2020年に日本テレビ系列で放送された「私たちはどうかしている」というドラマはご覧になりましたか?和菓子店を舞台に複雑な人間関係が入り交じるストーリーで、衝撃的な展開やシーンの数々が話題となりました。ドラマで使用されている和菓子の監修は、東京の老舗和菓子店「赤坂青野」の社長である青野啓樹さんと、赤坂青野の和菓子職人である菅喜博さんが務めています。出てくる和菓子は「わたどう和菓子」としてSNSを中心として人気を集め、ドラマを見ていたら和菓子を食べたくなったという人も多いようです!どら焼きや羊羹など、コンビニやスーパーでも手に入りやすい和菓子はたくさんありますが、わたどう和菓子のような見た目の美しいねりきりは、普段なかなか食べる機会がないですよね。生菓子、上生菓子など、一口に和菓子といっても様々な種類がありますが、違いについて知っている人は少ないようです。そこで今回の記事では、生菓子と上生菓子の違いや、和菓子の種類についてご紹介します!和菓子が気になる方はぜひ参考にしてください!そしてリアルなアートがかわいい、おいしそうな和菓子ネイルも一緒にご紹介します!
和菓子とは?
和菓子とは日本独特の発展をとげたお菓子を指します。なんと奈良時代から存在していることがわかっており、その頃は米や豆をすりつぶしてできたお団子などが主流でした。そして時代が進むにつれて、おまんじゅうや羊羹など和菓子の種類は続々と増えていきます。明治時代になると外国のお菓子が日本にも入ってくるようになりました。ケーキやクッキーなど西洋のお菓子と区別するために、大正時代に和菓子という名称ができたのです。和菓子は基本的にお米や豆をメインの材料として使い、洋菓子で多用される牛乳や油はあまり使いません。小豆餡が入っているものがとても多いので、和菓子といえば餡を思い浮かべる人も多いようです。
生菓子とは?
和菓子にも種類があり、「生菓子」「干菓子」「半生菓子」と3つに分かれます。文字だけでもなんとなくどんなものかわかりそうですが、それぞれに決まりがあり、主に水分をどのくらい含んでいるかで区別されます。
●生菓子
生菓子は水分を30%以上含むものを指します。例を上げるとおはぎやういろう、どら焼き、ねりきりなどは生菓子です。
●干菓子
干菓子は水分を含む量が10%以下のものを指します。かりんとう、おせんべい、らくがん、八ツ橋などは干菓子に含まれます。
●半生菓子
半生菓子は水分量が10%以上、30%以下のものを指します。最中、甘納豆、羊羹などは半生菓子です。
上記の3種類は和菓子だけでなく、洋菓子にも使われる分類方法です。水分量が多いほど傷みやすいので消費期限が短くなります。
上生菓子と生菓子の違いは?
生菓子が30%以上の水分を含んでいるものとわかったところで、上生菓子と生菓子の違いは一体なんだと思いますか?上生菓子とは簡単に言うと、生菓子の中でも特に上等なものを指します。上生菓子は造形が美しく、季節感のある見た目や、原材料として高級な素材を使って、手作業で作られたものがほとんどです。職人の技術が味と見た目に現れる上生菓子は、贈答品や特別な茶席に使われます。つまり上生菓子と生菓子の違いは、上等な生菓子として取り扱われているか否かということになります。
ちょっとした和菓子マナー
お茶の席で出される和菓子は、せっかくならマナーに沿って食べたいですよね。以下では知っていれば安心な、ちょっとした和菓子マナーをご紹介します!
●生菓子
生菓子には基本的にフルーツやお弁当に使われるピックのようなものが添えてあります。これは黒文字(くろもじ)という名前がついています。例えばねりきりの場合は、黒文字で一口サイズに切ったあと、プスリと刺して口に運びましょう。
●干菓子
干菓子はらくがんやおせんべいなど、黒文字では切れない硬さのものばかりです。大きいものはかぶりつくよりも、手で食べやすい大きさに割って口に運ぶときれいに食べられますよ。
●半生菓子
半生菓子はバリエーションが豊富です。羊羹は練りきりと同じように黒文字で一口サイズに切りましょう。どら焼きや最中は一口サイズになるよう手で割って食べるのがおすすめです。
上記のように和菓子を食べるには様々なマナーがありますが、実は「絶対にこの食べ方でなくてはいけない」というものではありません。食べ方がよくわからない場合は、和菓子を出した人に直接聞いてみてくださいね。
お中元、お歳暮、ギフトにもぴったりな注目和菓子
和菓子は日本人にとって非常に身近で、長い歴史のあるお菓子です。ところが、現在の日本では若い世代をはじめ、30代から50代の方も食べる機会が年々少なくなっているようです。確かに、筆者も思い返すと1年を通して洋菓子のほうが食べる機会が多く、和菓子は貰い物として頂くばかりで、自分自身が購入して食べることは非常に少ないです。また、誕生日やクリスマスなどのイベントも、洋菓子の代表格であるケーキを食べてお祝いしますよね。手作りお菓子も、思い浮かべるものはクッキーやマドレーヌ、パウンドケーキといった洋菓子が中心です。しかし、食べる機会が少なくなっている今こそ、お中元やお歳暮などのギフトとして贈るお菓子を探している方におすすめなのです。
●和菓子は季節を味わえる上品なギフト
和菓子は、季節を味わうためのギフトにぴったりです。例えば春は桜餅やわらび餅、夏は柏餅や葛切り、秋は栗や芋を使った羊羹、冬は練切やうぐいす餅のように、季節ごとに旬の素材を使った和菓子が数多くあります。旬のお菓子で季節を感じられるなんて、なんだかとても上品ですよね。お中元やお歳暮などのギフトに、季節感のある和菓子を贈るのも良いのではないでしょうか。
お中元では、爽やかな甘味が楽しめる「くず餅」「水ようかん」「錦玉羹(きんぎょくかん)」が人気を集めています。特に写真のような錦玉羹は、夏にぴったりで涼やかな透明感と、様々な素材を入れ込み、彩り豊かでかわいらしい見た目が特徴です。寒天、砂糖、水飴が主成分なので、小豆などの餡が苦手という方でも食べやすいようですよ。特に、透明な水槽で金魚が泳いでいるかのような錦玉羹は大変人気で、この他にもお花や草木、金箔を入れたものなどがトレンドです。老若男女問わず、味だけでなく見た目も楽しめるのが嬉しいですね。ちなみに、夏が旬の和菓子は水分量が多く、賞味期限が短い物も多いので、しっかり確認した上でギフトとして贈りましょう。
お歳暮では、「酒まんじゅう」「ねりきり」「うぐいす餅」がおすすめです。酒まんじゅうは餡を包む生地に酒種が入っているおまんじゅうで、生地の日本酒のような甘いにおいと、餡の濃厚さが楽しめる和菓子です。アルコールは飛んでいるので、お酒が飲めない人でも食べられます。また練切は1年中売られている和菓子ですが、梅の花や椿など、新春のお祝いにぴったりなモチーフで作られる冬に注目されることが多いです。また、春が待ち遠しくなるうぐいす餅は、演技の良い鳥といわれるうぐいすをイメージしたお餅です。年末年始の慌ただしくもおめでたい時期に、お歳暮として贈りたくなる和菓子ばかりですね。
上記のほかにも、「大福」「どらやき」「もなか」といった和菓子は1年中売られている人気の品です。冬の贈り物には「いちご大福」や「みかん大福」など、見た目もかわいいフルーツ大福がおすすめです。旬の果物が入った商品なら、季節感もしっかり演出できます。どら焼きも、秋冬ならホクホクと優しい甘さが特徴的な「栗どらやき」を、初夏なら抹茶餡や抹茶クリームの入ったどらやきが人気を集めています。そして大福、どらやき、もなかは、餡だけでなく、クリームやチョコレート、アイス、果物などを入れた物も数多く売られていますよね。和菓子の餡が苦手という方でも食べやすくなっているので、洋風にアレンジされた和菓子にもぜひ注目してみてください。
●和菓子は洋菓子よりもカロリー控えめ?
和菓子は乳製品や卵を使うものが少ないです。そのためカロリーの大半を占める脂質が控えめで、洋菓子よりも低カロリーなお菓子としても楽しめます。「食事のカロリーや脂質が気になるけど、お菓子も食べたい・・・」という方は、洋菓子ではなく和菓子を選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。特に「寒天」や「栗きんとん」「水ようかん」といった和菓子は、1つあたりのカロリーがかなり控えめ。食事制限中のちょっとした楽しみとして取り入れられますね。ただし、気をつけたいのがあくまで洋菓子よりもカロリー控えめというだけで、和菓子には砂糖、豆、小麦粉などの糖質が非常に多く含まれています。沢山食べるとカロリーオーバーになってしまい、糖質の取りすぎにも繋がるので、ダイエット中だったり、食事制限中の方は食べる量に気をつけましょう。
和菓子ネイルで和の雰囲気を楽しむ
様々なお菓子やフルーツをモチーフにしたネイルがありますが、和菓子をモチーフにしたネイルは大人かわいい仕上がりになりますよ♪以下ではかわいい和菓子ネイルのデザインをご紹介します!
出典:www.instagram.com(@taku.yajima)
3Dアートで再現されたねりきりモチーフがリアルでかわいいですね♡ゴールドがベースになっている、華やかな和菓子ネイルです♪和菓子モチーフは見た人から「かわいい!」と注目されそうです!
出典:www.instagram.com(@private_salon.palmtree84)
シアー感が今っぽいニュアンスネイルも、カラーの使い方次第で抹茶や餡のような和菓子ネイルに仕上がります!ポイントで輝く金箔がリッチな和菓子のようです♪シンプルなのでいろいろなコーデに合いそうですね♡
出典:www.instagram.com(@nail_smile25)
みたらし団子に言問団子、いちご大福のモチーフがリアルで美味しそうなネイルです♡3Dの和菓子モチーフは落ち着いた色合いの和柄ネイルにもぴったりで、お着物と合わせて楽しみたくなります♪
出典:www.instagram.com(@nailkayo)
落ち着いたシックな色合いが特徴的な和菓子ネイルは、フットネイルにもおすすめです♡こっくりとしたくすみカラーは、マグネットネイル特有の奥行きのある輝きで華やかな仕上がりです!
出典:www.instagram.com(@jidaten)
白餡のいちご大福に、白い皮の餡団子のような華やかな和菓子ネイルです♡マット仕上げなので和菓子特有の落ち着いた風合いが再現されています♪見ていたら思わず和菓子が食べたくなりますね!
和風のネイルは取り入れるのが少し難しく感じますよね。ですがかわいらしい和菓子アートやモチーフ、和風なカラーを少し取り入れるだけでもポップなネイルに仕上がります。思わず食べたくなる和菓子ネイルにぜひチャレンジしてみてください♪