2010年代半ばから、「アイラインがっつり」「ばさばさのつけまつ毛」「強めチーク」といったメイクから、色素薄い系メイクが主流になりました。ベースメイクはふんわりとした透明感を重視し、アイラインはブラウンのアイライナーで控えめ、まつげはナチュラルさ重視のマスカラを使うことが多いです。つまり「とにかく濃く!」というメイクは、少し古臭い印象になっています。しかし2020年ごろから、再び濃いめメイクが注目されているのです。アップデートされた濃いめメイクは「チャイボーグメイク」のような華やかさが特徴的です。コツやポイントを押さえて、今っぽい濃いめメイクをマスターしましょう!今回の記事では濃いめメイクのコツと、秋冬にぴったりなこっくり濃いめネイルカラーについてご紹介します!
古くならない、今っぽい濃いめメイクのコツを紹介!
しっかりメイクはお呼ばれやイベントのときだけということはなく、毎日メイクで取り入れるのが今の風潮です。まずは今っぽく仕上がる濃いめメイクのコツを、ベースメイクから順にご紹介します!色素薄い系メイクと使い分けたり、自分の好みに合わせて取り入れたりと、普段のメイクのバリエーションを広げてみましょう♪
ベースメイク編
●下地、ファンデーション
ベースメイクは「セミマットな肌」にするのがポイントです。リキッドファンデやクッションファンデを使うとセミマットになりやすいです。パウダーファンデを使う場合は、ルーセントパウダーを上から重ねてツヤ感をプラスしてみてくださいね。ただ濃いのが良いというわけではなく、透明感も残しつつカバーするのがポイントです。ファンデーションや下地は薄付きでナチュラルな物よりも、しっかりとしたカバー力があるものを選びましょう。コンシーラーでクマやシミなどアラを隠すのも大切です。リキッドファンデやクッションファンデを使う場合、コンシーラーは後です。パウダーファンデを使う場合はコンシーラーを先に使うことでカバー力がアップします。
●アイブロウ
眉毛は眉尻に向かって細く、そして眉尻が目尻よりも少し長くなるようにアイブロウペンシルで書きましょう。眉毛の真ん中から眉尻はアイブロウペンシルで型取り、眉頭から真ん中はアイブロウパウダーでふんわりと仕上げてください。自然で少し濃いめの眉メイクになります。ただし眉頭は濃すぎるとバランスが悪くなるので、眉頭が一番薄くなるように調整してくださいね。自然な眉にするには指やブラシでパウダーをぼかすことが大切です。
・アイブロウマスカラも大切
きれいな眉毛を描けていても色が髪のカラーとちぐはぐだと垢抜けない印象になってしまいます。明るめのブラウンなどに染めている場合はアイブロウマスカラで眉の色も合わせましょう。
カラーバリエーション豊富でサッと塗ればきれいに発色します。塗る時は毛の流れに逆らうようにブラッシングするときれいに色づきます。
ブラシが小さく地肌にカラーを付けずに塗りやすいタイプ。だまになりにくいテクスチャーなので自然な眉にすることができます。
●ハイライト、シェーディング
彫り深い外国人風を目指すなら、ハイライトやシェーディングを入れましょう。シェーディングはアイブロウパウダーを使って入れることもできます。濃すぎるとかなり不自然になってしまうので、ブラシに軽くパウダーを付けて、何回か重ねて濃さを少しずつ調節しましょう。シェーディングで特に印象が変わるポイントは鼻の付け根部分です。眉頭から小鼻の横までシェーディングを入れると、彫り深で印象的なノーズメイクができます。入れた後に何も付いていないブラシや指で境界をぼかすと自然なシェーディングになります。また、自分の肌の色にあったものを選ぶことも大切です。ハイライトは頬骨の高い位置、鼻頭、顎にのせましょう。自然に仕上がるクリームタイプやパウダータイプがおすすめです。
発色、ラメ、パールがきれいなハイライトパウダー。ひと塗りでツヤ感を出すことができます。カラーバリエーションがあるのでなりたい雰囲気で選んでみてくださいね。
リーズナブルな価格で人気のキャンメイクの肌の透明感を出せるハイライトパウダー。自然な立体感も出せる人気商品です。
落ちにくいクリームタイプ。スティックでサッと塗って指でぼかすと自然に仕上がります。4種類のカラーがあるので肌色に合うものを使いましょう。
パールやラメなしでマットなシェーディングパウダー。ブラシ付きできれいにぼかすことができます。リーズナブルな価格も魅力です。
ポイントメイク編
●アイシャドウ
アイシャドウは色の使い方やのせ方次第でガラッと印象が変わります。濃い色のアイシャドウを塗るだけでOKというわけではないので気をつけましょう。グラデーションでぼかすように、目全体を囲んで印象づけるのがコツです。ラメ感やパール感が強いアイシャドウよりも、マットなアイシャドウの方が彫り深で外国人風の目元が作りやすいです。ハイライトは上まぶた全体にのせた後、中間色を目全体に塗って囲みましょう。アイシャドウチップではなく、アイシャドウブラシを使うことでグラデーションが作りやすくなります。
また、リップをくっきりと濃いカラーにする時はアイメイクを抑えて単色のグラデーションにするのがおすすめ。パールが入ったベージュやブラウンのアイシャドウを乗せて指でなじませるとキラッとして抜け感が出ます。
・涙袋が重要
目の下、涙袋の部分がぷっくりとしていればいるほど大きな目に見えます。涙袋もしっかり作り込みましょう。上記のようにアイシャドウの中間色で全体を囲んでいれば、涙袋の陰の部分はすでに完成しています。その上に涙袋用の白やピンクのアイシャドウ、または涙袋ライナーを塗って明るい部分を作りましょう。
●アイライン
アイラインは引かないというメイクが流行していましたが、濃いめメイクにするならしっかりとアイラインを引きましょう。幅は細めで、目頭から目尻にかけ、まつげの際に沿うように書きます。目尻は少し伸ばすと猫目っぽく仕上がります。囲みメイクにしてしまうとケバい印象になったりこなれ感が出なかったりするので下のラインは引かず、細いラインで目尻に下まつげを数本書き込むのがおすすめです。ついつい黒を使ってしまいがちですが、カラーはダークブラウンやネイビー、ボルドーを使うことで濃すぎず、印象的なメイクになるのでおすすめです。
●マスカラ
マスカラはロングになるものやボリュームが出るものではなく、カール持続力が高いものを選びましょう。まつげはカールが下がっていると魅力が半減します。まつげが重たいとカールが取れやすいので、軽めに塗るのがおすすめです。マスカラを塗った後はまつげ同士がくっついて束にならないよう、まつげコームで梳かしましょう。
マスカラは厚塗りするとダマになりやすいので薄塗りにします。また、ブラウン系のマスカラを使うとフェミニンで優しい目元に、グレイッシュ系のカラーマスカラを使うとクールでスタイリッシュな雰囲気になりますよ。
●チーク
チークは濃く入れすぎると子供っぽい仕上がりになります。ピンクやコーラルなどのベーシックカラーのチークは薄く、頬骨を頂点にして斜めにささっと入れましょう。一方でベージュやブラウン、ラベンダーなどの珍しいカラーのチークはハイライトやシェーディング効果も期待できるので、少し濃いめに入れましょう。大きめのチークブラシを使って滑らせるように塗れば、ぼかしが効いて濃すぎないチークになります。
●リップ
リップは濃いカラーなら大人っぽい雰囲気に、薄めで自然なカラーなら若々しい雰囲気になります。好みの仕上がりに合わせて選びましょう。ぽってりとした女性らしいリップにするには、リップブラシでしっかりと縁取るのがポイントです。リップをリップブラシに少量取って、オーバーリップ気味に書きましょう。
濃いめメイクのおすすめリップカラーはツヤレッド系、マットオレンジ系です。レッドは真っ赤やパール入りのレッドが今っぽい濃いめメイクになりやすいです。パール入りのほうがレディな雰囲気になるので、エレガントさがほしい時にチャレンジしてみましょう。オレンジはマットなテラコッタオレンジやオレンジブラウンがお洒落です。女性らしさを残しながらモードでスタイリッシュな印象に仕上がります。
他にも赤みピンクは華やかになります。レッドと同じで塗るだけで濃いめメイク感を出せる色なので、アフター5でメイク直しする時に使ったりするのもおすすめですよ。
リップで濃いカラーやくっきりした色味にするならアイメイクやチークはベージュ系などの肌なじみの良いカラーでキラッとさせるだけにすると、ケバくなりにくいです。反対に、アイメイクを濃いめにするなら、リップカラーはベージュ系のヌーディーカラーで唇の色みを抑えるようにするのがおすすめです。メイクは引き算で考えると抜け感がでて今っぽいお洒落な雰囲気になります。
秋は濃いメイクでお洒落に!
2022年は濃いめなのにどこか抜け感のあるメイクが今っぽいです。薄めカラーも重ねすぎると濃くなり、なんだか古臭い印象になってしまうので、少しずつ色を足していくのがコツです。今っぽい濃いめメイクをぜひ試してみてください!
落ちにくいリップの塗り方
濃いめメイクでリップをくっきり塗る場合、落ちてきてしまうとせっかくのメイクが残念な印象になってしまいます。ティントじゃないリップでも落ちにくくなるリップの塗り方を紹介します。試してみてくださいね。
①リップクリームや口紅下地を唇のシワを埋めるように塗ります。唇が乾燥しやすい方は保湿力が高いものをぬるようにしましょう。
②リップブラシで縁取った後、ぽんぽんとしながら色を乗せます。
③ティッシュを唇で噛んで軽くオフします。
④もう1度重ね塗りします。リップをくるくるしながら塗ると綺麗に塗れます。
⑤濃く付きすぎてしまった場合は軽くティッシュオフして完成です。
このような塗り方をする以外にも落ちにくいリップを使ったり、コートを使ったりして持ちを良くするのもおすすめです。
マスクにもつきにくいリップティント。発色もよく1日しっかりとリップの色が付いています。濃いめメイクにおすすめのカラーはフィグフィグとジュジュブ。
落ちにくいリップとして大人気のリップモンスターおすすめです。リーズナブルな価格なので色違いでアイメイクに合わせて使い分けするのもいいですね!
こっくり濃いめネイルカラーに注目
秋冬だからこそ使いやすいこっくり濃いめカラーを、ネイルに取り入れましょう!おすすめカラーをご紹介します。
秋ネイルで定番のべっ甲ネイルについてこちらの記事でも紹介しています。
⇒秋ネイルにセルフでべっ甲のデザインにする方法!マニキュアでのやり方も紹介
●暖色系
ブラウンやボルドー、テラコッタなどの暖色系のカラーは手元に馴染みやすいです。ブラウンはアイボリーやイエローとの相性が良く、ブラウンのワンカラーにアクセントでアイボリーなどを使うと重たくなりすぎません。また、マニキュアならブラウンにオーロララメを重ね塗りしたり、ジェルならオーロラパウダーをかけたりすることでワンカラーでもニュアンスチェンジできます。華やかさをプラスしたい時におすすめです。
ボルドーはツヤ仕上げもマット仕上げも落ち着いた大人っぽい仕上がりになります。ゴールドのラメとの相性が良いので先端に少しだけラメを重ねたり1本だけラメのワンカラーにしたりするデザインがおすすめです。
テラコッタは夏にも人気ですが、秋はブラウンやゴールドミラーと合わせればシックなネイルにできます。オレンジ系の場合は暗めがおすすめです。フットネイルでもかわいいので秋もフットネイルする方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
透明なラメなので重ね塗りすると下の色が透けて見えます。いつものマニキュアに使ってもかわいくなりますよ!秋カラーとの相性も良いです。
ラインが引きやすい細筆タイプのゴールドラメです。ボルドーのワンカラーにラメフレンチにしたり、ブラウンの先端にラメラインを入れたりと様々な使い方ができます。
●寒色系
またネイビーやダークグリーンなどの寒色は大人っぽくクールな印象になります。どちらの色もホワイト系と合わせると上品な仕上がりになります。ゴールドのラメがけやスタッズを乗せるとシックでアンティークな雰囲気になり、シルバーならラメラインがスタイリッシュになります。ジェルネイルであれば、ミラーパウダーでアクセサリーネイルにするのがおすすめです。
他にもグレイ系カラーも秋に人気です。グレイカラーはレオパードや牛柄、パイソンなどのアニマル柄と相性抜群なのでモノトーンでまとめたり、ダークブラウンと合わせたりすると格好いい秋ネイルになります。
発色の良さと塗りやすさ、乾きの速さが魅力のオーピーアイのマニキュア。ネイビーにもグリーンにも合わせやすい色です。
セルフジェルネイルをしているなら1つは持っていて損しないアイテムです。お好みの色を選びましょう。ネイビーはゴールドもシルバーも合いますよ!
●迷ったらアースカラーがおすすめ
アースカラーは上記のようなカラーのほか、カーキや赤みのあるブラウンなども含まれます。秋らしいカラーが多いので迷ったらアースカラーで塗ってみるとこっくりカラーの秋ネイルになりますよ!こっくりしたカラーではありませんが、シナモンベージュのようなくすみカラーも落ち着いた雰囲気でオフィスネイルにおすすめです。チェック柄やニット、ツイードといった秋冬に人気のデザインをしても調和がとれるのでぜひ取り入れてみてくださいね。
チェックネイルについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒チェックネイルで秋の大人コーデ!トレンドのデザインやセルフでのやり方を紹介
深みのあるカーキ。普段あまり挑戦しない方もリーズナブルな価格なので試しやすいのが魅力のネイルホリックのマニキュアです。ゴールドとの相性が良いカラーです。
くすみ系のローズピンク。単色で全面塗りしても、ボルドーに合わせてもシックで大人可愛い指先に仕上がります。速乾ですが塗りやすいテクスチャーです。
春夏では使い方によっては重たく見える色も、秋冬は季節感に合わせたおしゃれなネイルに仕上がります。マニキュアなら様々な色を試しやすいですし、ネイルホリックやキャンメイクならプチプラで購入することができますよ。秋冬はこっくりカラーなネイルに挑戦してみましょう!