ホワイトネイルはワンカラーでシンプルなものを指すこと多く、爽やかで存在感のある仕上がりになります。しかしセルフでマニキュアを使ってホワイトネイルを作ろうとすると、ムラになってしまってなかなか大変です。そこで今回の記事では、ホワイトネイルをマニキュアで仕上げる時に大切なポイントをご紹介します。そして夏が近づくにつれ、太陽のまぶしさが一気にアップすると、美白ケアにも一段と力が入りますよね。ところがある調査によると、美白ケアをして効果が実感できたという人はわずか17%にとどまり、62%もの女性が美白ケアに失敗しているというのです。どうやら、しっかり美白ケアをしているつもりが実際は効果がない、いわゆる「つもり美白」になっている人が多いようです。美白成分も、シミ予防からできたシミを薄くするもの、肌のトーンを上げるものなど様々です。白い透明肌を実感するには、「美白成分の正しい知識」が必要だということがわかります。今回はこれら美白成分それぞれの、シミ解消の仕組みをご紹介します。
ホワイトネイルはどんなイメージになる?
ホワイトネイルをする人はどんな印象になるのか気になりませんか?色は清廉で無垢なイメージがあるのでブライダルネイルにも好まれます。もちろんカジュアルネイルでも人気のカラーです。ホワイトネイルのイメージは以下のようなものになります。
・おしとやか
・女性らしい
・清楚
・華やか
・スタイリッシュ
おしとやかで女性らしい雰囲気を出せます。デザインはシンプルなワンカラーの全面塗りや、カラーグラデーションがおすすめです。逆にパールホワイトなら華やかになります。派手さを抑えつつも華やかなネイルにしたいときにはパールホワイトのワンカラーをしてみてはいかがでしょうか。また、ホワイトネイルにミラーネイルなどを合わせるとスタイリッシュな印象にも仕上がります。ちょっとクールな雰囲気のネイルにしたい時はホワイトにワンポイントでミラーラインを加えたり、ミラーフレンチにしたりしてみてはいかがでしょうか。
ホワイトネイルをセルフでチャレンジ!マニキュアを塗るときのポイント
おしゃれで今っぽい雰囲気のホワイトネイルは、白という色の性質上マニキュアだとかなり塗りにくいです。マットなタイプでも、多少透け感があるタイプでも、筆跡が付いてムラになりやすいので、なかなかうまく行かないという意見をよく目にします。そもそも白をはじめ、パステルやベージュなど薄い色はどんなマニキュアでも塗りにくく、ムラができやすいのはご存知ですか?その難易度から、JNECネイル検定という、多くのネイリストが受ける資格の実技テストに「パールホワイトのマニキュア塗り」が入っているほどです。しかし逆から捉えると、「ホワイトのマニキュアがキレイに塗れればネイリスト並みの腕前」と考えられますよね。この機会にホワイトのマニキュア塗りをマスターして、きれいなセルフネイルができるようになりましょう。以下では、塗るときのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
①ベースコートで凹凸をなくす
爪に凹凸があると、溝にマニキュアが溜まりやすくなり、うまく色が乗りません。爪の凹凸はベースコートでカバーすれば、色素沈着の防止やマニキュアの長持ちにも繋がります。
②カラーは2度塗りで完成させる
1度塗りでもキレイに発色するマニキュアはありますが、ホワイトをはじめ、カラーのマニキュアはしっかり2度塗りで仕上げるのがおすすめです。まず1度塗り目では爪の形をしっかり取ることを優先して塗りましょう。色はかすれない程度に塗れていればOKです。そして2度塗り目でムラができないように、ふわっと爪全体を塗ります。力を入れずに、1度目よりも多めにマニキュア液を使うようにしてください。
③ツヤが出るトップコートでコーティング
トップコートはマニキュアの長持ちに繋がるだけでなく、色むらや凹凸をカバーする効果も期待できます。マットなトップコートではムラが目立ちやすいので、ジェルネイルのようにツヤが出るものを使用しましょう。
●ドロっとしている時はうすめ液
マニキュアは開封してすぐの新しいものは塗りやすいテクスチャーですが、開けてから時間が経ってしまったものはドロドロになっているときがありますよね。そんな時は「うすめ液」を使うとマニキュアがサラサラの状態に復活しますよ。使い方は簡単で、うすめ液を数滴ドロドロのマニキュアボトルに入れたら、マニキュアのボトルをしっかり締めて軽く振ってよく混ぜるだけです。一気にたくさん入れるとシャバシャバになってしまうので少量入れて様子を見ながら使いましょう。マニキュアでセルフネイルをする方は1本持っていると便利です。
スポイト付きで使いやすいです。
ボトルタイプで口先が細くなっているのでそのままマニキュアボトルに入れられます。
プチプライスで取り入れやすい。ドラッグストアやバラエティショップでも販売されています。
●塗りやすいおすすめのホワイトマニキュア
ホワイトのマニキュアの中で初心者の方にもおすすめの塗りやすいマニキュアをご紹介します。
ネイルサロンでもよく使用されているOPI(オーピーアイ)のマニキュアです。色ムラになりにくく塗りやすいテクスチャーが魅力。乾くのも早いので失敗しにくいので初心者にもおすすめです。
プチプラで取り入れやすいキャンメイクのホワイトです。しっかりマットなカラーなので2度塗りでパキッとしたホワイトネイルにできますよ。とりあえずホワイトネイルをしてみたい方に。
速乾がウリのサリーハンセンのホワイトマニキュアです。マニキュアを塗ってから乾くまでの待ち時間を短縮させたい方におすすめでセルフネイルの時短が叶います。発色も綺麗です。
ホワイトネイルをムラなく塗るのは一朝一夕では難しいです。まずは練習としてフットネイルで塗ってみても良いかもしれません。ホワイトがマニキュアでキレイに塗れるようになれば、他の色もきっと塗りやすくなるはずです。ぜひ練習しておしゃれなホワイトネイルに挑戦してみてください。
ホワイトネイルに他のカラーを組み合わせるなら
ホワイトネイルはお洒落で可愛いですが、他のカラーと組み合わせてみたいなという時もあるのではないでしょうか。組み合わせが可愛いカラーや、合わせる時におすすめのデザインをご紹介します。
●ピンク
ホワイト×ピンクは王道の可愛いデザインになります。ホワイトネイルをベースに、アクセントカラーとしてピンクを使うのがおすすめです。他にもチェック柄やツイード柄でピンクと白の組み合わせも人気で、秋から冬にオススメです。また、ピンクベージュのワンカラーの上にホワイトのカラーグラデーションをするデザインのことをベイビーブーマーといいます。こちらはもともと海外で人気のデザインですが、日本でも指が綺麗に見えるので根強いファンがいるデザインです。
●ブルー
ホワイトとブルーの組み合わせは爽やかで涼しげなので夏に人気です。スカイブルーに白で雲を描くデザインがメルヘンチックで可愛いです。雲はスポンジに白を取ってポンポンと叩くように色をつけると綺麗に仕上がりますよ。他にも水面ネイルでもホワイトは活躍します。水面ネイルをする時は、ブルーを塗った上にホワイトを量多めに塗って乾く前にクリアをポトッと落として行きます。そうするとクリアによってホワイトが押し広げられて水面のような印象になりますよ。スピード感が大事なので、自信がない場合はジェルでやってみてくださいね!
●イエロー
イエローとホワイトは春らしいデザインや、ひまわりネイルにおすすめのカラーです。春らしいデザインで特に人気なのはミモザネイルです。ホワイトのワンカラーにイエローの小さな花柄がとてもキュートに仕上がります。フットネイルでもおすすめのデザインなので春にやってみてはいかがでしょうか。また、クリームイエローとホワイトの組み合わせはナチュラルで優しげな印象になるのでカジュアル系が好きな方におすすめです。
●モノトーン・ブラウン系
写真のようにモノトーンやブラウン系で揃えるとシックでお洒落なニュアンスネイルになりやすいです。どんな服装にも合って、オフィスネイルでも素敵なので大人女性におすすめの組み合わせです。ぜひホワイトネイルがマンネリだなという時にやってみてください。また、ホワイトとグレーや、ホワイトとブラックの組み合わせはクールでスタイリッシュです。格好いいネイルがしたいけれど黒一色は派手かなという時にぜひチャレンジしてみてくださいね!
●ラメ
ホワイトネイルはラメと合わせるのもおすすめです。ゴールド系もシルバー系も似合います。他にもオーロラホログラムなどを乗せると涼しげな雰囲気に仕上がるのでおすすめですよ。マニキュアならホワイトネイルをした後にラメマニキュアを先端にサッと重ねるだけでもオシャレです!
ホワイトネイルはジェルもおすすめ
ここまでマニキュアでホワイトネイルをする方法をお話してきました。ホワイトは色ムラなく塗るのが難しいカラーなのがわかったと思います。マニキュアのホワイトは色ムラになりやすいにもかかわらず、少しずつ固まってきてしまうので何度も塗り直せないことが難しさに拍車をかけています。もし時間をかけてじっくりと塗りたいなら、ジェルを使うのがおすすめです。ジェルはオフが大変ということをデメリットに感じる方もいるかもしれませんが、ワンステップジェルの中にはピールオフが可能なものもあります。また、ベースジェルをピールオフタイプのジェルにすればシールのように剥がすことができます。気になる方はぜひジェルにもチャレンジしてみてくださいね!ジェルとライトを揃えればすぐに始められますよ!
ワンステップジェルの使い方はこちらの記事で紹介しています。
⇒ワンステップジェルのオフの仕方はどうやるの?落とし方によって2種類ある!
肌に馴染むベージュみのあるカラーです。持ちは1週間ほどですが、ペリペリとジェルリムーバーなしで剥がすことができます。
ジェルは硬化の際にライトが必要です。必ず購入しましょう。
ピールオフジェルです。いつものベースジェルの代わりにこちらをベースにすることでサンディングなしでジェルを付けることができるようになります。また、ペロッとはがせることも可能です。
メラニンができるメカニズム
表皮はケラチノサイト(角化細胞)やメラノサイト(メラニン細胞)で構成されています。紫外線を浴びると、これら表皮の細胞内では以下のメカニズムでメラニンが作られていきます。
①まずケラチノサイトが炎症を起こし、メラノサイトを活性化するプラスミンという物質を生成します。
②プラスミンの刺激を受けたメラノサイトでは、アミノ酸のチロシンに酸化酵素のチロシナーゼが働きかけ、メラニンとなります。因みに、チロシンはもともと無色です。それがチロシナーゼによって酸化されて薄茶色のドーパ、そして茶色のドーパキノン、最後に黒色メラニンへと変化していくのです。
③ケラチノサイトはそのメラニンを受け取り、細胞の核をメラニンで覆って紫外線から守ります。しかし外線を浴び続けメラニンがどんどん増えていくと、過剰になったメラニンがケラチノサイトに滞留し、やがてシミとなるのです。
美白成分3つのタイプ
私たちはあの手この手でシミと闘うわけですが、美白成分は主に次の3つに分けられます。
・予防美白
メラニンを作るメカニズムの中のどこかをブロックすることでメラニンを抑制する、つまり予防的美白をするもの。従来の美白成分の多くがこれに当たります。たとえばトラネキサム酸やカモミラETは、メカニズムの1のプラスミンをブロックします。2のチロシナーゼをブロックするのは、アルブチンやコウジ酸、エラグ酸、ルシノール、リノール酸など。
・還元美白
予防美白に対して、既にできてしまったシミを分解還元して美白するもの。ビタミンCやハイドロキノンがあります。
・自力美白
新陳代謝を活発にし、残留メラニンを古い細胞と共に速やかに排出します。肌本来の再生力を高めるという自然に沿った美白で、プラセンタやL-システイン、ビタミンB、炭酸ガスなどがあります。
新たな美白成分:その1
かつて白斑被害を生み出したロドデノールという美白成分は、2のチロシナーゼをブロックするタイプだったそうです。やはり肌本来の機能を妨害する働きには、どこかで無理が生じるのかもしれません。そこで今、新たなタイプの美白成分が登場しています。
・炎症防止で美白
メラニンの生成は、最初に炎症が起こることから始まります。この炎症のもとになるのが、紫外線が当たった時にケラチノサイトに生じる「ストレスたんぱく質(MIF)」です。MIFは炎症を連鎖的に起こし、メラノサイトを盛んに刺激してメラニン生成を促進してしまうのです。このMIFを抑制する成分として発見されたのが、トウキンセンカエキスやヤグルマギクエキス、ヤシャノキエキス、センプクカエキスです。炎症を起こさせないこと、これが最も初期段階でメラニン生成を阻止することになり、肌本来のメカニズムにも影響を与えずに済むのですね。
新たな美白成分:その2
・メラニンキャップ分解で美白
メラニンは一つひとつが密集してキャップ状の塊となり、傘のように細胞の核を覆って保護します。肌の機能が正常であれば、このメラニンキャップはやがて分解され、バラバラになったメラニンは自浄作用で消化されてなくなります。ところがこの時メラニンキャップの分解の邪魔をするのが、「VAMP1」というたんぱく質です。VAMP1が多いと、それだけメラニンが残ってしまいます。そこで開発されたのが、ビワ葉エキスから開発されたSCリキッド。SCリキッドはVAMP1を抑制し、メラニンキャップの分解をスムーズにしてくれるのです。
・保水力を高めて美白
肌が白く見えるためには透明感も大きな要素で、それには角質層が十分潤っていることが必要です。その鍵となるのが、ケラチノサイトを構成するケラチン線維。乾燥した肌ではケラチン線維が硬く縮まって、保水力が失われています。最近開発されたケラトNMFという成分は、ケラチン線維をふっくら分散させ、透明潤い肌を作ってくれます。
まとめ
従来の美白成分にプラスして、これら新成分を配合した美白化粧品が、各メーカーから続々登場しています。美白は女性の永遠のテーマ。だからこそ使い続ける美白化粧品は、効果的でかつ安全なものを選びたいものです。しかしまずは、食事や睡眠、ストレスに気をつけて新陳代謝を活発にし、自前の美白力を高めることが基本。その上で新しい美白成分にトライすれば、この夏こそ紫外線も怖くない肌が叶いそうですね。