料理好きの女性は多いと思います!しかし調理が終わった後の指の匂いが気になったことはありませんか?特に、にんにくや玉ねぎのような匂いの強い食材は、一度触るとなかなかその匂いは取れません。できれば人と会う前に、にんにくは切りたくないですよね。さらに、ジェルネイルをしていると、爪とジェルの間に匂いの成分が入り込むので、匂いがより残ってしまいます。というのも、ネイルサロンでの施術中にお客様の爪を削っていると、にんにくや香辛料の多い、韓国料理やカレーなどの臭いがすることがよくあります。もちろんそのお客様は、それまでの間に何度も手を洗い、時間もだいぶ経っているのにもかかわらず、しっかりと臭います。つまり、それほど指先には臭いが残りやすいということです。せっかくキレイにネイルをしても、デート中に爪先からにんにくや玉ねぎの匂いがしたら台無しですよね!今回は「臭いが気になってはいたけど、お料理は好きだし仕方がない」と諦め、自然に臭いがなくなるのを待っていた人にオススメの、消臭法をお伝えします。そして、最近朝なかなか起きられない・・・、肌荒れがひどい・・・など、最近スタミナ不足を実感することが多くありませんか?そんな時、頼りになるスタミナ食といえば「にんにく」です。にんにくには疲労回復以外にも多くの美容効果があり、女性にこそぜひ食べて欲しい食品なのです。今回は、最近疲れがちな女性達に役立つにんにくの効能も一緒にご紹介します。
料理の後の指先の臭いを取る方法
料理をする機会の多い人が気になるのは、にんにくや玉ねぎを切った後にプーンと臭う、指先のニオイです。どんなに手を洗っても簡単には取れないので、やっかいですよね。しかし女性たるもの、キレイにネイルをしている指から、いつまでもにんにく臭を放っているわけにもいきません。以下で、にんにくや玉ねぎなどの匂いの強い食材を触った後にオススメの、指先の消臭法をお伝えします。
●ステンレスを使って臭いを取る
ステンレスには、鉄イオンが成分に反応して臭いを引き離す作用があります。そのため、手を洗う時にステンレスのものを「手に擦りつける」だけで消臭効果が得られます。ステンレス製のものであれば何でも良いので、オススメはどの家にもあるスプーンです。手全体や爪の間など、スプーンなら細かいところまで擦りつけることができます。また、使った包丁を洗ったら、そのまま包丁をつたって流れてきた水で手を洗うのも効果的です。ニンニクの臭いは硫黄成分です。硫黄成分はスプーンや包丁から出る「鉄イオン」と結合することで、臭いを分解させることができるのです。
最近はステンレス製の石鹸も売っているので、料理が好きな人はキッチンに1つ置いておくのも良いかもしれません。
・ステンレス石鹸の使い方
水を流しながら30秒~60秒ほど手でステンレス石鹸を擦り合わせ、洗い流します。臭いが気にならなくなるまで、繰り返し擦り合わせていきましょう!ステンレス石鹸は臭い対策に特化した石鹸なので、殺菌効果や油分は落とす力はありません。食器の洗浄は別途洗剤を使って洗って下さいね。
●レモンやお酢で手を洗う
にんにくの臭いは酸性のもので中和することができます。そのためレモン汁やお酢をつけることで臭いが消えます。だたしお酢を使う場合は、お酢の匂いが残ってしまわないよう、水で薄めてから使いましょう。ちなみに、お酢はにんにくの臭いにも効果的ですが、特に有効的なのは「生臭さ」です。魚や肉の生臭さが気になる時は、お酢を使ってみて下さいね。
●お茶の葉を使う
茶葉の消臭・殺菌効果は有名ですよね。お茶を淹れた後の茶葉を、捨てずに手に揉み込んだり、馴染ませたりすることで、消臭・殺菌効果が得られます。
●歯磨き粉
歯磨き粉の消臭効果は、石鹸より強いといわれています。そのため強力な臭いには歯磨き粉が効果的です。爪の間に入ってしまった臭いは、歯を磨くように、歯磨き粉とネイルブラシを使って、しっかりとブラッシングしましょう。
どれも家にあるもので対応できますよね!手を洗ってもしばらくは取れない臭いだと諦めずに、ぜひ試してみて下さい。
気になるにんにくの臭いを手につけない方法
にんにくの臭いは強く、効果的な対処法をもってしても取りきれないことがあります。特にジェルネイルをしている人は、ネイルと爪の間ににんにくの臭い成分が入り込むと、そのまま洗い流すこともできず臭いが密閉されたままに・・・。こうなると指先から臭いが完全に消えるには数日かかることもあります。そのため本当はにんにく料理が好きだけど、切りたくないから使わないという女性は多いです。でもにんにくは美味しくて栄養満点な食材ですから、手ににんにくの臭いがつかないようにして料理しませんか?以下の方法で、指がにんにく臭くなることを回避できます。
●にんにくを冷凍する
冷凍することでカットした時に出るにんにくの汁が出にくくなり、臭いがつきにくくなります。また冷凍することで鮮度を保ったまま保存できますよ!
●手袋を使う
一番手っ取り早いのは、手袋を使って物理的に臭い移りを防ぐ方法です。
●トングを使う
食材を切る時に押さえている指先に、臭いは一番つきますよね。指先の代わりを「トング」にやってもらうのもおすすめです。
ジェルネイルをしている人には直接食材に触れる冷凍方法ではなく、手袋やトングのような道具を使った方法をおすすめします。自爪であれば、臭い成分を分解して洗い流すことが可能ですが、ネイルをしている場合はそういうわけにはいきません。ネイルサロンでも、にんにく料理をしてから2日~3日は経っているのに、ジェルネイルを削った時にプ~ンと臭うお客様はとても多いです。このように本人か気が付かないところで、目には見えないネイルの隙間に臭い成分が入り込んでいます。
ネイルをしている人はできるだけ手袋やトングを使うようにしましょう!
にんにくは古くからのスタミナ食
●にんにくの歴史
にんにくは中央アジアを原産とし、その歴史は古く、紀元前3200年頃の古代エジプトでは既に栽培が始まり、食用や薬用に利用されていました。ピラミッド建設の際に、労働者がにんにくを食べて過酷な使役に耐え抜いたという話もあるそうです。にんにくはエジプトからギリシャ、ローマへ、またインド、中国へと世界中に広まり、各国で滋養強壮や病気治療に活用されてきました。そして、にんにくが日本へ伝わったのは、「古事記」や「日本書紀」によると、8世紀の奈良時代のことです。しかし、強壮作用が煩悩を増長するという理由で、仏教界では禁じられていたこともあり、当時は食用というより、薬用や魔除けとして用いられていました。食用として普及したのは明治時代以降のことで、以来「元気が出る食べ物」として親しまれ続けています。
●にんにくの効能
にんにくには、次のような効能があるといわれています。
・疲労回復・滋養強壮
・殺菌・抗菌
・血行改善
・抗酸化作用
これだけの効果をもつにんにくには、一体どんな栄養が含まれているのでしょうか。
にんにくの栄養
にんにくには主成分の炭水化物、たんぱく質のほか、次のような栄養素がまんべんなく含まれています。
・アミノ酸
16種類のアミノ酸を含み、特に血行促進作用のあるアルギニンが豊富です。
・ビタミン
ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸をはじめとしたビタミンB群やビタミンCなど。
・ミネラル
カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セレンなど。
・食物繊維
水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。
特に際立っているのが、ビタミンB群の豊富さで、ビタミンB群は、精神安定やホルモンバランスの正常化、脂肪燃焼に深く関わる重要なビタミンです。中でもビタミンB6の含有量は、にんにくは全食品中ナンバーワンで、100g当り1.5mgと、マグロや牛レバーの1.5倍以上も含まれています。このように、にんにくは実に栄養豊富な野菜なのですが、それだけであのにんにくパワーは生まれません。実はにんにくの驚異的な効果は、にんにくならではの特有成分の働きによるものなのです。それは一体どんな成分なのか、にんにくの疲労回復効果を例にして、ご説明します。
にんにくの疲労回復効果
疲労回復に大きく関係するのが、「ビタミンB1」です。まずは、その働きについて詳しく見てみましょう。
●ビタミンB1の働き
・糖質をエネルギーに変える
エネルギー源として真っ先に使われるのが「糖質」です。そして糖質が分解されてエネルギーに変換される時に、欠かせないのがビタミンB1です。しかしビタミンB1は水溶性のため腸からの吸収が悪く、摂った分の多くが尿と共に排泄されてしまい、不足しがちです。ビタミンB1が不足するとエネルギーが効率よく作られず、疲労物質が溜まって疲れやすくなるというわけです。
・脳のエネルギー源を作る
脳の唯一のエネルギー源「ブドウ糖」は、ビタミンB1が糖質を分解して作られます。ビタミンB1が不足するとブドウ糖も不足し、脳が疲れて集中力の低下やイライラを招きます。このように、ビタミンB1は体や脳の元気のために欠かせないのですが、問題は吸収が悪く、体内に維持されにくいため常に不足しがちだということです。これを解決するのが、にんにくの特有成分「アリシン」です。
●アリシンの疲労回復効果
アリシンとは、にんにくの臭いと辛味の元となるイオウ化合物です。調理の過程でにんにくの細胞が壊れると、「アリイン」という物質が酵素アリイナーゼと反応してアリシンに変化します。次にアリシンはビタミンB1と結合し、「アリチアミン」に変化します。アリチアミンは脂溶性のため、単体のビタミンB1より断然吸収率が高く、しかも血中に長く留まるので疲労回復効果が持続します。豚肉のにんにく焼きが疲労回復に効くのは、にんにくによって、豚肉に豊富に含まれるビタミンB1が無駄なく吸収されるからです。このように、にんにくの高い疲労回復効果は、ビタミンB1の吸収を高めるアリシンの働きによるものなのです。
にんにくに含まれる成分の働き
アリシンの働きには、以下のような効果もあります。
・殺菌・抗菌作用
アリシンの殺菌・抗菌作用は、ペニシリンより強力といわれています。
・食欲増進と消化吸収促進
アリシンの特有の香味と辛味が食欲を高め、消化液の分泌と胃腸の働きを活性化します。
・抗酸化作用
活性酸素による老化を予防します。
また、アリシンは加熱により無臭の成分に変化し、さらなるにんにくパワーを発揮します。
・血行促進
毛細血管を拡張し、血液循環をよくします。
・滋養強壮
ビタミンB1の働きを助けて疲れをとり、性腺を活性化してスタミナを増強します。
・血液サラサラ
血液が固まるのを抑制し、コレステロールや中性脂肪を低下に役立ちます。
・解毒作用
体内の毒素を分解して排泄する働きがあり、肝機能を強化します。
女性こそにんにくを食べよう
女性は歳とともに、代謝やホルモンバランスが変化してきます。そんな女性に増えてくる症状にも、以下のようなにんにくパワーが効果を発揮します。
・肌老化
年齢とともに気になり出すシミやくすみ、シワ、たるみ。にんにくの血行促進作用が肌のターンオーバーを活性化し、シミやくすみを目立たなくする効果が期待できます。また、にんにくにはアリシンやスコルジニンをはじめ15種類以上の抗酸化物質が含まれています。これらが活性酸素からコラーゲンを守り、シワやたるみを改善します。
・冷え症
歳とともにエネルギー生産が低下し、体が冷えやすくなります。にんにくは血流をよくして体を温め、冷えを改善します。
・ダイエット
血行促進作用で基礎代謝を上げ、痩せやすい体を作ります。
・便秘解消
胃腸の活性化や血流がよくなることから、お通じがよくなります。
まとめ
スタミナがつくだけでなく、美と若さまで叶えてくれるにんにく。女性のなかなか抜けない疲れ、心身の不調、肌の衰えに、にんにくは素晴らしい効果を発揮します。そしてにんにくは、料理を美味しくする香味なので、休日前の夕食には、ぜひ、にんにく料理を思いきり楽しみましょう!