セルフでジェルネイルを楽しんでいたり、ネイリストとして働いている人のなかには、うっかり服にジェルをつけてしまったり、こぼしてしまったといった場面があるのではないでしょうか。筆者もセルフでジェルネイルをしていたら、ジェルがのった筆を服にくっつけてしまったことがあります。幸いにも黒い服に黒いジェルが少しついたというケースだったため、エタノールを染み込ませて拭き取ったところ、目立たなくなりました。しかしいつの間にか服についてしまったまま時間が経ったジェルは、エタノールでも洗剤でも落ちません。今回は、ジェルネイルの染み抜きは自分でできるのかという疑問について解説します。そしてお肌のシミ・シワは永遠の悩みですよね。肌が老化する原因は8割が紫外線といわれており、シミもシワもない肌を守るには、まずは紫外線対策が重要になります。ところが、新たに現われた女性の敵、それが近赤外線です。その肌への悪影響は、紫外線をはるかに上回るというのです。気づかないうちに日々、肌の奥深くで進行しているシミ、シワ、たるみは、手遅れになる前に何とかしましょう。日焼け肌老化の新たな敵、近赤外線とは?そして、その害を防いでくれる成分をご紹介します。
ジェルネイルが服についた!染み抜きってできるの?
ジェルネイルをしている時、うっかり服にジェルが付いてしまった!カーペットなどにこぼしてしまった!といったことはありませんか?革張りの椅子やソファなど、表面がツルッとしたものにこぼした場合は、すぐに拭き取れば問題ありません。しかし服やカーペットなどの布地にジェルをくっつけてしまうと、繊維の目が荒いので布地の中にまで染み込んでしまいます。うっかりジェルをつけてしまったら、まずは素早くエタノールで拭き取りましょう。ワイプなどにエタノールを染み込ませて、つまむように拭き取ってみてください。エタノールであれば、布地の変色はそこまで気にしなくて大丈夫です。ただし長時間エタノールをつけてしまうと、服の繊維が傷むので注意してくださいね。ちなみにアセトンやジェルリムーバーは揮発性が高く、拭き取る前に揮発してしまうので、エタノールよりも落ちにくいようです。
●ジェルネイルがついたまま放置した場合は?
うっかりジェルネイルをつけたまま放置してしまった服は、染み抜きが非常に難しいです。それはジェルネイルが服についたままだと、自然光などで固まってしまい、繊維の中に定着してしまうからです。繊維に定着してしまうと、強力な塩素系漂白剤を使ってもなかなか落ちません。またジェルは合成樹脂でできているので、樹脂を溶かすような薬剤でないと難しく、むしろ繊維の種類によっては薬剤が服ごと溶かしてしまう可能性もあるのです。何より、家庭で使う洗剤にはそういった強力な薬剤はありませんよね。どうしても服についたジェルを染み抜きしたい場合、クリーニング店にお願いするのがベターです。ただし染みの種類がジェルネイルということがわからないと、うまく染み抜きできないことがあるので、まずはスタッフに相談してみてください。最近はクリーニング店でも難しい染みを取り除いてくれる、染み抜き専門のお店もあります。そしてジェルネイルを取り扱う時は、なるべく汚れても良い服装や場所で行いましょう。
肌の深層まで到達する近赤外線
地球上に降り注ぐ太陽光を分類すると、可視光線が40%、紫外線が10%、そして近赤外線は30%となっています。私たちはなんと、紫外線の3倍もの量の近赤外線を浴びていることになるのです。しかし近赤外線が懸念されている理由は、量の多さだけでなく、肌への透過力の高さです。波長の短い紫外線は、たとえばUVBが届くのは肌の表皮まで、UVAでも真皮までです。それに対して近赤外線は圧倒的に波長が長いため、真皮を通り越し、さらにその奥の筋肉にまで到達します。その透過力の高さは、紫外線の比ではありません。しかしながら近赤外線はエネルギーが弱いため、影響力が小さいとしてこれまであまり重要視されずにきたのです。最近になって、近赤外線には直接かつ急性の影響は少ないものの、長い間には確実に肌老化を促進することが分かってきました。
近赤外線の影響
近赤外線の肌への悪影響としては、次のようなものがあります。
1.コラーゲン分解酵素の生成促進
真皮のコラーゲンを衰えさせる要因、コラーゲン分解酵素は、紫外線によって増加することがよく知られています。しかし「ポーラ」による研究では、紫外線より遅いタイミングではありますが、近赤外線にもコラーゲン分解酵素を増やす働きがあることが解明されています。
2.活性酸素の発生
近赤外線は、肌奥の細胞内に活性酸素を発生させます細胞内に生じた活性酸素は、DNAや周囲のたんぱく質を破壊し、細胞全体の機能低下を引き起こすのです。
3.熱の発生
近赤外線には熱を発生させる性質があり、これが活性酸素のDNAやたんぱく質の破壊をさらに促進させます。こういったダメージは肌の深層で進み、また近赤外線のエネルギー自体が弱いため、紫外線のように短時間で表面化するわけではありませんが、確実に肌の奥深くに蓄積されていきます。近赤外線は紫外線より怖いといわれるのは、このような理由があるからです。
どうやって防げばいい?
近赤外線の特徴は、じっくり時間をかけて肌を蝕むこと。何年、何十年か後に顕著な肌老化として現われるのが厄介なところですが、次の対策は、紫外線と同様に近赤外線にも効果があります。
・日傘や帽子で日光そのものを遮蔽する
・保湿を徹底する
しかし近赤外線が紫外線と違うのは、非常に透過力が高い点です。そのため、紫外線のように散乱剤や吸収剤で防御することは難しくなっています。そこで様々な機関で研究を続けた結果、行き着いたのが、「活性酸素の除去」が最も有効に近赤外線のダメージを防ぐということです。つまり近赤外線をアイテムで防止するなら、抗酸化成分の含まれた日焼け止めや下地がおすすめです。ビタミンC誘導体やコエンザイムQ10、アスタキサンチン、プラセンタといった抗酸化成分を、なるべく高濃度に配合したものを選びましょう。また「ポーラ」によると、「シャクヤクエキス」にコラーゲン分解酵素を抑制する効果があることが確認され、配合の化粧品も市販されています。
まとめ
実は家の中にいても、私たちは年中近赤外線を浴びています。テレビ、パソコンの液晶画面、電球など多くの電気製品から、近赤外線は発生しています。ですから抗酸化物質は肌に塗るだけでなく、体の中からも働かせたいものですね。新鮮な緑黄色野菜や果物、ニンニク、ショウガなどの香味野菜、大豆製品、お茶、海藻、キノコといった抗酸化食品をたっぷり摂れる食生活を心掛けましょう。紫外線の次は近赤外線と、女性の敵は後を絶ちません。さっそく今日から、強力な助っ人「抗酸化成分」で、近赤外線からお肌を守りましょう。