爪が割れたり欠けたりしている手はあまり美しくありませんよね。さらに寒い季節になってくると、ニットやセーターを着る機会が増え、割れた爪を引っ掛けてしまうこともしばしばあって厄介です。爪が割れたり欠けたりするのは、乾燥や栄養不足、化学薬品の影響などが挙げられます。割れた爪をそのまま放っておくと、どんどん乾燥が進み、爪の成長の妨げになりますし、なんと言っても見た目の印象が良くありません。今や様々な種類のネイルオイルが発売され、価格も安いものから高価なものまであります。しかし高価だからといって、本当に良いものとは限りません。直接肌に付けるなら、一番大切なのは安全で安心なものを使うことですよね。そこで今回は、完全自然派にこだわった、爪を強くするためのケア方法をご紹介します。また近年、自然派を意識した生活にシフトしていく人が多くなっています。そのため、重曹やクエン酸などを使った、エコ掃除を始める人も増えています。天然成分である重曹やクエン酸は、肌に優しいのはもちろん、水に流しても川や海などを汚さないので、地球にも優しく安心して使えるのです。今回は、肌の弱い人や自然派の人におすすめなお掃除アイテムである、重曹とクエン酸のそれぞれの特性と、その利用法についても一緒にご紹介します。
自然の力で爪を強くする方法
すぐに割れたり欠けたりしてしまう爪を、肌にも地球にも優しい自然のものを使って、丈夫な爪にしていきましょう!以下で完全自然派の人におすすめな、ネイルケアの方法をいくつかご紹介します。
●オリーブオイルを使う
オリーブオイルには、抗酸化作用と脂肪酸が含まれています。これらは、爪の健康を維持するために必要な栄養です。爪の乾燥予防と強化には、オリーブオイル1/4カップと、レモン汁5~10滴を使ったトリートメントがおすすめです。やり方は簡単で、小さめ目のボウルに、オリーブオイルとレモン汁を入れてよく混ぜ、その中に指を入れます。この時、爪全体~キューティクルまで、しっかりとオイルに浸るようにして下さい。10分ほど浸せばOKです。使い終わったオイルは、冷蔵庫で保存しておけば繰り返し使えるので、毎日このトリートメントは続けていきましょう。
●ココナッツミルクを使う
ココナッツミルクには、必須アミノ酸と脂肪酸が豊富に含まれていて、これらは爪の強化と成長に役立ちます。健康な爪の成長をより促すためには、ココナッツオイル1/2カップとビタミン豊富なレモン汁をレモン一個分用意し、ボウルに入れてよく混ぜます。指を入れて10分~15分ほど浸ければOKです。このとき手の甲まで浸せば、ハンドトリートメントにもなるのでおすすめです。
●重曹を使う
重曹の持つ高い抗酸化作用が、爪を弱らせる要因のひとつである真菌に効き、爪が割れるのを防ぐ効果があります。重曹の使い方は、水1カップに重曹大さじ1杯を入れ、よく混ぜます。この重曹水に爪を15分ほど浸ければOKです。週に2~3回程度行っていきましょう。
自然派のネイルケア用品って?
ネイルケアをしていく中で、ネイルオイルやハンドクリームが自然派の成分で出来ているかどうか気になる方も多いです。特に赤ちゃんや小さな子供がいる親にとって、子供にも優しい成分かどうかは重視したいところですよね。スキンケア用品やコスメにオーガニック・ヴィーガン商品があるように、ネイルでも自然派のネイルケア用品や、マニキュアが売られています。自然派のネイルケアは、SDGsの観点からもおすすめで、地球にも人にも優しいネイルが楽しめます。どんなアイテムがあるのか、まずはネイルケア用品からご紹介してまいります。
・アンドネイル オーガニックブレンドオイル
アンドネイルのネイルオイルは、100%オーガニック成分から出来ている、自然派ネイルケアをしたい方にぴったりな商品です。お肌のしっとり感を持続させるオリーブ油やホホバ種子油をはじめ、フルーツやフラワーからできたオイルも配合されています。香りも非常にナチュラルで、お花と柑橘系の精油をブレンドしたさわやかなフレーバーが特徴。幅広い年代の方におすすめです。
・ジャポネイラ ネイルケア 生の椿油
ヘアオイルやボディオイルとしても人気の椿油は、もちろんネイルケアでも大活躍。こちらのジャポネイラ 生の椿油 ネイルオイルは、商品名の通り生の椿油をメインに、ローズ精油もプラスした無添加の商品です。椿油は椿の種子から採取できる天然のオイルですが、実は日本国内でしか生産できず、採れる量も非常に少ない貴重な油なのです。椿油に含まれているオレイン酸は皮脂にも含まれているので、人の肌に馴染みやすいという特徴も。しっとり感が持続するので、乾燥が気になる季節の徹底ケアにおすすめです。
・fafra オーガニック ハンドクリーム
ネイルオイルだけでなく、ハンドクリームも併用して指先や手も乾燥を防ぎましょう。こちらはfafraというブランドから販売されている100%オーガニックのハンドクリームです。オーガニック認証機関から、オーガニック認証を取得しているという徹底っぷりで、安心して使用できますね。テクスチャーはサラサラなのに、塗った後はしっとり感が持続するので、ハンドクリーム特有のベタベタ感が苦手という方にもおすすめです。乾燥を防ぐ美容成分をたっぷり配合しており、カサカサの手もしっかり整えられます。
・japonmiel オーガニック マルチバーム
保湿バームは、ワセリンのようにほぼ固形で、体温でゆっくりと溶けるのが特徴的。マルチバームであればフェイス・ボディ・ヘアーまで全身保湿できるので、1つ持っておくと便利です。ハンドクリームやネイルオイル代わりにもなるので、お出かけに持ち運びたいという方にもおすすめ。こちらのjaponmielというブランドから販売されているオーガニックマルチバームは、ニホンミツバチのミツロウをたっぷり配合し、添加物をカットしています。カサカサが気になる部分に重ね塗りしたり、水仕事前に塗ったりと、幅広く使えてしっとり感も持続します。
自然派マニキュアでセルフネイル
本来マニキュアは、揮発性の高い成分や定着をよくするための成分など化学物質がたくさん入っています。諸外国では有害物質とされている成分が、日本のマニキュアには入っているというケースもあり、ベーシックなマニキュアは自然派のネイルを楽しみたい方には不安になってしまうかも。しかし近年はオーガニックで、有害物質をカットした安心のマニキュアも売られるようになりました。人気の商品を下記でいくつかご紹介します。
・Kure BAZAAR(キュアバザー) ネイルカラー
パリ発のネイルブランドであるキュアバザーは、なんと90%が天然由来成分でできた地球に優しいマニキュアを販売しています。爪にとって有害物質の可能性がある成分も10個をカットし、自爪への影響も心配せずに使えるのが嬉しいですね。速乾性が高く、発色も良いのでセルフネイルを続けやすいという口コミが多数あります。おしゃれなカラーバリエーションで日常の爪を彩ります。
・sundays(サンデイズ) ネイルポリッシュ
サンデイズはニューヨーク発のネイルブランドで、こちらのネイルポリッシュはサロンでも使われているプロ用の製品です。シンプルでおしゃれなボトルと、見たままの発色が特徴的。多くのマニキュアに含まれている有害物質の10種類を徹底カットし、オーガニックでありながら使い心地も抜群なのです。ハケは塗りやすいように丸くカットされているので、日本人の爪にもおすすめ。
重曹はエコ掃除必須アイテム
重曹は、天然の無機物質で「炭酸水素ナトリウム」といいます。海水や地中の鉱床、体内にも存在する物質で、お掃除だけではなく、古くから料理や消化を助ける働きを利用した胃薬など、様々な用途で使われてきました。重曹は、弱アルカリの性質で、油汚れや手あかなどの酸性汚れを中和させ、汚れを落としやすくしてくれます。また、研磨作用や消臭作用もあるので、クレンザーとして利用したり、脱臭剤として下駄箱やクローゼットの中に入れて、使うこともできます。重曹は、3通りの使い方ができます。1つ目は粉のままふりかける、2つ目は水に溶かした「重曹水」として使う方法、そして3つ目は水を少量加えてペースト状にして使う方法です。拭き掃除には重曹水、こびりついた油汚れやぬめりには、粉のままかけてクレンザー代わりに、また頑固な汚れにはペースト状の重曹で湿布して使うと効果的です。
嫌なアンモニア臭もクエン酸でスッキリ
クエン酸は、梅干しやレモンなどに含まれる有機酸の一種です。疲労回復や、肩こり、筋肉痛の予防に効果があるとされ、サプリメントの成分としてもよく使われています。石けんカスや水アカなど、アルカリ性の汚れを分解してくれるので、水回りの掃除に大活躍します。アンモニアもアルカリ性なので、トイレ掃除に使うと掃除+消臭が手軽にできて便利です!クエン酸は、そのまま粉で使うか、水に溶かした「クエン酸水」として使うかのどちらかがオススメです。そして水アカには直接振りかけて、こすり洗いをするのが効果的です。クエン酸水は、スプレーボトルに入れて、いつでも使えるように準備しておくと便利ですよ。汚れの気になる場所にスプレーして、気軽に拭き掃除しましょう!またお酢の主成分の酢酸は、クエン酸と性質が似ているので、掃除に使うことができます。水で5~6倍に薄めて酢水として使えば、クエン酸水と同じような効果を得られます。
油汚れには純石けんもおすすめ
重曹とクエン酸はエコ掃除の2大アイテムですが、油汚れには石けんもおすすめです。石けんの主成分である界面活性剤は、油汚れを乳化させて落としやすくしたり、汚れを浮き上がらせる性質があります。石けん液を作り、スプレーボトルに入れて使いましょう。市販されている石けんの中には、合成界面活性剤や香料、防腐剤などが含まれたものがありますが、肌や環境への影響を考えて、化学物質不使用の純石けんを選ぶようにして下さい。
重曹やクエン酸、純石けんは、天然成分から作られており、添加物もありません。それぞれの特性を理解して使用していれば、合成洗剤がなくても家中の掃除が可能です。環境を汚染しないということは、肌への刺激も少ないということですよね!お掃除には、重曹・クエン酸・純石けんなど、安心で安全なナチュラル素材を使って家中をピカピカにしましょう。