マニキュアでもジェルネイルでも、つけると爪に圧迫感を感じる人は少なくありません。昔は「ネイルのせいで爪が呼吸できなくなってしまい、圧迫感を感じる」と言う人もいました。しかしネイルが普及した現在では、爪が皮膚のように呼吸をすることはないと知っている人が増え、あまり聞かなくなりました。ちなみに、爪は皮膚が角質化したもので、すでに死んだ細胞のため呼吸をすることはありません。しかし、息苦しいと感じるような圧迫感がある人が大勢いるのも事実です。死んだ細胞にネイルをしているはずなのに、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?今回は、ネイルをすると爪に圧迫感を感じる理由と、圧迫感を感じにくいおすすめのネイルをご紹介します。また、ストレスというと、人間関係や仕事などの精神的ストレスに目が行きがちですが、実は大半の女性がある身体的ストレスに長年晒されていることをご存知でしょうか。それは「下着の締め付け」です。お化粧は落としても、下着は一日中当たり前に体に着けているものですよね。パンツのゴムは一日中お腹周りを圧迫し、気づかないうちにストレスを与え続け、様々な心身の不調をもたらします。最近なんだか身体の調子が悪い・・・、その原因が意外にも下着の締め付けによるものかもしれません。今回はパンツの締め付けが身体に及ぼす影響と、近年密かに注目を集めているおすすめのパンツも一緒にご紹介します。
ネイルで爪に圧迫感を感じる理由
マニキュアをつけたり、ジェルネイルをつけていると、爪に圧迫感があってなんだか変な感じ、自爪でいる状態と比べると、なんだか違和感がある、といった意見をよく見かけます。もし、ネイルをつけることが自爪に悪影響を及ぼすのなら・・考えるだけで不安になってしまいますよね。ですが、1つ安心出来るのが「爪は皮膚呼吸をしていない」という点です。そもそもカエルやミミズといった動物は皮膚呼吸をしていたり、肺呼吸と一緒に行っています。ですが人間は皮膚呼吸の機能があるとはいえ、肺呼吸と比べると1%にも満たないのです。人間は皮膚呼吸ができないせいで皮膚や体調が悪くなるといったことはなさそうです。
そして、爪はそもそも皮膚呼吸をする機能はありません。ですが、爪自体が水分を保ったり、水分を蒸発させる作用はあります。水分を蒸発させることを蒸散といいますが、この作用がうまく働いていないと、爪に水分が保たれなくなり、ネイルをつけていて爪に圧迫感を感じることがあるようです。
爪は日頃から爪の下にある皮膚や、手を洗ったりお風呂に入ったりして、水分がどんどん与えられています。そして爪から蒸散しているのですが、爪にジェルネイルやマニキュアをつけていると、爪を通して蒸発するはずの水分が、ジェルネイルやマニキュアで蓋をされてしまい、爪自体の水分量が多くなります。すると、爪先が重いと感じたり、窮屈だったり、熱がこもっているように感じることもあるのです。
他にもジェルネイルやマニキュアは、固まる(乾く)時に縮むものがほとんどです。マニキュアなら自然乾燥をさせている時、ジェルネイルならライトを当ててジェルを固める時ですね。どちらも液体から固体に変化するので、そのタイミングで縮んでいるのです。マニキュアやジェルが縮むと、爪からもわずかにその変化を感じ取れます。その動きから、爪に圧迫感を覚えるというケースも考えられます。
マニキュアの場合は、塗ってすぐに圧迫感を感じる人は少なく、塗り終わってしばらく経ってから徐々に爪に違和感を覚える人がほとんどです。そしてジェルネイルの場合は、ライトで急激に硬化させるため収縮のスピードが早いので、マニキュアよりも強い違和感を覚える人が多いです。指先は敏感なため、わずかな変化も感じ取ります。ただ、ネイルで感じる違和感は、特に体に大きな問題もないため、慣れれば感じなくなることがほとんどです。
圧迫感を感じにくいおすすめネイル
「それでも、どうしてもあの圧迫感が耐えられない・・・」そんな人もいると思います。でも、たまにはネイルしたいですよね!そのような人のために、以下でおすすめのネイルをご紹介します。
●ジェルネイルの場合
ジェルネイルの場合、ジェルがカチカチに固まるという性質上どうしても熱や圧迫感を感じやすいです。圧迫感がなくジェルを楽しみたい方は、ジェルの性質にこだわったメーカーを選んだり、そのメーカーを取り扱っている専門サロンへ行きましょう。
圧迫感なくジェルネイルを楽しみたいかたは、強度を重視したハードジェルよりも、フィット感を重視したソフトジェルのメーカーを選ぶ必要があります。ソフトジェルの中でも特に優しいつけ心地として人気のジェルが「カルジェル」です。
カルジェルは、ライトで硬化した後の固さが、固くなりすぎず、自爪の固さに近くなるように作られているジェルメーカーです。そのため、ハードジェルに比べると強度は低くなりますが、つけ心地は優しく、自爪にしっかりとフィットし自然な仕上がりになるのが特徴です。
また、爪の蒸発作用を邪魔しないように、爪の下の皮膚から爪とジェルを通して水分が蒸発するように作られているので、爪への圧迫感がほかのジェルに比べてほとんどなく、軽い付け心地が楽しめます。ジェルで感じる強い圧迫感が苦手な人は、「カルジェル専門サロン」を試してみて下さい。注意して欲しいのは、カルジェル取り扱いサロンではなく「専門サロン」を選びましょう。取り扱いサロンでは、カラージェルなど一部のジェルにカルジェルではないものを使っているかもしれないからです。ベースジェルからトップジェルまで、全てカルジェルで仕上げてくれるサロンに行ってみてくださいね。
●マニキュアの場合
ネイルをすると爪に圧迫感がでる主な要因は、
1.爪の表面にネイルで蓋をすることで水分が蒸発できなくなる。
2.乾く時にわずかに収縮する。
ですが、今回ご紹介するマニキュアは、水蒸気や酸素を通し、乾いても収縮しにくいため、爪の圧迫を抑えることができます。また、塗ることで爪がもつ保湿保持機能を高める成分も配合しているので、爪の乾燥を防ぐことができるマニキュアです。
・オサジ(OSAJI)コンフォータブル ベースコート
爪のうるおいを守り、速乾性に優れたスキンケアブランドから発売された、爪に優しいマニキュアです。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
下着の締め付けによる弊害
●自律神経のバランスを崩す
締め付けというストレスは交感神経を緊張させ、これが慢性的になることで女性ホルモンの分泌も乱し、次の症状に繋がります。
・イライラや不眠
・生理不順、生理痛
・便秘
●血液循環を妨げる
交感神経の緊張は血管を収縮させ、さらに締め付けは物理的にも血管を圧迫し、血流を悪くします。その影響は皮膚だけでなく臓器、脳と全身に及び、次のような症状を引き起こします。
・冷え
・肩コリ、頭痛
・肌の衰え
●リンパの流れを妨げる
いつも脚がむくむという方は、ぴっちりしたパンツを履いていませんか?太腿の付け根にはリンパ節があります。パンツのゴムはこの部分も締め付けてリンパの流れを妨げるため、むくみやセルライト、肌トラブルの原因にもなってしまうのです。
締め付けをやめると
昔流行った「ノーパン睡眠法」をご存知でしょうか。寝ている時にパンツを履かないことで、副交感神経の働きが高まってリラックスして眠れ、健康になれるというものです。このノーパン睡眠で得られる効果は、
1.熟睡ができて、成長ホルモンの分泌が高まる
2.血液循環がよくなる
3.皮膚呼吸が活発になる
肌に密着していたパンツを脱ぐとストレスから解放されるだけでなく、肌が空気に晒され「皮膚呼吸」が盛んになります。皮膚も呼吸によって新鮮な酸素を取り入れ、老廃物を排泄しています。皮膚呼吸が盛んになることで皮膚の代謝が活発になり、さらに全身の代謝促進に繋がるのです。以上3つの効果によって新陳代謝の活性化、心身の不調の改善、そして美肌などの美容効果が期待できます。ちなみに、代謝が活発になることで熱が生まれるため、ノーパンで寝ても寒いということはないそうです。
ふんどしパンツが身体に良い?
とはいえ、一日中ノーパンで通すことはさすがに難しいですね。そこで登場したのが「ふんどしパンツ」です。ふんどしパンツは太腿の付け根周りのゴムがなく、お腹周りのゴムは代わりに結べる紐になっています。ゴムの圧迫と擦れでできるビキニラインの黒ずみも、これで解消できます。全く圧迫感なしで通気も良いため、一度履いてみると、履き心地は快適だと言う人が多いです。ぴったりしたパンツは体を締め付けるだけでなく、通気性の悪さから、蒸れによる病原菌の繁殖という衛生面でのデメリットもあります。本来のふんどしのイメージではなく、最近では結ぶ必要がなくそのまま履くことのできるデザインも出ています。普通のパンツの感覚で履けるオシャレなものが多いのも、人気の理由の一つです。下着もフィット感優先のおしゃれ志向から、体に負担をかけないものに変化しつつあるのですね。
まとめ
18~59歳の女性の「下着に関する意識調査」では、その答えは「好みでない下着をつけると気分がよくない」が79.8%、「外から見えなくても下着はこだわるべき」が72.3%、「下着には夢を感じる」が40.5%という結果が出ています。女性の下着へのこだわりぶりが覗えますね。しかしその下着が、実は体に重大な悪影響を与えているとしたらどうでしょうか。パンツのゴムの圧迫は、長年の慣れから気にならなかっただけで、取り除いてみると様々な弊害があったことに気づくことが多いです。裸で寝るという有名人には、あのマリリン・モンローやデヴィ婦人、叶姉妹などがいます。彼女たちの若さと美しさは、ノーパンやふんどしパンツ効果の一つの証明なのかもしれません。身体をリラックスさせるためにも、一度試してみてはいかがでしょうか。