セルフネイルが一般的になってきた今、ただマニキュアやジェルネイルを塗るネイルから、もう少しステップアップしたい、もっときれいな仕上がりで、持ちも良くしたいと考える方が多いのではないでしょうか。セルフネイルのクオリティをアップするには「ネイルケア」をプラスしましょう。ネイルケアには爪の長さや形、表面の整えに、甘皮処理も含まれています。爪の長さや形は、爪やすりを使うことで比較的簡単にケアすることができますが、甘皮処理というとどんな道具が必要で、どのようにケアすれば良いのかわかりにくいですよね。そもそも甘皮処理はなぜするのでしょうか。そこで今回は、甘皮処理はなぜするのかと、初心者向けの道具やケア方法をご紹介します。実は甘皮を切りすぎてしまうのはNG行為なので、正しいケア方法を覚えておきましょう。
甘皮処理は必要なの?
はじめに申し上げておくと、甘皮の処理は絶対に必要なわけではありません。甘皮には爪を作る部分である爪母をいう部分を守る役割があります。しかし、甘皮が伸びすぎて爪全体にくっついているルースキューティクルがあると、甘皮が伸びているとササクレができやすくなったり、爪が乾燥してしまったりします。このようなことを防ぐために甘皮処理をしたほうが爪の状態をよく保つことができるのです。
●甘皮ケアをしたほうがいい場合
・セルフネイルをする
・自爪をきれいに見せたい
・ササクレが多い
・セルフネイルをする
セルフネイルをしている場合はマニキュアでもジェルネイルでもしっかり甘皮処理を行ったほうがいいです。なぜかというと、例えば根元にルースキューティクルが残っていると根元のラインを綺麗に取ることができません。また、表面に残っている場合はジェルやマニキュアを塗った時に凹凸になってしまうことがあります。このようなことを防ぐためにもセルフネイルをしている方はしっかりと甘皮処理をすることが大事です。
・自爪をきれいに見せたい
ネイルを塗っていなくても自爪のケアをしている人は多いですよね。ルースキューティクルが残っている爪はくすみがちに見えてしまったり、ササクレができやすくなったりするので、せっかく自爪をきれいに整えていても印象がイマイチになってしまうことも。また、甘皮処理をすると爪のピンクの部分が長く見えるようになるので縦長の爪にすることができます。エメリーボードで自爪の長さと形を整えた後はセットで甘皮処理も行いましょう。
・ササクレが多い
ルースキューティクルが残っていると爪が乾燥しやすくなり、ササクレができやすいことがあります。後述しますが、甘皮処理のやり過ぎもササクレや炎症の原因になりますので程よくやることが大事です。月2回程度の頻度で適切に甘皮処理をすることでササクレのない指先にすることができますよ。
甘皮処理で甘皮を切るのはNG
ネイルケアというと、爪の長さ・形の整え以外に、爪表面をなだらかにするバッフィング、甘皮周りをクリーンにする甘皮処理があります。この中では甘皮処理が特に難易度が高く、セルフネイル初心者がどのくらいまでやっていいのか迷いやすい箇所です。先に結論からお伝えすると、キューティクルニッパーを使って甘皮を余すことなく切ってしまうのは基本的にNGです。そもそも甘皮は甘皮の下にある「爪母」という部分を守るためにあります。爪母は簡単に言うと爪を作り出す部分で、爪母が傷ついてしまうと爪が伸びにくくなったり、伸びてきた爪が凸凹になってしまうのです。さらに甘皮を切りすぎてしまうと、甘皮に近い部分の皮膚が傷ついてしまい、ささくれができたり、腫れてしまうこともあります。甘皮は切らないようにケアしていきましょう。
簡単な甘皮処理の仕方
今回は切らない甘皮処理の仕方をご紹介します。
●必要なもの
・メタルプッシャー
・キューティクルリムーバー
・ガーゼ(またはウェットティッシュ)
・フィンガーボウル(指先5本が入る器)
・お湯、または水(指先をつけられる温度のもの)
・タオル
①甘皮周りにキューティクルリムーバーを塗って馴染ませます。
②フィンガーボウルにお湯、または水を注ぎ、指先を5分ほど浸します。
③5分経ったら指を出し、タオルで水分を拭き取ります。
④メタルプッシャーを使って甘皮を押し上げます。力が強すぎると怪我に繋がるので注意しましょう。メタルプッシャーを使った時に出てくる白いカスのようなものが「ルースキューティクル」です。
⑤指先にガーゼを巻きつけて、爪表面に付いたルースキューティクルを拭き取れば、甘皮処理の完了です。
甘皮は切らなくても、押し上げてルースキューティクルを取り除くだけでケアができます。最後にネイルオイルを甘皮周りに塗り、ハンドクリームを手全体に塗って保湿しましょう。
甘皮を押し上げる時に使用します。力を入れすぎると皮膚を傷つけてしまうおそれがあるので力加減や角度には十分注意しましょう。
甘皮を柔らかくする溶剤です。ハケタイプなのでサッと甘皮部分にぬることができます。
キューティクルニッパーは上記では使用していませんが、角質などを除去することもできるので持っていると便利です。
メタルプッシャーとキューティクルニッパーがセットになっているものも販売されています。
●角質になったガチガチの甘皮は切ってもOK
甘皮処理を今までほとんどしたことがなくて、甘皮が長く伸びている、さらにガチガチに固くなって角質化している場合は、キューティクルニッパーを使って切ってもOKです。やり方は上記の方法とほぼ同じで、キューティクルリムーバーを塗布し、水やお湯でしっかり指全体をふやかし、プッシャーで押し上げ、甘皮が柔らかくなっている状態で切りましょう。切りすぎないように、少し根本の甘皮を余らせてくださいね。どのくらい切ればいいのかわからない場合は、ネイルサロンでウォーターケアをしてもらうのがおすすめです。一度切ってもらった後に、セルフで甘皮ケアを定期的に行えば、甘皮が固く角質化するのを防げます。
フットケアは角質ケアもしよう
フットネイルをしない方でもする方でも、夏はサンダルを履くという人は多いですよね。足元がでる靴を履く時に気になるのが角質と甘皮ではないでしょうか。甘皮ケアに関してはハンドと同じやり方でOKですので上記で紹介したやり方でやってみてくださいね。フットの角質ケアはネイルサロンのフットメニューの中でも人気のメニューで定期的に行いに来る方もいますよ。セルフネイルでのフットの角質ケアはフットファイルをいうものを使用します。以下でフットケアのやり方をご紹介します。
●フットファイル
雑誌でも紹介されることがある人気商品です。粗い面と細かい面で使い分けができます。水で丸洗いできるので清潔を保てます。
握りやすさを考えた形状です。ステンレス製なので摩耗しにくく、長く使えます。もちろん丸洗いできるので衛生的にもばっちりです。
●フットケアのやり方
①足をフットバス(足浴)に入れるか、お風呂に入っている時に行います。
②濡れた足の水気を軽くタオルで拭き取ります。
③フットファイルの目の粗い方で角質を擦っていきます。
④水気がなくなってきたら軽くフットファイルを湿らせて更に擦っていきます。1回で完全に硬い角質を取りきることはできないのでやり過ぎには注意しましょう。
⑤ある程度角質が取れたら次は目の細かい方で擦っていきます。柔らかい皮膚のところと角質があった皮膚の境目をなめらかにするようにこするのがおすすめです。
⑥細かい目の面で整えたらこれでフットファイルの使用は終わりです。足を良く洗い流して水気を拭き取ります。
⑦最後にしっかりとクリームで保湿してこれで角質ケアが完了です。保湿ケアは角質ケアをしない日も行うことで柔らかい状態をキープしやすくなります。
●ネイルサロンでのフットケア・角質ケア
フットバスに足を入れて角質や甘皮を柔らかくした後に角質ケア、ネイルケアを行います。またネイルサロンのフットケアコースはスクラブやパラフィンパックがついていることもあり、しっかりと角質・甘皮ケアをした後に保湿も行ってくれるのでおすすめです。フルコースだと6000~7000円前後しますが、キャンペーン価格で4000~5000円程度にこともあるのでお近くのネイルサロンのメニューをぜひチェックしてみてください。
●フットのマニキュアでネイルサロンに行くときは
サンダルで行く場合は問題ありませんが、靴を履いて行く場合はサンダルを持っていきましょう。靴を履いてしまうと乾ききっていないマニキュアが寄れてしまうので帰りに履き替えることができるようにしてくださいね!
甘皮処理できれいな指先に
今回は甘皮処理について、甘皮処理はなぜするのか、どんな道具が必要なのかについて詳しくお話をしてきました。甘皮処理は甘皮が伸びすぎて爪が乾燥してしまったりササクレができやすくなったりするのを防ぐために行います。絶対に必要なケアではないですが、セルフネイルをする人や自爪をきれいにしたい人にとっては必須のケアではあります。甘皮を切りすぎてしまうと、本来の役目である爪の根元を守るという機能ができなくなってしまうので注意しましょう。正しいやり方で月に2回を目安に甘皮ケアを行うときれいな印象の手元にすることができますよ!