“ネイリスト”と聞くと、華やかでキラキラした職業というイメージが強いですよね。
近年は女性のみならず、男性ネイリストも増えており、性別問わず「憧れの職業」として人気があります。
しかし、その一方で「ネイリストは早死にする」といった噂もあり、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、ネイリストが早死にするという噂には信憑性がなく、医学的根拠もないため、特に心配する必要はありません。
もちろん、ダストを吸い込まないようにマスクを着用したり、感染症を防ぐために消毒を徹底したりすることは重要ですが、1つひとつの注意点に気をつければ、健康を守りながら長く仕事を続けることができます。
それでは、なぜ「ネイリストは早死に」といった噂が流れるのでしょうか?
今回はネイリストが早死にすると言われる原因や、離職率が高い理由を解説します。
- ネイリストが「早死する」という噂は本当か?
- ネイリストが早死すると言われる4つの原因
- 1.日常的に化学物質やダストに晒されている
- 2.不規則な労働時間と過労が起こりやすい
- 3.ネイル業界の競争が激化傾向にある
- 4.離職率が高いから
- ネイリストの離職率が高い理由は?
- ・給料が平均よりも低いことがある
- ・労働時間よる体力面の負担が大きい
- ・メンタル面の辛さ
- ・サロンでの人間関係の問題
- ・時間外労働が多い
- ・コミュニケーション能力が必要
- ・稼ぐにはある程度時間がかかる
- ・福利厚生が整っていない場合がある
- ・サロンの方針と合わない
- ネイリストの魅力とやりがい
- ・お客様に喜んでもらえる・笑顔が見られる
- ・頑張り次第で収入アップに繋がる
- ・働き方が選べる
- ・さまざまな人と出会うことができる
- ・スキルアップによって自分の成長を実感できる
- ・大切なイベントに関わることができる
- ネイリストを長く続けるためのリスク対策法
- ・安全・快適な作業環境を意識して作る
- ・労働時間は自分でしっかり管理する
- ・リフレッシュ・ストレス解消法を持っておく
- 無理して頑張らない!ネイルサロンを辞めた後にネイリストを続ける方法
- ・他のサロンに移って環境を変えてみる
- ・自分の好みのデザインが多いサロンを見つける
- ・休みや休憩がしっかり取れるサロンを探す
- ・サロン勤務は辞めて独立開業する
- ・ネイル講師として働くのもあり
- 「ネイリストは早死」の噂はウソ!でも対策は必要
ネイリストが「早死する」という噂は本当か?
はじめにお伝えをすると、「ネイリストは早死にする」という噂は事実ではありません。
現役の方も、ネイリストを目指している方も、ひとまずは安心してくださいね。
ネイリストが早死にするという噂には、統計などによる根拠がありません。
おそらく、この噂が流れたのは、ネイリストが多くの薬品を扱う職業だからではないかといわれています。
ネイリストは、材料としてアセトン・エタノールなどの揮発性の液体や、ジェル・アクリルといった化学物質を多く扱う職業です。
これらの材料はアレルギーを引き起こすなど、確かに人体に悪影響を及ぼす可能性があるといわれています。
しかし、それが直接”早死に”に繋がるという根拠は今のところありません。
また、ネイリストは華やかな印象がありますが、実際はハードワークでストレスが多い職業です。
長時間イスに座ったまま作業をするため運動不足になり、不規則な勤務形態で体調を崩しやすいともいわれています。
これらの要素が重なり、早死にするという噂を呼んだ可能性もあるでしょう。
ネイリストが早死すると言われる4つの原因
前項では、「ネイリストが早死にする」という噂が事実ではないことをお伝えしました。
ここからは、ネイリストが早死にすると言われるようになった主な原因を4つ解説します。
1.日常的に化学物質やダストに晒されている
ネイリストという職業は、日常的にエタノールやポリマー、モノマー、アセトンなどの化学物質を扱います。
また、イクステンションの長さ・形を整える際や、ジェル・スカルプチュアをオフする際には、大量のダストが発生するため、ネイリストは常に化学物質に晒された状態になります。
ある研究によると、ネイリストが晒されている化学物質の量は、電子機器廃棄物の施設で働いている従業員の約10倍であることが分かったそうです。
これらの化学物質は人体に悪影響を与える恐れがあるため、ネイリストは早死にするという噂が流れた可能性があります。
2.不規則な労働時間と過労が起こりやすい
ネイリストの仕事は、勤務時間が不規則かつ労働時間が長いことが多いため、過労になりやすいと言われています。
繁忙期や予約が集中している日は全く休憩を取れないケースもあり、開店から閉店までお客様の接客に追われている日も少なくありません。
近年は働き方改革の影響で、長時間労働を強いられることは少なくなりましたが、それでもネイリストの仕事はハードワークだと言えます。
このような理由から、ネイリストは過労で早死にしやすいという印象が強くなったのかもしれません。
3.ネイル業界の競争が激化傾向にある
近年のネイル業界は競争が激化しており、「低価格・高技術」のサービスを提供するネイルサロンが増えています。
“数あるネイルサロンの中から、お客様に選んでもらえるように”と、経営側も必死です。
しかし、その中で働くネイリストの立場からすると、労働環境が過酷であると感じることがあります。
低価格で高い水準のサービスを提供する場合、短時間でお客様の数をこなす必要があり、ネイリストに大きな負担やプレッシャーがかかる可能性が高いです。
結果的にストレスや過労に耐えきれず、体調やメンタルを崩してしまうケースがあります。
このことも、ネイリストが早死にすると噂されるようになった原因のひとつだと言えるでしょう。
4.離職率が高いから
ネイリストは、お客様の指先をキレイにして喜んでいただける素晴らしい職業です。
しかし、前項でも解説したように、仕事自体はハードワークのため、過労や精神的なストレスが大きい職業でもあります。
そのため、離職率は非常に高く、1年で約50%以上のネイリストが辞めてしまうというデータがあるほどです。
この離職率の高さが原因となり、”ネイリストはブラックな仕事”という印象が強くなりました。
その結果、「ブラックな職業であるネイリストは早死になのでは?」という噂が広がった可能性があります。
ネイリストの離職率が高い理由は?
ネイリストの離職率は非常に高いです。
新卒のネイリストの離職率は、なんと約50〜80%ともいわれています。
「憧れの職業」として人気があるネイリストですが、なぜここまで離職率が高いのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここからは、ネイリストの離職率が高い理由について解説していきます。
給料が平均よりも低いことがある
勤務先のネイルサロンにもよりますが、技術職であるネイリストは実力がつくまで一般的な社会人よりも平均給料が低いことが多いです。
さらに、ネイリストの仕事はお給料と仕事内容が合わないことも・・・。
1日中休憩をせずにお客様を接客しても、どんなに売り上げを作っても、仕事量に見合ったお給料をいただけないと、お仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。
また、一人暮らしをしている方の場合は、少ないお給料で生活自体が成り立たないというケースもあるようです。
労働時間よる体力面の負担が大きい
ネイリストは華やかでおしゃれなイメージが強い職業ですが、実際は体力勝負のお仕事です。
ネイルサロンによって方針は異なりますが、予約が朝から夜までギッシリ詰まっていると、休憩を取れないこともあります。
さらに、サロンによっては技術力向上のため、1日の仕事を終えた後に練習をする必要があったり、日中は接客で手が回らないサンプル作りを行う場合もあるでしょう。
このようにハードな日々が続き、体力的に限界を感じてしまうことや、将来への不安を抱くことが増えて離職に繋がるようです。
メンタル面の辛さ
ネイリストの仕事を長く続けていくためには、精神的な強さも必須です。
ネイルサロンには多くのお客様が来店するため、1人ひとりに合わせた接客をしたり、それぞれの要望に応えるべく尽力する必要があります。
しかし、どんなに全力を尽くしても、お客様に満足していただけないことや、厳しい口コミ・クレームをいただく機会があるものです。
他にも、売上や指名数のプレッシャーなど、あらゆる面でメンタルの辛さを感じることがあるでしょう。
このような時に、メンタル面で強いストレスを感じたり精神的なショックを受けたりして、ネイリストを続けていく自信がなくなり、退職してしまう方もいます。
サロンでの人間関係の問題
サロン内での人間関係が理由で、離職してしまうケースも多いです。
同じネイリストという道を選んでいる者同士でも、性格や考え方などが必ずしも合うとは限りません。
特にネイルサロンは女性が多い職場でもあるので、些細なことが原因で人間関係が上手くいかなくなってしまうこともあるでしょう。
また、ネイリストは自分のお客様を獲得することが大きな課題のひとつでもあります。
そのため、人によってはライバル意識を燃やし、競い合ってスタッフ同士でギクシャクしてしまうこともあるようです。
こういった人間関係のストレスや悩みに疲弊して、ネイリストを辞めてしまう方もいます。
時間外労働が多い
勤務するサロンの方針にもよりますが、ネイリストの仕事は時間外労働が多いと言われています。
ネイリストの業務はお客様の接客がメインですが、空いた時間にサンプルを作ったり、広告用のデザインを考えたり、材料の発注をしたりと、接客以外の仕事も多いです。
しかし、お客様の予約が詰まっていると、これらの業務を行う時間は確保できません。
その結果、時間外にサンプル作りや材料の発注といった、その他の作業を行うことになります。
このような時間外労働が続くことで体力的に辛くなり、離職に繋がるケースがあるようです。
コミュニケーション能力が必要
ネイリストは接客業のため、コミュニケーション能力が求められます。
「細かい作業が得意」「手先が器用」といった理由でネイリストを志望される方もいらっしゃいますが、人とコミュニケーションを取ることが苦手だと、仕事が辛いと感じてしまうかもしれません。
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、現場では”ネイリストは技術があって当たり前”という見方をされます。
その上で、お客様に心地よく過ごしてもらえるようなコミュニケーション能力や接客力が必要です。
ネイルサロンには幅広い年齢層やさまざまな性格のお客様が来店するため、1人ひとりに合わせた対応が求められます。
さらに、施術中の約2時間前後は、1対1で向き合って近距離で過ごすことが多いです。
そのため、コミュニケーションを取るのが苦手な方は「接客するのが辛い・・・」と感じて辞めてしまうことがあります。
稼ぐにはある程度時間がかかる
ネイリストの平均年収は、一般企業に勤める会社員と比較するとやや低めです。
もちろん、働き方や経験年数、顧客の数などによって大きな差があるため、平均年収を超えているネイリストも多数存在しています。
とはいえ、ほとんどのネイリストが新人時代は給与が低い傾向にあり、1年目から思うように稼げるケースは少ないでしょう。
そのため、給与の低さゆえに生活を維持することが難しく、早々に転職を考えるネイリストも多いです。
長くネイリストを続けていけば、次第に稼げるようになる可能性はありますが、そこに至るまでに生活が厳しくなると離職に繋がってしまいます。
福利厚生が整っていない場合がある
一般企業の会社員と比べて、ネイリストの仕事には福利厚生が整っていないことが多いです。
就職するサロンによっては、充実した福利厚生が完備されている場合もありますが、
小規模サロン(従業員5人以下)の場合、健康保険・厚生年金・介護保険などの加入義務がないため、ほとんどが未加入である可能性が高いでしょう。
そのため、就職先によっては、健康保険や国民年金が完全に自己負担となってしまいます。
このような待遇面に不満や不安を感じ、ネイリストの仕事を辞めてしまう方もいるようです。
サロンの方針と合わない
サロンの方針や雰囲気に合わないことが理由で、離職に繋がるケースもあります。
このような理由の場合は、ネイリストそのものを辞めるのではなく、他のサロンに再就職する方が多いです。
ひとくちにネイルサロンといっても、方針や雰囲気が大きく異なります。
OLさんが多く来店する落ち着いたサロン、華やかなロングネイルがメインのサロン、ネイルケア専門店など様々なネイルサロンがありますが、自分がやりたい方向性とマッチしていないとやり甲斐を感じにくいでしょう。
また、短時間でお客様の数をこなす必要があるサロンもあれば、時間をかけて癒しの空間を提供しているサロンもあります。
このようなサロンの方針が自分に合わないと、働きづらさを感じて離職に繋がることがあるでしょう。
ネイリストの魅力とやりがい
ここまでは、ネイリストが早死にすると言われる原因や、離職率が高い理由などをお話してきました。
マイナス面を中心に解説してきたので、「ネイリストの仕事って大変なことばかりなの?」と不安になってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ネイリストという職業には、嬉しいことや幸せなこともたくさんあります。
ネイリストになることを目標にしている方は、良い面にも目を向けてみてほしいです。
そこで、ここからはネイリストの魅力とやりがいを解説します。
お客様に喜んでもらえる・笑顔が見られる
ネイリストとして働いていて、やりがいを強く感じる瞬間があります。
それは、お客様に喜んでもらえた時や、とびきりの笑顔が見られた時です。
施術が終わった後に、「可愛くて気に入りました!」「また〇〇さんにお願いしたい!」などといった嬉しい言葉をいただくと、「ネイリストとして頑張ってきて良かった」としみじみ感じることがあります。
どんなにハードワークでも、自分の技術によって喜んでくれるお客様がいるということが、大きな励みや支えになることが多いです。
実際にネイリストの仕事を辞めようかどうか悩んでいても、自分を支持してくれるお客様の予約が入ることで、「まだまだ頑張っていこう!」と思いとどまる方もいらっしゃいます。
そのくらい、お客様の笑顔や喜ぶ姿を見られることは、ネイリストにとって大きな魅力です。
頑張り次第で収入アップに繋がる
前項でも触れていますが、ネイリストの収入は一般企業の会社員よりも低めです。
しかし、努力次第では徐々に収入を上げていくことができます。
技術を磨いて指名客を増やしたり、売上を上げたりすることで、確実に収入アップが見込めるでしょう。
他にも、経験を積んで役職が付いたり、独立開業やフリーランスになったりすることで、大きく収入をアップさせられる可能性があります。
ネイリストは、頑張り次第では一般の会社員よりも稼ぐことが可能なので、やりがいや夢のある職業です。
働き方が選べる
ネイリストは、さまざまな働き方が選べることも魅力のひとつです。
ネイルサロンの正社員やアルバイト、独立開業、フリーランス(業務委託)など、自分のライフスタイルに合わせた働き方が叶います。
技術や接客に自信がある方は独立してバリバリ稼ぐことも可能ですし、マイペースに働きたい方はアルバイトという選択もできます。
子育て中の方や家庭の事情で時短勤務が希望の方は、フリーランスのネイリストとして活躍することも可能です。
さまざまな人と出会うことができる
ネイルサロンには、さまざまなお客様がご来店されます。
年齢層も幅広く、いろいろな職業の方と接する機会に恵まれるため、勉強になることが多いです。
目上の方の経験談や、体験したことがない職業の話を聞けることもあるので、人と会話をするのが好きな方は楽しいと思います。
また、共に働く先輩ネイリストや同僚ネイリストとの出会いによって、自分が成長できることもあるでしょう。
このように、ネイリストとして働くと多くの人と出会うことができ、自分自身の人生が豊かになるという魅力があります。
スキルアップによって自分の成長を実感できる
ネイリストは技術職のため、常に向上心を持ってスキルアップをする必要があります。
ネイルの技術は年々進化しており、現状維持のままでは日々のサロンワークに対応しきれなくなる可能性が高いからです。
常にスキルアップのために努力を重ねていくことは簡単ではありませんが、自分の成長を実感できた瞬間はとても大きな喜びを感じます。
今までできなかった技術をマスターできた時や、資格を取得した時などの達成感は計り知れません。
このように、ネイリストの仕事は自分の成長をダイレクトに感じられる素晴らしい職業です。
大切なイベントに関わることができる
ネイルサロンに来店するお客様は、日常的にネイルを楽しんでいる方が多いです。
しかし、中には結婚式や前撮り、入学式や卒業式、成人式といったイベント用のネイルで来店されるお客様もいらっしゃいます。
お客様にとって一生に一度の大切なイベント用のネイルを担当させていただけるということは、とても光栄なことです。
このような経験は、ネイリストを続けていく上での大きな励みになるでしょう。
ネイリストを長く続けるためのリスク対策法
本記事の前半では、「ネイリストが早死にする」という噂に医学的根拠はないことを解説しました。
とはいえ、ネイリストの仕事が化学物質を使用したり、ハードワークであったりする以上、長く続けていくための対策は必須です。
そこでここからは、ネイリストを長く続けるためのリスク対策をご紹介します。
安全・快適な作業環境を意識して作る
ネイリストとして長く仕事を続けていくためには、安全で快適な作業環境を意識して作ることが重要です。
まずは、定期的にサロン内の換気を行ったり、器具や手指の消毒を徹底したりして、衛生面に気を付けるようにしましょう。
他にも、マスクを着用してダストから体を守ったり、制服やエプロンをこまめに洗濯したりして、常に清潔な状態を保つことが大切です。
労働時間は自分でしっかり管理する
ネイリストは、長時間座ったままの状態で細かい作業を行います。
そのため、適度な休憩や休日を挟み、体やメンタルに大きな負担がかかり過ぎないようにすることが重要です。
自覚がなくても、知らず知らずのうちに疲労やストレスが蓄積してしまうこともあるので、労働時間は自分でしっかりと管理することをおすすめします。
とはいえ、ネイルサロンで正社員として働いている場合は、自分で労働時間をコントロールするのは難しいものです。
そのため、今の労働環境で無理をしている方や、大きな負担を感じている方は、融通のきくアルバイトや業務委託に切り替えることを検討してみましょう。
リフレッシュ・ストレス解消法を持っておく
ネイリストは日々の接客や技術向上のための練習などで、疲労を溜め込みやすい職業です。
どんなに好きな仕事であっても、毎日同じことを繰り返し行っていると、やる気が低下したり、大きなストレスや不満を感じたりしてしまいます。
そんな時のために、自分のリフレッシュ方法やストレス解消法を持っておくことが大切です。
好きな映画や音楽を楽しんだり、ショッピングに出かけたりと、ネイルとは関係のない分野で気分転換をすることで、再びやる気が出てくることもあります。
また、ネイリストは首や肩、腰に負担がかかりやすい職業なので、整体やマッサージ、温泉などでリフレッシュするのもおすすめです。
無理して頑張らない!ネイルサロンを辞めた後にネイリストを続ける方法
現在働いているネイルサロンが合わず、退職を考えている方も多いのではないでしょうか。
あまりにもハードワークだったり、人間関係が辛くて続けていくのが困難だと感じている場合は、無理して頑張りすぎないことが大切です。
限界まで仕事を頑張ってしまうと、体や心のバランスを崩して、復帰するのに時間がかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
今のサロンを辞めたからといって、ネイリストとしての道が閉ざされるわけではありません。
ここでは、ネイルサロンを辞めた後にネイリストを続ける方法を解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
他のサロンに移って環境を変えてみる
ネイリストの悩みは接客や技術、体調管理、給与(金銭面)などさまざまですが、サロン内の人間関係で悩んでいる方も少なくありません。
一般的に女性が多い職場は、人間関係のトラブルが発生しやすいと言われています。
そして、ネイルサロンは女性中心の職場であることから、人間関係で悩むことも珍しくないです。
人間関係が原因でネイリストの仕事に集中できない場合は、他のサロンに移ることも検討してみましょう。
思い切って環境を変えることで、気持ちを新たに再スタートできる可能性があります。
自分の好みのデザインが多いサロンを見つける
ネイリストを長く続けていくためにも、自分がやりたい方向性に合ったサロンに就職することが大切です。
例えば、上品で落ち着いたジェルデザインを得意とする方が、スカルプ専門店に就職したら自分の強みを発揮することができません。
逆に、ロングネイルや華やかなデザインをやっていきたい方が、ジェル専門店やケア専門店に就職すれば、やり甲斐を感じられない可能性があります。
ネイリストを長く続けるための第一歩は、自分のやりたい方向性を定め、それが実現できるサロンを見つけることです。
休みや休憩がしっかり取れるサロンを探す
ネイリストを長く続けていくためには、休みや休憩がしっかり取れるサロンで働くことがポイントです。
ネイルサロンは、勤務時間が長くてハードな職業という印象をお持ちの方は多いでしょう。
しかし、近年は働き方改革などの影響もあり、休みや休憩が取れるサロンも増えてきました。
ネイルサロンに就職する際は、面接の時点で休みや休憩時間について詳しく聞いておくと安心です。
サロン勤務は辞めて独立開業する
いくつかのサロンを経験しても、「なんだか方針が合わない…」と感じる場合は、サロンを開業して独立するという方法もあります。
ネイルサロンの経営は決して簡単ではありませんが、自分の理想通りのやり方でネイリストを続けていける点は大きなメリットです。
ただし、ネイルサロンを開業すると雇われていた頃とは違い、経営に関する悩みや苦労が出てくることもあるでしょう。
そのため、技術力や接客力はもちろん、集客などのあらゆる面で自信を付けてから、独立することをおすすめします。
ネイル講師として働くのもあり
現在働いているネイルサロンが合わないと感じているものの、独立開業をする決心もつかないという方は、ネイル講師として働く道もあります。
サロンワークを一切行わず、ネイルスクールや美容専門学校の講師として専業で働いているネイリストも多いです。
特に人に技術を教えるのが得意な方や、ネイルの普及・発展を願い、人を育てていきたいという意欲がある方はネイル講師に向いています。
「ネイリストは早死」の噂はウソ!でも対策は必要
今回は”ネイリストは早死にする”という噂に関してや、離職率が高い理由などを解説しました。
現代は様々な情報が溢れているため、マイナスな噂を聞くと不安になってしまいますよね。
記事内でもお話した通り、ネイリストが早死にするという根拠はありませんが、ハードワークであることは事実です。
しかし、自分の夢を叶えた時の達成感や、お客様に喜んでいただけた時の嬉しさは、ネイリストを続けていく上で大きな励みになるでしょう。
私も経験上、ネイリストは大変な職業だと感じていますが、決して辛いことばかりではありませんでした。
これからネイリストになる方は、ネイルサロンで働くことのデメリットも含めて続けていけるかどうかを自問自答してみると良いと思います。
健康に気をつけながら、好きなネイルを極めていってくださいね!