反り爪は様々な要因で起こりますが、引っかかりや欠けも起きやすく、見た目もあまりよくありません。
そして巷では「ジェルネイルで反り爪になった」という噂も・・・。
今回は反り爪の原因やなった時の対処方法、また『ジェルネイルで反り爪になる』という噂について解説していきます。
セルフネイラーさん向けに反り爪のベースジェルの塗り方も紹介しますので、是非この記事を参考にしてくださいね。
「反り爪」とは?
反り爪とは、爪先が反り返り爪中央が凹んでいる状態で、爪が真っ直ぐではなく少し上に向かって生えていることです。
爪先が反り返り、中央部分が凹んでいるようにも見えます。
指の使い方や圧迫、鉄分不足による貧血などが原因で起こると言われますが、遺伝的な要素で反り爪になりやすい方もいます。
「反り爪」の何が問題?
反り爪は痛みもないので気にならない方も多いでしょうが、問題点もあります。
では「反り爪」の何が問題なのでしょうか?
引っ掛かりやすく欠けやすい
反り爪でも短い爪なら日常生活に支障をきたすことは少ないですが、問題は伸びた時です。
爪先は中央部分が一番高く、指先に沿って緩やかなカーブを描いているのが本来の状態。
反り上がっていると物を掴む時や細かい作業をする時、スマホやパソコンなど指先を使う時に引っ掛かりを感じやすくなってしまいます。
その分、欠けや亀裂が起こるリスクも高まるため、指先の扱いに気をつける必要が出てきます。
見た目がよくない
真っ直ぐ伸びた爪は清潔感があり美しいですが、
反り爪だと爪先が鋭利に見えて見た目的によくありません。
引っ掛かりやすいため爪先にトラブルが起こりやすく、亀裂や欠けに悩まされ長さもバラバラになりがちです。
手や指先をキレイに見せたいのなら、常に短めに揃えたり、反り爪になりにくいよう指先の使い方を意識するのが良いでしょう。
反り爪になる主な原因
反り爪になる原因は様々ですが、ここでは主な原因を解説していきます。
栄養不足・加齢によるもの
爪は身体のバロメーターで、栄養状態が爪のコンディションを左右すると言われています。
一般的に、反り爪は『鉄分不足』が主な原因とされますが、たんぱく質不足や偏食で栄養の偏りがあると爪の状態は悪くなってしまいます。
また、年齢を重ねると爪の柔軟性は低下し、湾曲して生えるなどトラブル爪になるリスクが高まります。
加齢は避けられませんが、食事や指先の扱いに気をつけて爪の良い状態を保ちましょう。
乾燥など爪のコンディション不良
乾燥などが原因で、爪の状態が悪いと反り爪になる可能性が高まります。
乾燥は保湿不足やアルコール消毒等の刺激による『外からの乾燥』と、水分不足や栄養の偏りで起こる『身体の内からの乾燥』があります。
体質的に乾燥しやすい方もいますが、こまめな保湿やバランスの良い食事を意識し、乾燥を予防していきましょう。
ジェルネイルで反り爪になるってホント?
『ジェルネイルをすると反り爪になる』という噂を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
その噂の真相について解説していきます。
ジェルネイルで反り爪になるとは考えにくい
結論からお伝えすると、
ジェルネイルが反り爪の直接的な原因とは考えにくいです。
ジェルネイルで使用するジェルですが、これは光が当たると収縮して硬化します。
収縮すると縮むので、反るのではなく巻く方に影響します。
爪に合っていない硬さのジェルを使用したり、厚く乗せすぎると巻き爪を助長してしまう可能性があるため、爪の薄さが気になる方や巻きやすい方は、プロのネイリストさんに任せるのがベストです。
ジェルネイルが反り爪になると言われる原因
ジェルネイルが直接反り爪にしてしまうわけではありませんが、反り爪になる他の要素を助長してしまう可能性は否めません。
続いて『ジェルネイルで反り爪になる』と言われる、考えられる原因について解説していきます。
■ジェルオフの際に爪が傷む・薄くなる
ジェルオフやサンディングをする時に爪を削りすぎてしまい、自爪が傷んだり薄くなったりすると、トラブルが起こりやすくなってしまいます。
そのようなダメージの蓄積で、反り爪が引き起こされてしまう可能性もあります。
ジェルオフだけでなく、除光液の過度な使用も同様です。
ジェルは無理やり剥がさず、きちんとネイルサロンで行いましょう。
セルフネイラーさんはオフのやり方をきちんと身につけ、負担の少ない施術を心がけましょう。
■ネイルの塗り方が悪く反り爪が強調されてしまう
ネイルの塗り方で、反り爪が強調されることもあります。
セルフネイラーや経験の浅いネイリストによく起きることが、『ネイルの先端溜まり』です。
ジェルやマニキュアの量が多すぎたり、塗り方にムラがあると先端に溜まって、横から見た時アヒルのクチバシのように反り返っている形になってしまいます。
横からの形ですが、中央部分が少し高く、アーモンドのようになだらかな丸みがあるのが理想です。
ジェルやマニキュアを塗る際は上からだけでなく、横から見た形にも気をつけてくださいね。
脱!反り爪を目指すジェルネイルの正しい塗り方
反り爪をジェルネイルでカバーするには、ちょっとしたコツが要ります。
ジェルネイルの工程における詳しいやり方やポイントを解説していきます。
反り爪の正しいベースジェルの塗り方
手順は
- プレパレーション(爪の下準備)をする
- ベースジェルを薄く塗り、硬化
- 多めにとったベースジェルを重ねて塗り、表面を平らに整える
- ハイポイントを意識して作り形を整えて、硬化
- 爪全体にベースジェルを塗布、表面に均一に整える
- 凸凹がなくぷっくりとしたフォルムになっているか確認する
では、各工程について分かりやすく解説していきます。
■1.プレパレーション(爪の下準備)をする
ジェルネイルを塗布する際、下準備が一番大切です。
爪の長さや形をやすりで整え甘皮周りの処理をした後、クレンザー(消毒用エタノールでも可)でしっかり爪表面の油分除去を行います。
反り爪の方はベースジェルの塗り方にコツがいるため、下準備を丁寧に行いベースジェルを塗りやすくしておくことがキレイに仕上げるポイントです。
■2.ベースジェルを薄く塗り、硬化
反り爪の方は、ベースジェルを複数回に分けて塗るのがおすすめです。
一度塗り目は少なめの量を際部分までしっかり塗ることを意識しましょう。
際部分まで攻めすぎて皮膚に付かないよう気をつけてくださいね。
薄めに塗布したら硬化します。
■3.多めにとったベースジェルを重ねて塗り、表面を平らに整える
二度塗り目のベースジェルは、反り爪特有の中央部分の凹みをある程度補正し、爪表面を出来るだけ平らに整えることが目的です。
軽度な反り爪の方は二度塗りで仕上げることもできますが、凹みの目立つ方や爪が長い方、爪が薄い方は三回で仕上げる方が失敗するリスクは低いため、爪の状態で塗り方を変えてくださいね。
最初に塗ったベースジェルのガイドラインを元に、少し多めの量を塗布していきます。
■4.ハイポイントを意識して作り形を整えて、硬化
二度塗り目のベースジェルは、ハイポイント(爪の中央部分)が少し高くなるように塗っていくのがポイントです。
凹んでいる部分には多めにのせ、横から確認しながら形を整えていきます。
この時使うジェルは、少し粘度のある硬めのベースジェルを使いましょう。
サイドに流れにくいため、プックリとした形や厚みを出すのに適しています。
理想の形に仕上がったら、ライトに入れて硬化します。
厚みがあるため硬化熱を感じやすいので、少しずつ硬化するようにしてくださいね。
■5.爪全体にベースジェルを塗布、表面に均一に整える
二度塗り目でキレイに仕上がったらこの工程はしなくてもよいですが、わずかな凹凸があったりより美しい仕上がりを求める方は、最後にもう一度ベースジェルを塗って表面をなめらかに整えるのがおすすめです。
特にワンカラーをする場合は、表面の少しの凹凸がカラージェルのムラの原因になったりするので、やっておくのが良いかもしれません。
ジェルに入る光の筋が真っすぐになっていると均一に塗れている証拠です。
光の筋を確認しながら塗っていきましょう。
■6.凸凹がなくぷっくりとしたフォルムになっているか確認する
ベースジェルの硬化が全て終わったら、凹凸のないぷっくりとしたキレイなフォルムになっているかを確認しましょう。
上からだけでなく、横から確認して凹みの部分が埋まっているかなど、様々な角度から観察するのがおすすめです。
まだ凹みが気になる場合は、もう一度ベースジェルを塗ってフォルムを整えてくださいね。
脱!反り爪を目指すなら「ネイルチップ」もおすすめ
出かける時のみに反り爪をどうにかしたい場合は、ネイルチップがおすすめです。
ただし、一般的なネイルチップは爪にフィットするよう、なだらかなカーブのある形をしていますよね。
反り爪さんはこのなだらかなカーブがなく、中央部分の凹みや上に反った爪先で、チップがピタッと密着しません。
ネイルチップの正しいつけ方
チップを自爪に合わせるように装着するのが、反り爪さんの取れにくいチップの付け方です。
ネイルチップの正しいつけ方の手順は
- 爪のプレパレーションと油分除去を行う
- ネイルチップを爪に乗せてチップと爪の隙間を確認
- チップ用両面テープや粘着グミを数枚重ねて隙間を埋める
です。
反り爪でネイルチップをつける場合、ちょっとしたコツが要るので、装着時のコツを確認していきましょう!
■1.爪のプレパレーションと油分除去を行う
反り爪の方は中央部分に凹みがあるせいで、そのままつけても上手くくっつかず、ネイルチップの密着力が弱くなりがちです。
密着力を高めるために、基本のプレパレーションと油分除去はしっかり行いましょう。
装着前に爪のコンディションを整えておくことが大切です。
■2.ネイルチップを爪に乗せてチップと爪の隙間を確認
チップをつける前に、爪に乗せてチップと自爪の隙間がどれくらい空いているか確認しましょう。
反り爪だと中央部分の隙間が目立つはずです。
その隙間をできるだけなくすように装着するのが、チップの密着力を高めるポイントです。
■3.チップ用両面テープや粘着グミを数枚重ねて隙間を埋める
チップを乗せて確認した隙間を、チップ用両面テープや粘着グミで埋めていきます。
反り爪の場合中央部分の凹みや、爪先の反りでそのままチップをつけてもピタッと密着してくれません。
両面テープは数枚重ねて隙間を埋め、粘着グミは爪がチップの形にフィットするよう形を整え、しっかりと密着させましょう。
そもそも反り爪は治るのか?
反り爪だと見た目も気になりますよね。
安心して下さい!本来の爪の形に近づけることは可能です!
そのためにできることを紹介していきます。
反り爪を治すために必要なこと
反り爪は乾燥や栄養不足、指先の使い方が原因で起こってしまうことが多いです。
- 必要な栄養素を摂取する
- 指先までの血流を良くする
- 指先の扱いに気をつける
ことが健康な爪を保つ秘訣ですので、各項目に分けて解説していきます。
■反り爪の改善に必要な栄養素は「鉄分」
反り爪は鉄分不足で起こることが多いとされ、貧血の方は反り爪であることが多いです。
軽い貧血なら自覚症状を感じにくいため、反り爪の方はまず鉄分不足を疑ってみましょう。
鉄分は赤身の肉やレバー、カツオやマグロ、小松菜やほうれん草に多く含まれます。
鉄分だけでなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど他の栄養素もバランスよく摂取してくださいね。
■指先を使う時のクセを意識する
指先にグッと力を入れることが多い方も爪が反りやすい傾向にあります。
物を持つときやキーボードをたたく時、スマホを使う時に必要以上に力を入れないよう気をつけてみましょう。
■血行促進にはマッサージがおすすめ
指先を温め血行を促進させることも大切です。
指先のマッサージをしたり、身体を冷やし過ぎない、適度な運動を心がけるなど、指先が冷えないよう意識して生活を送りましょう。
また、加齢や乾燥で爪の柔軟性が弱くなると湾曲した爪が生えてくるリスクが高まるため、こまめな保湿も心がけてくださいね。
まとめ
反り爪は栄養バランスの乱れや血行不良、指先の使い方で起こってしまうトラブルです。
引っかかりや欠けが起こりやすい、マニキュアやジェルネイルが塗りにくい、見た目的にも良くないなど、マイナスな面も多いため、ならないよう意識した生活を送ることが大切。
また、ジェルネイルが直接反り爪の原因になるわけではありませんが、間違ったジェルネイルの扱いをしていると反り爪の原因を助長してしまうことになります。オフ剤の過度な使用や保湿にも気をつけ、指先のキレイを保ってくださいね。