ハイポニキウムは爪と皮膚の間にあり、美爪を維持するために欠かせない部分です。
ジェルネイルやマニキュアを塗っている人も、自爪で過ごしている人も、ハイポニキウムをケアすることで綺麗で健康的な爪に近づきますよ!
この記事では、
・ハイポニキウムとは何?
・ハイポニキウムを伸ばすにはどうすればいいの?
・ハイポニキウムで爪のピンクの部分が伸びるって本当?
このようなハイポニキウムにまつわる疑問や、ハイポニキウムの正しいケアのやり方まで徹底解説します!
- ハイポニキウムとは?
- ハイポニキウムの役割とは?
- ハイポニキウムを伸ばすメリットを解説
- 爪や皮膚にゴミ・汚れ・雑菌が溜まりにくくなる
- 爪のピンクの部分が縦長に見える
- 深爪になりにくい
- ジェルネイルやネイルアートがしやすくなる
- ハイポニキウムを綺麗に伸ばす方法を解説
- 深爪にしない
- 爪を短くする時は爪やすりを使う
- 爪先や指先に負担をかけない
- ネイルオイルで爪裏も保湿ケアする
- ジェルネイルやマニキュアで保護する
- 栄養・睡眠を十分に取る
- ハイポニキウムのケアといっしょに自爪ケアもおすすめ
- 自爪ケアのやり方
- ハイポニキウムに関するQ&A
- Q.ハイポニキウムが伸びない・変化がないのはなぜ?
- Q.ハイポニキウムが伸びてもネイルベッドが長くならないのはなぜ?
- Q.ハイポニキウムが剥がれてしまったらどうすればいいの?
- Q.ハイポニキウムが伸びすぎてしまったら?
- まとめ:ハイポニキウムを伸ばして美爪になろう
ハイポニキウムとは?
ハイポニキウムとは別名:爪下皮(そうかひ)とも言います。
爪の裏側にある皮膚の一部で、爪と皮膚の間に位置しています。
ハイポニキウムの色は白や半透明で、爪の間から見えることが特徴です。
長さは個人差があり、指によっても違うことがあります。
ハイポニキウムが爪の裏から爪先に長く伸びている人もいれば、長さがバラバラの人、どの指もハイポニキウムが短い人もいるのです。
ハイポニキウムの役割とは?
ハイポニキウムは、以下のような重要な役割を果たしています。
- 爪と皮膚の間から細菌や異物が侵入するのを防ぐ
- 爪先を固定し剥離を防ぐ
- 爪のピンク色の部分(ネイルベッド)が縦長に見える
普段はあまり目立たない部分ですが、ハイポニキウムは綺麗な爪を維持するために欠かせないパーツです。
ハイポニキウムを伸ばすメリットを解説
ハイポニキウムは爪の健康を保ち、美爪になるには欠かせません。
以下では、ハイポニキウムを伸ばすメリットを具体的に解説します!
爪や皮膚にゴミ・汚れ・雑菌が溜まりにくくなる
ハイポニキウムが伸びると、爪と皮膚の間のスキマが埋まります。
これにより、爪と皮膚の間や、爪の裏側から汚れや細菌が入り込むのを防ぐことができます。
健康的な爪を維持しやすくなるのです。
爪のピンクの部分が縦長に見える
ハイポニキウムを伸ばすことで、爪のピンクの部分(ネイルベッド)が縦長に見える効果が期待できます。
ネイルベッドが縦長になると指先がほっそりとして見えるので、全体的に美しく、女性らしい手元を演出できます。
元々面積が小さい爪だったり、横長な爪がコンプレックスという人は、ハイポニキウムを伸ばすことで縦長の爪に近づけますよ♪
深爪になりにくい
ハイポニキウムが伸びると、自然と深爪状態を避けられるようになります。
ハイポニキウムは爪の裏にくっつきながら伸びます。
ですが神経が通っているので、傷ついたり短くしようとすると痛みを伴います。
ハイポニキウムが伸びた状態だと、深爪になるくらいフリーエッジを短くするのは難しくなります。
結果的に深爪になりにくい状態をキープできるのです。
小さい爪がコンプレックスの人は深爪にしているケースが多いので、ハイポニキウムを伸ばすのは爪を伸ばすきっかけにもなりますよ!
ジェルネイルやネイルアートがしやすくなる
ハイポニキウムが伸びていると、爪が剥離しにくくなり、伸ばしやすくなるので爪の面積が広くなります。
爪の面積が広いと、複雑なネイルアートやデザインも取り入れやすくなるのです。
爪が短かったり深爪状態だと、グラデーションネイルやフレンチネイルなどのデザイン・アートは面積が足りず、イマイチな仕上がりになりやすいです。
爪の面積が広がることで、ジェルネイルやネイルアートもより様々な種類を楽しめるようになりますよ。
ハイポニキウムを綺麗に伸ばす方法を解説
ここではハイポニキウムを綺麗に伸ばすための方法や、重要なポイントを解説します。
深爪にしない
まずは深爪にしないように爪を伸ばしていきましょう。
深爪を避けることで、ハイポニキウムを伸ばすサポートができます。
なぜ爪を伸ばさなくてはならないのかというと、ハイポニキウムは爪の白い部分(フリーエッジ)にくっついて伸びるからです。
フリーエッジが短すぎると、ハイポニキウムを伸ばすためのスペースが足りなくなってしまいます。
フリーエッジがほぼなかったり、あったとしても1ミリくらいだと、ハイポニキウムは伸びにくくなるので注意しましょう。
普段からフリーエッジは最低でも2~3ミリは伸びた状態をキープしたいところです。
爪を短くする時は爪やすりを使う
爪切りではなく爪やすりを使うことで、ハイポニキウムが傷つきにくくなります。
爪が長くなったら爪切りを使うという方がほとんどですが、「爪切りだけで短くする」のは、ネイリストとしておすすめできません。
爪切りは刃先に力を入れて爪を断ち切るので、本来アーチ状になっている爪の生え方とは異なる向きに力が入ります。
そのせいで爪に負荷がかかってしまい、二枚爪になったり亀裂が入る可能性が高まるのです。
二枚爪や亀裂が入ってしまうと、伸ばしたハイポニキウムが剥がれやすくなってしまいます。
爪やすりで削って短くすれば、爪に余計な負担がかかりにくくなるので、二枚爪や亀裂が入るのを防ぐことが可能!
きれいな爪をキープするためにも爪やすり持っておきましょう。
爪先や指先に負担をかけない
ハイポニキウムを伸ばすために、爪先や指先に負荷をかけないように過ごしましょう。
ハイポニキウムは強い衝撃を受けると爪から剥がれてしまいます。
一度ハイポニキウムが剥がれてしまうと、せっかく伸ばしていても再び伸びるまでかなり時間がかかるのです。
特に爪の先端に負担がかかりやすいのが、
- 缶のプルタブを開ける
- 重い引き戸や引き出しを力いっぱい開ける
- シールを剥がす
- ペットボトルのラベルを剥がす
- キーボードやボタンを強く押す
上記のような行為です。
どれも身近なものばかりですが、積み重なるとハイポニキウムが剥がれたり、爪が割れた原因となるので気をつけてくださいね。
ネイルオイルで爪裏も保湿ケアする
ハイポニキウムを綺麗に伸ばすためには、乾燥を防ぐことが大切。
ハイポニキウムや爪が乾燥していると、ハイポニキウムが剥がれてしまったり、爪に亀裂が入りやすくなります。
爪を保湿するためのアイテムとして「ネイルオイル(キューティクルオイル)」があります。
ネイル好きやネイルケアをしている方なら使っている方も多いのでは?
ネイルオイルを使い、爪表面だけでなく爪裏も保湿ケアをしましょう!
使い方はとても簡単なので、これを機にマスターしてみてください♪
ネイルオイルで保湿のやり方
- ネイルオイルをハケやスポイトに適量取ります。
10本の指に対してスポイトタイプなら1~2滴分、ハケタイプなら目薬1~2滴分くらいをイメージして取りましょう。 - ネイルオイルを甘皮、爪の両サイド、爪の裏側に塗布します。
自爪の状態なら爪表面にも塗布しましょう。 - 爪の裏側に塗るネイルオイルの量は少なめでOKです。
量が多すぎるとハイポニキウムがふやけて剥離する可能性があるので注意! - 塗布したネイルオイルを指の腹で馴染ませます。
ささくれができやすい甘皮付近の皮膚にも馴染ませましょう。 - 馴染んでベタつきがなくなってきたら、オイルの保湿ケアは完了です!
ネイルオイルはどんな種類・価格帯のものでもOKです!
最近はドラッグストアや100均でも売られているので、初心者の方は安価なものから始めるのもおすすめですよ。
さらに、ネイルオイルを塗った後はハンドクリームを手全体に塗布しましょう!
こうすることでネイルオイルの成分がしっかり閉じ込められ、ハンドクリームの効果もアップします!
ジェルネイルやマニキュアで保護する
ジェルネイルやマニキュアを塗って自爪を補強すると、爪もハイポニキウムも伸びやすくなります。
爪は亀裂が入ってしまったり、衝撃で曲がってしまうと、せっかく伸びていたハイポニキウムも剥がれやすくなります。
ジェルネイルやマニキュアはコーティングによって爪を補強できるので、二枚爪、爪割れ、衝撃によるダメージも防ぎやすいのです。
ただし、ジェルネイルやマニキュアを付ける場合は、「適切な方法でオフすること」「ジェルネイルなら3~4週間で付け替え」「マニキュアなら2週間くらいで塗り替え」を心がけましょう!
セルフネイルに慣れていない人は、ネイルサロンで施術を受けるのがおすすめです。
オフのやり方が間違っていたり、短いスパンで付け替え、塗り替えを繰り返してしまうとかえって爪が傷んでしまいます。
栄養・睡眠を十分に取る
ハイポニキウムや爪は皮膚の一部です。
爪を美しく、健康的に保つには保湿ケアも大切ですが、日頃の食事の栄養バランス、睡眠時間も重要な要素となります。
きつい食事制限のダイエットをしていたり、毎日忙しくて外食やインスタント食品が多いという方は、身体にとって必要な栄養が不足しがち。
皮膚や爪を作り出すためにも「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」をバランス良く摂るようにしましょう。
また、睡眠は身体を修復したり、成長する時間です。
睡眠不足になると、身体が修復や成長する時間を持てなくなり、丈夫な爪が伸びにくくなるので注意しましょう。
ハイポニキウムのケアといっしょに自爪ケアもおすすめ
ハイポニキウムだけをケアするのではなく、いっしょに自爪もケアしていきましょう!
セルフでできる簡単な自爪ケアは、
- ファイリング:爪の長さや形を爪やすりで整えること
- キューティクルケア:甘皮のいらない角質を除去すること
- 保湿ケア:ネイルオイルとハンドクリームで保湿すること
の3つです。
ファイリングは1~2週間に1回、キューティクルケアは2~4週間に1回、保湿ケアは毎日が目安です。
定期的に行うことで、自爪もより綺麗に保てますよ!
自爪ケアのやり方
保湿ケアのやり方は上記で解説しているので、今回は「ファイリング」と「キューティクルケア」のやり方を解説します!
●ネイルケアに必要なもの
- エメリーボード
- スポンジバッファー
- ぬるま湯
- 指先が入るくらいのコップやフィンガーボウル
- ガーゼ
●ファイリングのやり方・流れ
- エメリーボードの端を親指、人差し指、中指でつまむように軽く持ちます。
- エメリーボードの面を爪先に当てて、引くように一定方向に動かします。
爪とエメリーボードの角度は45~60度くらいで当てましょう。
往復では動かさず、一定方向のみで短くしていきます。 - 爪の長さが短くなったら、爪の角にエメリーボードを当てて削ります。
ラウンドやオーバルなど丸い形に整えたい時は角を削り落とします。
スクエアやスクエアオフなど四角い形は角を作りつつ爪先が直線になるように調整しましょう。 - 爪先にバリ(削りカス)が残ったら、スポンジバッファーでこするように削り落とします。
- バリが残っていなければファイリングは完了です!
●キューティクルケアのやり方・流れ
- フィンガーボウルなど指先が入るくらいの容器にぬるま湯を入れます。
- ぬるま湯に指先を浸し、3~5分程そのまま待ちます。
- フィンガーボウルから指を引き上げ、タオルで水気を拭き取ります。
- 浸した指とは反対の親指にガーゼを巻き付けます。
- ガーゼにぬるま湯をつけて湿らせて、甘皮周りをくるくると擦るように拭き取ります。
- 軽くこすると白っぽいカス(ルースキューティクル)が出てくるので、取り除きます。
- 反対の指も同じようにガーゼを使って甘皮を綺麗にしましょう。
両手が終わればキューティクルケアの完了です。
ハイポニキウムに関するQ&A
ハイポニキウムや伸ばし方に関するQ&Aをまとめました!
Q.ハイポニキウムが伸びない・変化がないのはなぜ?
A.ハイポニキウムが伸びない原因としては、深爪や爪先への過度な負担が考えられます。
伸ばすための期間は1~2ヶ月程度はみておきましょう。
ネイルオイルでハイポニキウムや爪を育成していても、なかなか伸びない、伸びてもすぐ剥がれるという人もいます。
原因としては深爪にしていたり、爪先に負担がかかっていることが考えられるので、爪先や指先はなるべく丁寧に扱いましょう。
そしてハイポニキウムが伸びてきたことを実感するのは、早くても1ヶ月後くらいが目安です。
これには個人差があり、2ヶ月以上かかる人や半年以上かかる人もいるので、焦らずじっくりケアしていきましょう。
Q.ハイポニキウムが伸びてもネイルベッドが長くならないのはなぜ?
A.爪のダメージや日常生活、遺伝的要因などに原因があるかもしれません。
ハイポニキウムを伸ばすと、爪のピンクの部分であるネイルベッドが長くなると言われています。
しかしハイポニキウムを伸ばしてもネイルベッドの長さは特に変わらないという人もいるようです。
これは爪に残っているダメージや、日常生活で負荷がかかっていることが原因かもしれません。
また、生まれつき爪が小さい、短いという人もネイルベッドがなかなか伸びないようです。
本来のネイルベッドよりも長く伸ばすことは難しいですが、爪を伸ばしたことがない人なら、ハイポニキウムを伸ばすことでネイルベッドの変化は感じるはずですよ。
Q.ハイポニキウムが剥がれてしまったらどうすればいいの?
A.手を綺麗に洗って、指先は触らないようにしましょう。
ハイポニキウムは神経が通っているので、剥がれてしまうと痛みを伴います。
一度剥がれてしまったハイポニキウムが再びくっつくことはないので、再度伸ばすことで元通りになります。
まずは出血がないかを確認しましょう。
傷になっていて痛みが長く続いている場合は皮膚科を受診してください。
痛みが引いてきて、出血も特にない場合は、手を洗って爪先も清潔にします。
ハイポニキウムが剥がれてしまうと汚れやばい菌が入り込みやすいので、こまめに手を洗うようにしましょう。
手を洗った後は、爪先や指先に負荷をかけないように過ごします。
気になって爪先や指先を触ってしまうと痛みがあるかもしれません。
↓詳しい対処方法はこちらの記事で解説しています↓
Q.ハイポニキウムが伸びすぎてしまったら?
A.角質化している部分を少しだけ削ってみましょう。
ハイポニキウムが伸びすぎて爪が短くできないと困っている方もいるようです。
角質化して固くなっているハイポニキウムはエメリーボードで削って短くすることができます。
爪を短くするタイミングで、ハイポニキウムの角質化した部分も一緒にエメリーボードで削ってみてください。
ただし、一気に削ろうとすると痛みが出やすいので、少しずつ削ってくださいね。
まとめ:ハイポニキウムを伸ばして美爪になろう
ハイポニキウムを伸ばすことは以下のようなメリットがあります!
- 爪と皮膚の間に細菌やゴミが入るのを防ぐ
- 爪甲剥離を防ぐ
- ネイルベッドが長く見える
ハイポニキウムを伸ばすには、フリーエッジの長さをある程度キープし続ける必要があります。
フリーエッジの長さが1ミリ程度だとなかなか伸びないので、深爪は避けるようにしましょう。
最低でも2~3ミリの長さはキープすることをおすすめします。
そして爪やハイポニキウムが乾燥していると、せっかく伸ばしていても剥がれたり裂けてしまうことがあります。
ネイルオイルを使って、爪表面や甘皮だけでなく、爪の裏もしっかり保湿しましょう。
ハイポニキウムが伸びることで、健康的で見た目も綺麗な爪をキープしやすくなります。
普段のネイルケアに加えて、ネイルサロンでケアメニューやジェルネイル、マニキュアの施術を受けるのもおすすめです。
ぜひ意識してハイポニキウムを伸ばしてみてください♪