爪にネイルカラーを塗らずに、透明な状態でツヤを与えたい場合は、ベースコートの上からトップコートを重ねますよね。ベースコートを省いて、トップコートだけを塗ることは可能なのでしょうか?
また、トップコートのみで仕上げる場合でも、剥がれにくく長持ちするコツはあります。
今回はそんな疑問の解消やポイントをお伝えします。
マニキュアでトップコートだけを塗るのはOK
自爪にマニキュアをする際、トップコートのみを塗ってもOKです。自爪で生活をしていると、先端が欠けたりヒビが入ったりなど、ダメージを受けやすい方は普段からトップコートを塗っておくこともおすすめです。
爪が丈夫になりツヤも出る
トップコートの本来の目的は、マニキュア(ネイルカラー)の発色を良くしたり、持ちを良くすることですが、爪にトップコートを塗るだけでも、メリットがいくつかあります。
トップコートを塗ることで爪に厚みを出すことができるため、自爪だけの状態よりもヒビ割れや欠けたりするトラブルを防ぐことができます。
また、ツヤを出すことができるので、見た目の清潔感や美しさを保つこともできます。ツヤで目立たせたくないという方は、マットタイプのトップコートもあります。好みや用途に合わせて使用してくださいね。
ベースコートと合わせて使ったほうが持ちは良い
トップコートのみ塗布することも可能ですが、ベースコートを併用した方が持ちが良くなります。
ベースコートの役割は、メイクアイテムで例えると「ファンデーションの前につける下地」と同じように、自爪にしっかりと密着して、その上に塗布するネイルカラーの発色やトップコートの持ちを良くすることです。
ベースコートに重ねてトップコートを塗布することで持ちが良くなるため、頻繁に何度も塗り直したくない場合はベースコートを併用した方がベターです。
トップコートのみできれいに仕上げる方法
トップコートのみを自爪に塗る場合でも、ちょっとしたひと手間できれいに仕上げたり長持ちさせたりすることができます。
ネイルケアをしてから塗る
甘皮部分(爪の根元部分の皮膚のこと。キューティクルとも呼びます。)をきちんとケアした状態でトップコートを塗った方が見た目もスッキリとして、グンときれいに仕上がります。
さらに、ネイルケアで余分な甘皮を取り除くことで、本来の爪の大きさになりさらに見た目が良くなります。
また、見た目を良くするだけでなくネイルケアをしっかりと行うことで、健康的な爪の成長を促し、トラブルの少ない爪をキープすることができます。
保湿ケアをする
爪は皮膚組織が変化したものなので、肌と同じように乾燥が大敵です。
乾燥によって爪のうるおいや柔軟性が失われ、割れやすい・欠けやすいなどトラブルが起こりやすくなります。また、爪表面が筋状に傷んでしまったり、爪周りのささくれが生じたりと、見た目にも良くない状態になりがちです。
保湿ケアがしっかりと行き届いた状態の爪は健康的で、見た目と共にトップコートの持ちも良くなります。
ネイルケアの仕方とトップコートの塗り方
ここでは、正しいネイルケアの方法とトップコートの塗り方をご紹介します。
甘皮処理は、非常にデリケートな部分を扱います。不安な場合はネイルサロンでプロに施術をお願いすることもおすすめです。
1.爪の長さと形を爪やすりで整える
まず、爪の長さと形を整えていきます。爪切りは強い力で爪をカットするため、二枚爪の原因になりおすすめしません。
ネイルファイルと呼ばれる爪やすりで整えます。
先端が細くとがった形より、全体的に四角く、角が丸い「スクエアオフ」やサイドがまっすぐで先端が丸い「ラウンド」と呼ばれる比較的衝撃に強い形がおすすめです。
2.爪にキューティクルリムーバーを塗布する
キューティクルリムーバーとは、甘皮(キューティクル)部分を柔らかく、お手入れしやすくするものです。液体やクリーム状のものがあります。
甘皮部分に塗布して、しっかりとなじませます。この時にお湯に指先をつけておくと、硬くなった甘皮部分が柔らかくなり、よりお手入れがしやすくなります。
3.メタルプッシャーで甘皮を押し上げる
キューティクルリムーバーで柔らかくなった甘皮部分を、メタルプッシャーを使って押し上げていきます。甘皮部分は非常にデリケートな部分となるため、力任せに無理に押し上げようとせず少しずつ押し上げるようにして下さいね。
4.濡らしたガーゼやウェットティッシュで爪をきれいにする
濡らしたガーゼやウェットティッシュを指先に巻きつけてクルクルと小さい円を描くように動かし、押し上げた甘皮部分を取り除いて下さい。爪の根本部分には甘皮以外にも、ルースキューティクルと言われる薄皮のような角質も貼りついている場合があります。ルースキューティクルも一緒に取り除いて、爪の表面を一掃しましょう
5.消毒用エタノールをコットンに染み込ませて爪を拭く
甘皮、ルースキューティクルを取り除いたあとは、爪表面に残った油分を除去するために、消毒用エタノールで拭き取ります。油分が残った状態でトップコートを塗ると、トップコートをはじいてしまい仕上がりや持ちに影響します。コットンが毛羽立ってしまう場合はキッチンペーパーを小さく切って、コットンの代わりに使用しても大丈夫です。
6.トップコートを塗る
ネイルカラーと違って透明なので、「多少はみ出しても大丈夫かな」と適当に塗っていませんか?
確かに、はみ出していても目立たないかもしれませんが、皮膚に付着することは推奨された使用方法ではありませんし、はみ出したことで剥がれやすくなり持ちが悪くなります。
はみ出さないように根元部分は慎重に塗り、爪の先端は端までしっかりと塗布しましょう。
7.ネイルオイルで保湿する
トップコートが乾いたら、爪の根元部分を中心にネイルオイルで保湿をします。
日々の生活や手洗いなどで、爪を含め指先は常に乾燥にさらされているため、気づいたときにこまめにネイルオイルを塗って保湿ケアを心がけるようにしましょう。
よくある質問
ここでは、トップコート・ベースコートを使用する際のよくある質問・疑問を解消します。
マニキュアとジェルでは異なる部分も多いので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
トップコートなしでベースコートだけでもOK?
トップコートを塗らず、ベースコートだけでもOKです。商品にもよりますが、ベースコートはトップコートと比べてツヤ感や厚みが控えめなものも多いので、爪をあまり目立たせたくない方や、ベースコートとトップコート2種類塗るのが面倒、という方はベースコートのみでも大丈夫です。
トップコートとベースコートの両方の役割を持つ商品もあります。そちらを使用してみるのもおすすめですよ。
ジェルネイルでもトップジェルだけで仕上げられる?
ジェルネイルの場合は、トップジェルだけを塗布することはあまりおすすめではありません。
トップジェルとベースジェルは明確に役割が異なり、まずベースジェルを塗らないと持ちが悪くなります。「何工程もジェルを重ねるのは面倒」という方は、ワンステップジェルのクリアの使用をおすすめします。
ワンステップジェルとは、ベースジェルやカラージェル、トップジェルなど通常のジェルで使用する複数のアイテム、工程を1種類のジェルのみで完成することができるジェルのことです。様々なカラー展開があり、透明色(クリア)もあります。
まとめ
お仕事や様々な事情で、ネイルカラーやネイルジェルができないという場合でも、トップコートのツヤ感がプラスされるだけでも、見た目の美しさがアップしますよね。また、自爪のみよりトップコートを塗ることで強度もプラスされるので、トップコートだけを塗ることもメリットがあります。
一方で、トップコートのみよりベースコートを併用した方が持ちの点でもおすすめだったり、併せて甘皮処理や保湿などのネイルケアもセットで行うとより健康的で美しい爪を育てることにもなります。
ご自身でできる無理のない範囲で、実践してみてくださいね。
他にもマニキュアの捨て方について知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/102065/