デザインではなく、補強目的でジェルネイルをしたい方、多いのではないでしょうか。
そんな方は、セルフでクリアジェルをやってみましょう。
クリアジェルなら無色透明なので、仕事柄ネイルができない方にもおすすめです。
また、カラージェルをムラなく塗るのは難しいですが、クリアジェルならちょっとのコツで簡単にできるので、不器用さんでも綺麗に仕上げることができます。
今回はクリアジェルの基本的な塗り方と、綺麗に塗るためのコツを紹介していきますね。
- クリアのみジェルネイルとは?
- セルフでクリアジェルネイルのやり方
- ・必要なもの
- 1.ネイルケアをする
- 2.ベースジェルを塗ってライトで硬化
- 3.ベースジェルを二度塗りして硬化
- 4.トップジェルを塗ってライトで硬化し完成
- クリアのみジェルネイルをキレイに仕上げるポイント
- ・丁寧なネイルケアが必須
- ・表面がデコボコにならないように塗る
- ・セルフレベリングを活用する
- クリアジェルネイルの隠れた魅力
- ・自然で美しい指先になれる
- ・爪の補強にもおすすめ
- ・爪が伸びても目立たない
- クリアジェルを種類別に解説!
- ・ベースジェルとは
- ・トップジェルとは
- ・アイシングジェルとは
- ・クレイジェルとは
- ・ミキシングジェルとは
- ・ビルダージェルとは
- ・ビジュージェルとは
- ・ピールオフジェルとは
- まとめ:美しい透明感でクリアのジェルネイルを楽しもう
クリアのみジェルネイルとは?
クリアのみのジェルネイルとは、無色透明のジェルを塗って仕上げただけのジェルネイルです。
通常ジェルネイルは「ベースジェル→カラージェル→トップジェル」の工程ですが、クリアのみのジェルは「ベースジェル→トップジェル」で仕上げます。
色は付かず艶だけある状態で、透明感のある清潔な指先を演出してくれ、伸びても気になりにくいメリットもあります。
また、ジェルネイル特有のぷっくりとした厚みはあるため、補強目的でクリアジェルをしている方もいます。
セルフでクリアジェルネイルのやり方
クリアジェルネイルを付けるのに必要なものは以下の通りです。
ジェルネイルは塗る前にネイルケアをするので、ケア道具も一緒に用意しましょう。
ちなみに、すでにセルフジェルネイルをしている人なら、使う道具はいつもと変わりません。
手持ちの道具でスタートしましょう!
必要なもの
- エメリーボード
- ネイルバッファー
- キューティクルリムーバー
- メタルプッシャー
- 消毒用エタノール
- ネイルワイプ(カットしたキッチンペーパーでもOK)
- ベースジェル
- トップジェル
- ジェルネイル用ライト
- ジェルネイルブラシ(ジェルがハケ付きボトルなら不要)
- コットン(トップジェルがノンワイプなら不要)
1.ネイルケアをする
ジェルネイルを塗る前に、ネイルケアをしておきましょう!
ケアをしておくことで、爪の形や甘皮周りも整うのでジェルが塗りやすくなります!
また、ジェルの持ちもぐんと良くなり、サロンのようなクオリティに♪
1つずつ手順を追ってゆっくり進めてみてくださいね。
- まずはエメリーボードを使って爪を削り、爪の形や長さを整えます。
爪をかなり短くするなら、爪切りでカットしてからエメリーボードで微調整するのがおすすめです。 - 爪先にバリが付いていたらネイルバッファーで削り落とします。
- サンディングが必要なベースジェルを使うなら爪表面にもネイルバッファーをかけておきましょう(ノンサンディングジェルなら不要です)。
- キューティクルリムーバーを甘皮や爪のサイドに塗布します。
塗り終わったらそのまま1分くらい待ちましょう。 - メタルプッシャーを使って軽い力で甘皮を押し上げます。
押し上げたときに白いカスが出てくることがありますが、これはルースキューティクルという角質です。
プッシャーでルースキューティクルをかき出して、爪表面に付いているものはネイルワイプで拭き取りましょう。 - 最後に消毒用エタノールをネイルワイプに含ませて、爪の表面や甘皮周り、爪先までしっかり拭き取りましょう。
拭き取ることでダストや爪についている油分を除去できて、ジェルの持ちが良くなります!
これでネイルケアは完了です!
2.ベースジェルを塗ってライトで硬化
ネイルケアが終わったらいよいよジェルを塗ります!
塗り方も順を追って解説します♪
- まずはハケやジェルブラシの片側にジェルを適量取ります。
片側にジェルを乗せ、もう片方側は容器のフチでしごいてジェルを落としましょう。 - ジェルを爪の中央あたりにのせ、筆先でジェルを爪の根元へ持って行くように動かします。
- 甘皮に付かないように動かし、根元まで塗れたら爪先に向かって筆先をスッと引きましょう。
これを繰り返して爪全体を塗っていくと、表面がデコボコになりにくいです。 - 爪の表面が塗り終わったら、筆先を使って爪先部分をそーっと塗っていきます。
爪先はエッジといい、エッジを塗り忘れるとジェルが爪先から剥がれてしまうので注意しましょう。 - エッジを塗り終わったら、爪のサイドや甘皮などにジェルがはみ出ていないか確認します。
はみ出ている部分があれば、ウッドスティックや爪楊枝などを使って拭いましょう。
ジェルが皮膚についたままライトで固めてしまうと、ジェルネイルの持ちが悪くなってしまいます。 - 塗り忘れやはみ出しがなければ、ジェルネイル用ライトで規定の時間通り硬化しましょう。
今回は爪の中央から根元に向かって塗るやり方をご紹介しましたが、ジェルネイルの塗り方に正解・不正解はありません。
根元にジェルを置いてそのまま爪先に向かって塗る人もいますし、ジェルメーカーによっては推奨する塗り方もあります。
セルフジェルネイルに慣れたら自分の塗りやすいやり方を追求するのもおすすめです♪
3.ベースジェルを二度塗りして硬化
今回は透明なジェルネイルだけで仕上げるので、ベースジェルは二度塗りしましょう!
先程の2と同じ流れを繰り返します。
ベースジェルを爪表面とエッジに塗り、爪からはみ出していないことを確認してから、ライトで時間通り硬化しましょう。
二度塗りで特に気をつけたいポイントは、爪の表面がデコボコになっていないかです。
もしへこんでいるところがあったら、その部分にジェルをほんの少量置いて、そのまま5~10秒くらい待ってみましょう。
時間が経つにつれてジェルが広がっていき、全体に馴染んでなだらかになるはずです。
このジェルが広がってなじむ現象を「セルフレベリング」といいます。
粘度が高くもったりとしているジェルを使うなら、セルフレベリングの活用がキレイに仕上がるポイントです!
ジェルを塗った後は少し待ってみて、なだらかになったことを確認したらライトで固めましょう。
4.トップジェルを塗ってライトで硬化し完成
最後にトップジェルを塗って仕上げます。
トップジェルはベースジェルよりも少しだけ多めにハケやブラシに取るのがおすすめです。
多すぎると皮膚に流れてはみ出してしまうので注意してくださいね。
また、トップジェルは筆圧をかけず、全体をふわっと覆うように塗ってみましょう。
ジェルはなるべく筆圧をかけないで塗るほうがデコボコせずキレイに仕上がります。
トップジェルも爪表面とエッジに塗って、はみ出ていないことを確認してからライトで時間通り硬化します。
ノンワイプトップジェルを使っているなら、これで完成です!
未硬化ジェルが出るトップジェルを使っているなら、コットンに消毒用エタノールを含ませて、爪表面とエッジを拭き取りましょう。
ベタベタがなくなったら完成です!
クリアのみジェルネイルをキレイに仕上げるポイント
クリアのみのジェルネイルは、全体的に均一に塗り、付け替えの期間までしっかり持たせることが重要です。
綺麗に仕上げるコツや、密着力を高めるポイントを分かりやすく解説していきます。
丁寧なネイルケアが必須
ジェルネイルを綺麗に仕上げるには、まずは下準備が大切です。
丁寧なネイルケアを行い、不要な角質(ルースキューティクル)をしっかり除去しましょう。
ルースキューティクルが残っていると、甘皮や際部分まで綺麗に塗ることができず、密着力が弱まりそこから浮いてきやすくなります。
浮き部分は白濁してくるので、クリアジェルだけの場合、時間の経過と共に浮いた部分がとても目立ちます。
付けている間に綺麗な状態が保てるよう、ネイルケアは徹底して行ってくださいね。
表面がデコボコにならないように塗る
クリアジェルだと色ムラはないですが、厚みにムラがあると表面がボコボコして、艶が波打ったように見えてしまいます。
その状態だと爪がデコボコして綺麗に見えないので、艶が一直線に入るよう、厚みを均一にする必要があります。
ブラシやハケの筆圧が強かったり、ジェルを触りすぎると厚みのムラに繋がるため、やわらかいハケ圧で塗ることを意識しましょう。
セルフレベリングを活用する
ジェルネイルは表面張力によって自然に平らになろうとする「セルフレベリング」の作用があります。
このセルフレベリングを活用するのが、ムラなく綺麗に仕上げるコツです。
塗布後少し時間を置くと、ジェルネイルが平らになろうとするので、「クリアジェルを塗布→数秒~数十秒触らず、セルフレベリングを待つ→足りない部分にジェルを足す」この流れでジェルの厚みを均一にしていきましょう。
セルフレベリングを待たず、触りすぎると逆に凹凸が目立ってしまうので、触りすぎないよう注意してください。
このセルフレベリングは、ジェルの粘度によって時間が変わり、柔らかいジェルはセルフレベリングが早く、粘度のあるジェルは遅くなります。
使うジェルネイルによって、置く時間を調整してくださいね。
クリアジェルネイルの隠れた魅力
ネイル=デザインのイメージですが、クリアジェルだけでも十分美しい手元を演出できます。
クリアジェルの隠れた魅力について解説していきます。
自然で美しい指先になれる
色がなくても、艶があれば爪は健康的で美しく見えますよね。
クリアジェルは自然な艶を出せるので、ナチュラルに美しい指先を演出することができます。
デザインより清潔感のある手元を求める方にピッタリと言えるでしょう。
爪の補強にもおすすめ
クリアジェルだけでも厚みを出せるので、爪の補強にも使えます。
ベースコートやトップコートで補強している方もいるでしょうが、塗り直しの手間があったり十分な厚みが出なかったりと、何かしら煩わしい部分ってありますよね。
その点クリアジェルだと、ベースコートとトップコートより厚く仕上がり、一度施術を行えば3〜4週間そのままの状態を維持できます。
自然で長持ちする補強が、クリアジェルなのです。
爪が伸びても目立たない
爪が伸びてくると、ジェルが付いている部分と伸びた爪の境目が目立ってきます。
カラーを塗っていると色の差で明らかですが、クリアジェルのみだと近くで見ない限り分かりません。
付け替え直前まで伸びすぎた印象を与えないのも、クリアジェルで仕上げる魅力です。
クリアジェルを種類別に解説!
透明なクリアジェルは主に8種類に分けられます。
1つずつ使い方や特徴が違うのでしっかりチェックしていきましょう!
ベースジェルとは
ベースジェルは、ジェルネイルの工程において最初に塗る、下地のクリアジェルです。
ベースジェルには以下のような機能や役割があります。
- 自爪にジェルが定着し持ちを良くする
- カラージェルの発色を良くする
- カラージェルの色素沈着を防ぐ
- 自爪の傷やへこみをカバーしてツルンとした表面にする
このように、ベースジェルは目立たない存在ですが重要な役割を持つので、まさに縁の下の力持ちと言えます。
忘れずに塗りましょう!
トップジェルとは
トップジェルは、ジェルネイルの工程において最後に塗るクリアジェルです。
ジェルネイルを完成させるためには欠かせない存在です!
トップジェルには以下のような機能や役割があります。
- ベースやカラー、アートなどをコーティングし、強度を高めて取れにくくする。
- ベースやカラー、アートなどをコーティングし、強度を高めて取れにくくする。
表面にツヤを出す - マットタイプはツヤ無しの状態にする
- ネイルパーツやネイルストーンを固定する
トップジェルはツヤツヤになるタイプと、ツヤ無しのマットタイプがあります。
基本はツヤツヤになるタイプを使用し、マットネイルを作りたい時はマットトップジェルを使いましょう。
さらに仕上がりとは別で、ライトで硬化した後に未硬化ジェルが出ない「ノンワイプトップジェル」と、未硬化ジェルが出るトップジェルがあります。
通常、ジェルネイルはライトで固めても未硬化ジェルという固まりきらないジェルが残ります。
そのままにするとベタついてしまうので、拭き取りが必要です。
セルフネイルなら拭き取りのいらないノンワイプトップジェルを使うのが楽ちんでおすすめです♪
アイシングジェルとは
アイシングジェルはぷっくりとした立体的なアートを作るときに使うクリアジェルです。
ベースジェルやトップジェルと比べると粘度が高く、筆に取ると糸を引くような硬さがあります。
爪に塗ってもセルフレベリングで広がらないので、高さのある立体的なアートを作ることができるのです。
また、アイシングジェルはそのほとんどが未硬化ジェルが残らないようになっています。
硬化してからすぐにミラーパウダーやオーロラパウダーを付けられるので、パウダーアートをするときにもおすすめ!
アイシングジェルは以下のようなネイルアートで活躍します。
- ぷっくりネイル全般
- うねうねネイル
- ミラーアート
- ぷっくりフラワーアート
- マーメイドアート
アイシングジェルは透明なクリアが基本ですが、シアーホワイトやピンクなどカラーが付いているものもあります。
アートの幅が広がるので、1つ持っていると便利です♪
クレイジェルとは
クレイジェルは「粘土ジェル」とも呼ばれることがあります。
上記で解説したアイシングジェルよりもさらに粘度が高く、まさに粘土のような硬さ!
筆で取るのは難しいくらい、ほぼ固形のジェルです。
クレイジェル粘土でネイルパーツを作るようなイメージで使えます。
シリコンブラシを使って成形したり、指先でこねることも可能です。
(指先でこねる時はジェルアレルギー予防のため指サックなどを付けましょう)
クレイジェルは以下のようなネイルアートで活躍します。
- 立体感のあるリングアート
- 3Dニットネイル
- 3Dフリル
- バラなど八重咲きの花
- くまなどの動物やキャラクターの3Dモチーフ
クレイジェルで作ったパーツは、厚みを出しすぎるとライトで固まりにくくなるので注意しましょう。
また、未硬化ジェルが残るタイプのクレイジェルを使用する場合は、ノンワイプトップジェルでコーティングして仕上げてくださいね。
ミキシングジェルとは
ミキシングジェルとは、透明で他のジェルと混ぜて使うジェルです。
ミキシングジェルはカラージェルの色素がない状態と考えましょう!
基本的に以下のような使い方をします。
- カラージェルとミキシングジェルを混ぜてシアーカラーを作る
- グラデーションネイルの中間色を作る
- グリッターやラメと混ぜてラメ入りジェルを作る
- マグネットパウダーと混ぜてマグネットジェルを作る
ちなみに、ミキシングジェルが無い時はベースジェルやトップジェルで代用できることもあります。
しかしジェルの種類によってはジェル自体が変色してしまったり、テクスチャーが著しく変わってしまったりすることがあるので注意しましょう。
ビルダージェルとは
ビルダージェルとは、爪の長さ出しや厚み出しをするときに使うクリアジェルです。
フォームという台紙やネイルチップ型のチップフォームを使い、5~10ミリくらいまでのジェルスカルプチュアを作ることが可能です。
ビルダージェルは粘度が高く、筆で取ると糸を引くようなテクスチャーのものが多めです。
硬化後の硬度も高く、自爪よりも長さをプラスしても丈夫な仕上がりが楽しめます。
ただし、ビルダージェルは長さ出しに耐えられる硬さが必要なため、セミハードジェルやハードジェルでできた商品もあります。
ハードジェルはジェルリムーバーで溶けないので、ネイルマシンやネイルファイルで全て削り落とさなくてはなりません。
セルフネイルならソフトジェルやセミハードジェルで出来たビルダージェルを使用するのがおすすめです。
ビジュージェルとは
ビジュージェルは、立体的なネイルパーツやネイルストーンを固定したり、埋め込むために使うクリアジェルです。
粘度は高めで、爪に塗っても流れないような硬さがあります。
小さめのストーンやパーツなら別のクリアジェルでも固定できますが、粘度が低くゆるいものもあるため使いにくいです。
Vカットストーンや、爪より大きなパーツや高さのあるパーツを乗せるなら持っていると便利です。
ピールオフジェルとは
ピールオフジェルとは、ジェルネイルを剥がしてオフできるジェルです。
ジェルネイルはオフをする時にジェルリムーバーやアセトンを使って溶かしたり、ネイルマシンやネイルファイルで削る必要があります。
ピールオフジェルをつかえば、ジェルネイルをシールのようにペリッと剥がしてオフできるようになるのです。
ピールオフジェルは透明でベースジェルのように使うタイプと、ベース+カラー+トップまで1本で兼ねているオールインワンタイプがあります。
クリアネイルでピールオフジェルを使いたいなら、ベースジェルタイプを塗り、その上にベースジェルやトップジェルを重ねるのがおすすめです。
まとめ:美しい透明感でクリアのジェルネイルを楽しもう
クリアジェルは、爪の補強や清潔感のある手元の演出など、色が付けれない方にとってはメリット尽くしですよね。
カラージェルを塗るのは難しいと感じる方も、クリアジェルだけなら表面の凸凹さえ気をつければ綺麗に仕上げることができます。
美しい透明感のあるクリアジェルで、指先を綺麗に保ってくださいね!
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