指先は顔と同じくらい人の視線を集めやすいパーツというのはご存知ですか?
爪が綺麗な状態だと、自分の気持ちが上がるだけでなく、他人からも良い印象を得られるかもしれません!
しかし普段からジェルネイルやマニキュアが楽しめる人ならともかく、お仕事や学校など生活の都合でネイルができない人もたくさんいます。
そんな方におすすめしたいのがセルフでもできる爪磨きやネイルケアです!
この記事では、ネイルケアの基本である爪やすりの使い方、表面の磨き方をネイリストが徹底解説します!
さっそく今日から、簡単ネイルケアを始めてみましょう!
爪を短くするなら爪切りよりも爪やすりがおすすめ!
爪を短くするなら爪切りじゃダメなの?と思ってしまいますよね。
爪切りは一気に短くできるので便利ですが、実は爪切りでバチンと切ると、断面がギザギザになってしまいます。
そのギザギザから空気が入ってしまうと二枚爪になったり、爪先が欠けてしまうこともあるのです。
さらに爪切りは、爪を刃で挟んで断ち切るような作りになっていますよね。
この時爪が普段とは異なる形状に曲がりながら切られるので、負担がかかって爪が痛む原因にもなり得るのです。
そこでおすすめなのが、爪やすりを使って調整する方法です!
爪やすり(エメリーボード)とは?
爪を削るために使う爪やすりは「エメリーボード」とも言います。
爪の長さや形を削って調整したい時は、爪やすりを使いましょう!
表面を磨く時には爪やすりではなく「バッファー」や「シャイナー」を使うので注意してくださいね。
爪やすりは「紙製or木製」「ステンレス製」「ガラス製」のように材質が異なるものがいくつかあります。
ネイルサロンでネイリストが使っているのが紙製や木製の爪やすりです。
これらを一般的にエメリーボードと言います。
軽くて使い捨てができ、目の粗さが異なる商品が種類豊富に売られています。
そしてステンレス製やガラス製で、両面にギザギザのやすり面がついている爪やすりは見たことがあるという方も多いのでは?
こういった爪やすりは100均やドラッグストア、雑貨店などでも売られています。
爪やすりはG(グリッド)という単位でやすりの目の粗さを表します。
数字が小さいほど目が粗くなり、数字が大きいほど目が細かくなるのです。
ネイリストは120~240Gのエメリーボードを使っていることが多いです。
爪やすりを使うのに慣れていない方は、爪を削りすぎないように180~220Gくらいの爪やすりを使うのがおすすめです!
爪磨きに使う「バッファー」や「シャイナー」とは?
爪を磨くには「バッファー」や「シャイナー」というアイテムを使います。
形はエメリーボードと似ていますが、削り心地や用途は異なるのでこれを気にしっかり覚えておきましょう!
バッファーはエメリーボードよりも削り心地が優しく、爪の長さや形を整えるというよりもギザギザの断面をなめらかにしたり、爪表面のデコボコをなだらかにする時に使います。
スポンジ製の商品が多く、爪やすりと同じくグリッド数で目の粗さを表します。
爪磨きバッファーを使うなら、200~260Gの商品がおすすめです!
そしてシャイナーは爪表面にツヤを出し、ツルツルに磨くための道具です。
爪磨きというとシャイナーをイメージする人が多いのでは?
シャイナーもグリッド数で目の細かさを表しますが、2000G以上の商品がほとんどです。
爪やすりように削って短くするといった使い方はできないので注意しましょう。
爪やすり(エメリーボード)の正しい使い方
ここからは爪やすりの正しい使い方を解説します!
今回は表面が220G、裏面が180Gのエメリーボードで説明していきます!
1.爪やすりは使う前に面取りする
爪やすりは使う前に「面取り」という作業が必要です。
面取りをしないと、爪やすりのエッジで皮膚を切ってしまうことがあるので、必ず行いましょう。
面取りのやり方は簡単です!
使い古した爪やすりで、新しい爪やすりのエッジを軽く削っておくだけ!
長辺は表裏どちらも面取りしておき、削ったら指で触ってみて、フチが鋭利じゃないかを確認してくださいね。
面取りをしすぎると爪やすりのフチが使いにくくなってしまうので注意しましょう。
2.爪の長さを削って調整する
面取りが終わったらいよいよ爪を削っていきましょう!
まずは爪の長さを削って調整します。
もともと長い爪をしっかり短くするには、先に爪切りで切っておくとよりスムーズです!
爪切りを使ってカットする場合、「パチンッ、パチンッ、パチンッ」と一気に数回でカットをするのは、二枚爪の原因になるのでやめましょう!
爪切りの刃の端を使って、細かく、少しずつ、切っていくようにすると爪に余計な負荷がかからず安心です。
爪やすりで短くする時は、まず180Gのやすりの目が粗い面を使います。
まずはエメリーボードの端っこ寄りを持ち、爪の先端に対してやすりの面が斜めになるように当てます。
そのまま軽い力で少しずつ削っていきましょう。
エメリーボードは往復で動かすのではなく、一定方向に動かすことで軸がぶれにくくなりますよ。
3.爪先の形を整える
爪の長さがちょうどよくなったら、爪先の形を整えていきます。
爪先の形を整える時はたくさん削る必要はないので、目が細かい220Gの面を使いましょう。
目が細かい面を使うことで、爪先にバリがつくのも防げます!
爪の形には上の図のように「ラウンド」「オーバル」「スクエアオフ」などがあります。
爪が弱かったり、割れやすいという方は「ラウンド」もしくは「スクエアオフ」がおすすめです!
ラウンドは爪先が丸く、角のない自然な形が特徴。
爪先が円の一部になっているかのような緩やかなカーブになるよう削ります。
一方スクエアオフは、爪先が一直線で全体的に四角い形をしていますが、角が鋭利にならないように丸みがあります。
スタイリッシュな印象になりますよ♪
爪に対してエメリーボードの当てる角度を変えながら、少しずつ削って形を作っていきましょう!
爪磨き・爪の表面の正しい整え方
爪やすりで爪先を整えたら、バッファーとシャイナーで爪の表面を磨きましょう!
今回は240Gのバッファーと、4000Gのシャイナーを使っていきます。
爪磨きの前に甘皮ケアをしておく
爪表面を磨く前に「甘皮ケア」をしておくことをおすすめします!
甘皮自体は爪の根元を守るものなので、必要以上に押し上げたりカットする必要はありません。
ですが、甘皮付近に「ルースキューティクル」という角質が残っていることもあります。
ルースキューティクルが付いていると甘皮周辺を綺麗に磨けなくなってしまうので、簡単にケアしておきましょう!
まずは指先をぬるま湯で5分くらい浸けて甘皮をふやかします。
メタルプッシャーか、コットンを巻き付けたウッドスティックを用意し、ふやかした甘皮を軽い力で押し上げてみてください。
ルースキューティクルがあると白いカスがメタルプッシャーやウッドスティックの先に付着します。
爪表面に残ったルースキューティクルは消毒用エタノールを染み込ませたネイルワイプや、水でで湿らせたガーゼで拭き取りましょう。
こうすることで、爪も磨きやすくなりますし、全体的なネイルケアの仕上がりもよりレベルアップしますよ!
甘皮ケアの詳しいやり方はこちらの記事もチェックしてみてください♪
1.バッファーで爪表面をなだらかにする
240Gのバッファーを持ち、軽い力で横方向に動かしながら爪の表面をこすります。
爪のデコボコとした部分や、傷がついている部分をならすように磨きましょう。
ただし、磨きすぎると爪が薄くなってしまうので注意が必要です!
バッファーは目が細かいとはいえ爪やすりの一種なので、使いすぎると爪表面をたくさん削ってしまいます。
2.爪のサイドや甘皮付近も磨く
爪の表面が磨き終わったら、爪のサイドや甘皮付近も忘れずに磨きます。
バッファーの角や辺の部分を使って磨くとやりやすいですよ。
デコボコがあまり気にならない部分は磨かなくても大丈夫です!
削りカスはダストブラシやネイルワイプではらいます。
3.シャイナーで表面にツヤを出す
シャイナーを爪表面に軽く押し当てながら、横方向に動かしてツヤを出すように磨いていきます。
すぐにツルッとしたような見た目と感覚になってくるので、シャイナーを当てている位置を確認しながら爪全体を磨いていきましょう。
シャイナーも目が細かいとはいえ爪やすりです。
磨きすぎると爪が薄くなってしまうので、やり過ぎに注意です!
爪のサイドや甘皮付近に磨き残しがないことを確認したら、爪磨きは完了です!
まとめ
爪やすりと爪磨きは、使う道具もやり方も異なるので注意が必要です!
爪やすりは主に爪先の長さや形を整えるために使う道具を指し、ネイル業界ではエメリーボードが主流です。
一方で爪磨きに使うものはバッファーやシャイナーのことを指します。
どちらも爪やすりの一種ですが、爪表面を磨く時はエメリーボードは使わないので注意しましょう。
バッファーやシャイナーを正しく使うことで、トップコートを塗ったかのようにツヤツヤな表面に仕上がります♪
ちなみに爪表面の縦筋が気になる方は多いようですが、バッファーやシャイナーで磨きすぎないように注意しましょう。
縦筋は削ってもなかなか薄くなりませんし、磨き過ぎは爪が薄くなって傷んでしまいます。
縦筋がどうしても気になる方は、バッファーとシャイナーで軽く磨いた後、ベースコートを塗ってトップコートやリッジフィラーを使ってみてください。
削るのではなくマニキュアで埋める方法が安全でおすすめです!
男性も女性も爪やすりで短くすれば爪が割れにくくなりますし、二枚爪もできにくくなります。
さらに爪磨きを使えば、マニキュアやジェルネイルを塗らなくてもツヤツヤの爪に仕上がるので、ぜひセルフでも挑戦してみてください!