爪の悩みで老若男女問わず多いのが「爪の縦筋」です。
ジェルネイルをオフしてみたら、なんだか縦筋がくっきり目立つ・・・なんて方もいるのではないでしょうか?
気になる爪の縦筋、一体何故できるのか?
この記事では縦筋ができる原因や、予防ケア方法をベテランネイリストが徹底解説します!
爪に縦筋が入る原因とは?
爪の縦筋、気になりますよね。
なぜ爪に縦筋が出来てしまうのか?
爪のこと、知ってるようで知らないことだらけだと思うので、少しずつ今回のコラムで爪についてお勉強してみましょう!
その前に。
「爪」のことを理解しましょう。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
1枚に見える爪ですが、実は3層から出来ています。
まず、お肉に近い部分が、アンダープレート。
とても柔らかくて薄い部分。
縦のケラチンで出来ています。
次に、ミドルプレート。
こちらも柔らかく、厚みがあります。
横のケラチンで出来ています。
一番表面は、トッププレート。
ここは、硬くて薄い部分。
縦のケラチンで出来ています。
爪にも水分は必要で13~17%が必要です。
でも、水分量が、○%と言われてもよくわからないですよね。
水分が含まれていると、柔軟性が出来て、折れにくくなります。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
爪の大事な部分が2つあります。
爪母と呼ばれる爪を作る部分と、ハイポニキウムという、爪先から爪の下にばい菌が入らないようにするところ。
爪母っていうのは、その名の通り「爪のお母さん」。
そこにしっかり栄養が行くと、元気な爪が生まれてきます。
ここは、体内の栄養バランスも大事だし、外から栄養を与えることも大事。
だから、ネイルサロンで甘皮処理(ウォーターケア)をしてもらっておうちでキューティクルオイルを塗って爪まわりをマッサージすることをオススメしています。
ハイポニキウムっていうのは、爪の伸びた部分の裏に透明のような皮がくっついているのですが、そこの部分のこと。
ここも保湿が必要なので、キューティクルオイルを爪裏にも塗ることが大切です。
爪の層は、イラストで見ると厚く見えますが、女性の平均は0.5mmと言われています。
骨を包む指先の表面に、先まで覆うように生えているのが、一番状態の良い爪になります。
フリーエッジと呼ばれる、伸びた部分の爪は、お肉から離れているため急に乾燥してしまう部分。
だからこそ、爪先を乱暴に扱うと3層の爪は離れてしまい、2枚爪になりやすくなります。
爪や手の乾燥が原因
爪って、水分が13%から17%くらいあると、柔軟性もあり、かけにくい状態。
そう、爪にも水分が必要です。
ちなみに、爪の蒸散率というのは、お肌よりも高いんですよ。
特別な顕微鏡で爪の表面を撮ってみました。
表面に縦の筋が見えると思います。
乾燥が酷くなると、この線がより深くくっきり見えてきます。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
(特別な顕微鏡で爪の表面を写してみると、通常健康そうに見える爪の人でも、こんなに縦に筋が見えます。)
そして、もっと拡大して見てみると、
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
うろこ状になっているんです。
髪の毛のキューティクルって、聞いたことありませんか?
キューティクルが開くと乾燥しますよ。とか、シャンプーや、トリートメント等、髪の毛のお手入れ商品の説明に記載されているのを見たこともあるのではないでしょうか?
爪も髪の毛と同じです。
髪の毛→筒状のキューティクル
爪→板状のキューティクル
という感じ。
断面図の写真はこちら。
何層にも重なっているのが見えると思います。
この方は、比較的保湿をされている方。
水分量が足りなくなると、このうろこ状に積み重なった部分がスカスカになり、
強度も弱くなります。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
健康的な爪のイメージ図
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
ジェルネイル等で乾燥してしまった爪のイメージ図
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
さらに傷がついてしまうとペラペラのスカスカ状態の爪になり、水分の蒸散が悪化します。
加齢・老化現象が原因
加齢による縦筋の原因。
縦筋は乾燥して出てくるもの。
加齢によってなぜそうなるのか?
爪はたんぱく質から出来ています。
最初にお伝えしたように、爪にも水分が必要です。
しかし、加齢、老化現象によりケラチンと、水分が減少して爪に弾力性がなくなってしまうことで縦のケラチンが浮き出るような状態になっていきます。
ただし、近年の生活習慣として、頻繁に手を洗ったり、食器洗いを素手で行ったりすることで加齢の症状と同じような状態になることも影響していると考えられています。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
最近の食器洗い洗剤、言われてみれば強力ですよね。
油汚れが綺麗に落ちるから嬉しいけれど、その分素手で行うと手や指先の油分水分も持っていかれてしまうのも想像しやすいですよね。
手袋付けて食器洗いしましょうね。
間違ったネイルケアが原因
間違ったネイルケアについては、気が付かない人もいるかもしれません。
なぜかというと、最近はYouTubeなどでセルフケアを紹介しているものが増えているし、簡単にできそうなくらいグッズも100円ショップなどでも購入できます。
出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)
しかし、甘皮のケアをセルフで力任せに行うと爪の根元部分が赤く腫れあがってしまいます。
そうなると、爪の大事な部分である「爪母」にも影響が出てしまい凸凹の爪が出てくるようになってしまいます。
甘皮処理はサロンで行ってもらいましょうね。
栄養不足や生活習慣が原因
爪は身体の中から作られているパーツの一つ。
体調不良や、寝不足などでお肌が荒れる。等悩んだ経験はありませんか?
爪も同じです。
身体の中から、栄養を吸収して爪が生えてくるので、生活習慣が悪い人は爪の状態も中々元気にはなりません。
よく「何を食べたら爪に良いですか?」と質問が出ますが、食べることの前に、寝る事です!
睡眠を取らないと、腸から栄養を吸収することも出来なくなりますよ。
きちんと睡眠を取る事。
そして、内臓の状態を元気にしてそこから良いものをバランスよく食べる。
そうすればお肌も髪の毛も、爪だって綺麗な状態に。
仕事で忙しい、疲れてくたくた状態。
だけど、爪だけを元気にしてください!
というのは、はっきり言って無理です。
爪って健康のバロメーターでもあるんです。
昔の町医者のお医者さんって、目の下、舌、そして爪も見てくれてた。(年がばれますね(笑))
爪の縦筋をなくす方法は?
爪の縦筋気になるよー(涙)
でもどうしても明日のパーティは綺麗にして行きたいよ。
という人もいるでしょう。
爪は生え変わりに6か月。
ただし、健康な人の場合。
お疲れモードの人は1年くらいかかる人もいます。
ここでは爪の改善の仕方をご紹介します。
ジェルネイルやマニキュアで縦線をカバーする
ジェルネイルやマニキュア、ネイルポリッシュでカバーするやり方。
一番のオススメはマニキュア、ネイルポリッシュです。
その時に爪の表面を磨いてはダメ。
凹んだ部分の高さに合わせることになり、爪が薄く、さらにもろくなることがあります。
おうちで自分で行う場合でも、ベースコートから使ってくださいね。
マニキュアのベースコートのおすすめや使い方はこちらの記事をチェック♪
ネイルオイルとハンドクリームで保湿する
そうです!保湿です!
爪まわりにキューティクルオイルを付けて、爪母部分とハイポニキウム部分をしっかり保湿。
保湿を続けると、ハンドクリームなどもべたつかなくなります。
乾燥しすぎている人は、ハンドクリームなどがべたつきやすい。
クリームパックもオススメです。
保湿に関してはこちらの記事も参考に!
栄養不足や睡眠不足を解消する
質の良い睡眠は、身体の中から美しくなりますよ。
私もベットのマットレスを変えたり、枕を変えたり。
忙しすぎると、質の良い睡眠まで考えられなくなっちゃいますよね。
よくわかります。私もそうだったから。
何から変えたかというと、頭と体の疲れを同じくらいに変えました。
いつもデスクワークの人は、適度な運動を。
ストレッチでも良いし、半身浴でも良いし。
身体が少し疲れる事を毎日少しずつ取り入れてみては?
一駅分歩いてみるとか。
意外と一駅分歩いてみると新しいお店を見つけたり楽しいことも増えますよ。
私も自分に言い聞かせる感じですが、何事も無理しすぎに良いことはない。
それができたら、悩まないですよね。
でもね、本当に大事なの。
出来ることから自分のために出来る事、はじめてみませんか?
正しいネイルケアでお手入れする
正しいネイルケア、ズバリ。
ウォーターケアのあるネイルサロンでお手入れをしてもらってください!
ネイルサロンに行ったことがないという方でも、ネイルケアだけでサロンに行くのはおすすめです!
ネイルケアに力を入れているサロンに行って、自分の爪の悩みや、どんな風になりたいかを相談してみてください。
きっと自分に合ったメニューやケア方法を提案してくれるはずですよ!
これはNG!な爪の縦筋対策
では、爪に良いことっていうよりは、絶対にNGというのを覚えてくださいね。
爪やすりや爪磨きで縦筋を削る
爪の厚みは平均でも0.5mm程度。
縦の溝が気になるからと言って、凹んだ部分に合わせるのは絶対にNG!
爪の生え変わりは6か月くらいかかるのでせっかくの爪をペラペラに薄くするのではなく、ベースコートで埋めてあげましょう。
透明のベースコートを薄く2度塗りしてみてね。
除光液・ジェルネイルリムーバーを頻繁に使う
爪先のカラーが取れちゃったから塗りなおそう!
そうよね、塗りなおしたいよね。カラーが剥げてたらみっともないもんね。
でもね、ジェルネイルで1か月に1度のアセトンや、ネイルポリッシュの3日に1度の除光液は同じくらい爪が傷みます。
まず、乾燥してしまう。
さらに、ゴシゴシ摩擦がかかる。
例えばオイルをたっぷりつけてから除光液で落とすとか。
なるべく爪や周りの皮膚に負担をかけないように。
そして、せっかく塗ったのだから、ネイルポリッシュでも2週間キープできるように
所作を綺麗に美しく。
指先を綺麗にしたのに、ガサツな動きは残念賞ですよ。
オフした後もしっかり保湿してあげてくださいね。
間違ったネイルケア
自己流のネイルケアによる爪の凸凹は結構いらっしゃるんです。
爪の根本、爪母にまで影響が出てしまい、せっかく綺麗にしようとしたことが
爪が凸凹に生えてしまう原因を作っていることも。
甘皮処理はサロンでプロにお願いしましょうね。
深爪にしすぎてしまう、二枚爪になりやすいという方も、1度サロンで相談してみるのがおすすめ。
まとめ
まず、爪について正しく知ることで
あーなるほど!と思ったことが多かったのではないでしょうか?
指先ってお手入れするたびに綺麗になるものなのです。
まずは保湿から。
そして、爪は健康のバロメーターでもあります。
疲れて、忙しい時ほど、一番目に付く指先を綺麗にしたくなると思いますが、色を塗るより、土台から綺麗にしてくれるところを探してサロンに行ってみてください。
身体が元気じゃないときは、ジェルネイルも取れやすかったりするので。
悪循環にならないように気を付けてね。
メジャーで活躍中の大谷選手も睡眠大事って言っていますもんね。
皆さん、たかが爪じゃないんですよ(^^)