昨今、ネイルサロンで主流になっているジェルネイルですが、
「マニキュアとの違いがわからない」
「メリットとデメリットはどんなものがあるの?」
という疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ジェルネイルとマニキュアの違い、それぞれのメリット・デメリットについて、ネイリストが徹底的に比較しながら解説していきます。
また、セルフネイルをするときにおすすめの第3のネイルとも言えるアイテムも紹介しています。
この記事を読むことによって、ジェルネイルとマニキュアの違いを理解でき、自分にどちらが向いているのかわかるようになっていただければ幸いです。
ジェルネイルとマニキュアの違い
セルフでネイルをする時、ジェルネイルとマニキュアどちらでネイルをするか悩んだことがある人も多いと思います。
まずは、ジェルネイルとマニキュアの違いについてご紹介します。
オフの仕方が違う
ジェルとマニキュアではオフの仕方が違っています。
マニキュアは除光液を染み込ませたコットンでマニキュアを拭き取るだけでオフできますので非常に簡単です。
ラメ入りや濃いカラーのマニキュアだと少々苦戦することもありますが、それでもジェルに比べると楽に落とせます。
ジェルのオフは、
・ジェルの削り
・ジェルリムーバーを染み込ませたコットンを爪に乗せてアルミで巻く
・15分程度時間を置く
・溶けたジェルをこそぎ落とす
という工程が必要です。
時間も手間もかかるのでオフが面倒と思うセルフネイラーさんは多いです。
できるアートの種類が違う
上の写真はジェルネイルのチップの写真ですが、様々なアートがあるのがわかります。
ジェルネイルはジェルの粘度が高いものもあり、凹凸のあるアートをすることが可能です。
ライトで硬化するまで自在にアートをすることができるのも魅力です。
マニキュアが平面的なアートしかできないのに対して、ジェルネイルなら立体的なアートが可能なのも大きな違いと言えるでしょう。
強度が違う
ジェルとマニキュアでは仕上がった時の厚みが違います。
ジェルネイルはぽってりと厚みのある仕上がりになるので、マニキュアとは強度が違います。
そのため、爪が弱い方や伸ばしたい方は爪の補強にも役立ちます。
マニキュアの仕上がりにはジェルのような厚みはなく、自爪に近い自然に仕上がります。
仕上がりのツヤが違う
ジェルとマニキュアでは仕上がった時の表面のツヤが、見た目にもすぐにわかるほど違います。
マニキュアもトップコートによってはジェルのような艶感を出すことができるものもあり、塗りたては美しいツヤが楽しめます。
しかし、徐々にツヤは落ちてしまいます。
ジェルは3週間後に付け替えるまで表面のツヤがほとんど変わらず持続してくれます。
持ちの良さが違う
ジェルとマニキュアは持ちの長さが違っています。
ジェルは3週間から4週間、マニキュアは1週間程度です。
同じデザインを長く楽しんだり、少ない頻度でサロンに通ったりしたい場合はジェルネイルがいいでしょう。
対して、頻繁に塗り替えたいという場合、オフの簡単さやリーズナブルな価格も相まってマニキュアのほうが便利に感じられるはずです。
ちなみにネイルの持ちでいうと、フットネイルの場合、どちらもハンドネイルより持ちが良くなります。
ジェルは最低でも1ヶ月は持ちますし、マニキュアも3週間は楽しむことができますよ!
自爪への影響
マニキュアをしていて自爪を傷めることはまずないですが、ジェルネイルの場合はオフをする時とジェルを塗る下準備の工程で、自爪を傷つけてしまう可能性があります。
ジェルネイルはオフをする時にジェルの表面を削ります。
この時に削りすぎて自爪を傷つけてしまうことが多いです。
また、ジェルを塗る下準備でもサンディングと言って、ジェルと自爪の密着度を上げるために自爪を軽く削ります。
この工程でも削りすぎると自爪が薄くなってしまうので注意が必要です。
そもそもジェルネイルとは
ジェルネイルとは、合成樹脂からできた液体を爪に塗って、硬化用のライトを照射し、化学変化によって硬化させるネイルのことです。
ジェルは大きめのバラエティショップやネット通販、100均などで購入することができます。
ネイルサロンではネイルメニューの大きな割合を占めており、ジェルネイル専門店も存在するほど人気のネイルです。
価格はワンカラーで5000円から6000円程度ですが、アートの内容次第では15000円以上になることもあり、価格帯が幅広いのも特徴と言えます。
ジェルが向いているのはこんな人
・長くデザインを楽しみたい
・定期的に付け替えが行える
・様々なアートをやってみたい
メリットで紹介した通り、ジェルの持ちは3週間以上と長いので付けたデザインを長期間楽しみたい方にとっては嬉しいことです。
逆に飽き性の方には向いていないかもしれません。
ジェルは浮いていきたときにそのままにしているとジェルと自爪の隙間に湿気がたまり、グリーンネイルという爪の病気にかかる可能性が高まります。
予防するためにも定期的にジェルの付け替えをすることは大事です。
ジェルはアートの種類が豊富で、どんどんトレンドが移り変わりますし、季節感のあるアートも多いです。
シンプルなワンカラーよりも様々なアートをしたい方にジェルは向いているでしょう。
ジェルネイル|メリット・デメリット
では、ジェルネイルのメリットとデメリットについてお伝えします。
■ジェルネイルのメリットはなに?
では、ジェルネイルのメリットとデメリットについてお伝えします。
- 乾かす時間が短い
- 3週間から4週間持つ
- アートの種類が豊富
では詳しくみていきましょう。
・乾かす時間が短い
ジェルは硬化用ライトで1分から2分で完全硬化するものがほとんどです。
せっかくきれいに塗ったのに乾かしている間にぐちゃぐちゃになってしまったということはジェルではめったにありません。
・3週間から4週間持つ
ジェルネイルは持ちが良く、基本的に3週間は持ちます。
お気に入りのデザインを長く楽しめるのは嬉しいですよね。
大体1ヶ月に1回サロンに通うお客様がほとんどです。
・アートの種類が豊富
最後にジェルはアートの種類が非常に多いのが魅力です。
平面的なアートだけでなく、立体的なアートを楽しむこともできますし、繊細な手描きアートも可能ですよ。
■ジェルネイルのデメリットはなに?
ジェルネイルのデメリットは?
- 落とすのが大変
- 自爪へのダメージがある
- マニキュアよりも費用がかかる
では詳しくみていきましょう。
・落とすのが大変
除光液で簡単に落とすことができるマニキュアと違い、ジェルはオフするのにジェルの表面を削る工程が必要です。
ネイルサロンではオフの時間だけで30分、セルフネイルなら1時間程度かかります。オフの手間がかかるのはデメリットでしょう。
ジェルはオフをするときにジェルの表面を削ります。この際に自爪まで削ってしまうと自爪が薄くなり傷んでしまいます。
また、ジェルが浮いてきた部分から無理やり剥がしてしまうのも自爪の表面が一緒に剥がれてしまうので、二枚爪や爪が薄くなる原因になるので正しいオフをすることが大切です。
ネイルサロンで施術をする方には関係ありませんが、セルフジェルネイルをする場合はマニキュアよりも用意するものが多いです。
そのため必然的に初期費用が高くなります。
・自爪へのダメージがある
ジェルネイルそのものは爪のダメージはありませんが、問題はオフです。
ジェルは正しい方法で丁寧に落としていかないと、自爪に大きなダメージを与えてしまうことがあります。
またどれだけ正しい方法でオフをしても、オフをすれば爪へのダメージは避けられません。
そのため、オフ後はしっかりとケアが必要です。
・マニキュアよりも費用がかかる
ジェルネイルをネイルサロンでする場合、平均で1回5000円〜7000円はかかります。
セルフでジェルをする場合も、ジェルネイルをするための道具を揃えなくてはなりません。
そもそもマニキュアとは
マニキュアとは、爪用の塗料のことです。
絵の具やペンキといったカラー剤の一種と言えます。
ネイルエナメル、ポリッシュなどとも呼ばれることがあります。
ドラッグストアや100均でも手軽に入手することができ、自然乾燥で乾かせるので最も手軽なネイルの化粧品と言えるでしょう。
ネイルサロンでも取り扱われており、ジェルネイルのワンカラーより1000円から2000円程度安めに価格設定されていることが多いです。
施術時間がジェルより短く、45分から1時間程度で終了します。
マニキュアが向いているのはこんな人
・気軽にネイルを付け替えたい
・数日だけネイルを楽しみたい
・ワンカラーのようなシンプルなデザインが好き
気軽にスピーディーにネイルを付け替えたい方にとって、マニキュアのオフの簡単さに加えて、持ちの短さもメリットになります。
週末だけ、特別なイベントの時だけなど、数日だけネイルをしたい方にも手軽に塗れてオフが簡単なマニキュアは便利です。
マニキュアでもアートは可能ですが、ジェルネイルほどの多様さはありません。
しかし、ワンカラーのようなシンプルなデザインが好みの方にとってはデメリットにならないのでマニキュアが向いていると言えるでしょう。
マニキュア|メリット・デメリット
マニキュアのメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。
■マニキュアのメリットはなに?
では、マニキュアのメリットについてお話していきます。
- 除光液で簡単にオフできる
- 100均やドラッグストアで手軽に手に入る
- ネイルサロンで施術を受ける場合、費用が安いことが多い
では詳しくみていきましょう。
・除光液で簡単にオフできる
マニキュアは除光液をコットンに染み込ませて拭き取るだけで簡単にオフができます。
例えば特定の1日だけや、週末だけネイルをしたいときに簡単に落とせるのは楽ですよね。
オフが簡単なのは気軽にネイルを楽しむことができることにもつながるのでメリットと言えるでしょう。
・100均やドラッグストアで手軽に手に入る
マニキュアは100均やドラッグストアで様々な種類のものが販売されています。
豊富な種類の中から手軽にリーズナブルな価格で購入できるメリットがあります。
様々なコスメブランドからマニキュアが出ているので自分のお気に入りのメーカーのものを使うこともできます。
・ネイルサロンで施術を受ける場合、費用が安いことが多い
ネイルサロンで施術を受ける場合、ジェルネイルよりも価格が安いことが多いです。
予算を抑えてネイルを楽しみたい場合にはマニキュアがおすすめです。
■マニキュアのデメリットはなに?
- 長くても1週間ほどしか持たない
- 乾くまでに時間がかかる
- 独特のニオイがする
では詳しくみていきましょう。
・長くても1週間ほどしか持たない
マニキュアの持ちは1週間ほどです。この1週間のうちでも徐々にツヤが失われていってしまいます。
きれいな状態を長く楽しみたい方にとってマニキュアの持ちの短さはデメリットでしょう。
・乾くまでに時間がかかる
マニキュアは乾くまでに時間がかかるため、乾かしている時間は手を使った作業ができなくなるので行動が制限されてしまいます。
最近は速乾性の高いマニキュアがたくさん販売されていますが、中まで完全に乾くまでには時間がかかってしまうことは事実です。
・独特のニオイがする
マニキュアの独特のニオイが苦手という人は多いです。
しっかり換気をすることは大事ですが、それでも塗っている間はツンとした薬品臭に耐えなくてはならないでしょう。
ジェルネイルに関する「よくある質問」Q&A
ジェルネイルとマニキュアについて、よくある質問にお答えします。
Q1.ジェルネイルは爪が傷みそうで心配。ホントに大丈夫?
A.ジェルネイルで爪が傷むかについては「YES」であり「NO」でもあります。
ジェルをつける前には、ネイルの定着をよくするためにジェルによっては爪の表面をサンディングします。
また、場合によってはオフの際に爪を一緒に剥がしてしまったり、オフに使用するアセトンによって爪を乾燥させます。
さらにジェルが浮いているのに放置していると、グリーンネイルになったり二枚爪になったりすることも・・・。
これらを回避する方法が以下になります。
・ノンサンディングジェルを使う
・ネイルの付け替えは、アセトンを使わない「フィルイン」を選ぶ
・ネイルが浮いたらすぐにオフまたは付け替える
ネイルをする以上「ノーダメージは不可能」ですが、気にする必要がない程度のダメージに抑えることができます。
しかし、なにを選んでも「ネイルの正しい知識がない」「技術不足」などにより、爪に大きなダメージとなってしまうことがあります。
正しい知識を身に着けることが大切です。
Q2.ジェルネイルはどのくらいで付け替えが必要?
A.ジェルネイルの推奨されている付け替え期間は「3週間」です。
現在はジェルの品質もよくなり、特にネイルサロンでネイルをした場合、3週間以上きれいな状態で持つことがほとんど。
そのため実際は、ネイルサロンに通っている人は、月に1回(4週間程度)で付け替えています。
ただし、これはネイルが浮いたり剥げたりしていない場合に限ります。
少しでもジェルが浮いている場合は、付け替え周期に関係なく早めにネイルチェンジしましょう。
セルフジェルネイルの場合は、1週間〜2週間でジェルが浮いてしまうことが多いので注意!
グリーンネイルになるきっかけにもなってしまいます。
セルフネイルに関する「よくある質問」Q&A
セルフネイルをしている人が気になっている、よくある質問にお答えします。
Q1.ジェルネイルとマニキュアを組み合わせて使える?
A.ジェルネイルとマニキュアを組み合わせて使うのは基本的にはおすすめしません。
ただし、
・仕上がったジェルネイルの上からマニキュアを塗る
・アート用カラーとしてマニキュアを使う
このようにジェルの上にマニキュアを重ねることは、やり方次第ではOKです!
急な不幸などでジェルネイルを隠さなくてはいけない時など、緊急時には完成したジェルの上からベージュやピンクのマニキュアを塗ってジェルネイルを隠すことはよくあります。
また、マニキュアをアクリル絵の具のようにアートをする時に使うことも可能です。
ただこの場合、ポイントがあります。
「完全にマニキュアが乾くのを待つ」
「未硬化ジェルは拭き取る」
「サンディングしてネイルの表面をマットにする」
マニキュアでアートをする時は、これらを忘れないようにして下さいね。
Q2.最近よく耳にする「ピールオフジェル」って何?
ピールオフジェルとは、一般的なベースジェルの代わりに最初に塗ることでジェルをぺろんとシールのように剥がせるようになるジェルのことです。
ピールオフジェルを使うことで、ジェルのデメリットであるオフの大変さを軽減することができます。
注意点としては、ピールオフジェルはメーカーにもよりますが、持ちは3日から1週間のものが多いのでジェル本来の3週間という持ちの良さは発揮できなくなります。
ちなみに、ピールオフマニキュアもありますので、除光液を使わないでマニキュアを落とすことも可能になります。
Q2.最近よく耳にする「ワンステップジェル」って何?
ワンステップジェルはその名の通りワンステップ(カラージェルの塗布のみ)でジェルネイルが仕上がる画期的なアイテムです。
塗る前の自爪を軽く削る工程、ベースジェル、トップジェル、硬化しきれなかったジェル(未硬化ジェル)の拭き取りの工程が不要なのであっという間に仕上げることができます。
さらに上の写真のHOMEIウィークリージェルならオフもピールオフジェルのようにペリペリと剥がすことができますよ。
まとめ
今回の記事では、ネイルをする際のジェルとマニキュアの違いについて比較しながらお話をしてきました。
ジェルとマニキュアそれぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合っていると思うネイルを楽しむための判断材料にしていただければ幸いです。